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2008/6/19

ニューヨークにビジネスで来る人のパターンで、ここで仕事を終えてからボストンへ行くと言うのが多い。
この間の僕のお客さんたちも3日間ニューヨークにいて、その後ボストンだった。
車の中でその人たちがボストンの話をしているのを聞きながら、「そう言えばボストンには未だ行った事ないな~...。」などと思い、未だ観ぬその街に思いをはせていた。
全米でも超が付くほどの有名大学が軒を連ねるボストン。
ハーバード大学を筆頭に、タフツ大学、マサチューセッツ工科大学、ボストン大学、ボストン・カレッジ、ノースイースタン大学、ラドクリフカレッジ、そして音楽の名門 バークリー音楽大学...。
う~ん、学生の街って良いな~...でも自分とは明らかに格が違うな~...などと思いながらも、そう言えばエアロスミスはボストン出身のバンドだったな~なんて相変わらず何でもかんでもロックに結びつける親爺のクセが出てしまった。
しかし、ボストンと言えばやっぱりバンド名がそのままの「Boston」でしょう。

と言う事でBostonの1976年のデビュー・アルバム「Boston」を聴いていた。

1. More than a Feeling
2. Peace of Mind
3. Foreplay/Long Time
4. Rock and Roll Band
5. Smokin'
6. Hitch a Ride
7. Something About You
8. Let Me Take You Home Tonight

う~ん、美しい旋律を歌う伸びやかなBrad Delpの声。
彼のヴォーカルはドゥービー・ブラザースに代表されるアメリカン・ロックのヴォーカル・スタイルの系統ではあるけど、あまり黒さを感じさせないのが特徴。
そしてがそれを包むようにして一体化していくオーケストラルなTom Scholzギター・サウンド。
彼のギターにクイーンのブライアン・メイに通じるものを感じるのは僕だけだろうか?
このバンドの2本柱がこの後のアメリカン・ロックに及ぼした影響と言うのは計り知れないんではないだろうか?

いや~、それにしても名曲の連発ですな~。

「More than a Feeling」

フィーリング以上のもの...。

Its more than a feeling,
when I hear that old song they used to play (more than a feeling)
I begin dreaming (more than a feeling)
till I see marianne walk away

音楽によってもたらされる想いって、たまにフィーリング以上の何か現実的な実感が伴ってくる時が僕にはある。
何かそんな事が歌われてるのかな~なんて、爽快な青空の下で車の運転をしながら思っていた。

そして僕のフェイヴァリット「Peace of Mind」。

I understand about indecision
But I dont care if I get behind
People livin in competition
All I want is to have my peace of mind.

人類はお互いの競争によってこうやって文明を発展させてきた。
「競争」無しにはここまでの発展は有り得なかったかもしれないとさせ思う。しかし物質的な豊かさを得ると同時に失っていくものも多くあるのに気付かされる。
それは現在の自分自身もそうなのだけど、競争社会における日々の生活に身を削っていく事で失われる「心の平静」と言う事なのだろうか。
世の常ではあるけど、一方を立てればもう一方は立たなくなる..。

映画「第三の男」の有名なセリフで、

「イタリアはボルジア家の時代、戦争と流血が続いたが、ダ・ヴィンチやミケランジェロを生んだ。しかしスイスの500年の平和で残ったのは、...鳩時計だとさ。」

と言うのがあるが、
もうこう考えるとこれは個人一人一人のチョイスでしかないとしか言えなくなって来る。

「peace of mind」と言う言葉にある想い。

「心の平静」と歌ってきたBrad Delpが自らの命を絶ってしまったのはあまりにも皮肉で残念としか言いようがない...。

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無題
peace of mindかー。

関係ないおしゃべりだけど、

id give you everything i gonna for alittle peace of mind.


3週間寝なければ、そう叫ぶよね。
syd 2008/06/22(Sun)01:08:26 編集
Re:無題
いや~、3週間どころか1日寝なくても僕は叫んでしまいます。
sydさん、かなり大変そうですが peace of mind を!
【2008/06/23 10:25】
ガンコ一徹
ボストンのトムシュルツとブライアンメイの共通点はギターサウンドのみならず、学歴も似ています。シュルツはまさにマサチューセッツ工科大の卒業生でブライアンメイは今年、学業に戻って宇宙物理学の博士号を取りました。二人とも工学科系ですね。
ボストンのデビュー盤を聴きました。2曲目はドウビーかと思いきや、3曲目はどこから聴いてもELPで始まってますね。面白い系譜が見えてきました。この曲調を80年代に持ち込んだのがエイジアじゃなかったでしょうか?それはともかく、このバンドはシュルツの特異な気質でレコード会社とモメにモメるんですね。2枚目以降のレコード間隔がなんと8年ずつ!完全主義者を通りこしてほとんどビョーキ。3枚目の完成前に延々と6年間のセッションを続け、業界筋では「もう一つのボストンマラソンだ」とジョークのネタになっていたそうな。ギターの音だけでなく、すべてに凝りに凝る、会社側の印税払込みのストップ、果ては訴訟に対してもなんのその。オレが納得するまでテープは渡さん!とする職人気質。
でもデビュー盤は9百万枚も売れたというから、凄いですね。ボーカルとギターサウンドは磨きに磨き上げた大理石の輝きを放っているようです。ジャケットはインベーダーゲームかと思いましたが、ボストンの街を積んで飛ぶギターの飛行船?2枚目の内袋にはその設計図の図面が引かれていました。工学部の連中はワカラン。A面最後の曲がTake my timeのリフレイン、シュルツは本気だったのだ。
ミスターT 2008/06/23(Mon)09:41:35 編集
Re:ガンコ一徹
そうです、そうです、トムシュルツとブライアンメイの共通点は理系のギタリストと言う所ですね。

>2曲目はドウビーかと思いきや、3曲目はどこから聴いてもELPで始まってますね。面白い系譜が見えてきました。

ボストンをプログレにカテゴライズしていた雑誌か何かがあったんですが、この3曲目聴いただけだったんじゃないのかと思ったりもしました。
でも基本的にはプログレではないですよね。

>この曲調を80年代に持ち込んだのがエイジアじゃなかったでしょうか?

所謂産業ロックの夜明けだったのでしょうね、ボストンは...。
ただ僕は彼らなりの美意識を感じるので好きです。

>2枚目以降のレコード間隔がなんと8年ずつ!

3枚目が出た時調度僕は大学生だったんですが、所属していた音楽サークルでも大分話題になっていたのを覚えています。
しかしレコード会社ともめていてこんなに時間がかかったとは思いもしていませんでした。
きっとトム・シュルツは音楽を道楽でやっていて気が向いたときにレコード作ってただけなんだろう何て考えていましたから...。

>3枚目の完成前に延々と6年間のセッションを続け、業界筋では「もう一つのボストンマラソンだ」とジョークのネタになっていたそうな。

これはうけますね~!!(笑)

>A面最後の曲がTake my timeのリフレイン、シュルツは本気だったのだ。

最初から自分達の将来を予言していたんですね~(笑)
【2008/06/23 10:42】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
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