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2008/3/29

ここ数日早朝の仕事が続いて寝不足気味です。
こういう時は眠気を吹き飛ばすロッケンロー!で気分を爽快にさせると車の運転もOKです。

と言う事で、昨日の早朝グレッグ・レイクの1981年のライブを聴きながら車の中で一人で盛り上がっていました。

1. Fanfare For The Common Man / Karn Evil 9
2. Nuclear Attack
3. The Lie
4. Retribution Drive
5. Lucky Man
6. Parisienne Walkways
7. You Really Got A Hold On Me
8. Love You Too Much
9. 21st Century Schizoid Man
10. In The Court Of The Crimson King

サンプル♪

ELPの解散後レイクが公衆に初めて姿を見せたライブと言う事で当時話題になりました。
僕の実家では東○新聞を取っていたのですが、何しろこの新聞(多分夕刊)に写真入で報道されたくらいですからね~。
当時高校生になったばかりの僕はプログレの虜だったので、この記事を見つけたときは可也興奮したものでした。
今考えると、これは東○新聞に熱狂的なレイク・ファンがいて無理やりに写真入の記事にしてしまったのではないかと思います。(笑)しかしながら、この記事が掲載された何十年も後まで、この記事の事を覚えている人間がいるという事をこの記者さんは誇りに思って良いと思います。
このライブではゲーリー・ムーアがギターで参加しているのも話題のひとつでしたね。
レイクとゲーリー・ムーアの接点が何処にあったのか謎なのですが、一見相反する個性のように思えますけど、どうしてどうして、これが中々のマッチング。
味噌汁には白いご飯が付き物ですが、味噌汁にトーストも意外に合うみたいな....。(本当に合いますよ、これ。)
レイクと言うとどうしてもキース・エマーソンのキーボードの音が欲しくなりますが、そう言った既成概念をガーリー・ムーア(レイクはMCでこう発音していますね。)のギターは払拭してくれてます。

ライブは「Fanfare For The Common Man 」で幕を上げます。会場が大盛り上がりな様子がそのまま収録されていてCDで聴いている僕も会場にいるような錯覚に陥り知らぬ間に興奮しています。
「ベースの音がレイクらしいな~。」なんて感慨に耽っていたんですが、この時レイクはギターを弾いてるんですね。
この音作りはベース・プレヤーのTistrian Margettsさんの粋な計らいなのでしょうか?それともレイクの要望だったのでしょうか?
どちらにしても聴衆には嬉しい計らいですね。
ガーリー・ムーアのペンによる「Nuclear Attack 」はこのライブのハイライトの1曲だと思います。
タイトルの通り当時冷戦状態だったアメリカとソ連の「核」の恐怖を歌ったものですが、あまり暗くならずに、しかしながらあくまでもへヴィに、ライブのノリを加速させています。
昔流行ったヨーロッパというバンドの「The Final Countdown」と言うヒット曲に少し似ていますが(この曲も核の事を歌ってましたね。)ガーリーのこの曲の方が先ですね。
ここら辺を聴いていると、ライブと言うのは「ノリ」が何より大切なんだな~と実感させられます。
実際ハモリの音程が怪しかったり細かい所では問題がないことないんですが、ライブ全体の流れがこの「ノリ」によって勢いづいているので全く関係ありません。
レイクもMCであまりタラタラと話さず、簡潔にしかも「ノリ」よくやってるので流れを停めず、それどころか潤滑油のようにスムースに事が運ぶのに一役買っています。
そういう意味ではこのライブ盤は名盤と呼んでも遜色ないと思います。
ただこのライブで唯一の疑問は「You Really Got A Hold On Me 」のカヴァーですね。
あまりに唐突でちょっと戸惑ってしまいました。
おそらくゲーリー・ムーアとのセッション時にやったのでしょうが、それをライブにそのまま持ってこなくても良かったのではないかな~とは感じました。
ただ「ELPでやっていた事とは違う事をやりたかった。」と言うレイクのインタヴューを読むと、この曲はその意識を象徴していたのかな~とも思えてきて何となく許せてしまうのでした。

意志薄弱。

お決まりの曲「Lucky Man 」ではキーボードのTommy Eyreさん(知らない人には敬称をつけてます。)がキース・エマーソンのキーボード・ソロをそのままそっくりに演奏していて何だか嬉しくなります。
ミュージシャンなんて我の強い人間が多いんですが、ここでは一歩退いて自分を出さずに聴衆の欲求に答えている形を取っているんですね。
まあ、或いは彼がキースの大ファンで、単にこのソロをそのままやりたかっただけなのかも知れませんが...。

終盤の2曲がキング・クリムゾンの曲。
う~ん、「21st Century Schizoid Man 」はバンドの人達頑張っていますね~。
中間部分のインプロヴィゼイションはクリムゾンのそれとは大分異なりますが、この小難しい曲(テクニック的にも、曲の持つイデオロギーの部分でも)を明快なロックン・ロールの「ノリ」で仕上げているのがこの時代にもマッチしていて成功していると思います。
「In The Court Of The Crimson King 」では、レイクが演歌の道を歩み始めてしまったのを直感させられちょっと悲しくなりましたが、それはそれで良いのかな~と、ここでも安直に許してしまいました。

意志薄弱。

それにしても、このライブ盤からは兎に角「ノリ」の大切さを学びました。
ライブは「ノリ」。
「ノリ」です。
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クリムゾンとギタリスト
得意な分野、好きなアーテイストだと文章が走っていますね。これは僕も持っていました。グレッグはノッてますね。ベースを他者に任せてギター弾いてるんですね。これ、ちょっと面白いんですが、レイクもマクドナルドもクリムゾンのファーストの立役者ですよね。レイクはもともとギター弾いてたんですが、フリップがいたのでベースとボーカルを担当。次いでマクドナルドなんですが、フォーリナーで何をやりたかったのか?の疑問符がついてましたが、驚くべきことに彼はギターを弾きたがったんだそうです。ミックジョーンズが回想で言ってました。彼に言わせると、”でもイアンはギタリストじゃなかった。”そうで苦々しく語っていました。確かにギターも弾けるというのとギタリストは違うでしょうね。
それでフィリップなんですが、”イアンはクリムゾンでのオレのプレイを気に入らないと批判した。”と言ってあとあとまで根に持っていたようです。
これは想像なんですが、レイクもマクドナルドもKCで本当はギター弾きたかった。でもテクでは到底歯がたたないフラストレーションを抱えていたのでは?

You really got a hold on meを歌いこなせる白人はジョンレノンしかいない。だから彼はミラクルなんだと思います。

あとレイクの演歌への道は悲しいです。来日時に誰かから細川たかしのレコードでも貰って帰ったのでしょうか。あとステイーブペリーなんかも角川博なんか聴いてたりとか? ジャーニ~
ミスターT 2008/03/30(Sun)11:05:03 編集
Re:クリムゾンとギタリスト
>得意な分野、好きなアーテイストだと文章が走っていますね。

えへへ、やっぱりそうですかね~?

>ミックジョーンズが回想で言ってました。彼に言わせると、”でもイアンはギタリストじゃなかった。”そうで苦々しく語っていました。確かにギターも弾けるというのとギタリストは違うでしょうね。

いや~、これは良く分かります。
もっと極端に言ってしまうと、ボブ・ディランを誰もギタリストとは呼ばないのと同じ事ですね。

>でもテクでは到底歯がたたないフラストレーションを抱えていたのでは?

レイクの場合この後キーボード・トリオなんて始めてしまったので、別の形で更にギターから引き離されてしまいましたしね。
まあ、ELPではギターをチョコチョコ弾いていましたけど、基本的にはベーシストでしたから...。

>You really got a hold on meを歌いこなせる白人はジョンレノンしかいない。だから彼はミラクルなんだと思います。

僕はこのアルバムの「You really got a hold on me」を聴きながら漠然と「この人達はこの曲のオリジナルのミラクルズ・ヴァージョンではなくビートルズのカヴァー・ヴァージョンをカヴァーしてるんじゃないか?」って思ったんです。
何の根拠もないんですが...。

>あとレイクの演歌への道は悲しいです。来日時に誰かから細川たかしのレコードでも貰って帰ったのでしょうか。

いえいえ、きっと中條きよしのレコードだったんじゃないでしょうか?

>あとステイーブペリーなんかも角川博なんか聴いてたりとか? 

三善英史のファンかも知れませんね。
【2008/03/31 10:18】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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