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2008/5/21

いや~、気付かないうちに5月ももう後半に入っていたんですね~。
早~っ!
NYは未だ朝晩肌寒い日が続いてるので、何となくまだ5月の前半の心算で居りました。(自分は物事を理論的に考えず感覚的に捕らえる人間なので、こういう曖昧な事が度々起こります...。)

と言う事で、今日は僕の大好きなアメリカン・バンド(あえてアメリカンとた付けました。)グランド・ファンク・レイルロードの1970年のサード・アルバムです。

1. Sin's a Good Man's Brother
2. Aimless Lady
3. Nothing Is the Same
4. Mean Mistreater
5. Get It Together
6. I Don't Have to Sing the Blues
7. Hooked On Love
8. I'm Your Captain (Closer to Home)

      サンプル♪

グランド・ファンクは好きなんですね~。
ただ単に「気持ち良さ」を音に追求しているだけではなく、色んな意見はあると思いますが自分達自身のメッセージを持っていて、何ていうか、凄く真面目な感じがするんです。

このアルバムは仕事で遠出する時によく携帯しています。
帰宅時に聴くんですが、アルバム最後の曲「I'm Your Captain (Closer to Home)」が自宅に近くなってから聴けるようにタイミングを見計らって聴き始めるんです。
そして

I'm getting closer to my home

と曲にあわせて大声で歌いながら、安全に1日仕事を終えて帰宅できた事を喜び祝うんです。(相変わらず単純で御目出度い性格ですが...。)

Everybody listen to me
And return me my ship
I'm your Captain, I'm your Captain
Though I'm feeling mighty sick

何で「Though I'm feeling mighty sick」なのかな~、船長なのに船酔いしてるの?なんてバカな事以前は思っていたのですが、時代的にこの曲はベトナム戦争からの帰還について歌われたものなのですね、きっと。
「sick」どころかこの人は死にかけてるんでしょう。
戦場と言う地獄から自分の家という天国に帰ることの出来る喜び(と言うか、必死な願い?)を感じる事が出来ますが、曲の終わりが

I'm getting closer to my home

のリフレインで終わってしまうんです。
「家」に近づいてきたとは歌われているんですが、決して辿り着いてた事は歌われていない。
この部分はストリングスなどのアレンジが加わり夢見心地な感覚になるんですが、我が家という「天国」に近づきながらそのまま「本当の天国」へ行ってしまっているように思えます。悲しいですね。
だから僕は帰宅時にこの曲を聴いて実際に家につけた時、命の尊さを思い自分が生きている事を感謝するんです。(ちょっと大袈裟。)

最後の曲から解説してしまいましたが、このアルバムは1曲目の「Sin's a Good Man's Brother」からガツンときます。
アコースティック・ギターに導かれて「へヴィ」と形容するしかない爆裂するギター・サウンドがスピーカーの左右に鳴り響いた時は、いつでも「おっ~お~...。」と唸ってしまいます。
これぞハード・ロックに真髄!
素晴らしい。
しかしながら、アルバムを聴き進めていくと単なるハード・ロックでこの作品は終わっていないのを感じます。
それは1曲目や8曲目のアコースティック・ギター入や4曲目、5曲目のエレクトリック・ピアノの導入に表れていると思うんですが、ファースト・アルバムやセカンド・アルバムでゴリゴリのハード・ロック路線を突っ走ってきたグランド・ファンク・レイルロードが自分達の音楽性に幅を持たせようと言う意志なのでしょう。
そこら辺は、やはり3枚目のアルバムでアコースティック・ギターを大幅にフューチャーしてバンドの可能性を広げたレッド・ツェッペリンに似ているような気がします。
ただビートルズのようにスタジオでしか出来ないような(最近ではそうでもないですが。)アレンジではなく、このアルバムでも出色の「Mean Mistreater」に表れているようにあくまでライブでの演奏を念頭に置いてアレンジしているのを感じます。
またこのキーボード導入が後のバンド加入メンバーでキーボ-ディストのクレイグ・フロストに繋がったのかな~なんて思いました。

グランド・ファンク。

良いな~。
大好きです。
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グラファンは止らない
グラファンは良いバンドでしたね。ミシガン州のデトロイト近辺の出身ということで、R&Bの下地が入っているんですね。リズムの躍動感と推進力、それにメロデイラインの明確さがアメリカンバンドとしての個性を出しているような気がします。歌詞もシンプルですが真面目で、こういった歌詞を書くのが一番むずかしいように思います。当時は批評家に随分叩かれたのですが、人気は凄かったですね。ある種のアメリカンハードロックの雛型を作ったグループだと思います。このアルバムでは"I'm your Captain"が、やはり印象的でしたね。CCRと並んですごいペースでレコード出してました。ロックの才能(ソングライテイング)は小出しに出来ないもののようです。
ミスターT 2008/06/09(Mon)03:03:48 編集
Re:グラファンは止らない
>リズムの躍動感と推進力、それにメロデイラインの明確さがアメリカンバンドとしての個性を出しているような気がします。

奇をてらっていないんですね。
シンプルでオーソドックス。
変化球は投げない小細工無しの剛速球投手と言う感じでしょうか。
ロック・ミュージックの基本中の基本「リズムの躍動感」と「メロデイラインの明確さ」を体現しているだけのバンドと言っていいかもしれません。
しかし、それはそんなに簡単に出来る事ではないんですね...。

>当時は批評家に随分叩かれたのですが、人気は凄かったですね。

それが分からないんですね~...。
批評家なんて結局当てになるもんじゃないと言う事でしょうか。

【2008/06/10 04:52】
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Euge
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夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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