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2008/1/27

今日は仕事で「Woodlawn Cemetery」という霊園へ行ってきました。
マンハッタンの北に位置するブロンクスにあるんですが、著名人のお墓が沢山あります。
我々日本人には最も馴染みの深い「野口英世」のお墓もここにあります。
う~ん、「野口英世」か~。
小学生の時に伝記を読んだっけな~...。
まさか「野口英世」のお墓参りをすることになるとは、伝記を読んでた時には想像もしなかったです。
お墓自体は小さくてひっそりとした感じなのですが、何方が訪れたのか花束が置いてありました。

ここにはブロンクスと言う土地柄か、有名ジャズ・ミュージシャンのお墓が多いんです。
その際たるものが、マイルス・デイヴィスのお墓。
今回は訪問しなかったですけど、機会があったら是非行ってみたいですね。
その他、デューク・エリントン、ミルト・ジャクソン、ジャッキー・マックリーン、等々...。
ロック・ミュージシャンではフェリックス・パパラルディのお墓がここにあります。

ニューヨークに来たら、お墓参りツアーなんてのも良いかもしれませんね。
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2007/1/26

もう先週の話になりますが、うちの7歳の娘とラジオを聞いていたらNatasha Bedingfield と言うアーティストの「Unwritten」と言う曲がかかりまして、それに娘が大いにハマリました。
元々近所に住んでいたSちゃんと言う年上の女の子のi-podか何かにこの曲が入っていて、それを聴いたのが最初だったらしいんですが、これを機会に就寝時に連夜聴かされる羽目に陥りました。
実は僕自身この2005年の彼女のデビュー?アルバムを持っていたんです...。

1 . These Words (I Love You, I Love You)
2 . Single
3 . Unwritten
4 . Silent Movie
5 . Stumble
6 . Peace of Me
7 . If You're Gonna...
8 . Drop Me in the Middle
9 . We're All Mad
10 . I Bruise Easily
11 . The One That Got Away
12 . Size Matters
13 . Wild Horses

以前の仕事をしている頃出張でモーテルに泊まる時はVH1とかMTVをいつもチェックしてたんですね。(自宅にケーブル・テレビを入れていないので...。)
そのころ頻繁に「These Words (I Love You, I Love You)」がオンエアされていて、サビの部分がとても印象深かったんです。
僕はヒップ・ホップとかR&Bとかは苦手なんですが、彼女の曲にはそこら辺の泥臭さがあまり感じられなかった。
実際の所、ヒップ・ホップ系のアレンジが施されヴォーカルのスタイルもそれっぽいんですが、彼女の基本はシンガー・ソング・ライターなんですね。
それは最後の曲「Wild Horses」やその後に入ってるジョニ・ミッチェルみたいな曲を聴けば明白です。
だから僕も比較的躊躇なく入っていけたんでしょう。
それにしても最後の曲「Wild Horses」が終わってから数分間空白があってアンコールの追加曲があるのって...以前クーラー・シェイカーの記事のところにも書きましたが...好きじゃないな~。
最近のアーティストの流行なんですかね、これは...。

アルバムタイトル曲「Unwritten」は良いですね。
「白紙」の状態を意味するんでしょうが、未来への可能性が無限に広がっていると言う事を示唆しているんでしょう。
もう僕の人生半分くらい書かれちゃってますけど、これからの未来は間違いなく「Unwritten」な訳で...。

No one else can feel it for you
Only you can let it in
No one else, no one else
Can speak the words on your lips

至極当然のことなのですが、こう言う当たり前な言葉こそ音とともに耳に届く時心に響くんですよね。

「誰もあなたの唇で言葉を発することは出来ないんだから...。」

眼前に広がる「白紙」を自分の言葉でどんどんうめて行きましょう。


1/15/2008

ビートルズが僕の音楽のルーツなので、基本的に邦楽に興味をそそわれる事はあまりなかった。
特に日本にいた頃は自分で聴く気にならなくてもテレビや街角から邦楽は流れてくるので、「聞く」事は出来ていたし...。
自分からわざわざレコードを買おうと言う気にはならなかった。
或いは自分の中に洋楽信仰みたいなものがあって、邦楽を下のランクに見ていたのかもしれない。
ところが外国に住むようになってから大分そこら辺の偏見が解けてきて、邦楽の良さに気付くようになってきた。
そんな頃にテレビ(日本語放送)で山崎まさよし氏を見たときに、日本のアーティストのレベルが明らかに高くなってることを実感し確信した。
しましながら僕はこの山崎まさよしというアーティストに興味を抱いたものの、アルバムを買って聴くまでには至っていなかった。( チェックしたい洋楽が山のようにありますんで...。)
ところが今回知り合いに勧められてこの2007年のカヴァー・アルバムを聴くに至った。

★収録曲
1.M ~BLUESを逢わせてみました
2.ケンとメリー~愛と風のように~ ~料理長のお任せ仕込み
3.Sweet Memories ~声のミルフィーユ仕立て
4. ~和の頂きを目指して
5.さらば恋人 ~デトロイト風に
6.トランジスタ・ラジオ ~厳選した素材の二点盛り
7.大きな玉ねぎの下で ~あの頃の涙を添えて
8.アンダルシアに憧れて ~アツアツに炊き上げました
9.あなたに会えてよかった ~気まぐれディレイをふんだんに
10.いかれたBaby ~音楽の恵みをこの曲に

カヴァー・アルバムで僕の頭に直ぐ浮かぶのは、ジョン・レノンの「ロックン・ロール」とディランの「ディラン」の2枚。
個人的には2枚とも好きな作品なんだけど、両作品にアーティスト自身がスランプに陥っている時に出したという共通点がある。

オリジナルが作れない→カヴァー

みたいな...。

このところ日本でも欧米でもカヴァーが流行っているけど、上記のような場合もあるし、また単に好きな曲を自分なりに料理する楽しみをそのまま作品にしたような良質なものもある。
山崎まさひろ氏の場合はどうだったのか知らないが、そんなことどうでも良いくらいこれは上質の作品に仕上がっている。
僕は6曲目と7曲目のみ曲名とアーティスト名が一致するくらいで、殆どオリジナルというものを知らない。(RCと爆風スランプ。)
1曲目は聞いた事があったけど誰だったか知らなかったし、3曲目が松田聖子の曲だというのは知っていたけど曲名は分からなかった。
なので僕にしてみるとこの作品はカヴァー集というよりオリジナル作品により近い。
いや~、でも歌うまいし、演奏もゴテゴテと変なことしないですっきりと良い音出してるね~。
アレンジの幅も広く、アルバムを聴き通しても全く疲れない。
曲に流されて、歌詞が軽視されがちなのを、このアルバムでは山崎氏の歌の上手さで「言葉」とともに「世界」を聴かせてくれます。
2曲目のオリジナルアーティストはBUZZ という僕の知らない人達だけど、これってその人達のカヴァーと言うより、ニール・ヤングだね。
ニール・ヤングそのもの。
何だか、聴いていてニンマリしてしまった。
きっと山崎氏もニール・ヤング好きなんだろうな~。
僕には4曲目がこのアルバムのベスト・チューン。
う~ん、作者の桑田佳祐氏はやはり天才と言わざるを得ない。
オリジナルは全く知らないんだけど、このメロディと和風なエロティシズムは他に類を見ない極上品。
昔、岡林信康氏がキング・クリムゾンのロバート・フリップに「欧米の猿真似でない日本のロックを聴かせてくれ。」といわれた事があるらしいけど、ロバート・フリップにこの曲聴かせたいね。

いや~、久しぶりに邦楽を堪能できました。

グッド、ベリー・グッド。
2008/1/9

今日も可也暖かい1日でしたね~。
過ごしやすくて嬉しいんですが、やはり少し心配になってしまいます。
1907年(だったかな?)に華氏65度を記録したのがこの時期の最高気温だったらしいですが、昨日も今日もそれ以上いっていたんではないでしょうか?(僕の車の室外温度計では66度になってました。)

そんなこんなで...今日の話ですが...。
(記事のタイトルはスティーリー・ダンの曲とは関係ありませんので、念のため。)
今日はマンハッタンで仕事でした。
いつものようにトイレへ行きたくなったので、某有名ホテル1階のロビーにあるトイレへ...。
空いていたので良かったんですが、僕がそこへ入るや否や大便用の個室から親爺(若い人の声ではなかったと思います。)の変なうめき声が聞こえるではないですか。
「嫌だな...。」と思いつつも、そこから少し離れた個室に僕も入って用を足し始めました。
最初は「Uh...,Uh...,」とだけ唸っていた親爺の声を聞いていた時は、「随分と派手にふんばってるな...。」ぐらいにしか思わなかったのですが、暫くすると「Uh...,Alright, Oh..Yes,」となにか独り言のようにつぶやきだしたではありませんか。
すると「Uh...,Oh..Yeah, Do It Again...Yeah」などと言い出したので、「これはもしやトイレで怪しい事をしてるのではないか?」と僕は想像し始めました。
しかしながら、ここは有名ホテルのロビーにあるトイレ。
人の出入りはとても激しい。
更にアメリカの大便用個室は足元が開いているので、怪しい事をしていたら4本足が丸見えのはず。
なのでそんな事をしていたら通報されるに決まってるのである。
う~ん、ではこの声の主は、何に対して 「Do It Again」 などと言っていたのでしょうか?
自分の出そうで出ない排泄物にでしょうか?
それともそれが硬いか大きいかで苦痛を与えられている彼の肛門に対してでしょうか?
或いは単に自分に対して励ましていたのでしょうか?
どちらにしろ「Do It Again」という彼の表現に非常にシュールな響きを感じたのは確かです。
どんな親爺が言っていたのか顔を見たいような見たくないような複雑な心境でしたが、僕が用を足し終える前にその声はなくなり、声のしていた個室はオープンになっていました。

う~ん、「Do It Again」か...。

単純な言葉も時と場合によって、とても謎めいた言葉に変身するものですね。


2008/1/5

と言う事で、今年は「猫年」、いや「ねずみ年」ですね。
我が家の長男は年男。
今年でもう12歳になります。
う~ん、とすると僕はもう12年も父親業をしているのか....。
どおりで年を取ったと感じる訳だ。

では、では、しんみりは止めて今年の聴き初めです。
アル・スチュアートの1976年のこの傑作。
実際に十二支に存在しない「猫年」がタイトルになってるんですが、アルの優しい声によって歌われる数々の物語が、プロデューサーのアラン・パーソン独特のメロウで透明感のあるサウンドで包まれていき、聴くものに何ともミステリアスなムードを与えてくれます。

素晴らしい。

1 . Lord Grenville
2 . On the Border
3 . Midas Shadow
4 . Sand in Your Shoes
5 . If It Doesn't Come Naturally, Leave It
6 . Flying Sorcery
7 . Broadway Hotel
8 . One Stage Before
9 . Year of the Cat

19世紀初頭のイギリスの首相だったLord Grenvilleをタイトルにした「Lord Grenville」でアルバムは幕を上げます。
僕は世界史に疎いのであまり多くを語れないんですが、この曲はLord Grenvilleが批判していた「スペイン独立戦争」を題材にしてるのかな?と...。

そして、激しいピアノのビートによって導かれる「On the Border」もスペインの国境が舞台になっていて、このアルバムの異国的な雰囲気をこの2曲で印象付けています。
スペイン=フラメンコ=スパニッシュ・ギター、みたいなステレオ・タイプ的なアレンジが施されていますが、個人的にこの曲でこれは「あり」ではないかと思っています。

さらに3曲目の「Midas Shadow」も舞台がスペインのホテルに設定されていて、この頃アル・スチュワートがスペインに興味を持っていたのではないかと想像させられます。

と言う事は4曲目の「Sand in Your Shoes」の一節

So it's goodbye to my lady of the islands

もスペインの諸島の事なのかな?なんて考えてしまいます。


更に、アル・スチュワートの代表曲と言って良い「Year of the Cat」。

On a morning from a Bogart movie
In a country where they turn back time
You go strolling through the crowd like Peter Lorre
Contemplating a crime

ここで歌われてる In a country もスペインなのだろうか?と...。
僕は何となくイタリアのヴェニスを想像していたんですけど。

「Bogart movie」と歌詞にあるんですけど、同じくここに登場するPeter Lorreがハンフリー・ボガートと共演してる映画に「マルタの鷹」と「カサブランカ」があるんですね。(他にもあるかも知れないけど、僕は知らない。)
どっちの映画の事を言ってるのかな?と思ったんですが、

Contemplating a crime

という箇所から、きっと「マルタの鷹」の方ではないかと僕は思うんです。この映画は探偵映画(正しい言い方かな?)ですから、「crime」と言う言葉がそのものずばりなんですね。


ピーター・ローレとボギー

でも「カサブランカ」でのピーター・ローレの役どころはなんだったけな?とふっと思っています。
もしかしたら、怪しい役だったかな?すっかり忘れてしまった...。

僕はこの曲の歌詞の

She comes out of the sun in a silk dress running
Like a watercolour in the rain

と言う部分が大好きで、この曲の音と共に僕のイメージがここに凝縮されています。
と言うか、アルバム全体がこの雰囲気ですよね。

a watercolour in the rain

う~ん、素晴らしい。

存在しない架空の「猫年」に繰り広げられる物語。
現実なのか、幻なのか...。
何度聴いても、溜息の出る名曲ですね。

1/2/2008

みなさん明けましておめでとうございます。

こちらは2日からもう普通どおりの生活に戻りました。
子供達は学校へ行き、僕は仕事初めでした。


今年も記事の更新は不定期になるかも知れませんが、当ブログ御贔屓の程宜しくお願いいたします。


2007/12/30

今年もいよいよ終わりですね~。
相変わらず「時」は物凄いスピードで、振り返りもせずに通り過ぎて行きましたね~。
いや~、でもこの「1年」と言う時間は誰にも平等にあるわけですからね、良くするも悪くするも自分次第だったわけで...。

う~ん、ちょっと、反省...。

そんな事を、ぼやっと思いながらゾンビーズのリード・シンガーだったコリン・ブランストーンの「1年」と題された1971年のファースト・ソロを聴いていた。
まず一言で言って、このアルバムは「名盤」です。
聴いた事がない方は是非聴いてみてください。
基本的にポップな作品ですが、決してライトではなく、もちろんへヴィでもない。
肩の力は抜けるけど、聞き流す種類の音楽ではない。
超極上のポップですね。

素晴らしい。

元ゾンビーズのロッド・アージェントとクリス・ホワイトの作品やティム・ハーディン、デニー・レーンのカヴァー、そしてコリン自身の作品が収録されていますが、どの曲もメロディが良く、美しいストリングスのアレンジとコリンの甘いヴォーカルがそれを一段と引き立たせています。

いや~、楽しいな~。

ただ僕個人としてはもう少しバンド演奏の曲を増やして欲しかったと言うのはありますけど...。
でも、良いです。

2007年という「1年」を締めくくるのに、持って来いのアルバムだったように思います。


今年も当ブログにお付き合い頂きまして有難うございました。
また来年も引き続き好き勝手な事を書いていきますので、宜しくお願いいたします。

では皆さん良いお年を!


2007/12/27

昨晩は久しぶりに寝る前に音楽鑑賞などした。
ディランのアルバムを聴きながら、彼の発する言葉のイメージを必至に追いながらその世界に酔いしれていた。
僕は曲がりなりにもアメリカに16年住んでいるので、英語の曲を聴いているとその歌詞を実感で捉えられる用になってきている。(勿論100%理解などしておりませんが...。)
そして音楽における歌詞の比重あるいはその意味する事の重要さを考え、その言語を理解しない人々にとってその曲の存在と言うのは、本来持っていた価値を軽減するものなのだろうか?などと自問自答していた。
確かに中学生の頃ジョン・レノンが彼自身の曲「It's Only Love」をこき下ろしていた事を理解できなかった。(ジョンは歌詞が特に酷いと言っていた。)この曲はメロディアスでとても美しい曲だったし、僕にとって歌詞は二の次だったからだ。
しかしながら、今現在はジョンの言っていた事が非常に納得できる。
確かにこの曲は聴いてるとちょっと恥ずかしくなる...。
ではやはり言語を理解しない人にとっては、その曲の本来の姿を捉えることは無理なのだろうか?

と言う事で昨晩ディランを聴いた後、フレンチ・ポップの大スター、ミッシェル・ポルナレフ、1966年のこのファースト・アルバムを聴いてみた。(う~ん、ディランでフレンチと来ればゲンズブールなのでしょうが、僕は未だゲンズブールには行っていません...。)
フランス語は大学生の時に授業を取っていたが、全然勉強しなかったので全く分からない....。
つまりミッシェル・ポルナレフを聴いている僕には、彼の発している言葉に言語としての理解は全くなく、それは単に「音」の一部でしかないと言う事になる。
う~ん、ではインストを聴いているのとあまり変らないのだろうか?
いや~、しかし「Sous Quelle Étoile je suis Né」のイントロのアコースティック・ギターの音に導かれてポルナレフの歌声が響き渡ると何とも言えぬ気分にさせられる....。
何を言ってるか分からないけど、このフランス語の響き....。
言語の理解を超えた何かを感じるのは、単なる錯覚なのだろうか?

幸か不幸か2曲目の「Time Will Tell」は全編英語の曲。
歌詞はKeith Reid と言う人が書いている。

えっ?

Keith Reidって、あのProcol Harum の Keith Reid?

...それはともかく、この英語の曲にはポルナレフの魅力が明らかに低下してしまっている僕は感じる。
はっきり言ってどうでも良い歌詞の内容が露呈されていているだけで、僕には理解できないフランス語の曲の謎めいた魅力がなくなってしまってる。言葉がイメージを広げるのに力を貸してくれるのとは逆に、言葉によってイメージが制約され自由な発想を妨げているようにすら思える。
おそらくKeith Reid自身そんなに真剣に取り組んでいなかったんではないだろうか....。

そしてポルナレフの代表曲と言っていい、「Love me Please Love me」はサビのみ英語で他はフランス語で歌われると言う、日本の歌謡ロックが良く使う手が見事に行われている。
フランス人はプライドが高く英語を話す事が出来てもフランス語を通すと言う事を良く聞くが、ポルナレフのこの行動はフランスではどのように受け入れられたのか興味深い所だ。
しかしながら僕個人の意見としてはこれは見事に成功していると感じる。
クラシカルでありブルージーであるピアノのイントロに導かれ、何とも単純で直接的だけど切実な訴えがとても効果的な Love me Please Love me と言う歌詞...。
そしてエロティックな印象さえもかもし出すフランス語がオールディーズ風の曲調にのって耳に入ってくると、何故か切ない気分になってくる。
この感覚と言うのは歌詞を理解できないとしても非常に大切なものなんではないかと思う。言葉には出来ない、言葉では伝わらない、人間の感情と言うものはあるわけで、音楽と言うものはそれを補足するのに大いに貢献していると思う訳なのだ。

L'Amour avec Toi」は歌詞がエロティックすぎるので、フランスのラジオでは放送に制限があったとか...。
ここら辺は、歌詞の意味するところを感じ得ない人々にとっては、どれだけ重要な意味を持つものなのだろうか?
アメリカでは一時日本語で書かれたデザインの洋服などが流行ったが、「足」と書かれた野球帽をかぶってるお兄ちゃんを見たときは思わず噴出してしまった。
恐らくこのお兄ちゃんにその意味を教えた所で別に何も思わないだろう。
それは言語を体感していないからで、その意味するところを知ったとしても大した違いがないからだ。
言語の理解はその音の響きと直結した生活によって導かれるものなのだと思う。

アルバム最後を飾る「La Poupée qui Fait Non」では当時セッション・ミュージシャンであったであろうジミー・ペイジがギターを弾いているとか...。


と言う豆知識はどうでも良いんですが、


じゃあ、言語の理解と言うのは音楽を聴く上でどれだけ必要で意味を持つものなのか?と...。
ずっと話してきた訳ですが。

う~ん、そのモヤモヤな部分はポルナレフを聴いた後でも結局は答えが出ていませんね。

なんじゃそれ...。


2007/12/22

クリスマスも間近。そして今年ももう数日で終わり、相変わらず月日の経つのが早いと感じる今日この頃です。

僕自身現在の仕事に変ってからもう早1年半。
精神的にも時間的にも以前に比べ余裕が出来てきたので、今年はいろんな本を読む機会に恵まれたのが何より嬉かことです。
先日読み終わった本の中に村上春樹氏の「海辺のカフカ」と言う小説がありました。
何気なく手にとって読み始めたら、どんどんと本の中に吸い込まれていき一気に読み終わってしまったほど面白い本でした。
村上春樹氏の作品には音楽が多々登場し、あたかも作品のBGMとして機能する事がありますが、この小説にもご多分に漏れずいくつかの音楽が効果的に使われています。
主人公の少年が聴いていたMDウォークマンにはプリンスの「グレイテスト・ヒッツ」やレイディオヘッドの「キッドA」そしてジョン・コルトレーンのこの1961年のアルバム「My Favorite Things」が入っていました。
特に小説のクライマックス近くで少年の頭の中で鳴り続ける「My Favorite Things」はとても印象に残るものでしたので、僕自身も久々にこのアルバムを引っ張り出して聴いてみました。
そしてレッド・ツェッペリンと平行して車の中で何度も聴いているうちに、どんどんと深みへ導かれてしまい今や麻薬のように中毒化して、これを聴かないと禁断症状が出て危ない行動に走ってしまうほどになってしまいました。(嘘)

このアルバムのパーソネルは

John Coltrane — soprano saxophone , tenor saxophone
McCoy Tyner — piano
Steve Davis — bass
Elvin Jones — drums

う~ん、皆さん素晴らしい演奏を聴かせてくれますが、僕は特にMcCoy Tyner のピアノにしびれています。(と言うか、ジャズ・ピアノって好きなんですね....。)

1曲目はアルバムのタイトル・トラック、「My Favorite Things」
Rodgers and Hammerstein による、スタンダード・ナンバーです。
もともとブロードウェイのミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」での曲だったようですが、僕はジュリー・アンドリュース主演の映画で聴いたのが初めてでした。「ドレミの歌」や「エーデルワイス」に並ぶくらい印象に残った曲ですが、このコルトレーンの演奏は同じ曲とは思えないほど、暗く、悲しく、重い、印象を得ます。
「何でかな~?」って考えていたんですが、良く聴くとこの曲のメロディ自体マイナー系で決して明るいものじゃないんですね。
そしてよくよくこの曲の歌詞を見てみると、

When I'm feeling sad,
I simply remember my favorite things,
And then I don't feel so bad.

とあるように、「悲しい時に自分の好きな事を思い出し自分を慰める」歌だったんですね。
自分を慰めざるを得ない状況と言うのはつまり決してハッピーな状況にないと言う事なんですね。そしてそういう時に歌われるメロディは自然とマイナー系になって当然なんでしょう。
映画では雷を怖がる子供達にジュリー・アンドリュースが慰めるように歌ってあげてるので、何だか可愛い陽気な歌のようになっていますが、ジョン・コルトレーンはこれをもっと自分の深い部分に持って行ったんじゃないかと思います。
後半の演奏で彼のサックスはもがき苦しむ人の悲痛な叫びのようにも聴こえます。
この曲の McCoy Tyner のピアノは和音を執拗に繰り返し、その後に渓流の流れのような軽やかに美しい早弾きを見せてくれます。
う~ん、素晴らしい。
こう言うの好きなんです。
2曲目「Every Time We Say Goodbye 」はスローでメロディアスな美しいナンバー。
心和みます。
3曲目はガーシュインの「Summertime」。
ここでは一般的なスローのアレンジとは裏腹にアップ・テンポで比較的激しいアレンジになっています。
後半の Steve Davis のベース・ソロと Elvin Jones のドラム・ソロが聴き所なのでしょうか。
しかしながら僕としてはElvinさんのドラム・ソロはもっとフリーにやらしてあげれば、より一層良かったんじゃないかと思うんですが、如何でしょう?
4曲目「But Not for Me」もガーシュインの曲。
最後にこの曲で明るさを取り返した感じです。
人間、苦労の末には光が射してくるもんじゃ、見たいな感じでアルバムを締めくくってくれるのは助かるものです。

以上、久々にジャズを聴いています Euge でした。


2007/12/18

このところ寒くなりましたな~。
この冬も暖冬っぽい兆しがあったんだけどね...。

しかしながらこの寒さの中でも、この間のツェッペリン熱は僕の中ではまだ冷めていないようですな~。
未だにツェッペリン関係聴いてます。
ということで引っ張り出してきたのが、1993年のツェッペリンのジミー・ペイジとホワイト・スネイクのデヴィッド・カヴァーデイルのコラボ。
う~ん、ちょっと忘れ去られた感のある作品ですが(えっ、そんな事ない?)僕は1曲目の「Shake My Tree」のギターのリフ聴いた時、高らかにVサインして「ウォー!」と叫んでしまいました(嘘)
擬似ツェッペリンと言う印象は払拭できないんですが、正直ファンはそれをきっと望んでいたんでしょうから、それはそれで良かったんではないかと...。
デヴィッド・カヴァーデイルは自分のスタイルを保ちながらも明らかにロバート・プラントのヴォーカルに似せて歌ってる部分がありますもんね。
きっとこのプロジェクトはデヴィッド・カヴァーデイルによる彼のツエッペリン観を本物のツエッペリンのギタリストを使って作品にしたものなんでしょう...。
後にロバート・プラントが「デヴィッドは俺のヴォーカル・スタイルを云々...。」ってインタヴューで文句言ってたみたいですが、恐らくは
デヴィッド・カヴァーデイル自身憧れただろうツエッペリンをその擬似バンドで心置きなく演じた結果だっただけなんでしょう。
僕なんかはここでのデヴィッド・カヴァーデイルのヴォーカリストとしての器用さ、上手さ、と同時に、彼の心意気にとても感心してしまいましたけどね...。
ジミー・ペイジも気持ち良さそうにギター弾いてるような気がしますし。
まあロバート・プラントもそれは分かっててちょっとジェラっただけなんでしょう。
それ程ファンには久々に嬉しかった作品だったんですが(う~ん、とは言えもう10年以上前の事か~。)スタジオ・ミュージシャンをバックにではなく、ちゃんとしたメンバーを決めて続けてもらいたかったプロジェクトだったんです。
でもこういう企画モンって長続きしないもんなんですかね?
知らなかったんですけど、この人達日本へツアーも行ってたんですね。
ちょっとビートルズっぽいフレーズが散りばめられてるナンバー「Don't Leave Me This Way」のライブ映像などありました。

プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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