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2007/9/24

あ~、激忙でしたよ、先週。
早朝から夜中まで働いて更に1週間休み無し。
やっと今日休みが取れたんですけど、明日からまた忙しそう...。
マンハッタンでは国連のミーティングのせいで、交通渋滞が凄そうだし。

と言う事で、久々のブログ更新ですが...。
本当はこの記事先週にアップする心算だったんですよね~。
いや~、参った参った。

先々週の日曜日に家の何軒か先でガレージ・セールをしていたみたいで、子供を公園に連れて行った帰りにのぞいたんだけどその時はもう時間切れで終わっていた。
しかしながら売れ残りが「持ってけ、泥棒!」状態で置かれていたので物色してるとラッキーにもCDが結構残っていた。
殆どがヒップ・ホップ系(多分...。実際は知らない。)のようだったので「う~ん、あまり興味ないな~。」などと思っていたんだけど、その中に紛れてトリ・エイモスのこの作品が...。
「お~っ、これはまだ聴いていないな~。ではこれを頂いていきましょう。」と自宅に持参。
翌日仕事へ行く時に携帯し、車中で早速拝聴いたしました。
タイトル曲「Crucify」とそれに続く「Winter」 。
ケイト・ブッシュのイミテイターと見られがちなトリですが、ここら辺を聴いている限りはケイトほど女性の持つヒステリックな部分を露骨に表現はしていないと言う印象を受けますな。
どちらかと言うと、内に秘めたヒステリーという感じでとてもミステリーです。
曲は両曲とも重くまた暗さを持ってるけど、ドラマティックに仕上がっていてとても聴きやすい。
曲作りにしても、オリエンタルなフレーズを挿入したりして引っ掛かりを持たせ、アレンジも大袈裟にならない程度に仕上げていますね。
とても聴き手の事を考慮しているようで、うまいっす。

ここまで聴いた時点で僕は既にトリの世界に浸かりつつあったんだけど、この彼女のオリジナル2曲の次に「An~gie ♪~、Angie~♪」の歌声が聞こえたときはもう本当にトリ肌もんで、ぞぞっ~としてしまいました。
ストーンズの超名曲の「Angie」のカヴァーっすね。
いや~、これは素晴らしい。
僕は運転しているのも忘れて聴き入ってしまいました。(相変わらず危ない運転手です...。)
その感動も覚めやらぬうちに再び聴きなれたメロディが...。
おおっ、これはまさかの「Smells Like Teen Spirit」
ニールヴァーナの激しい演奏とは正反対のピアノ弾き語り!
う~ん、これは「あり」ではないでしょうか。
アレンジがシンプルな分言葉がダイレクトに伝わってきますな~。
(トリのインタヴューもどうぞ。)
まさかカヴァーはこれで御終いだろう...などと思っている僕の頭をゴッツンとやってくれたのは、駄目押しの「Thank You」。
ここのところ再結成の話題で巷を賑わせているご存知レッド・ツェッペリンの超名曲ですな。
しかし、これに関してはトリさんちょっと考えすぎちゃったかな?っていう印象を少し受けました。
良いんですが、前2曲のカヴァーに比べると弱いかな?

アーティストって言うものは、画家にしろ、作家にしろ、映画監督にしろ、もちろんミュージシャンにしろ、常にオリジナリティつまり独創性とか斬新である事などに背中をつつかれているものなんですよね。
だからミュージシャンがカヴァーをやると言うのはその独創性から1歩後退してるって言うか...。
ジョン・レノンやボブ・ディランもカヴァー集みたいなアルバムがあるけど、両者ともそれはスランプの時に出してるんだよね。
創造力が少し減退した時にカヴァーでごまかすみたいな...(笑)
何もない白い紙に絵を書き始めるのではなくて、もう下書きがあるものにただ色を塗っていく作業に似ていると思うんです。カヴァーって...。
ただアーティストの中には色を塗る事に長けているいる人もいる訳で、そういう自分の才能を知ってる人達はあえてオリジナルをやらずに斬新なカヴァーでアーティスティックな部分を表現したりしている。
ヴァニラ・ファッジみたいに。
或いはそう言うアーティストの宿命に囚われずに、「だってこの曲好きなんだもん。」みたいな非常に素人っぽい発想でカヴァーをやっていく人達も一方では存在している。
トリ・エイモスのこのカヴァーは明らかに後者で、これらのカヴァーは恐らくは彼女がリスナーとして大好きだった曲だったんでしょう。
好きな曲を好きなように歌ってみたいというとても単純な願望からスタートしてるので、変な力みがない。
とても自然なんです。
だから聴衆の耳にも、す~っと入ってきてくれる。
カヴァーの大成功例の一つですね。
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