天知る 地知る 汝知る
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2006/10/14
娘を土曜日の学校へ連れて行くとき、久々にジョーン・バエズのこのアルバムを聴いてみた。
1989年の作品で彼女の芸暦30周年記念アルバムに当たるらしい。
プロデュースにはポール・サイモンが名前を連ねているし、ジャクソン・ブラウンやジプシー・キングス、ラリー・カールトンなども参加している豪華アルバムだ。
恐らくジョーン・バエズのこの作品を製作するに当たっての動機は、天安門事件を歌った1曲目「China」にあったのだろう。
中国でのあの事件は自由と平和を訴えながら活動を続けているジョーン・バエズにっとって十分すぎる程ショックを与えたのだと思う。
この曲は大分ソフィスティケイトされたアレンジで聴きやすく、ギター1本で反戦歌を歌っていた頃とは当然印象が違う。
しかしながら僕が思うに、こういったメッセージ・ソングこそ大衆に聴いてもらう必要があるわけで、そういう意味ではサウンド的にはよりポップになっても一向に構わないはずである。
この曲のエンディングでは
China Shall Be Free
と繰り返し歌われていたのが印象に残ったが、この時僕はこの「自由」と言う事について少し考えされた。
実際の話「自由」を謳っているアメリカって国は、本当に「自由」なのだろうか?
ドアーズのジム・モリソンはその「自由」を体現する為に、テレビ・ショウでその当時禁止されていた言葉「High」を画面に向ってぶちまけテレビ局からほされたり、ライブで自分のイチモツを聴衆に見せて逮捕されたりしていた。
「自由」の国アメリカで...。
今でも同じ様なことはある。
最近僕のお気に入りでもあるジェームス・ブラントのヒット曲「 You're Beautiful」なんかはCDのヴァージョンとラジオで流れるヴァージョンは歌詞が1部ちがっている。
Fワードが入っている所が代えられているのだ。
結局程度の違いなのかもね。
中国ほど抑圧されていないけどアメリカも色んな部分で「自由」ではないんだろうね。
っていうか、そもそも「自由」ってそんなにいい事なんだろうか?
「自由な社会」の行き着く先は「弱肉強食」なような気がして気弱な僕にはちょっと怖い。
数年前に日本へ帰った時東京のアパートに住んでる友人がこんな話をしていた。
東京では狭い住宅事情のためもあって隣人を気にするあまりギターの練習などはアパートでは出来ないとのこと。
「お~、それはそれは不自由ですな~日本は~」などと僕は思っていた。さほど大きいアパートではないが、ニューヨークではギターの練習などは気兼ねなく「自由」にやれていたからである。
しかし「自由な社会」では自分が「自由」であると主張出来るのと同時に、他人の「自由」も認めざるを得ない。
僕がギターの練習をするのが「自由」であれば、アパートの他の住人がラップのCDを大音量で聴いているのも「自由」なのである。
う~ん、可也底辺の「自由論」になってしまったが、そんな事をこのアルバムを聴きながら1日ボンヤリと考えていました。
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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