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2005/12/25

我が家の9歳になる長男は、どうやら本気でサンタ・クロースの存在を信じているようだ..。
う~ん、ある意味汚れの無い素直な子と言う風にも取れるが、9歳にしては可也幼いと感じてしまう。
まあ、親の自分があたかもサンタが実在しているように細工しているわけだから、自分自身に責任があるんだけど...。
何だか複雑。

今年のクリスマスは、友人のsydさんからこのCDのプレゼントが届いたので、早速拝聴させてもらった。
エリック・ドルフィーの「Out to Lunch」。
Out to Lunch とはつまり、個人商店や従業員の少ない店が昼飯を食いに行く時店を閉めて出て行ってしまうことなのだが、僕も何度か昼時に店へ行った時そういう目にあったことはある。
大概、その場合、何時に帰ってくるとか、後何分で帰ってくるとかってサインがぶら下げてある。( 僕の経験では、NYではサイン通りに従業員が戻ってくる事など稀だったけど...。)
しかしながら、このエリック・ドルフィーの「Out to Lunch」の場合は、????。
何じゃこれっ!
時計の針がいっぱいあって、WILL BE BACK とサインにあるものの
実際何時に戻るのか全然分からないぞ~!
う~ん、昼時だと言うのに、何だか白昼夢を見ているような不思議な気分だな~。
そして、ふっと隣りに目をやると、何だか催眠術に使うようなペンダントがぶら下がっている...。
すると知らない間に、音の迷宮に足を踏み入れてしまい、WILL BE BACK とサインはあるものの、決して後戻りできなくなってしまった自分を見つけてしまうのである..。
う~ん、しかし、自分が迷宮に迷い込み出口が分からなくなっているのを自覚していながらも、出口を探す事無く更に音の迷宮の奥へ進んでしまおうとするこの欲求は一体なんだろうか?
まさにエリック・ドルフィーの音の奴隷と化してしまったのだろうか?
音楽を聴いてこんな気分にさせられたのは、本当に久々だ...。
このアルバムは、凄い...。
本当に凄い...。
ジャズと言う範疇など遥かに超えてしまっているし、音自体が非常に開かれていて、どんなリスナーでも受け入れてくれている。
このアルバムを未聴の方は、是非一度、試してください。
そして僕と同じように音の迷宮を旅してみてください。
これはきっと素晴らしい体験になるはずだと思います。

クリスマスにこのアルバムと出会えたことは、本当にラッキーでした。
どうもありがとうございます!

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無題
サンタ・クロースかー。
うちの末っ子も、疑うことなくその存在を信じています。夜中、トイレに起きたときに、枕元のプレゼントに気づいて大騒ぎしてました。迷惑でもあり愛らしくもありました。
そちらへの贈り物、喜んでいただけたようで嬉しゅうございます。荷が混み合っている時期にも関わらずクリスマスに間に合って良かったです。
音の迷宮といえば、ピート・ラロカのバスラもよろしく。
お金と時間と気分に余裕のあるときにどうぞ。すごい勘違いに基づいたエキゾチズムが何ともたまりません。

2005/12/27 9:20:53
syd 2006/09/13(Wed)10:23:45 編集
無題
>ピート・ラロカのバスラ

う~ん、ここら辺になると、僕の知識ではついていけないんですが、これもジャズのアーティストでしょうか?



2005/12/27 11:20:02
U.G. 2006/09/13(Wed)10:24:13 編集
無題
う~ん、ここら辺かー。
リーダーのピート・ラロカ(ラロッカとも表記されてます)は、この作品発表時すでに功なり名を遂げていたジャズドラマーです。これはワンホーンカルテットでのセッションですが、フロントを務めるジョー・ヘンダーソンはサイドワインダーにも参加しています。偶然上に記事が載っていたのでびっくりしました。
コルトレーンの影響をもろに受けた奏法ですが、彼ほど達観した感覚はなく、やけくそ気味なブローがかえって面白いです。

2005/12/27 13:32:10
syd 2006/09/13(Wed)10:24:33 編集
無題
ドラマーのアルバムなんですね。
なるほど。

>フロントを務めるジョー・ヘンダーソンはサイドワインダーにも参加しています。

そうなんですね。
「サイドワインダー」は聴きやすいので、たまに仕事のお供に持参しているアルバムです。

2005/12/31 22:00:03
U.G. 2006/09/13(Wed)10:25:00 編集
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男性
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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