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2009/1/5

今年はアメリカの大統領も代わり、彼の掲げる「変化」の年でありますね。
また世界的景気の悪化に伴い、自分を含め多くの人たちが「変化」を余儀なくされる状態にもなりつつもあります。
ですので、僕自身は自分の中で色々な変化に対応できる柔軟な姿勢を持ちたいですし、また能動的に色々な面での変化を希求して行こうと思っています。

そう言う想いも込めて 、今年の聴き初めはちょっと趣向を変えてジャズにしました。
ジャズについては全然詳しくないんですが、僕はたまにロック以外のものを聴きたくなるときがあるんですね。そういう場合に備えてジャズとかブルースのアルバムは多少揃えております。(クラッシクはあまりないんです...。)

で、何にしようかと...思った自分の目の前のCD棚にあったのが、このオーネット・コールマンの1968年の作品でした。

1. Airborne 10:27
2. Check Out Time 8:20
3. Check Out Time (Alternate) 7:55
4. Open To The Public 8:03
5. Love Call 8:43
6. Love Call (Alternate) 5:30
7. Just for You 4:12

Ornette Coleman (as, vln) Dewey Redman (ts) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d)
A&R Studios, NYC, April 29, 1968
and
A&R Studios, NYC, May 7, 1968

フリー・ジャズの範疇に入るんでしょうか?
多少音を壊そうとしているようにも感じますが、同時に何か構築しようとしてるようにも感じる作品ですね。

ジャズにしてもロックにしても、或いは世の中に存在する色んな事にも共通して言えると思うんですが、何か新しいものが生まれると人はそれを構築していき、ある様式を確立させてその鋳型にはめながら量産するようになっていくんだと思うんです。
しかしある程度の時間に伴い、人は新しいものを作り出す欲求、つまり「変化」を求めるようになるんですね。
そしてそこに起こるのは、ある種の破壊行為。
既存のものを壊す事によって、新たな価値観を生む可能性を模索するんですね。
僕にとってフリー・ジャズと言うのは、そんな位置にあるムーヴメントだと解釈しています。
ロックで言えば、パンクに近いかもしれないですね。
芸術家にとって一番危険な事の一つに、固定観念と言うのがあると思うんです。
芸術って言うのは、こう言うもんだ!って言う固定観念が、作品の発育を止めてしまう可能性があるんですね。
ジャズにおいては、こう演っても良いし、ああ演っても良いじゃない...って言う考え方でないと、形式ばかりが重要視されてしまって、自由な発想と言うものがどんどん退化していってしまうと思うんです。
やはり、1回壊してみないと...。
しかし世の常なんですが、今度は壊した側が様式化されていってしまうんですね。
そしてその鋳型が作り出され量産されていく...。
フリー・ジャズが出来た後に音楽をまともに演奏できないド素人が適当に演奏して、「これがフリー・ジャズだ!」って主張したって話を聞いた事がありますが、それはフリー・ジャズが様式化されたために起きるべくして起こった弊害だと思います。
壊した後に構築しながらも常に変化をし続ける(冒険をし続ける...。)と言う態度が求められていたんじゃないでしょうか...。

アルバム「フリー・ジャズ」で、ダブル・クァルテッド(...でしたっけ?)と言う自由な発想を元にフリー・ジャズをスタートさせたオーネット・コールマンの情熱と言うのは、厳しい気配の漂う今年1年の我々の生活に、ある可能性を見出ださせてくれそうな気がします。
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クラシックだと
いろいろお薦めはありますが、やはりバッハのゴールドバーグ(ベルグ?日本語読みだとコウなるのか)変奏曲がおすすめです。
クラシック界のパンク野郎、グレン・グルードの演奏のがおそらく一番有名だと思うのですが、頭がもやもやしている時は私はこれに立ち返ります。

興味があったら焼きますよ!一声かけて下さい。
しゅうこ 2009/01/06(Tue)05:07:21 編集
Re:クラシックだと
あ~、いや~、では、お言葉に甘えましてお願いします~。
申し訳ないですね~。
いつでも良いので、お時間があるときに...。

クラッシックは作曲家のことを少し知っていても、演奏者のことに関してはまったく無知なんで、何を聴いたら良いのか分からないんですよね。
【2009/01/06 11:37】
無題
変化か~。
自分へのお年玉にと、なぜかデジタルウォークマン買いました。いきさつは機会あれば。
手持ちのCD、あれやこれやと選別しては取り込んでいるのですが、
これとブロードウェイブルーズの入ってるのは一軍メンバー的に入力しました。

ほいでだ、本日初ブログ拝見すれば蚊取り線香娘がバーンと。UGとの不思議な因縁。
この人のウキウキするよなおバカなノリ、コートレーンのリズム隊従えしもこの有様。

お正月にはこうゆうのが似合うなー。いきなりワンダーイヤー今年もよろしく。

で、お焼き、一丁追加でお願いします。
syd peeko 2009/01/08(Thu)22:13:44 編集
Re:無題
syd peekoさん

どうも、明けましておめでとう御座います。
新年からシュールなコメント有難う御座います。

う~ん、デジタルウォークマンって言うものがあるんですか?
所謂、i-pod見たいな物なのでしょうか...。
時代は変って行きますね~。

で、お焼き、焼き加減はどういたしましょうか?
【2009/01/09 22:58】
無題
中島みゆきか~。
デジタルウォークマンは私の造語です。
i-pod見たいな物です。
MP3プレイヤー見たいな物です。
カタログの表紙にはメモリータイプウォークマンって書いてありました。

しっかりめのウェルダンで。
syd peeko 2009/01/12(Mon)20:44:05 編集
Re:無題
ああ、なるほど、大体どういうのか分かります。
持ち歩きには確かに便利でスモンね。
アルバムで何枚くらい入るもんなんでしょうかね...。
僕は電車通勤していないんで今はあんまり必要性は感じないんですが、あればあったで便利なのは間違えないっす。

ところで、デザートは如何いたしますか?
【2009/01/13 03:26】
無題
デザートか~。
クリームてんこ盛りのやつでお願いします。
台本通りだと、こう答えるべきでした。

私の納得いくビットレートだと、アルバム換算で3000割る70枚位入ります。
以下、次号。
syd peeko 2009/01/19(Mon)23:28:28 編集
Re:無題
アルバム換算で3000割る70枚位入るって言うのは...?
う~ん、よく計算がわからないですが、CD数枚って言うんではなくて、まあ結構な枚数入るんですね。
CDを毎日持ち歩くことを考えると、やはり便利ですね。
【2009/01/21 10:35】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
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