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1/15/2008

ビートルズが僕の音楽のルーツなので、基本的に邦楽に興味をそそわれる事はあまりなかった。
特に日本にいた頃は自分で聴く気にならなくてもテレビや街角から邦楽は流れてくるので、「聞く」事は出来ていたし...。
自分からわざわざレコードを買おうと言う気にはならなかった。
或いは自分の中に洋楽信仰みたいなものがあって、邦楽を下のランクに見ていたのかもしれない。
ところが外国に住むようになってから大分そこら辺の偏見が解けてきて、邦楽の良さに気付くようになってきた。
そんな頃にテレビ(日本語放送)で山崎まさよし氏を見たときに、日本のアーティストのレベルが明らかに高くなってることを実感し確信した。
しましながら僕はこの山崎まさよしというアーティストに興味を抱いたものの、アルバムを買って聴くまでには至っていなかった。( チェックしたい洋楽が山のようにありますんで...。)
ところが今回知り合いに勧められてこの2007年のカヴァー・アルバムを聴くに至った。

★収録曲
1.M ~BLUESを逢わせてみました
2.ケンとメリー~愛と風のように~ ~料理長のお任せ仕込み
3.Sweet Memories ~声のミルフィーユ仕立て
4. ~和の頂きを目指して
5.さらば恋人 ~デトロイト風に
6.トランジスタ・ラジオ ~厳選した素材の二点盛り
7.大きな玉ねぎの下で ~あの頃の涙を添えて
8.アンダルシアに憧れて ~アツアツに炊き上げました
9.あなたに会えてよかった ~気まぐれディレイをふんだんに
10.いかれたBaby ~音楽の恵みをこの曲に

カヴァー・アルバムで僕の頭に直ぐ浮かぶのは、ジョン・レノンの「ロックン・ロール」とディランの「ディラン」の2枚。
個人的には2枚とも好きな作品なんだけど、両作品にアーティスト自身がスランプに陥っている時に出したという共通点がある。

オリジナルが作れない→カヴァー

みたいな...。

このところ日本でも欧米でもカヴァーが流行っているけど、上記のような場合もあるし、また単に好きな曲を自分なりに料理する楽しみをそのまま作品にしたような良質なものもある。
山崎まさひろ氏の場合はどうだったのか知らないが、そんなことどうでも良いくらいこれは上質の作品に仕上がっている。
僕は6曲目と7曲目のみ曲名とアーティスト名が一致するくらいで、殆どオリジナルというものを知らない。(RCと爆風スランプ。)
1曲目は聞いた事があったけど誰だったか知らなかったし、3曲目が松田聖子の曲だというのは知っていたけど曲名は分からなかった。
なので僕にしてみるとこの作品はカヴァー集というよりオリジナル作品により近い。
いや~、でも歌うまいし、演奏もゴテゴテと変なことしないですっきりと良い音出してるね~。
アレンジの幅も広く、アルバムを聴き通しても全く疲れない。
曲に流されて、歌詞が軽視されがちなのを、このアルバムでは山崎氏の歌の上手さで「言葉」とともに「世界」を聴かせてくれます。
2曲目のオリジナルアーティストはBUZZ という僕の知らない人達だけど、これってその人達のカヴァーと言うより、ニール・ヤングだね。
ニール・ヤングそのもの。
何だか、聴いていてニンマリしてしまった。
きっと山崎氏もニール・ヤング好きなんだろうな~。
僕には4曲目がこのアルバムのベスト・チューン。
う~ん、作者の桑田佳祐氏はやはり天才と言わざるを得ない。
オリジナルは全く知らないんだけど、このメロディと和風なエロティシズムは他に類を見ない極上品。
昔、岡林信康氏がキング・クリムゾンのロバート・フリップに「欧米の猿真似でない日本のロックを聴かせてくれ。」といわれた事があるらしいけど、ロバート・フリップにこの曲聴かせたいね。

いや~、久しぶりに邦楽を堪能できました。

グッド、ベリー・グッド。
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よかった!
私は山崎まさよしファンではないのだけれど、このCDのカバーのコンセプトとデザインが何か気になって買ってみたのでした。
(これとセットになっているCover all YO!では山崎まさよしがブラッセリーのシェフとなり客に洋食を供しているのであります)

最初に一回聞いた時は、ふうん、という感じだったけれど、最近はしょっちゅう聞いている自分を発見するであります(なんか変な日本語ですね)。

一曲目はちなみに「プリンセス.プリンセス」という一時期一世を風靡した女の子バンド(ちょっとアイドルテイストの)もので、私くらいの世代の女性のカラオケレパートリーにほぼ必ず入っていると思われる曲です(笑)。

彼、声もいいし歌もうまいですね。ボーカルスタイルがちょっとユージさんに似ている気がします。うふふ。
しゅうこ 2008/01/22(Tue)13:09:57 編集
Re:よかった!
いや~、どうもありがとうございました。
とても楽しめました、このアルバム。

誰かの曲を自分なりに料理するというコンセプトからこのジャケットになったのでしょうが、和食(邦楽カヴァー)と洋食(洋楽カヴァー)の2種類あって面白いですね。
洋食の方はそんなに興味はないですが(日本人アーティストの作品は日本語で聴きたいので...。)彼なら良い作品に仕上がってることだと思います。

>一曲目はちなみに「プリンセス.プリンセス」という一時期一世を風靡した女の子バンド(ちょっとアイドルテイストの)

そうなんですよね。
「プリンセス.プリンセス」は「ダイヤモンド」って言う曲しか知らなかったので...。
この「M」って言う曲も聞いたことはあったんですけどね。

>彼、声もいいし歌もうまいですね。ボーカルスタイルがちょっとユージさんに似ている気がします。うふふ。

僕なんかとは全然格が違いますけど...。あはは。
【2008/01/23 04:02】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
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