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2007/7/17

もう先週の話になるんだけど、ドアーズのジム・モリソンの死亡について新説が発表されて可也話題になっていた。
その当時のパリのクラブのマネージャーが、ジム・モリソンはクラブのトイレでヘロインのオーヴァー・ドースの為死んでいたのをドラッグ・ディーラーがジムの自宅まで運んだと新事実を公開した。
オフィシャルでは、自宅のバスタブの中で心臓発作の為死亡と発表されていた。
このジム・モリソンの死因に関しては ジェリー・ホップキンスという作家(ロック・スターの伝記で有名?)の「No One Here Gets Out Alive」という本でも言及を避けて、単に「オフィシャルの発表では...」と書かれていたのが印象的だった。



未だに世間を賑わせているジム・モリソンと言う男。
何処まで人騒がせな男なんでしょうか?(笑)

と言う事で、ここのところず~っとドアーズを聴き続けている。
ブルースを基調にしながらもそこに止まらず、様々な音楽的実験を成功させてきたドアーズ。
素晴らしい。
彼らの凄い所は、その後コインの表裏のような関係になるプログレとパンクという進化したロックの形の両面を持ち合わせていた事だと思う。
実際こんなバンドは他にあまり見つからない。

そして今日は1967年発表のこのセカンド・アルバムを聴いていた。
彼らのデビュー・アルバムはロック史に残る衝撃的作品だったが、しかし作品的完成度はこのセカンドの方が上かも知れない。

まず何とも怪しげな雰囲気の漂うジャケット。
ドアーズの作品の中唯一このアルバムのジャケットだけがメンバーの写真を基調に構成されていない。
実は先日このアルバムの撮影されたNYCの36丁目へ行ったので(って言うか毎日のように通っている....。)写真など撮ってまいりました。
現在はこんな風です。



アルバムはタイトル・ナンバーの「Strange Days」で幕を開ける。
ここで歌われている Strange と言うのは、ドラッグによる幻覚とも取れるし、ベトナム戦争という時代背景の非日常性とも取れるし、或いはファースト・アルバムの成功にて変化した彼らの生活とも取れるような気がする。
怪しい中にも力強さを感じるナンバー。

「You're Lost Little Girl」はメランコリックながら美しい曲調を持つ。歌詞は可也シンプルなんだけど、逆に僕には何を言いたいのかが謎の曲。

You're lost, little girl,
You're lost, little girl,
You're lost.
Tell me, who are you?

Think that you know what to do.
Impossible, yes, but it's true.
I think that you know what to do, yeah.
Sure that you know what to do.

ロビー・クリーガーのギターが張り切っている。
僕はこの曲の彼のソロなんて可也良いと思う。
透明感があり、冷たい空気のようなものが、サラッと一瞬でで世界を包み込んでしまうようである。

「Love Me Two Times」
何故に Twice ではなく Two Times なのか?
実際歌詞の中では Twice とも歌ってるんだけど...。
昔日本で英語学校に通ってる時に、英作の文章中に Two Times と書いて先生に Twice と訂正された事があった。
この部分に寄せるジムの思いと言うのはどう言う事だったんだろう?

「Unhappy Girl」の中の

You are locked in a prison of your own device

と言う部分。
イーグルスの名曲「ホテル・カリフォリニア」の中の

We are all just prisoners here, of our own device

と言う部分に影響を及ぼしていないかな~?

ジムの詩の朗読にアヴァンギャルドな音のコラージュを加えた 「Horse Latitudes」~「Moonlight Drive」。「Moonlight Drive」はジムの処女作らしいが、何故にファーストに収められなかったのか?
ロビー・クリーガーのスライド・ギターの音が印象的。

「People Are Strange」はロック評論家の渋谷陽一氏も絶賛の名曲。

People are strange when you're a stranger,
Faces look ugly when you're alone.
Women seem wicked when you're unwanted,
Streets are uneven when you're down.

When you're strange
Faces come out of the rain.
When you're strange
No one remembers your name
When you're strange,

ジョン・レノンの「クリップルド・インサイド」と言う曲にも歌われている痛烈な自己批判がここにある。
「strange」と言うのは一体なんなのか?と...。
素晴らしい。

「My Eyes Have Seen You」は後のアルバム「モリソンホテル」に収録さた「ザ・スパイ」を思わせられる。

「I Can't See Your Face in My Mind」に続いて、大作「When the Music's Over」が炸裂する。
前作でアルバムの最後を飾った「The End」の姉妹曲?とでも言うべき作品。
曲のアイデアや、形態、フレーズなど前作から借用されている部分はあるが、聴き応えのある見事な一品に出来上がっているのは、流石ドアーズ!と言うべきだろう。

...。と全曲YOU TUBEで視聴できるので、アルバムを聴いた事の無い人はお試しください。

(この文章を書いている最中に事務所から電話が入り、明日の早朝の仕事が入ってしまったので、尻切れトンボのようですが此処で終わります。)








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なつかしい。
このアルバムを聴くと21−2歳の頃の夏ガムわーっとよみがえって来ます。
ジム・モリソン、素敵よね!
私はストーンズよりドアーズ派なのでしゅ。。。。

もんた 2007/07/18(Wed)21:19:45 編集
Re:なつかしい。
えっ、もんたさんドアーズ聴くんですか?
知らなかった....。

ジム・モリソン...アーティストとしては言うまでも無く最高峰です。
しかし伝記を読む限り、かなり屈折した人のようです。
【2007/07/19 09:01】
無題
こないだよく行くカフェで
「ハートに火をつけて」のカバーが流れてましたね。
リアルタイムじゃないとジム・モリスンの良さってつたわんないのかも。
僕ら世代のカート・コベインのように。
どうなんでしょう?
ryoutaro 2007/07/20(Fri)20:33:15 編集
Re:無題
ryoutaroさん、コメント有難うございます。

確かにリアル・タイムでアーティストを聴いていた人とそうでない人たちには多少のギャップはあると思います。
ただ基本的な部分はいつの時代でも通じているじゃないですかね。
カート・コベインなんかもきっとドアーズは聴いてるはずで、彼の世代のリスナーはカートを通じてドアーズやらその他のアーティストの意志を聴いてるのだと思います。

【2007/07/21 12:34】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
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