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2006/6/23

フェリー二の1974年の作品ですな。
実はこの映画もず~っと観る機会を失っていた作品の1つ。
やっと今日初めて観る事が出来た...。
他にも沢山こう言う風に観る機会を失ってる映画や或いは聴く機会を失ってるアルバムがあるんだけど、そういった作品には一体死ぬまでにどれだけお目にかかれるようになるのだろうかな~?

四季を通してあるイタリアの村の生活がドキュメンタリー風に描かれているこの映画には、特にこれと言ってストーリーがあるわけではない。
映画中メインに描かれている家族はあるものの、基本的に主人公などと言うものは存在せず、村の人々が言わば全員主人公のようになっている。
学校のシーンに登場する個性的な先生達や生徒達が繰り広げる悪戯の数々は、おそらく実際に実在し実際にフェリー二ガ子供の頃にやっていた悪戯そのものだったのではないかと感じさせられた。
詩的で少し幻想的で、一つ一つのシーンが本当に美しい...。
ロケーションがイタリアの村と言う事もあるけど、僕はこの映画の画面を見ていて「ニューシネマパラダイス」と言う名作に多少なりとも影響を与えてるんではないかと思ったな~。

物語は春に「puffball」(タンポポの種みたいなフワフワのもの)が舞って来るところから始まる。
人々はこれが春の訪れと口々に言う。
僕にはこの空気中を沢山の量の「puffball」ガ舞ってるのを見て、沢山の精子が卵子に向って行くのを想像してしまった。
春=生命の息吹
なんだね~。
「もう冬は嫌だ。」と言いながら冬を葬り去る祭りをしていた人々が、後に出てくる冬のシーンで「雪だ!雪だ!」と観ていた映画をそっちのけで映画館から出てくるシーンが面白かった。
人間なんていい気なもんなんだよね~。
春夏秋と色んなエピソードを盛り込み最後の冬では母親の死が描かれる...。
そしてそのあと村のマドンナの結婚があり、また例の「puffball」が舞い始め人々が春の到来を告げ映画は終わる。。。

人は生まれて死に、新しい生命を誕生させて、種を継続させる...。
個人的なことではなく、人或いは生物としての宿命と言うものを定義されているような、そんなものを感じる事の出来る映画だった。

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