天知る 地知る 汝知る
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2008/1/30
今日は仕事が午後からなので、午前中家でのんびりしながらブログをアップしているEugeです。
う~ん、自由気ままな生活...。
そして今回取り上げたるはこの「自由な」とタイトルされた、「自由な」という名のバンドの1969年のセカンド・アルバム。
「自由」。
最近僕は「自由」って言うのは幻想なんじゃないかと思っているんですが...、それはそれとして置いといて。
人間、自由だったら何をしたいか....。
この間村上春樹氏の本を読んでいたら、彼は全裸になってビーチで寝そべりたいと書いていて...実際無人島で実行したみたいですけど...人によって様々な欲求があるんだな~と感心していました。(笑)
すると中には、「一日中マリワナ吸ってラリっていたいぜ~!」って思う人も絶対いると思うんですが、このフリーのアルバムを聴いているとそんな事を強く感じます。
1 . I'll Be Creepin'
2 . Songs of Yesterday
3 . Lying in the Sunshine
4 . Trouble on Double Time
5 . Mouthfull of Grass
6 . Woman
7 . Free Me
8 . Broad Daylight
9 . Mourning Sad Morning
もう1曲目からマリワナの匂いがプンプンするような雰囲気が立ち込めてます。
リズム隊のはじき出す気だるいグルーブ。
そしてそれにかぶさってくるワウのかかったギターサウンド。
ソウルフルではあるけどレイド・バックしたようなヴォーカル。
ブルースやソウルが基本にあるのは揺ぎ無いもんなんですが、それらを前面に押し出した彼らのファースト・アルバムと聴き比べると何か意識の変化みたいなものをこの作品には強く感じさせられます。
次作ではまたファースト・アルバムっぽくストレートなロック・アルバムになるのを見ると、この時期フリーに外的にしろ内的にしろバンドに変化をもたらす要因があったんじゃないかなと感じます。
もしかしたら、この時期に初めてマリワナを体験したとか...?
特にギターのポール・コゾフ。
このアルバムのギターの音、他のと随分違ってますよね。
おまけに4曲目はギター・インストで「Mouthfull of Grass」というタイトル。
「口いっぱいにほうばったマリワナ」とでも訳せばよいのでしょうか?
ポール・コゾフの願望がそのまま明からさまなっているようで凄い。
この過激な匂いはこのアルバムを支配しているように思えます。
紫色の煙がゆらゆらと陽だまりの中に解けて行く様を、ず~っと眺めていたくなる様な...。
いや~、素晴らしい。
浸っていたいですね~。
全体的に派手さのない作品ですが、マリワナの「だし」の効いた味わい深い僕好みのアルバムです。
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雨フリー
静かで深いトリップですね。これが僕にとってのフリーのファーストアルバム。とにかくよく聴きました。アクが抜けたのか、押えたのか、あとから比べると不思議なアルバムですね。ジャケットやタイトルとは裏腹に一日中、シトシト雨が降ってるようで、何かの喪失感が漂っているようにさえ聞こえます。あの若さでの老成は考えにくいし、とにかく面白いレコードです。僕は好きでした。ハードなロックの合間に聴く鎮静剤のような効果盤。そう言えばマリファナの効いた状態を...rainingって隠語表現で言ってましたね。
Re:雨フリー
おおっ、なるほど「雨」ですか。
rainingって隠語表現は知りませんでした。
確かに、躍動的な印象のあるジャケットとは裏腹に、音は内に向ってる気がします。
でもこう言うの、僕も好きなんです。
rainingって隠語表現は知りませんでした。
確かに、躍動的な印象のあるジャケットとは裏腹に、音は内に向ってる気がします。
でもこう言うの、僕も好きなんです。
無題
自由かー。
これは毎日聴いてます。でも全然飽きません。
各メンバーがそれぞれ一番得意な芸を出し合って、
何とか折り合いがついて作品に仕上がったような。
結局メンバー誰もが満足してないような。
あいつらの、白版のような変な緊迫感がええ。
深海魚のような魅力がええ。
これは毎日聴いてます。でも全然飽きません。
各メンバーがそれぞれ一番得意な芸を出し合って、
何とか折り合いがついて作品に仕上がったような。
結局メンバー誰もが満足してないような。
あいつらの、白版のような変な緊迫感がええ。
深海魚のような魅力がええ。
Re:無題
いや~、これはクセになりますね。
>結局メンバー誰もが満足してないような。
ああ、僕もそう感じるんです。
何か不満足そうな気だるさが音に漂っているような...。
実際メンバーがどう思っていたかは知らないですが、次作が元のストレートなブルース・ロックに戻ってるのを見ると、そう考えても妥当ではないかと...。
>あいつらの、白版のような変な緊迫感がええ。
確かにフリーの白版とも言えるかも知れないですね。
バンド名をアルバムのタイトルに持って来たという意識的な部分に明らかに共通点がありますし、何かがずれている所に生じてる緊迫感はあるように思います。
>深海魚のような魅力がええ。
う~ん、シュールで良く分からないです...。
>結局メンバー誰もが満足してないような。
ああ、僕もそう感じるんです。
何か不満足そうな気だるさが音に漂っているような...。
実際メンバーがどう思っていたかは知らないですが、次作が元のストレートなブルース・ロックに戻ってるのを見ると、そう考えても妥当ではないかと...。
>あいつらの、白版のような変な緊迫感がええ。
確かにフリーの白版とも言えるかも知れないですね。
バンド名をアルバムのタイトルに持って来たという意識的な部分に明らかに共通点がありますし、何かがずれている所に生じてる緊迫感はあるように思います。
>深海魚のような魅力がええ。
う~ん、シュールで良く分からないです...。
Re:こんにちは
ジミヘンにしろポール・コゾフにしろ彼ら自身の巨大な魂が自らの肉体を破壊してしまったんですね。
マリワナでおさまりきらない巨大な魂が...。
マリワナでおさまりきらない巨大な魂が...。
時代背景
Sydさんのコメントで考えさせられました。これ時代背景を考えると本当に不思議ですね。69年と言えばロック界では名作、力作、野心作があちこちでボコボコ生まれて、連動大爆発を起こして大変なことになってた。そこで”鳴り”をひそめたような本作。いくらなんでも地味過ぎないか?
メンバーの誰一人満足していない。...確かに不満の空気が張りつめているようにも聞こえます。強烈な個性を持った四人だけに圧迫感がひとしおですね。深海魚とは言い得て妙ですね。決して海面に浮上してこない。その代わり、本当のロック好きが長きに渡って聴き続けていくようなアルバムですね。
Eugeさん、ビートルズの世界一のB面曲”Rain"はGrassについての歌なんだそうです。これは時代背景にナットク。
メンバーの誰一人満足していない。...確かに不満の空気が張りつめているようにも聞こえます。強烈な個性を持った四人だけに圧迫感がひとしおですね。深海魚とは言い得て妙ですね。決して海面に浮上してこない。その代わり、本当のロック好きが長きに渡って聴き続けていくようなアルバムですね。
Eugeさん、ビートルズの世界一のB面曲”Rain"はGrassについての歌なんだそうです。これは時代背景にナットク。
Re:時代背景
時代の流れに惑わされる事なく我が道を行ったザ・バンドを思い起こさせられます。
ただそこに満たされない「何か」が作品に表れているのが、このアルバムの特色なんでしょうか...。
>深海魚とは言い得て妙ですね。
そうなんですね~。
Sydさんらしいコメントだったので僕もあえてツッコミを入れた心算だったんですが...分かってもらえましたかね?
>Eugeさん、ビートルズの世界一のB面曲”Rain"はGrassについての歌なんだそうです。これは時代背景にナットク。
いや~知りませんでした。
音は所謂サイケ・ロックなので何となくドラッグ的なものを感じていましたが、それが「Rain」と「Grass」の関連性から来ているとは...。
ただそこに満たされない「何か」が作品に表れているのが、このアルバムの特色なんでしょうか...。
>深海魚とは言い得て妙ですね。
そうなんですね~。
Sydさんらしいコメントだったので僕もあえてツッコミを入れた心算だったんですが...分かってもらえましたかね?
>Eugeさん、ビートルズの世界一のB面曲”Rain"はGrassについての歌なんだそうです。これは時代背景にナットク。
いや~知りませんでした。
音は所謂サイケ・ロックなので何となくドラッグ的なものを感じていましたが、それが「Rain」と「Grass」の関連性から来ているとは...。
無題
自由かー。
の、再伸。
歌手の人が全部出しきってる。
だから好きなのかも。
飛行船の3枚目も毎日聞いてる。
これも歌手の人が、凄いから。
ギターの人が、
得意芸だけやってもロックになってしまったから。
の、再伸。
歌手の人が全部出しきってる。
だから好きなのかも。
飛行船の3枚目も毎日聞いてる。
これも歌手の人が、凄いから。
ギターの人が、
得意芸だけやってもロックになってしまったから。
Re:無題
自由の歌手も飛行船の歌手も凄いですからね~。
濃い紫の「燃える~!」のレコードのライナー・ノートに、この楽隊の3人目の歌手の人は絶対自由の歌手の人に影響を受けている!って書いてあったんですが、自由のファーストを聴いていたら「お~っ、確かに3人目の歌手の人っぽいな~。」って思いました。でもセカンドではそれをあまり感じないんです。
自由の人達の間には、1枚目と2枚目の間で何らかの変化が起こってたのかな~なんて思っていました。
飛行船の3枚目も大きな変化が起こったアルバムですし...。
濃い紫の「燃える~!」のレコードのライナー・ノートに、この楽隊の3人目の歌手の人は絶対自由の歌手の人に影響を受けている!って書いてあったんですが、自由のファーストを聴いていたら「お~っ、確かに3人目の歌手の人っぽいな~。」って思いました。でもセカンドではそれをあまり感じないんです。
自由の人達の間には、1枚目と2枚目の間で何らかの変化が起こってたのかな~なんて思っていました。
飛行船の3枚目も大きな変化が起こったアルバムですし...。
不自由だったフリー
今日、Mouthful of Grassをシングル盤(!)で聞いていました。それで思ったのですが、これってピンク フロイドの曲みたいですね。「モア」のボーナストラックですよと言われても納得してしまいそうな...。それで本屋に行ってFreeの個所を見ていたら、面白い事が書いてありました。やはり、この時期バンド内で大ゲンカしてたそうです。曲を書いていたロジャース、フレイザーがあとの二人に”あんまり弾き過ぎるな。”と言って演奏に抑制を強要したらしいのです。コゾフ側は”そんなこと言ってたら、曲の自然な表現が出来ない。”と怒り出し、カークと二人で脱退するとまで揉めたそうなんです。そこで、社長のクリス ブラックウエルが諌めに入り、なんとか解散を未然に防いだとか。一枚目のプロデユーサーはJam session好きのイケイケタイプだったらしいです。そこで社長はその男を録音初期で首にし、バンドを一生懸命、君達の持ち味はこうなんだから云々と説得し、アルバムは完成をみた模様。みんな若かったから、分かりそうな話ですね。こう言った背景を踏まえて聴くとこの曲がまた味わい深いです。コゾフもくすぶりながらも丁寧に演奏してる様が目に見えるようです。スカーッと晴れ上がる前の濃霧の中で爪弾いているような姿。このA面がなんとAll Right Nowなんです。B面から聴くべきストリー性溢れるシングル。貴重ではありませんか。
Re:不自由だったフリー
「Mouthful of Grass」は、もろフロイドですよね。
シングル盤で聴くと曲が完結するのでアルバムで聴く時と印象が変るのが嬉しいです。
...それにしても、そのシングルって結構プレミアがついたりしてそうですね。
>この時期バンド内で大ゲンカしてたそうです。
はあ、そういう事だったんですね。
弾きすぎるな...ですか?
確かにヴォーカリストってビジーな演奏を嫌う傾向はありますよね。
ミック・ジャガーも同じような事を言っていました。
ちなみに僕が昔在籍していたバンドのヴォーカリストも、ドラマーのオーディションをした時シンプルな演奏をする人ばかり選ぶ傾向がありました。
僕なんかはどちらかと言えばビジーなドラマーの方が良かったんですけど...。
話をフリーに戻すと...。
2枚目でコゾフが大分折れたって事なんですね。結果的に。
ギターの音が歪んでいないのもそんな意識の表れなんでしょうか。
で、ポール・ロジャースが気持ち良く歌えるようになって、sydさんが言うようにヴォーカルが良い作品にあがったんですね。きっと。
いや~、それにしても情報有難うございました。
これで合点がいきました。
シングル盤で聴くと曲が完結するのでアルバムで聴く時と印象が変るのが嬉しいです。
...それにしても、そのシングルって結構プレミアがついたりしてそうですね。
>この時期バンド内で大ゲンカしてたそうです。
はあ、そういう事だったんですね。
弾きすぎるな...ですか?
確かにヴォーカリストってビジーな演奏を嫌う傾向はありますよね。
ミック・ジャガーも同じような事を言っていました。
ちなみに僕が昔在籍していたバンドのヴォーカリストも、ドラマーのオーディションをした時シンプルな演奏をする人ばかり選ぶ傾向がありました。
僕なんかはどちらかと言えばビジーなドラマーの方が良かったんですけど...。
話をフリーに戻すと...。
2枚目でコゾフが大分折れたって事なんですね。結果的に。
ギターの音が歪んでいないのもそんな意識の表れなんでしょうか。
で、ポール・ロジャースが気持ち良く歌えるようになって、sydさんが言うようにヴォーカルが良い作品にあがったんですね。きっと。
いや~、それにしても情報有難うございました。
これで合点がいきました。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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