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2008/8/5

夏真っ盛りですが、さして暑くもなく気持ちの良い天気が続くニューヨークですな~。
こう言うときは夏らしい音楽を聴きたくなるもんで、日本ではサザンとかチューブとかって言うバンドが定番だったけど(今でもそうなのかな?)やはりアメリカではこのビーチ・ボーイズが筆頭ではないでしょうか。(本当?)

と言う事でここ数日彼らの1968年のこのアルバムを聴いてました。

1. Meant for You
2. Friends
3. Wake the World
4. Be Here in the Mornin'
5. When a Man Needs a Woman
6. Passing By
7. Anna Lee, the Healer
8. Little Bird
9. Be Still
10.Busy Doin' Nothin'
11.Diamond Head
12.Transcendental Meditation

このアルバム、何とも驚きなのが全プレイング・タイムがたったの25分30秒。
今の時代平気で60分~70分とか収録されているのを思うと、まるで詐欺ではないかと感じてしまうほどの短さ...。
でもね~、長いからって良いもんでもないし(って言うか、60分の収録はちょっと僕には長すぎる...。)この作品に関して言えば、実際の時間の短さを感じさせない位、作品が充実してるので聴き終わった後での満足感は十分に得られるのである。
このアルバムはサーフィン・ミュージックをやっていたビーチ・ボーイズが1966年のアルバム「ペット・サウンズ」からそれを脱却し、バンドとして新境地を切り開いていた時期のもの。
アルバム「ペット・サウンズ」は当時世間から理解されなかったどころか、バンド・メンバーからも「誰がこんなの聴くんだ?犬か?」などと言われ(だからペット・サウンズと言うタイトルが付いたらしい..。)主犯のブライアン・ウイルソンが精神的に痛めつけられてしまったのは有名な話。
しかしそんな自体にも拘らずビーチ・ボーイズは結果的にその後サーフィンには戻ることなく、「ペット・サウンズ」的な実験的音楽の道を辿っていったのはやはり時代のせいだったのだろうか?
しかも「ペット・サウンズ」はブライアン・ウイルソンの単独犯であったけど、このアルバムではメンバーそろっての共犯と言った所だ。
マイク・ラブがこの時期にビートルズやドノヴァンと一緒にインドでマハリシの教義を受けていたし、ヴェトナム戦争、サイケデリック・ヒッピー文化、の中、やはり楽天的なサーフィン・ミュージックを続けていくような状況でなかったのだろう。
彼等はそれが自分達の売りだったにも拘らず、サーフィンで青春を謳歌するをやめた。しかしながらその後山に籠もってしまった訳でもない。
彼等は常に自分達が「ビーチ・ボーイズ」であることは認識していて、サーフィンは辞めても波の音のする太陽の光の下から離れはしなかった。
この作品の端々にもそれらを感じる事が出来る。

オープニング・ナンバーの「Meant for You」はたった38秒と言う超短編にも拘らず、何とも深い味わいのある作品である。

As I sit and close my eyes
There's peace in my mind
And I'm hoping that you'll find it too
And these feelings in my heart
I know are meant for you

Meant for you

さあ音楽でも聴こうと思い、僕はこのアルバムをCDにセットし、ヘッドフォンを着け、椅子に腰掛け、目を閉じ、音に身を委ねる...。
そこには自分と同じ事をしているブライアン・ウイルソン( 声の主はマイク・ラブだけど...。)の姿があり、「この自分の中にある平和なフィーリングが、どれだけ君達に意味合いのあることか...。」と優しく語りかけてくるのである。

う~ん、美しい。これこそピースなのである。
この後の曲を聴かなくても良いと思う位、価値のある名曲である。

そしてアルバム・タイトル・トラックの「Friends」。
「友達」。
1曲目の流れからすると、このFriends の意味するところは、このアルバムを聴いている人全てと捕らえても無理矢理ではないような気がする。
僕個人的にはその位に意味を広げた方がしっくりくるし...。
ただジャケットの左側の人の顔がポール・マッカートニーに見えるんだけど、そうだとしたら自分の身近な友達を意味してるのかな?

アルバム後半にデニス・ウイルソンの作品「Little Bird」と「Be Still」が収録されているんだけど、これがあのチャールズ・マンソンとの共作ではないかとの噂のある問題作。
チャールズ・マンソンはご存知の方も多いだろうけど、当時の女優シャロン・テートを残虐に殺した狂人。



しかしながら、穏やかでピースフルなとても美しい曲である。


夏はこれからが本番。
ビーチ・ボーイズの音楽のように平和に日々を過ごしたいですな~。
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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