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2009/9/8

先日YouTubeにて偶然懐かしい音源を発見しました。
僕が小学生の頃登校時だったか下校時だったかに流れていた曲です。
恐らくはその時の放送委員会担当の先生の趣味で流していたんだろうと思いますが、脳味噌の未だ柔らかかった小学生の僕等を洗脳するには非常に効果的だったのではないでしょうか(笑)
今聴くと、どこぞの国の環境団体が大手を振って喜びそうな内容だな~なんて感じますが、当時としてもある種のプロテスト・ソングとして存在していたんでしょうね。
今回イントロのムーグの音色に異様に魅了されてしまいましたが、当時の自分はムーグなんてものの存在すら知りませんでしたから、イントロの部分の記憶は全く残っていませんでした。
全然話が飛びますが、数ヶ月前に楽器屋さんをちょっとのぞいた時に、ムーグが置いてありまして、若者が音だししていたんです。
あんまりジロジロ見るのも悪いと思って遠巻きに音を聴いていたんですが、いや~、やっぱり良い音しますね~、ムーグは。
買いはしないんですが、値段とかチェックしたいな~と思っていたんですが、若者もそこから動きゃしない。
無心に試奏していました。

この「空飛ぶ鯨」は1974年にリリースされた、ちゃんちゃこと言うフォークデュオの曲で、オリジナルはみなみらんぼうさんだそうです。
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2009/9/7

もう先週の事ですが、ロングアイランドの最西端に位置するモントークまで日帰りの家族旅行をしてきました。
車でNYCから2時間以上ですかね、結構遠かったです。
そこには灯台があってある種の観光名所なんで、そこへ目指して行った訳です。



灯台は現在でも使われているらしいんですが、昼間は観光客が上まで上って行けるようになっています。

このモントークと言う場所はまたお金持ちの人たちの避暑地として有名なところで、色々な有名人の人たちもセカンド・ハウスを持っていたりします。
そんな中でも、ミック・ジャガーがお忍びで泊まったりしていた「Memory Motel 」があるので、そこに立ち寄るのが今回の旅行の目的のひとつでもありました。


(自分で撮った写真ではありまへん...。自分で撮ったやつは上手くアップ出来なかったので、いつもの事ですがどっかから拝借してまいりました。すみません。)

いや~、感慨深かったですね~...。
ミックがこんな安っぽいモーテルにあるピアノであの名曲「Memory Motel 」を作っていた訳です。
今回は日帰り旅行だったのでただ立ち寄っただけでしたが、次回は是非宿泊していきたいな~と思いました。
実際このモーテルはビーチまで歩いていけると言うロケーションで、また目抜き通りに位置してるのでとても便利なんです。
宿泊料もこの近辺の他のホテルに比べると可也安いらしいですし。
しかしながら宿泊した人たちのつけたレヴューを読むと、あんまり評判良くないですけど...(笑)。

と言う事で、BGMは当然の事、ストーンズでした。
1976年リリースのこのアルバムですね。

All songs by Jagger/Richards except where noted.

1. Hot Stuff – 5:20
2. Hand of Fate – 4:28
3. Cherry Oh Baby (Eric Donaldson) – 3:53
4. Memory Motel – 7:07
5. Hey Negrita (Inspiration by Ronnie Wood) – 4:58
6. Melody (Inspiration by Billy Preston) – 5:47
7. Fool to Cry – 5:04
8. Crazy Mama – 4:34

このアルバムからロン・ウッドがストーンズに参加したんですね。
ストーンズの第3期(そんな言い方あるの?)の始まりだった訳です。
いきなりファンキーなナンバー「Hot Stuff 」で幕を開け、レゲエの「Cherry Oh Baby 」そしてジャージーな「Melody」と色々な事を試しながら何かを模索しているといった印象を受けます。
そのためか人によっては纏まりのない散漫な作品と言う評価を下すかもしれないですし、ストーンズらしくないと言い切ってしまう人も中にはいます。
いや~、すみません。でも僕は結構このアルバムは好きなんです。
いきなり「Hot Stuff 」のキースのギター・リフでやられてしまうタイプの人間でして、あんまりストーンズのイメージを固定してないせいかもしれません。ストーンズ(命)!っていうゴチゴチのファンではないのかもしれないですね。だから、カッコ良ければ許せる。
ホワイトスネークの「Come An' Get It」と言うアルバムに「Hot Stuff 」と言う同名異曲が収録されているんですが、僕はこれはデヴィッド・カヴァーデイルがこのストーンズの「Hot Stuff 」にインスパイアされて書いたんだと思ってるんです。きっと強いインパクトを受けたんでしょうねデイヴィッドは。
歌詞なんかもまるっきり重複してる部分がありますしね...。
それほどの曲だと言う事です。
この「Hot Stuff 」は...。
2曲目の「Hand of Fate 」なんかはストーンズらしい粋なロック・ナンバーなんではないでしょうか。
ギター・ソロなんかもカッコいいし、インパクトの強い1曲目からの流れの受け皿としてとても順当曲なんではないかと思うんです。
しかしこの順当な流れをレゲエ・ナンバー「Cherry Oh Baby 」でいきなり切ってしまうんですが、この唐突な感じがまた良いな~と、矛盾した事を言うのは僕が単に天邪鬼なせいでしょうか。
いや~、結局曲がよければいいんですよ、アルバム全体の流れも大切ですけど...。
インパクト強いですもん、この曲も。
スムースに流れているものに対して抵抗を入ってくるというのも、結構人間って快感なんだと思いますよ。

でもやっぱり何を言っても僕にとってはこのアルバムは「Memory Motel 」に尽きますね。
この曲のためにこのアルバムは存在してるんじゃないかと思うくらいです。
歌詞に登場する Hannah honey とはカリー・サイモンの事らしいですが、ミックと彼女はこのメモリー・モーテルで一夜を共にしているんです。
そしてミックはそれをこの曲にしていたんですね。
何だか男の弱い部分を丸出しにしたミック・ジャガーがそこにいて、聴いているとグッと込み上げてくるんです。
何度聴いても、良いな~って思うんですけど、実際あのぼぼっちぃメモリー・モーテルを眼前にして聴くと、格段の差で感じるものが大きくなります。

う~ん、素晴らしい。

「Black and Blue」というアルバム・タイトルは恐らく複合的な意味合いを持たせていて、ひとつに「あざ」と言う意味で、暴力的なイメージをかもし出そうとしていたんでしょうが、その反面男の弱さと優しさが見え隠れする不思議な作品なんですね。
ついでにこのアルバム・タイトルを考えると、「Black」は黒人音楽であり「Blue」はブルースであり、また「Blue」はモントークの青い海であり青い空であり、一晩共にした女を想うBlueな気分であり、暗黒のBlackであり...。
想像すると色々飛び出してくる、とてもイマジネイティブなタイトルですね。

全曲について解説したかったんですが、時間が無いので割愛してしまいました。


2009/8/25

いや~、大分ご無沙汰してしまいました。
特別忙しかった訳ではないんですけど...。

ここ数日大分暑さも和らいできたようで、もう夏も終わりか~って思うと何となく寂しい限りですし、これからまた長~い冬に近づくのかと思うとちょっとうんざりします。
それにしても何だかんだいって、今年の夏も大分過ごしやすかったのではないでしょうか?
エアコンなしで寝れないような夜がそんなに多くなかったですもんね。
僕のようなエアコンに敏感な人間には大分助かりました。
僕は直ぐに腹が冷えてしまって、ピリピリプー、になってしまう、仕事柄困ってしまう体質なもんですから。
この間も仕事の最中、ピリピリプーのグルグルニューになってしまって、急いでホテルのトイレに駆け込んだんですけど、いや~、助かった~、と思って用を足した後、紙をグルグルっと出している時に(いつもの事なんですが...。)シェリル・クロウが物議をかもし出していた発言を思い出したんです。
と言うのは、彼女が恐らく森林伐採などの自然破壊の行為に対してのプロテストなんだったと思いますが、トイレで用を足した時トイレット・ペーパーは一番最初の点線の部分で切り取った四方形だけで済まそう!と発言したですね。
つまり紙の節約を提唱だったんですけど。
しかしマスコミは「彼女はトイレで用を足した後、あんなちょっとの紙で済ませる事が出来るのか?」と彼女を槍玉に上げて笑いの種にしていたんです。
確かに、トイレット・ペーパーの最初の点線の部分だけでは可也厳しいものがあります。
特に僕のようにピリピリプーでグルグルニューの人間には絶対不可能なんだよな~なんて思いながら、いつも紙を取り出しているんですが...。
本当の所、彼女はそんなこと本気で思っているわけではないんで、世間から注目されるアーティストの発言と言うものを利用しての事だったと僕は思うんです。
つまり、世間の注目を集めるために極端な発言をして、何で彼女はあんな事を言うんだろう?と少しでも多くの人に、あ~、そうか、紙の節約を言ってるんだな~って考えてもらおうとする苦肉の策だったんではないでしょうか。
普通にアーティストが「トイレット・ペーパーを節約して、森林伐採を少しでも無くそう!」って発言した所で、そんなにインパクトは与えられないですからね。
昔レストランのシェフの人から聞いた話なんですが、店の在庫過多の材料を早く処分したい時は、本日のスペシャル・メニューを作って、そのメニュー・ボードにわざとスペルや字を間違えて書くんだそうです。
そうするとお客さんが「あれ何?」って注目して、ついでにオーダーをしてくれるらしいんですね。
ようは、事を起こそうと思ったら極端な事をして人から注目を集める事なんです。

で、そんなことを思って彼女の1996年リリースのセカンド・アルバムを聴いていました。

1. Maybe Angels (Sheryl Crow, Bill Bottrell) – 4:56
2. A Change Would Do You Good (Crow, MacLeod, Trott) – 3:50
3. Home (Crow) – 4:51
4. Sweet Rosalyn (Crow, Trott) – 3:58
5. If It Makes You Happy (Crow, Trott) – 5:23
6. Redemption Day (Crow) – 4:27
7. Hard to Make a Stand (Bottrell, R.S. Bryan, Crow, Wolfe)– 3:07
8. Everyday Is A Winding Road (Crow, MacLeod, Trott) – 4:16
9. Love Is a Good Thing (Crow, Tad Wadhams) – 4:43
10.Oh Marie (Bottrell, Crow, Trott) – 3:30
11.Superstar (Crow, Trott) – 4:58
12.The Book (Crow, Trott) – 4:34
13.Ordinary Morning (Crow) – 3:55

シェリル・クロウはデビュー・アルバムで、ガーン!と成功して、確かその年のグラミーの新人賞に輝いたと記憶しています。当時僕のバンド仲間が「グラミーの新人賞を取ったやつは、その後消えていくジンクスがあるんだ。」って言ってましたけど、結局そんなジンクスは彼女の才能には何の効力もなかったんですね。
このセカンド・アルバムがそれを実証しています。
ず~っと昔にこのブログで書いたんですけど、アーティストにとってのセカンド・アルバムって色々な意味で重要だと思うんです。
特にシェリル・クロウのようにファースト・アルバムで盛り上がった人は、2枚目でそれを乗り越えないといけない訳ですから。
色々なアーティストのセカンド・アルバムを探る事によって見えてくるものって何かあるんではないでしょうか?
シェリル・クロウの場合1枚目での成功は、言ってみればちょっと変化球を使って打ち取った感じですけど、この2枚目で、本当はストレートの剛球でも打ち取れるって所を見せたかったって感じがします。
アルバム・タイトルが自身の名前になってることからも、そこら辺をうかがい知る事が出来ます。
基本的にミディアム・テンポの曲が主体で、掴みのあるメロディを惜しげもなく出しまくり、ロックの王道をそのまま突き進んでいるんですね。
彼女は1962年生まれと言う事で、世代的に僕の世代とそんなに変らないせいか、ビートルズ、ディラン、ストーンズ、と言うロックの王道の影響が手に取るように分かります。
聴いてる方はそれが嬉しいですし、やはり安心できるのかもしれません。
だから彼女は逆に飾らない自分の実力を見せ付ける事によって、1枚目での成功を乗り越えていったんではないでしょうか?
そう言えば、大分前ですが、ローズランドと言うクラブでディランのライブを観たとき、前座がシェリル・クロウでした。
彼女の事は殆ど知らない時だったんですが、ヒット曲「All I Wanna Do 」を演奏した時に「あ~、この曲のアーティストだったのか。」と初めて分かったくらいでした。
ただ白いプレシジョン・ベース(だったと思う...。)を弾きながら歌う彼女は印象的でしたし、ビートルズの「I've Got a Feeling」のカヴァーも記憶に残っています。
今では現代のロック界の重要アーティストの一人ですからね~...。
時間の流れを改めて感じてしまいました。


8/10/2009

一昨昨日の晩寝苦しくて夜中に何回も目を覚ましてしまい、挙句の果てに寝付かれなくなってしまったので、音楽でも聴けばす~っと寝れるだろうと思いましてリンゴ・スターの1974年のソロ4枚目を聴いていました。


1. (It's All Da-Da-Down To) Goodnight Vienna (John Lennon) – 2:35
Featuring John Lennon on opening count-in and piano and Billy Preston on clavinet.

2. Occapella (Allen Toussaint) – 2:55
Featuring Dr. John on piano

3. Oo-Wee (Vini Poncia/Richard Starkey) – 3:45
Featuring Dr. John on piano

4. Husbands and Wives (Roger Miller) – 3:34
Featuring Carl Fortina on accordion.

5. Snookeroo (Elton John/Bernie Taupin) – 3:27
Featuring Elton John on piano and Robbie Robertson on guitar.

6. All By Myself (Vini Poncia/Richard Starkey) – 3:21
Featuring John Lennon on guitar

7. Call Me (Richard Starkey) – 4:07
Featuring Klaus Voormann on bass guitar, Steve Cropper on electric guitar, David Foster on piano.

8. No No Song (Hoyt Axton/David Jackson) – 2:33
Featuring Harry Nilsson on backing vocals and Nicky Hopkins on electric piano.

9. Only You (And You Alone) (Buck Ram/Ande Rand) – 3:26
Featuring John Lennon on guitar, Steve Cropper on guitar, Billy Preston on electric piano and Harry Nilsson on backing vocals.

10.Easy For Me (Harry Nilsson) – 2:20
Featuring Lincoln Mayorga on piano.

11.Goodnight Vienna (Reprise) (John Lennon) – 1:20
Featuring John Lennon's intro, 'OK, with gusto, boys, with gusto!'

アルバム・タイトルからして眠る前に聴くのには持って来いだろうと思っていたのですが、こう言うときはダメなんですね。
逆に音がクリアーに聞こえてきて、結局最後までしっかり聴いてしまいました。
いや~、しかし、リンゴもたまには良いですね~...って、リンゴに失礼ですが、実際ジョン、ポール、ジョージの持ってる緊張感がリンゴの場合良い具合に解れているので聴いていて肩に力が入れないんです。
これは彼の人柄によるものではないでしょうかね。
音もメローと言うより、角の無い丸みを感じさせるもので、とても心地よいです。
リンゴのヴォーカルは、声量があるわけでもなければ音程も怪しかったりと決して上手いとは言いがたいのですが、これも人柄なのでしょうか、聴いていて不快にならない、それどころかず~っと聴いていたくなる様な不思議な魅力を持っています。
このアルバムはジョン・レノンが協力して作られた作品で、リンゴの作品中でも傑作に位置するものだと思われますが、決してそれは単にジョンの力によってもたらされたと結果ではないと思います。
ここにはユーモラスでフレンドリーなリンゴのキャラクターがオーラのようになって音を司っていて、ジョンは結果的に相談役でしか無かったのではないでしょうか。
アルバム全体の音の基調をピアノにしていて、ビリー・プレストンやらドクター・ジョン、更にはエルトン・ジョンからニッキー・ホプキンスといったロック界の名ピアニスト達に混じりジョン・レノンまでもが伸び伸びとプレイしていてリンゴをもり立てています。
きっとレコーディングも和気あいあいと楽しい雰囲気で進んでいったんでしょうね~。
僕はこのアルバムでは4曲目の「Husbands and Wives 」という物悲しい曲が好きなんです。
簡単に言ってしまえば離婚の状況にある夫婦の歌なのでしょうが、リンゴが歌うことによって何故か救われたような気になってしまうのが不思議なんです。
ジョン、ポール、ジョージではこの感じは出てこなかったでしょうね。
そして8曲目の「No No Song 」。
これは傑作ですね。
今日本では芸能人のドッラグ問題が大騒ぎになっているようですが、この曲は所謂アンチ・ドラッグ・ソングと解釈しても良い曲ですね。
まあ、自身の体験の告白ソングとも言えますでしょうし、取り方は色々だと思います。
しかし曲調とリンゴの独特なユーモラス感覚が変にシビアな歌にしていないところが良いです。
コカインを勧められて、いやいや、もう、プシュー(鼻でコカインをすする音)はしないよ...と歌う部分はユーモアに溢れていて何度聴いても楽しいです。
獄中の芸能人の方にも是非聴いてもらいたい曲ですね。
「Only You 」は言うまでも無くプラターズによる名曲のカヴァーですが、オリジナルとは全く違った70年代の感覚で迫っています。
当時僕の母親が聴いて「何このオンリーユー、全然良くないの~。」と言っていたのを今でも覚えていますが、プラターズの方を聴いてきた人には確かにちょっと厳しいかもしれないですね。
ただ僕は可也このヴァージョンは好きで、実際に当時は結構ヒットしたようです。
アコースティック・ギターのリズムの刻み方はジョン・レノンの「スタンド・バイ・ミー」のカヴァーと同じですよね。
ジョンも結構演奏のヴァリエーション少ねえな~(笑)
アルバムの最後に「Goodnight Vienna (Reprise)」を持って来ているのは、ビートルズの「サージェント...」に対するジョン・レノンの皮肉のように見えるのは僕だけでしょうか?
きっとリンゴのアイデアではなかったと思います。


7/28/2009

いや~、昨晩は暑かったですね~久しぶりに。
お蔭であんまり良く寝れませんでした...。
ここに来てやっと夏らしくなってきたNYですが、夏と言うとイベントが目白押しの街なんですね~ここは...。
先日久々にヴィレッジ・ヴォイスなど見ておりましたら、8月10日にセントラル・パークのサマー・ステージにプリテンダーズが登場すると言う記事を見つけまして、お~これは仕事がなかったら聴きに行こうかな~などと思ってる次第です。
このサマー・ステージには、有名、無名の様々なジャンルのアーティストが出演してNYの夏を毎年演出している風物詩のようなもので(...と僕は思っています。)その昔はちょくちょく見に行ったものでした。
基本的には入場無料なんですが、大物アーティストが出演の時にはチケットを買う必要があります。
ただし僕のような貧乏人はその場合ステージの外で音だけを楽しむ事にしています。(音は十分によく聴こえますので...。)
今回もプリテンダーズはこの方法で聴きに行こうかな~と考えています。

では、では、ちょっとプリテンダーズのアルバム聴いて気分だけでも盛り上げておこうかな~などと思って、1994年のこのアルバムを聴いております。


1. Hollywood Perfume (Chrissie Hynde, Billy Steinberg, Tom Kelly)
2. Night in My Veins (Hynde, Steinberg, Kelly)
3. Money Talk (Hynde)
4. 977 (Hynde, Steinberg, Kelly)
5. Revolution (Hynde)
6. All My Dreams (Hynde)
7. I'll Stand by You (Hynde, Steinberg, Kelly)
8. I'm a Mother (Hynde, J.F.T. Hood)
9. Tequila (Hynde)
10.Every Mother's Son (Hynde)
11.Rebel Rock Me (Hynde)
12.Love Colours (Hynde, Steinberg, Kelly)
13.Forever Young (Bob Dylan)

もう10年以上も前の作品なんですね...。
いや、いや、参りますな~。

曲によってはレイディオヘッドのような印象を与えられるようなものもあって、あの当時の時代の影響を感じさせたり、マドンナとかシンディ・ローパーなどに曲を提供しているソング・ライター・チームが共作したり、ちょっとプリテンダーズからかけ離れているんじゃないかと言う懸念もあるんですが、いえいえどうして、クリッシー・ハインドの圧倒的な個性を誇るヴォーカルがプリテンダーズとしての色に染めています。
...と言うか、全く捨て曲なし粒揃いの作品集で、ロックン・ロールからバラード最初から最後まで思いっきり楽しめます。
アレンジなんかも絶妙で、ここら辺はギタリストの Adam Seymourさんの力によるものなのでしょうか、「Money Talk 」などのワウだかフランジャーだかのギターによる効果音なんて無茶苦茶曲に躍動感を与えています。凄いです。
プリテンダーズは基本的にオールディーズのエッセンスを多く含んだバンドではある訳ですが、ヒット曲「I'll Stand by You 」はジョン・レノンもカヴァーしたオールディズの名曲「Stand By Me」のクリッシー流のアンサー・ソングなのでしょうか?
僕は勝手にそう思い込んでいるんですが、でも何がきっかけでアンサー・ソングを書こうと思ったのでしょうね?
謎です。
しかしながら、いつ聴いても勇気付けられる素晴らしい名曲です。
「Rebel Rock Me 」なんかもオールディーズ風と言いますか、エルビス風と言いますか(もろ「タイガーマン」と「ミステリー・トレイン」の混ぜ合わせと言った感じです...。)、古いロックンロールをやってるんですが全く古めかしくないんですね。
ここら辺が「プリテンダーズ」の「プリテンダーズ」と名乗る所以というところでしょうか。

今回聴いていて心に響きましたのが「Revolution」の歌詞ですね。

Bring on the revolution,
Keep the pressure on.
I want to die for something.
Bring on the revolution,
I want to die for something, want to die for something.
Bring on the revolution,
I want to die for something. (nothing)
Bring on the revolution,
Don't wanna die for nothing. (something, something)

「何か」の為に死にたい。
無意味に死にたくない。
そのために「革命」を取り込もう。

と歌ってるんですね。
外的な事ではなく、内的な革命。
エドリアン・ブリューも似た様な事を歌っていましたが、最近自分にも必要なのでは...と想う今日この頃です。


7/16/2009

昨日のポール・マッカートニーの興奮も冷め遣らぬ状態ですが、今日は自宅の近所のアストリア・パークという公園で行われているコンサートシリーズへ出かけてきました。
と言うのも、今晩はビートルズのトリビュート・バンドが演奏するからです。
まあ、ちょろちょろっと人がいるくらいで、あまり大したコンサートじゃないんだろうと高をくくっていたのですが、とんでもない!
芝生の所一杯に皆椅子を持って来て座っている人たちで埋め尽くされていました。
これだったら、バンドもやる気が出るわな~。
バンドは上手かったですね。
特にコーラスはバッチリでした。
難を言えば、ドラムの人がちょっと...と言う感じでしたけど、そんなには気になりませんでした。
こういったトリビュート・バンドには、聴衆って演奏者の個性とか求めていないんですよね。
そこにあたかもビートルズが実際に演奏しているかのような錯覚に陥れるかどうかなんです。
そういう点では、この人達は徹底していたんじゃないですかね。
MCなんてビートルズの連中のしゃべり方そっくりだったし、自分達を、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴって呼んでいましたから。
選曲に関しては、初期ものの有名どころが圧倒的に多かったですが、「Yes, It Is」なんて飛び出してきたのには、「あっ、良いじゃない。」と僕は思わず独り言を言ってしまいました(嘘)
また来年も登場するみたいなので、見に行きたいと思います。


7/15/2009

昨日今日と一日中マンハッタンで仕事だったんですが、今日お客さんをミーティングの場所へ一旦降ろしてから、トイレへ行きたくなったのでウロウロ車で移動していたんですね。
明日NYへオバマ大統領が来ると言う事があって、彼方此方ポリスがいていつも緊急時に車を止める場所に停車できない状況になっていて大変だったんです。
...と、いつもいっぱいで滅多に止まれない一般車両のパーキング・メーターにスポットがあって、これはラッキー!!と言う事で早速止めてから、いつもトイレを借用させてもらっている某有名ホテルSへ直行しました。
用を終えてから車の停車してあるところまで、な~んとなく遠回りしていったんですが、ふっと見ると大勢のポリスがバリケードを作っていて人だかりがしているのに気がついたんです。
ああ、明日オバマが来るので準備してるのか...と思った瞬間、ロックン・ロールの演奏が聞こえて来ました。
あっ、そう言えばラジオでポール・マッカートニーが今夜デビッド・レターマン・ショウに出るって言っていたな!と思い出しまして、もしやと思ったらやはり僕が幼い頃から聴き慣れ親しんでいる「声」が歌ってるでゃないですか~。
お~っ、これはまさに「レット・イット・ビー」での屋上の演奏の再演ではないですか!!
残念ながら僕が見ていた時間帯はリハーサルだったようで、ステージの周りに黒い幕を張っていて演奏している姿は見れませんでした。
しかしながら、知らないロックンロール2曲(新しいアルバムの新曲かな?)とビートルズのエリナリグビーを聴く事が出来てとてもラッキーな思いをしました。
早速ユーチューブにその模様がアップデイトされていました。

いや~、年はとりましたが流石に現代に生き残っている数少ないロック・レジェンドですね。
音だけ聴いていたら、何とも確信に満ちた素晴らしい演奏だと感じました。

いや~、今日はついていました。


7/11/2009

7月も半ばにさしかかり夏本番と言った感じ....ではないですね。
いや~、毎日涼しい日が続いているNYです。
我が家では、今年に入ってエアコンをかけたのはほんの数回こっきり...。
過ごしやすくて良いのですが、何だかいつもの夏と違うな~と感じています。
先日ジョギングしながら横目で見たのですが、近所の市営?プールなど殆ど人が入っておりませんでした。
と言うか、この涼しい気候でプールに入っている事が不思議なくらいで、この夏の異常さを物語っております。

しかしながら、こんな冷夏でありながらも昼飯に冷た~い素麺が食べたくなるのは一体何なんでしょうか?
ここの所朝と夜のみ仕事で日中は自宅待機というパターンが続いていて昼飯は自宅でとる事が多いんですが、必ずと言って良いほど「素麺」を茹でて食べています。
まあ、作るのが簡単と言うのもありますが、同じように簡単に出来るインスタント・ラーメンはあまり最近食べたくならないんです。
いくら涼しいとは言っても、やはり、夏=冷たい素麺+麦茶、と言う方程式が有効な季節なのでしょうか。

そしてこの時期自分の中で盛り上がってくるものがもうひとつあります。
所謂、ジャズ・フュージョンと呼ばれる音楽ですね。
何度か語っていますが、以前はこの手の音楽はあまり自分の肌に合わなかったんです。
でもここ数年音楽的視野が広がったのか、全然許せるようになりまして、いやそれどころか逆にまるで素麺を欲するが如く、この時期にはフュージョンを聴きたくなったりするようになったんです。

と言う事で、今日は子供を土曜日の補習校へ送った帰り、リターン・トゥ・フォーエバーの1976年の作品を聴いておりました。

1. Medieval Overture (Corea) – 5:14
2. Sorceress (White) – 7:34
3. The Romantic Warrior (Corea) – 10:52
4. Majestic Dance (Di Meola) – 5:01
5. The Magician (Clarke) – 5:29
6. Duel of the Jester and the Tyrant (Part I & II) (Corea)– 11:26

このバンドは高校生の時に友達と読○ランドでライブを観ました。
あの頃はフュージョンと言う音楽に全く感じるものは無かったのですが、
「へ~んだっ!僕チンたち、ジャズ・フュージョンなんて高尚な音楽聴いてるんだもんね~、音楽的センス良いんだもんね~。」と何だかちょっと背伸びをしていたんですね。
野外ライブだったので、通りがかりの人がちらっとのぞけるような状態だったんですが、何とあのムッシュか○やつ氏がやってきて「お~っ、やってる、やってる。」みたいな顔してちょっと見てから直ぐに帰っちゃったんですね。
それを見ていた僕等、青高校生達は、「な~んだアイツ!カッコつけて!音楽なんて分かってないくせに!」なんて自分たちを棚に上げて語り合っていたのを覚えています。
今思うと、何だか恥ずかしいやら、懐かしいやら、複雑ですが、良い思い出です。

さて肝心のバンドの方ですが、そんな何も分かっていなかった高校生をも圧倒する凄まじい超絶テクニックをショーの初めからかましていたのを覚えています。
中間部では全員アコースティック楽器に持ち替えたりして、メリハリをつけようとしていたのは分かったのですが、その後も次から次へと飛び出し続ける楽器弾きまくり叩きまくりの嵐にこの高校生達は段々辟易としてしまったんですね。
そして最終的にショーが終わってから、「やっぱ、ダメだよ!あんな奴等!あんなの弾きまくってるだけじゃん。音楽を分かってないよ。」なんて語り合いながら帰宅の途についたのを覚えています。
う~ん、恥ずかしいばかりの背伸びしまくり無知高校生でした。

今ある程度歳を食って聴いてみますとあの頃とは違った印象で捉えることが出来るんですね。
まあ、当たり前の話なんですが...。

ジャズ側からのロックへの接近。
それを当時はフュージョンとかクロスオーバーとか言う呼び名をつけていた訳ですが、そんな中でもこのリターン・トゥ・フォーエバーと言うバンドはとりわけプログレッシブ・ロックへの接近が強かったのでしょうか。
特にこのアルバムはジャケットといい、アルバム・タイトルと言い、楽曲と言い、その影響が顕著に表れています。
そのせいか、僕のようなプログレ好きにはとても入りやすい作品だった訳です。
メンバー各人の演奏テクニックの凄さは僕が語るまでも無いですが、緻密な構成に基づく楽曲のアレンジにそれらが散りばめられていて、明と暗、静と動、がバランスよく表現されていると思います。
ライブでも披露されましたが、アコースティック楽器もところどころ取り入れて音の幅を広げています。

いや~、しかし、スタンリー・クラークのベースは信じられないっすね~。






7/4/2009

おおっ、連日投稿ですね~、素晴らしい!
今日はアメリカ独立記念日の祝日と言う事でのんびりさせて頂いております。

いや~、それにしても、マイケル・ジャクソンの訃報からもう1週間以上経っている訳ですが、未だに...と言うか、ますますマスコミは色々と騒ぎ立てておりますね~。
まあ、これはスーパースターの宿命なんでしょうが...何ともはや、と言う感じです。
で、僕自身は...と言うと、あの全世界で売れに売れ、一家に1枚にまでなった驚愕アルバム「スリラー」を所持しているだけで、あまり熱心に彼の音楽を聴いておりません。
簡単に言えば、別にマイケルのファンでも何でもないと言う事です。
しかしながら、そんな僕でもマイケルの偉業は認めざるおえないですし、良い意味でも悪い意味でも彼の音楽的な影響は、後の音楽シーン大きく足跡を残していると思います。

そして1982年に発売されたクイーンのこのアルバムも、そんな音楽シーンの流れの中の産物だったと思います。

1. Staying Power - Freddie Mercury 4:10
2. Dancer - Brian May 3:46
3. Back Chat - John Deacon 4:31
4. Body Language - Mercury 4:29
5. Action This Day - Roger Taylor 3:33
6. Put Out the Fire - May 3:15
7. Life Is Real (Song for Lennon)- Mercury 3:39
8. Calling All Girls - Taylor 3:53
9. Las Palabras de Amor (The Words of Love)- May 4:26
10.Cool Cat - Deacon, Mercury 3:26
11.Under Pressure - Queen, David Bowie 4:02

Bonus track (1991 Hollywood Records CD reissue)
12. "Body Language" (1991 remix by Susan Rogers) 4:45


この作品のリリース当時は僕は高校生だったのですが、ダンス・ミュージックを大胆に取り入れたこのアルバムは賛否両論...というより、可也不評だったように記憶しております。
一般的にどんなバンドにおいても、今までと違った音楽的方向へ進む事に対してファンと言うのは戸惑いを覚えるものです。
ディランがフォークからロックに移行したときもそうですし、ツェッペリンがアコースティック主体にした3枚目を出した時もそうですし、近年ではU2の「ポップ」と言うアルバムやレイディオヘッドの「キッドA」なんてアルバムもファンに戸惑いを与えた作品として記憶に新しいです。
しかしながら、音楽的方向が変わったとしても音楽自体のクオリティの低下でなければ、そう言った問題は乗り越えられるはずなんですね。
クイーンのこの作品はちょっと前にCDを買いまして、作品のリリース以来超久しぶりに聴きました。
「Body Language 」と言う豪くインパクトのある作品やジョンレノンに捧げられた「Life Is Real (Song for Lennon)」そして「Under Pressure」と言う超名曲を含むアルバムではありますが、僕個人としまして正直な感想を言わせて頂ければ、音楽的方向性の問題よりも各曲にクイーンらしい「コク」と「キレ」が無いのが問題だったのではないかと...。
しかしながら何回も繰り返し聴いている内に、クイーンと言うバンドの抱えていた苦悩のようなものを作品に感じまして、何だか段々好きになってきました。

前作の「ゲーム」から「地獄へ道づれ」がヒットして、ダンス・ミュージックの大胆な導入がこの作品で行われたのでしょうが、何十年振りかに1曲目のフレディーの作品を耳にして、おおっ、当時ダンス・ミュージックに影響を受けたと書かれていたけど、これってもっと具体的に、マイケル・ジャクソンに影響を受けたと言った方が良いんじゃない?なんて思ってしまいました。
実際的にクイーンがマイケル・ジャクソンに入れ込んでいたかどうかは定かではありませんが、可也直接的に彼の影響があったのではないかと感じました。
マイケル・ジャクソンは黒人であることにコンプレックスを感じて、整形によって白人より白い肌になっていった訳です。
ご存知クイーンのシンガー、フレディ・マーキュリーはバイセクシュアルだった訳で、何かそういうコンプレックスと言うか反社会的な悩み(ある意味セクシュアル...?)と言う部分で感じあうものがあったのではないでしょうか?

フレディはエイズでこの世を去り、今天国にてマイケルとダンスしながら歌っているのではないでしょうか。


7/3/2009

またまた、大分ご無沙汰してしまいました。

今日JFK空港でお客さんを出迎えに行っていたところ、いかにも、と言った風体の人達が3人出てきたのでじっと見ていましたら、なんとミュージシャンの斉藤和義氏でした。
きっとレコーディングでもしに来たのでしょう。

と言う事で、東京とニューヨークで録音されて2000年発表の7枚目のスタジオ・アルバムを帰宅後聴いていました。

1. 青い光
2. 太陽の目安
3. マリリン
4. wanna do
5. かみなり
6. Rain
7. アゲハ
8. THANK YOU
9. HONEY ROASTED PEANUTS
10.Alright Charlie
11.海に出かけた
12.NO BLUES
13.COLD TUBE

全曲作詞・作曲・編曲: 斉藤和義

サンプル ♪

僕はひょんな事からこの人の存在を知りまして、このアルバム収録の「アゲハ」を聴いて以来注目するようになりました。
ディランを髣髴とさせるプロモーション・ビデオと、何ともイマジネイティブで象徴的な歌詞にやられてしまったんですね。
メロディも複雑ではないですがとても印象的で、しばらく頭にこびり付いて離れない類のもので、ちょっとの間中毒になってしまい何度も繰り返して聴いていました。
アルバムは全体にいろいろな事にトライしていて、自分自身の可能性を狭めないようにしているようですね。
ただ、僕としては「アゲハ」の印象が強すぎて、他の曲が可也色褪せて聴こえてしまうのが残念です。
NYで録音された為か英語の曲(4曲目、wanna do )もありますが、ビートルズの「Why don't we do it in the road?」や「I want you」のように、同じ言葉を繰り返すだけのもので、彼の歌詞の面白さは楽しめません
ただこういった曲では言葉を音として使い、ビートそのものを強調するには効果的ではないかと思いますし、言葉が単純なだけに逆に意味深な印象を受けます。
もしかしたら、ジャムりながら適当に作ったのを完成させたのかもしれませんね。

今後とも活躍を期待したい日本人アーティストのひとりです。

次回ニューヨークへお越しの際は是非ともうちのリモを利用して頂きたいものです(笑)
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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