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2008/4/20

この間ひょんな事から陸上競技で使われる「フライング」と言う言葉を調べましたら、どうもあれは和製英語っぽいんですね。
実際には premature start とか breakaway が使われるようなんですね。

「breakaway」か~...。

で、ふっとアート・ガーファンクルのこの1975年のセカンド・アルバムを思い出しまして聴いていたら可也はまってしまいました。

1. I Believe (When I Fall In Love It Will Be Forever
2. Rag Doll
3. Break Away
4. Disney Girls
5. Waters Of March
6. My Little Town
7. I Only Have Eyes For You
8. Looking For The Right One
9. 99 Miles From L.A.
10. The Same Old Tears On A New Background

実際「breakaway」と言う言葉は、分離, 離脱, 逸脱といった意味がメインで、このアルバムのタイトルもこの意味で使われていると思います。
ポール・サイモンと共にサイモン&ガーファンクルとしてポップ・シーンに大きな足跡を残したわけですが、その成功は曲を書いていたポール・サイモンによるものが大きかったのは事実。
解散してポールはソロを出し成果を上げている中、アート・ガーファンクルは映画「愛の狩人」などに出演したり自分の道を模索していたんですね。
そしてサイモン&ガーファンクルの成功から「分離, 離脱, 逸脱」して自身の道を切り開いていったガーファンクルの意志が、このセカンド・ソロ・アルバムにはこめられているような気がします。
全体には所謂AORっぽいテイストの作品で、ファースト・アルバムのアコースティックな感覚から離れて、深いエコー・サウンドとエレクトリック・ピアノ(フェンダー・ローズ?)で都会に生きる人々を表現しているようです。
そしてアートの美しい声がそれら全ての音に覆いかぶり支配しています。
前作で名曲を提供していたジミー・ウエッブの作品が全くないのが残念ですが、どうしてどうして、素晴らしい曲の数々が収録されています。
1曲目はご存知スティーヴィー・ワンダーの名曲ですね。
ここでは「ゴスペル」から「賛美歌」への移行がなされているように感じます。
へヴィーな部分が取り除かれて、あくまでも「聴き易さ」が優先されているように思えますが、それが失敗になっていないのが素晴らしい。
そしてこのアルバムで一番光を放っているのが、ポール・サイモンとの共演「My Little Town」。
アルバム・タイトルで「breakaway」と言っておきながら、ポール・サイモンとは結局切れてないのね~と突っ込みたくなりますが、逆に言うとS&Gの幻影が吹っ切れたのかもしれませんね。
だから単に友人としてまた一緒にやれたのでしょう。
この曲はポール・サイモンの名作「Still Crazy After All These Years」 にも収録されているんですね。
超名曲です。

退廃的なジャケットとは裏腹に休日の朝に聴くとピッタリくるアルバムです。
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