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2008/6/28

すっかり暑くなりましたね~。
昨晩はこの暑さの中じっとりとスマッシング・パンプキンズの1995年のこの2枚組アルバムを聴いていました。
おお~、このアルバムももうリリースされて10年以上経つんだ~(絶句)

Disc one: Dawn to Dusk

1. Mellon Collie and the Infinite Sadness
2. Tonight, Tonight
3. Jellybelly
4. Zero
5. Here Is No Why
6. Bullet with Butterfly Wings
7. To Forgive
8. Fuck You (An Ode to No One)
9. Love
10. Cupid de Locke
11. Galapogos
12. Muzzle
13. Porcelina of the Vast Oceans
14. Take Me Down

Disc two: Twilight to Starlight

1. Where Boys Fear to Tread
2. Bodies
3. Thirty-Three
4. In the Arms of Sleep
5. 1979
6. Tales of a Scorched Earth
7. Thru the Eyes of Ruby
8. Stumbleine
9. X.Y.U.
10. We Only Come Out at Night
11. Beautiful
12. Lily (My One and Only)
13. By Starlight
14. Farewell and Goodnight

いや~、へヴィーですな~...。
当時はオルタネイティブ・ロック、或いはグランジと呼ばれていたのかな?の全盛期で、ご存知ニールヴァーナやパール・ジャム等が大活躍している中にこのスマッシング・パンプキンズもいたわけなんすね。
70年代後半にパンク・ロックの出現があって、それ以前のロックがオールド・ウエイヴなんて一括りにされて否定されていたんだけど、今の時代にしてみるとその当時ロックを隔てていた壁の存在なんてどうでも良くなる。
そのせいかどうか、オルタネイティブ・ロック・バンドはパンクの要素ともっとそれ以前のハード・ロックやサイケデリック・ロックの要素を持ち備えていて、自分達の音楽を固定していないのが強みだったのかな~なんて思う。

さて、で、この2枚組。
リーダーのビリー・コーガンがピンク・フロイドの2枚組アルバム「ザ・ウオール」の影響を示唆しているように、何とも憂鬱で絶望的な世界が繰り広げられている。
タイトルにある「Mellon Collie 」って「melancholy」(憂鬱)の駄洒落なんだろうと思うんだけど、つまり「憂鬱で永遠に続く悲しみ」って言うのがタイトルなのかな?
では何が一体憂鬱なのか?
このアルバムを通して聴いて感じたのは「断絶」と言う事だろうか...。
これは「ザ・ウオール」で歌われていた自分と他の人に存在する「壁」と共通するものであると思う。
歌詞を見ながら聴いているといくつかの言葉が、意識的なのか無意識でなのか分からないけど、繰り返し色んな曲で使われているのが分かる。
その中でも僕が思ったのは「world」と言う言葉の2面性。
「world」。
それはそのものずばり「世界」のことなんだけど、この言葉って所謂現実に存在する「世界」そのものを指す時と、人それぞれが自分自身の中に抱えている「内なる世界」を指す時の2つがあると思うんだよね。
普通の会話では一般に言われる「幻想」とか「妄想」って言うのは非現実的な事と扱われがちだけど、これって言うのはその個人の中にある世界では実際に起こっている「現実」であるんだよね。
こういった外界と内界での「断絶」が起こって、「ザ・ウオール」で言う「壁」が構築され、このアルバムでの「Mellon Collie 」が生まれてくるんだと思う。
ディスク1の8曲目「Fuck You (An Ode to No One)」では盛んに「disconnect」と言う言葉が飛び出し、自分自身と外界との接続を断っている。
この絶望的な苦しみは、メランコリックなメロディで悲しみとして歌われたり、ブラック・サバスに影響を受けたであろうへヴィなサウンドで怒りとして歌われたり、様々な形で表現されているけど、ピンク・フロイドの「ザ・ウオール」で最後に「壁」が壊されるようなアルバムを聴き終えた後で最終的に救われた様な気持ちになることがこの作品にはない。
それはタイトル通り「Infinite Sadness」だからでしょう.. 。
人が生きて行くということは、常にこの「断絶」と「接続」を繰り返していく事に他ならないからですな~...。
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