天知る 地知る 汝知る
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2006/8/8
ご無沙汰しております。
先日、日系のフリー・ペーパーを見ていたらこの写真が目に飛び込み、何とも胸をかきむしられる様な思いがいたしました。
写真の下の文章は新聞に載っていたものです。
焼き場に立つ少年
1945年9月―佐世保から長崎に入った私は
小高い丘の上から下を眺めていました。
10歳くらいの少年が歩いて来るのが目に留まりました。
おんぶひもをたすきにかけて、幼子を背中にしょっています。
重大な目的を持ってこの焼き場にやってきたという強い意志が感じられます。
しかも足は裸足です。少年は焼き場のふちに、
5分か10分も立っていたでしょうか。
白いマスクの男たちがおもむろに近づき、
ゆっくりとおんぶ紐を解き始めました。
この時私は、背中の幼子がすでに死んでいるのに
初めて気づいたのです。
(中略)
まず幼い肉体が火に溶けるジューという音がしました。
それからまばゆいほどの炎がさっと舞い立ちました。
真っ赤な夕日のような炎は、
直立不動の少年のまだあどけない頬を赤く照らしました。
その時です、炎を食い入るように見つめる少年の唇に
血がにじんでいるのに気がついたのは。
少年があまりきつく唇を噛みしめているため、
唇の血は流れることもなく、ただ少年の下唇に赤くにじんでいました。
夕日のような炎が静まると、少年はくるりときびすを返し、
沈黙のまま焼き場を去っていきました。
Joseph R O'Donnell(インタビュー・文 上田勢子)
「写真が語る20世紀 目撃者」(1999年・朝日新聞社)より抜粋
ご無沙汰しております。
先日、日系のフリー・ペーパーを見ていたらこの写真が目に飛び込み、何とも胸をかきむしられる様な思いがいたしました。
写真の下の文章は新聞に載っていたものです。
焼き場に立つ少年
1945年9月―佐世保から長崎に入った私は
小高い丘の上から下を眺めていました。
10歳くらいの少年が歩いて来るのが目に留まりました。
おんぶひもをたすきにかけて、幼子を背中にしょっています。
重大な目的を持ってこの焼き場にやってきたという強い意志が感じられます。
しかも足は裸足です。少年は焼き場のふちに、
5分か10分も立っていたでしょうか。
白いマスクの男たちがおもむろに近づき、
ゆっくりとおんぶ紐を解き始めました。
この時私は、背中の幼子がすでに死んでいるのに
初めて気づいたのです。
(中略)
まず幼い肉体が火に溶けるジューという音がしました。
それからまばゆいほどの炎がさっと舞い立ちました。
真っ赤な夕日のような炎は、
直立不動の少年のまだあどけない頬を赤く照らしました。
その時です、炎を食い入るように見つめる少年の唇に
血がにじんでいるのに気がついたのは。
少年があまりきつく唇を噛みしめているため、
唇の血は流れることもなく、ただ少年の下唇に赤くにじんでいました。
夕日のような炎が静まると、少年はくるりときびすを返し、
沈黙のまま焼き場を去っていきました。
Joseph R O'Donnell(インタビュー・文 上田勢子)
「写真が語る20世紀 目撃者」(1999年・朝日新聞社)より抜粋
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2006/7/12
残念な事に、「狂ったダイヤモンド」ことシド・バレットが他界した...。
ロック界にとっては彼はソロ以降全く音楽活動がなかったので生ける屍のようなものだったかも知れないが、実際他界してしまうと何か大きな穴が開いたような気がしてしまう。
エルビス・プレスリーが死んだ時、ジョン・レノンが「エルビスは除隊した時に、既に死んでいた。」と言うような発言をしていたが、実際あのカリスマが生きているのと死んでしまうのとでは大きな違いがあった。
今考えるとシド・バレットもそれと同じような感じがする。
僕にとってのシド・バレットは、2枚のソロ・アルバムよりこのピンク・フロイドのファースト・アルバムの印象が強い。
それは別の世界へ行ってしまう前のシド(いや、もしかしたら既に別の世界へ足を踏み入れていた?)の唯一の作品だからかも知れない。
別世界に住み始めた後のシドの2枚のソロ・アルバムに比べると、この作品は非常にアグレッシブでアバンギャルドな試みをしながらも、とても聴きやすいポップな作品に仕上がっている。
今日1日中このアルバムを聴いていたが、改めて感動の嵐に巻き込まれてしまった。
言葉の意味よりその音とかイメージを主に置いたような歌詞。
バンド名をブルースのミュージシャンから取った割にはブルース色のないポップで美しいメロディの作品群。
デビット・ボウイ曰く「ロックを初めてブリティッシュ・アクセントで歌った...。」というシドのヴォーカル。
「Lucifer Sam 」でのかきむしるように弾くシドのギター。
「Pow R. Toc H.」や「Take Up Thy Stethoscope And Walk 」で聴かれる変な声を組み入れたリズム作り。
恐らくはアルバム「狂気」の「タイム」のSEの元ネタだろうと思われる「バイク」終盤のSE。また「毛のふさふさした動物の不思議な歌」でも登場するSE。
もうあげ始めたら切がないが、これら全てが未だに眩しい位に今でも輝きを失っていない...。
本当に度肝を抜かれる永遠の名作である。
単なるシド・バレットのいちファンであるが、彼の冥福を祈りたい。
2006/7/5
暑いですね~。
ここのところゴタゴタしてるので、中々まとまった書き込みが出来ないのですが、もう少ししたら落ち着きそう...。
暑いですね~。
ここのところゴタゴタしてるので、中々まとまった書き込みが出来ないのですが、もう少ししたら落ち着きそう...。
2006/6/25
昨晩ふっと「たまにはクラッシックでも聴いてみようかな...。」などと柄にもない事を思い、数少ないクラッシックのコレクションよりこのレオナード・バーンスタインによるグリーグの「Peer Gynt Suites」を聴いた。
う~ん、大正解。
耳にどんどん音が入ってきて、僕の脳の中を刺激が駆け巡ってきた!
今までクラッシックを聴いてこんなに感激した事はあまりない。
素晴らしい瞬間だった。
特に「Peer Gynt Suites」はとてもメロディアスなので、僕のようなポピュラー・ミュージック愛聴家にも聴きやすい。
う~ん、それにしてもあの柔らかくて暖かいストリングスの渦は何なんだろうか?
アナログのレコードであれば容易く理解できるが、CDですらこのサウンド...。
いや~、エレクトリックではなくアコースティックの音というのも捨て難いっすね~。
これからちょっとクラッシックも聴き始めてみようかな...。
2006/6/24
雨がシトシト1日中...。
結局1ッ歩も外に出ることなく、1日を過ごした。
息子は日本語学校へ行っているので良いが、娘が1人で遊ぶのに飽きてきて大分持て余していたので、「じゃあ一緒に音楽でも聴こうっ」と言ってかけたCDがこれ...。
アイアン・バタフライ...。
う~ん、何ちゅ~父親でしょうか?
5歳の子供相手に...。
しかしながら最初じっと音楽を聴いていた娘は、最後の曲「In-A-Gadda-Da-Vida」の時には踊りまくってました。
この親にして、この子在りという所でしょうか...。
所謂サイケデリック・ロックの決定盤。
リッキー・マーティンの「Livin' La Vida Loca」やラッシュの「 La Villa Strangiato」を思い出してしまいそうなこのアルバム・タイトル「 In-A-Gadda-Da-Vida」とは、"in the garden of Eden" 或いは "in the garden of life."の意味だったそうです..。
...知らなんだ...。
ジャケットとこのアルバム・タイトルから可也えげつないサイケデリック・ロックを想像すると、ちょっと肩透かしを食うかもしれない。
ソング・ライティングと言う点に関して言えばごく普通だからね~。
アレンジの面で、オルガンがギーコギーコ鳴ってるのと長いインプロビゼイションがあるという点がサイケっぽいだけだからな。
だから逆に家の娘なんかも普通に聴いていられたのかも知れない。
いい意味でポップなへヴィー・サイケだね。
ところでこのアルバムでギターを弾いていたErik Braunn って言う人...。
この当時17歳だったんだってね~。
う~ん、かなり早熟ですな~。
これって17歳の出すギターの音じゃないよね。
それともこの当時の17歳は一般的に皆こんなギターの音出してたのかな?
2006/6/23
フェリー二の1974年の作品ですな。
実はこの映画もず~っと観る機会を失っていた作品の1つ。
やっと今日初めて観る事が出来た...。
他にも沢山こう言う風に観る機会を失ってる映画や或いは聴く機会を失ってるアルバムがあるんだけど、そういった作品には一体死ぬまでにどれだけお目にかかれるようになるのだろうかな~?
四季を通してあるイタリアの村の生活がドキュメンタリー風に描かれているこの映画には、特にこれと言ってストーリーがあるわけではない。
映画中メインに描かれている家族はあるものの、基本的に主人公などと言うものは存在せず、村の人々が言わば全員主人公のようになっている。
学校のシーンに登場する個性的な先生達や生徒達が繰り広げる悪戯の数々は、おそらく実際に実在し実際にフェリー二ガ子供の頃にやっていた悪戯そのものだったのではないかと感じさせられた。
詩的で少し幻想的で、一つ一つのシーンが本当に美しい...。
ロケーションがイタリアの村と言う事もあるけど、僕はこの映画の画面を見ていて「ニューシネマパラダイス」と言う名作に多少なりとも影響を与えてるんではないかと思ったな~。
物語は春に「puffball」(タンポポの種みたいなフワフワのもの)が舞って来るところから始まる。
人々はこれが春の訪れと口々に言う。
僕にはこの空気中を沢山の量の「puffball」ガ舞ってるのを見て、沢山の精子が卵子に向って行くのを想像してしまった。
春=生命の息吹
なんだね~。
「もう冬は嫌だ。」と言いながら冬を葬り去る祭りをしていた人々が、後に出てくる冬のシーンで「雪だ!雪だ!」と観ていた映画をそっちのけで映画館から出てくるシーンが面白かった。
人間なんていい気なもんなんだよね~。
春夏秋と色んなエピソードを盛り込み最後の冬では母親の死が描かれる...。
そしてそのあと村のマドンナの結婚があり、また例の「puffball」が舞い始め人々が春の到来を告げ映画は終わる。。。
人は生まれて死に、新しい生命を誕生させて、種を継続させる...。
個人的なことではなく、人或いは生物としての宿命と言うものを定義されているような、そんなものを感じる事の出来る映画だった。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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