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3/4/2011

前回CDの価格高騰に関して情けない記事を書いたので、それを読んだ大学時代の先輩が不憫に思って、僕にこのCDを送ってくれました。
何ともはや、優しい先輩です。

有難うございました~!!

マイク・オールドフィールドの1984年の作品です。

All tracks by Mike Oldfield

1."To France" – 4:37


2."Poison Arrows" – 3:57


3."Crystal Gazing" – 3:02 4."Tricks of the Light" – 3:52


5."Discovery" – 4:35


6."Talk About Your Life" – 4:24


7."Saved by a Bell" – 4:39


8."The Lake" – 12:10


マイク・オールドフィールドと言うと、映画「エクソシスト」で使われた「チューブラ・ベルズ」が有名ですが、あの作品に象徴されている様に、彼は当時のアナログ・レコードで言う所の片面に1曲という約20分前後の超大作ばかり作っていたんですね。
それが段々と小品を作る様になって行って、ここでは精々エンディングの曲、「The Lake」で過去の片鱗を見せているに留まっているんですね。
これはおそらく前作「クライシス」で、「ムーンライト・シャドウ」がヒットしたのを受けたものよるのだと思います。
まあ、この「ムーンライト・シャドウ」、以前(大昔)にも書きましたが、当時僕のルームメイトだったイタリア人とチェコ人が「そう言えば、昔”ムーンライト・シャドウ”って流行ったよね~。」なんて会話していた位ヨーロッパでは大ヒットだった訳です。
ちなみにその当時日本では、シブがき隊の「ZOKKON 命」なんていう歌がもてはやされていたのですから、何とも羨ましい限りでした。
このヒットにマイクが気を良くしたんでしょうね。
以前と違い全体にこじんまりとした聴き易いアルバムにしようとする意識を感じます。
しかしながら単なるヒット狙いと言うよりも時代の変化を直接的に感じて、マイクの中で意識変革が起こったという気がします。
僕がこのアルバムを聴いて強く感じたのが、”如何にインパクトのある短いフレーズを刻む事が出来るのか?”と言う事に重きを置いているのでは?と言う事でした。
昔は前記の通りプログレ超大作ばかり作っていて、フレーズひとつのインパクトより曲の構成やアレンジに重きが置かれていた様に感じます。
と言うか、これは所謂プログレ全般に言える事だと思うんですが、聴かせたいフレーズというかパート、言わば聴かせ所はひとつあって、そこまでどう言う経路で辿って行かせるかというのがプログレ超大作の醍醐味だったわけです。
それを、もうややっこしい事は止めて、聴かせたいフレーズをシンプルにバーンッと出せば良いじゃん!と目覚めたんでしょうね。
まあ、スイカを塩をかけて食うか?そのまま食うか?の違いではないでしょうか?(何のこっちゃ?)
1曲目の「To France」でいきなり強烈な泣きのメロディーが炸裂します!!
ここに全てが在ります!
再びマギー・ライリーと組んで「ムーンライト・シャドウ」を超えると言っても過言ではない、素晴しい作品になっていますが、もしかしたらフランスの観光局に頼まれて作ったのかな~なんて邪推をしてしまった僕自身を恥じます。
素晴しい作品です。
この後も各曲で短い印象的なギター・フレーズが飛び出して来ます。

アルバム・タイトルが示してる通り、これはマイクにとって正しく「発見」だったのではないでしょうか?

プログレの世界での価値観。

超絶テクニック。
超大作主義。
等々..

だけが、良い音楽ではないのだ、と。
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無題
>>プログレ全般に言える事だと思うんですが、聴かせたいフレーズというかパート、言わば聴かせ所はひとつあって、そこまでどう言う経路で辿って行かせるかというのがプログレ超大作の醍醐味

すげーわかりますそれ!
っていうか話題変わりますけど、去年のFSA35周年ライブで後輩が「アコギでクリムゾンの21世紀の精神異常者やってた凄く上手い人がいた」って言ってたんですけど、それってもしかしてEugeさんですか??
Kyo 2011/03/05(Sat)11:41:55 編集
Re:無題
「凄く上手い人」って言うのは間違いですが、アコギで「21世紀の精神異常者」をリハでやりました。
ちなみにその時一緒にやった先輩が、このCDを送ってくれた人なんです。

あの時はELPの「賢人」をやったんですが、ギター・ソロをちょっとトチってしまって残念な結果になってしまいました。
【2011/03/06 10:23】
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プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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