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2008/7/22

いや~、暑い日が続く今日この頃、如何お過ごしですか?
僕はここ数日、ハートの1977年リリースのサード・アルバムにハマりながら暑さをしのいでおります。

1. Barracuda
2. Love Alive
3. Sylvan Song
4. Dream Of The Archer

5. Kick It Out
6. Little Queen
7. Treat Me Well
8. Say Hello
9. Cry To Me
10.Go On Cry

何とも中世の魔女みたいな雰囲気のジャケットなんだけど、このウイルソン姉妹が鏡と櫛を持っているので何か意味ありだなと思ってちょっと調べたら、これは多分グリム童話の「水の魔女」(英語タイトル「The Water Nixie」原題「Die Wassernixe」)から来ているのじゃないかと推測できた。(いや~、今の時代は本当にキーひとつで簡単に調べられるね~。)
このジャケットが何を言わんとしているのかははっきりと分からないけど、これはレコード会社を移籍後の第一弾だし、当時この美人姉妹がレズビアンの関係にあったとか言う噂を立てられたりしてたのを考えると、この童話の中に出てくる魔法の力と自分達の奏でる音楽の力を重ね合わせて、諸問題に立ち向かう自分達の意志を表現したのかな~何て思った。

レッド・ツェッペリンに多大な影響を受けたことで知られているハートだけど、このアルバムでも彼方此方にその痕跡を見ることが出来る。
オープニングを飾る彼女等の代表的なロック・ナンバー「Barracuda」も何となくゼップ的。人によっては、ベースのリズムは「アキレス最後の戦い」から来てる、って言うけど、う~ん、でも全体的な曲の印象は「アキレス最後の戦い」とは全然違っている。
いや~、でもストレート中にもアイデアが詰まっていてメチャカッコいい。
僕はこの曲の2番の所の

Back over time we were all
Trying for free
You met the porpoise and me

の後の、「ア、ハハア~。」って言うアン・ウイルソンのアドリブ?に昇天してしまう一人なんだけど(って、そんな人他にいないか...。)、こんな細部にもバンドの魅力が行き渡っているのは凄い。
それにしても「Barracuda」って一体何なの?日本のコミック・バンド?って思って調べたら、オニカマスって言う魚の事だったんだね。



どう猛な魚らしくて、そこからか英語では「どう猛な人」を指すらしい。
う~ん、と言う事は、この曲でハートは、ミュージシャンから搾取を重ねるレコード会社の事を皮肉ったのか、何のデリカシーもないマスコミやファンの事を歌ったのか...。

2曲目の「Love Alive」は美しい名曲ですな~。
アン・ウイルソンのフルートが非常に効果的で、ジャケットにも表れている中世的な雰囲気が漂っている。
そんな中で

Keep your love alive

と「愛を求める気持」ではなく、自分の中にある「愛する心を持ち続ける」事の責任を歌った、ある意味厳しいメッセージが歌われている。
結局物事、他人のせいじゃなく、自分の中に本当に「Love」があるのか?って言う事だと思う。

4曲目の「Dream Of The Archer」は明らかにゼップの「限りなき戦い」を意識しただろう、アコースティックなナンバー。
マンドリンが美しい。
アン・ウイルソンのヴォーカルも何処となくサンディ・デニーっぽいような気がする。...って言うか、本当なら「限りなき戦い」でロバート・プラントとデュエットするのはサンディじゃなくて私なのよって主張してるような気さえしてしまう。

僕は8曲目の軽快でポップな「Say Hello」がお気に入り。
こう言う、肯定的なのって良いな~。

...。

さあ、そろそろ仕事へ行く時間かな...。
今日も暑そうだけど、頑張っていくか。

今日はハートの1枚目でも持参していくか...。
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お久しぶりです〜
あー私も最近昔のハート聴いてたんですよ!
というのも来月コンサートあるんで(チープトリック+ハート+ジャーニーの合コン、じゃない合同コンサート)お勉強中なんです。
ハートは今までもテキトーに聴いてきたので代表曲は入ってますが、問題はジャーニー...... 今までかなーり食わず嫌いで来たので、放っといても入ってくるようなヒット曲以外全く知りません。
お薦めあったら教えて下さい;;;
tomox 2008/07/23(Wed)08:38:23 編集
Re:お久しぶりです〜
お~、これはどうも、お久しぶりです。

>あー私も最近昔のハート聴いてたんですよ!

これは偶然ですね。
いや~、それにしてもチープトリック+ハート+ジャーニーのライブと言うのも可也なもんですね。
本当に同窓会みたい....。

>問題はジャーニー...... お薦めあったら教えて下さい;;;

すみません。
僕もジャーニーはちゃんと聴いてないです。
「エスケイプ」とその次のアルバムは当時流行っていたので聴きましたが...。
でも未だグレッグ・ローリーがいた頃の初期のジャーニーは結構良いと友達が言っていたのを覚えています。
まあ、その友人の趣味と合うかどうかが問題なのですが....。
【2008/07/23 20:24】
無題
つい最近、NHKのBSで、偶然 ライブ映像を拝見しました。
恥ずかしながら、「ハート」というバンドを知らなかった僕は、なんだろ。
このおばちゃんという感じでボケっとTVを見ていました。
見ていると、なんだかツェッペリンぽいなと思ってみていたんです。
そしたら、いきなりzepの「ロックンロール」をプレイし始めて・・・。
なんだかとても印象に残るライブでした。
今度、じっくり聴いてみますね!
ryoutaro 2008/07/23(Wed)17:21:54 編集
Re:無題
>なんだろ。>このおばちゃんという感じでボケっとTVを見ていました。

そうなんですよね。今はもうデブのババアといった感じですもんね...。
正直今の映像を観るのは忍びないです。

>そしたら、いきなりzepの「ロックンロール」をプレイし始めて・・・。

初期のベスト盤に「ロックンロール」のライブ・ヴァージョンが入っています。
当時ロバート・プラントはゼップのカヴァーをやるバンドに対して可也シビアだった見たいですが、ハートのカバーに対してはあまり酷評していなかったようです。
女の子のバンドだったから見たいですが....(笑)
【2008/07/23 20:31】
ハートの原点
ハートは一度だけ、ライブ観たことがあります。夏のビーチコンサートにピッタリのバンドですね。歌もギターも上手いんですよね、この二人。流動感がありますね。当時。こわもてでなく、ロックしてる女の子のバンドって珍しかったですね。バラクーダ(とっても勉強になりました。オニカマスか...)は移民の歌のイメージかと思ってましたが、でもZepの真似だ云々より、自分達のサウンド確立してますね。ロックンロールやるのも自分達の原点回帰みたいなものじゃないかな?ストーンズのライブLPでキャロルやリトルクイーニー聞いた時、ある種、感動しましたね。こっから始まってますよ僕達って言ってるみたいで。でも誰もチャックベリーの真似してるよなんて言わないもんね。力のあるアーテイストはそこら辺りが違うんでしょうね。
ミスターT 2008/07/25(Fri)10:40:06 編集
Re:ハートの原点
原点回帰。
そうだと思います。

基本的にどんなアーティストも物真似から始めるわけですが、その過程で自分達の音楽性を模索していくんですね。
ジミヘンもそんな事を言っていました。
そしてその過程で起こる試行錯誤が作品と言う形で生まれてくる訳です。
最終的に自分の音楽を発見した時、到達した時、そのアーティストは終わり(別な言い方をすれば、完成。)なんですね。
そうなった多くのバンドは解散し、それぞれのメンバーは新たな摸索の旅に出て行くんですね。
【2008/07/25 12:45】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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