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2008/3/20

これは老化現象の一つなんでしょうか。
就寝時にヘッドフォンで音楽を聴いていると、知らぬ間に枕によだれを流して撃沈してる自分を見つけてるんです。
アルバム最後まで聴いてることはほとんどないんです。

しかしながら昨晩レーナード・スキナードの1977年のこのアルバムは珍しく最後まで聴く事が出来ました。

1 What's Your Name
2 That Smell
3 One More Time
4 I Know A Little
5 You Got That Right
6 I Never Dreamed
7 Honky Tonk Night Time Man
8 Ain't No Good Life

このアルバムを発表後にヴォーカルのロニー・ヴァン・ザントとギタリストのスティーブ・ゲインズが飛行機事故で他界してしまうんですが、炎にメンバーが包まれているオリジナルのアルバムジャケットや



2曲目の「That Smell」の歌詞

Ooooh that smell
Can't you smell that smell
Ooooh that smell
The smell of death surrounds you

が、彼らが死を予期していたようでちょっと怖いです。
(まあ実際違う意味で死を予期していたのでしょうが...。)

いや~、それにしても、酒、タバコ、車、ドラッグ、女、そしてロックン・ロールと言う絵に描いたような退廃的なロック・ミュージシャンの姿を歌い、いわば自分達の楽屋裏をさらけ出しているんですが、それに関して「これが俺達ロッカーの姿、カチョ良いべ!」とも「こんな生活もう嫌や!」とも言わず、淡々と事実だけを歌ってるようでとても好感が持てます。

滅茶カッコ良いです。

聴いてる人の視覚、そして嗅覚にまで想像力を働かさせるこの作品。
素晴らしいですね。
タバコとアルコールと安っぽい香水と汗の臭いが混ざり合って充満している車に乗っているみたいです。
(...でも、乗りたくないな~、そんな車...。)

このバンドの初期はアル・クーパーがプロデュースしていたのですが、このアルバムではトム・ダウドになっています。
サザン・ロックらしくアメリカの南部臭さを残しつつも、音はあくまでもタイト!
曲も良い意味でキャッチーなので聴いていて飽きがきません。
僕はどちらかと言うとブリティッシュ・ロックの湿った音が好みなのですが、このアルバムは好きでちょくちょく聴いています。
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2008/3/15

ひょんな事からフランク・ザッパの映像を見まして1979年のこの作品を引っ張り出してきて聴いていました。

01 I Have Been in You
02 Flakes
03 Broken Hearts Are for Assholes

04 I'm So Cute
05 Jones Crusher
06 What Ever Happened to All the Fun in the World
07 Rat Tomago
08 Wait a Minute
09 Bobby Brown (Goes Down)
10 Rubber Shirt
11 The Sheik Yerbouti Tango
12 Baby Snakes
13 Tryin' to Grow a Chin
14 City of Tiny Lites
15 Dancin' Fool
16 Jewish Princess
17 Wild Love
18 Yo' Mama

いや~、やっぱりザッパ、凄いですね。
何が凄いって、勿論演奏も驚異的に凄いですが、世の中のタブーとされている事、性、人種、宗教、等に彼独特のユーモアのセンスをもってザクリ、ザクリ、とメスを入れているのが凄いです。(正直小学生の息子の前で聴くのは、はばかりますが...。)
このパロディとユーモアがため一見不真面目そうなんですが、ザッパほど音楽を真剣に考えてる音楽家はいないんじゃないか?と思うくらい、実は真面目な人なんではないかと僕は思っています。
それは彼の音楽が、テキトウに音楽をやっている人間には作り出しえないものだと思うからです。
そしてこの驚異的パーフォーマンスがライブ音源であるのが更に驚きを増します。
う~ん、兎に角凄い。

このアルバム・タイトル「Sheik Yerbouti」は、KC and the Sunshine Bandの 1976年 のヒット "Shake Your Booty"のパロディらしいですが、これは当時世の中を席巻していたディスコ・ミュージックに対するザッパの返答だったのでしょうか?(こき下ろし?)
そう言えば15曲目の「Dancin' Fool」は如何にも皮肉を込めたような歌です。
その一方でドゥワップ風の1曲目「I Have Been in You」はピーター・フランプトンのヒット曲「I'm In You」のパロディをやっていたり(いや~、ザッパの低音のヴォーカルが滅茶いやらしいですね~。)、2曲目の「Flakes」ではディランの物まねをエドリアン・ブリューが見事に(本当にソックリですね...。)やって、おちょくったり...。(上の映像はブリューではないですね。)
聴き所満載といった感じです。

このアルバムの裏ジャケは



タバコを吸ってるのではなく、何か別のものでは?と邪推してしまうのは僕だけでしょうか?



2008/3/13

今日は久しぶりに英米人混合の産業ロック・グループ、フォリナーの1978年のセカンド・アルバムを聴いていました。

01 . Hot Blooded
02 . Blue Morning, Blue Day
03 . You're All I Am
04 . Back Where You Belong
05 . Love Has Taken Its Toll
06 . Double Vision
07 . Tramontane
08 . I Have Waited So Long
09 . Lonely Children
10 . Spellbinder


たまには良いですな、こう言うのも。
ストレートでポップで。
でもいきなり1曲目の「hot blooded」から理屈っぽい僕はちょっと思うことがありました。

Well, I'm hot blooded, check it and see
I got a fever of a hundred and three
Come on baby, do you do more than dance?
I'm hot blooded, I'm hot blooded

2行目なんですが...、
「103度の熱がある。」って歌ってる訳です。
今でこそ米国で暮らしている僕はこれを聴いて、妙~に現実的な103という数値に思わず笑ってしまったんですね。
おそらくは韻を踏む為に hundred and three という半端な数字を当て込んだんでしょうが、これがね~、何だかつぼにはまってしまって...。
でも温度に華氏を使ってる人はその数値の現実性を実感できるでしょうが、摂氏を使ってる人達にすれば現実離れした数値になってしまうわけです。
摂氏103度の熱なんて人間出る訳がないんですから。
となると聴いてる人はロック特有の「誇張」だろうと考えるでしょう。
こうなると聴いてる2者の間(或いは表現者とそれを受け止める側の間)には隔たりが出来てしまうんですね。
僕はこのフォリナーが英国人と米国人の混合バンドなので、リハーサルをしながらでも英国人側からこの歌詞に指摘はなかったのかな~なんて思っていましたが、実は、エゲレスも温度に華氏を使っていたんですね。(最近は摂氏も使っているようですが...。)
いや~知らなかった。
ロックを聴いていると少しは勉強になります(笑)

それにしても僕はこのバンドでイアン・マクドナルドが一体何をしたかったのか、はなはだ疑問が残る所なんですが、ミック・ジョーンズの作品「I Have Waited So Long」に新生キング・クリムゾン(ってかなり古い表現かな?)の「待ってください」とかのオリエンタルっぽい雰囲気を感じて妙に納得してしまいました。

我ながら、単純だな~...。


2008/3/6

ここのところ気持ち良い天気が続いていて嬉しいですね。
予報では明日雨ですが...。

と言う事で、昨日からブルー・アイド・ソウルと言われたヤング・ラスカルズの1967年の名作を聴いています。

01 .  A Girl Like You
02 .  Find Somebody
03 .  I'm So Happy Now
04 .  Sueño
05 .  How Can I Be Sure
06 .  Groovin'
07 .  If You Knew
08 .  I Don't Love You Anymore
09 .  You Better Run
10 .  A Place in the Sun
11 .  It's Love

ヤング・ラスカルズは彼らのソウルフルなヴォーカル・スタイルからかブルー・アイド・ソウルなどと呼ばれていますが、僕にはサイケ色のあるソフト・ロック的な感覚がソウルと同じくらいの比率で彼らのサウンドに存在してると思います。
2曲目の「Find Somebody」のイントロのギターなんてフーの「キッズ・アー・オールライト」を連想させますし、ギターの音がステレオで左右に移動するのは明らかにサイケな効果を狙ったものでしょう。(時代的なことでしょうがないのでしょうが、音がぶつ切りっぽくなってるのが残念と言えば残念です。)

いや~、それにしても5曲目の「How Can I Be Sure」、良いですね~。

How can I be sure
In a world that's constantly changin'?
How can I be sure
Where I stand with you?

60年代と言う時代の副産物なのでしょうか?
う~ん、いや時代的なこともあるかもしれないけど、人間として生きてる以上恒久的に感じる疑問なのでしょう。
一体自分のこの感じてる事って言うのが何処まで真実なのか?
果たして自分が「赤色」と見ている色は、他の人の目に同じに映っているのか?
果たして自分の聴いてる音を他の人も同じ音に聞こえているのか?
誰にも分からないんですね。
何を信じて良いのか分からないこの不安定で不確かな自分自身。
美しいメロディにのせて歌われるこの混沌とした精神の葛藤は今の時代にも疑問の投げかけてきます。

素晴らしい。

そして名曲「Groovin'」。
言わば前曲「How Can I Be Sure」の返答と言っても良いかも知れませんね。
この Groovin' な感覚。
不確かなこの世界でも「この感覚は真実なんだ」と歌っているように思います。

素晴らしい。

(素晴らしいの2連発です。)

ところで話が全然飛びますが、このバンドはバンド名が2つあって非常に紛らわしいですね。
昔あるレコード屋さんで「Rascals」のコ-ナーを探していたら見つからないんですね。
そしたら「Young Rascals」のコーナーにあるわけです。
それが別の店では逆でコーナー分けされてるんです。
どうにかして貰いたいな~と苦情を言いたかったんですが、誰に言ったらいいものか...。

責任者出せ!責任者!


3/1/2008

3月ですね~。
ここ数日暖かくなるようで、春の気配をチラチラ感じる気さえします。

僕はどう言う訳だか、エルヴィス・プレスリーをむしょうに聴きたくなるときがあるんです。
どのアルバムでも良いんですが、ここ数日気候のせいかこの1963年の除隊後のエルヴィスのアルバムを聴いていました。

It's Now or Never
Stuck on You
Fame and Fortune
I Gotta Know
Surrender
I Feel So Bad
Are You Lonesome Tonight?
(Marie's the Name Of) His Latest Flame ...
Little Sister
Good Luck Charm
Anything That's Part of You
She's Not You

僕は基本的に初期のロックン・ロール・エルヴィスも、除隊後のハリウッド・エルヴィスも、ラスヴェガスでディナーショーで頑張っていた揉み上げエルヴィスも、どの時代のエルヴィスもそれぞれ好きなんです。
ジョン・レノンはエルヴィスは軍隊へ行って死んでしまったと言っていました。
確かに除隊後のエルヴィスには「飼いならされた」観はありますが、その状況の中でも彼の放っていたオーラと言うのは普通のスターとは一線を画していたように感じます。
また楽曲的にはロックン・ロール一直線だった時代からの彼なりの成長であったように思います。
言ってみれば、ビートルズも初期のロックンロール・バンドだった時代から「イエスタデイ」のヒット辺りから音楽的成熟が始まっていった訳です。人によってはそれを「軟弱になった」とか言っていたかもしれません。
レッド・ツェッペリンなんかもサード・アルバムでアコースティックを大胆に取り入れ、ハード・ロック・ファンをガッカリさせた事もありました。
音楽的成熟は時には軟弱な印象をファンに与える事もありますが、アーティストにとってはある通過地点であったりする訳です。
なのでこの除隊後のエルヴィスも僕には音楽的に十分楽しめ、エルヴィスの初期とは違った魅力が一杯なのであります。
特にアルバムのオープニング・ナンバーでイタリア民謡の「オーソーレミーオ」をアレンジした「It's Now or Never」が今でも大好きで、この時期のエルヴィスの代表曲のひとつだと思っています。


2008/2/25

ここ2日間痛風がまた出てきて困っていましたEugeです。
でも今は大分痛みがひいて来ているので助かってます。

ここ2日間と言えば、「Café La Fortuna」というジョン・レノンが常連だったカフェが閉店すると言うニュースを連日ラジオで聞きました。
僕はいつか行こうと思いながら残念な事に足を運んだ事がありません...。(いつか行こう何て思っててもダメね、絶対...。)
家賃の高騰が閉店の理由のひとつのようでした。
そう言えばCBGBも同じ理由で閉まってしまったんだっけな~...。
それにしてもたかがひとつのカフェが閉店するからってラジオなんかでニュースになるって言うのも、ジョン・レノンが行っていたからなんでしょうね...。

今朝仕事がその近辺だったので早速店の前を通ってみました。
するとテーブルやら椅子やらを外に運び出している人達がいて、閉店の準備を進めているのが分かりました。
残念な事です。

そう言えば、ニューヨーク・メッツの本拠地シェア・スタジアムも2009年から隣りに建てている新球場へ移転する事になっていますが、ビートルズがライブをやったこの歴史的会場の最期を飾るのがビリー・ジョエルになったそうです。
今年の夏にコンサートが予定されているようです。
特にビリー・ジョエルの大ファンなわけじゃないけど、行ってみたい気がします...。

盛者必衰...。
ニューヨークも刻一刻と変っています。


2008/2/22

NYは結構な雪が降って大変でしたね~。
僕も仕事が早く終わったので、家の前とガレージの雪掻きを2時間以上していました。
ふ~っ、疲れた...。
と言いつつ、結構好きだったりします...雪掻き。

この病み上がり後の数日間、アル・クーパー、マイク・ブルームフィールド、そしてスティブン・スティルスによる1968年の歴史的アルバム「Super Session」を聴いておりました。

1.ALBERT'S SHUFFLE
2.STOP
3.MAN'S TEMPTATION
4.HIS HOLY MODAL MAJESTY
5.REALLY
6.IT TAKES A LOT TO LAUGH, IT TAKES A TRAIN TO CRY
7.SEASON OF THE WITCH
8.YOU DON'T LOVE ME
9.HARVEY'S TUNE

ビートルズだとかローリーング・ストーンズだとか、カチッと決まったメンバーによって作り出される音楽ではなく、もっと自由にセッションと言う形で音楽を作りアルバムにすると言う発想。
見事に成功しております。

素晴らしいです。

さすがアル・クーパーです。

マイク・ブルームフィールドのギターを前面に押し出しながらも、アル・ムーパーは彼らしいブラスのアレンジや4曲目の「HIS HOLY MODAL MAJESTY」ではondiolineというキーボードで摩訶不思議なサウンドを作り出してアルバムに幅をもたせています。
やはりこのアルバムの成功はこうした彼のプロデュサー的な感覚に負う所が大きかったのでしょう。
スティーブン・スティルスの参加は、ともすればブルース一辺倒になりがちなこのセッションにポップという空気を持ち込み、このアルバムが実は「ロック」のセッションだった事を思い起こさせてくれます。
ボブ・ディランに世界一のギタリストとさえ言わせたマイク・ブルームフィールドのギターにどうしても注目してしまいがちですが、実は軽快なギター・ソロを聴かせてくれるスティルスのギターも可也捨てがたいです。

久しぶりに聴いていて、心の奥から「あ~っ、良いな~、。」って呟いてしまいました...。
家の子供とかに是非聴かせたいアルバムの1枚ですね。
実に「生」な音ですからね。
よく聴いてると、スネア・ドラムの裏のバネが「ササーッ...。」っていう音が聴こえたりするんです。そんなのが聴こえると「おおっ、本当にスタジオでジャムってるんだな~。」って感じるんですよね。
でも、息子にはまだ良く分からないだろうな~...。

ライブ・アルバム「フィルモアの奇跡」と合わせて聴くと更に美味しさが広がります。
最近「Super Session Vol.2」なんてのが出てるみたいですね...。
2008/2/16

いや~、流感にかかってしまって文字通りマル2日間寝込んでしまっておりました。
頭が痛いので本を読む気になれないし、ディランの「グレイテスト・ヒッツ第2集」を聴きたくなったんですが1枚目を聴き終えた所でアウチ。
もう後は布団の中でボーッと悪寒を堪えているのみでした。

そんな高熱は出ないのですが可也しんどかったので皆さんもお気をつけください。


2008/2/9

物事が思うように運ばないのは世の常だとは思いますが、実際事態に直面するとやはりイライラしてしまいます。
先週某有名家具屋Iに配達を頼んだんですが...来やしない...。
電話で押し問答した結果、結局自分でトラックを用意して明日取りに行く事になりました。
NYではお客さんの意向が優先にはならず、店の利益が第一優先なんですね。
「酷い」の一言です。
もうこういう時には自分の好きな事をして気を紛らわすのが一番。
僕には音楽がありますので、簡単っす。

と言う事で、昨晩就寝前何気にピックしたジャック・ブルースのこの1970年発表のアルバム聴いていました。

1 . Over the Cliff
2 . Statues
3 . Sam Enchanted Dick
   Medley: Sam's Sack/Rill's Thrills
4 . Born to Be Blue
5 . HCKHH Blues
6 . Ballad for Arthur
7 . Things We Like

   Sample ♪

いや~、昨晩聴いて以来結構ハマッてしまいました。
(その昔、最初に聴いた時は好きじゃなかったんですけどね...。)
子供を学校へ送っていく時も、車の中でず~っと聴いていました。(これ書いてる今も聴いてます。)

このアルバムは発表の2年前(クリーム解散前の1968年10月)にジョン・マクラフリン(ギター)、ディック・ヘックストール・スミス(サックス)、ジョン・ハイズマン(ドラム)と共に録音されたジャズ・アルバムです。

何で「ジャズ」?

と言う気になってしまいますが、当時のジャックの微妙な精神的葛藤の賜物なんだと思います。
クリームでエリック・クラプトンはブルースを演奏している心算でいたのに対し、残りの2人ジャックとジンジャー・ベイカーはジャズを演奏していたと言うズレ...。
更にジャックはジンジャーとのジャズに対する考え方相違を発言していました。
物事が自分の思うように行かないのは世の常ですが、ジャックは当時可也フラストレーションが溜まっていた事だろうと想像できます。(クリームの成功と共に発生した雑多な問題もあったでしょうし...。)
「よし!じゃあ、本当のジャズってもんを見せてやろうじゃん!」って言ったかどうかは知りませんが、そんな意気込みでこのセッションをしていたのじゃないでしょうか。
ここにはEB-3でブリブリとロックしていたジャックのベース・サウンドはありませんが、ウッド・ベースをアグレッシブに演奏するジャックの姿を捉えることが出来ます。
クリームのようにメンバー間に緊張感はあるものの、演奏しながらお互い目が合った時にニカッと笑みがこぼれるような、どこかリラックスし雰囲気もあります。
それはつまりアルバム・タイトルの Things We Like と言う事なんだと...。
「これ、好きなんだよね~。」ってニコニコしながらジャックが演奏しているのが目に浮かぶようなんですよね。

このアルバムは縦から聴いても横から聴いても「ジャズ」なんですが、ロック畑の人達の演奏のせいか多分にロック的だと思います。
特にジョン・ハイズマンのドラムに僕はそれを感じます。

良い悪い、好き嫌い、は別にして、ジャック・ブルースの精神的変遷を垣間見れるようで非常に意義深い作品だったのではないかと思います。


2008/1/30

今日は仕事が午後からなので、午前中家でのんびりしながらブログをアップしているEugeです。

う~ん、自由気ままな生活...。

そして今回取り上げたるはこの「自由な」とタイトルされた、「自由な」という名のバンドの1969年のセカンド・アルバム。

「自由」。

最近僕は「自由」って言うのは幻想なんじゃないかと思っているんですが...、それはそれとして置いといて。
人間、自由だったら何をしたいか....。
この間村上春樹氏の本を読んでいたら、彼は全裸になってビーチで寝そべりたいと書いていて...実際無人島で実行したみたいですけど...人によって様々な欲求があるんだな~と感心していました。(笑)
すると中には、「一日中マリワナ吸ってラリっていたいぜ~!」って思う人も絶対いると思うんですが、このフリーのアルバムを聴いているとそんな事を強く感じます。

1 . I'll Be Creepin'
2 . Songs of Yesterday
3 . Lying in the Sunshine
4 . Trouble on Double Time
5 . Mouthfull of Grass
6 . Woman
7 . Free Me
8 . Broad Daylight
9 . Mourning Sad Morning

もう1曲目からマリワナの匂いがプンプンするような雰囲気が立ち込めてます。
リズム隊のはじき出す気だるいグルーブ。
そしてそれにかぶさってくるワウのかかったギターサウンド。
ソウルフルではあるけどレイド・バックしたようなヴォーカル。
ブルースやソウルが基本にあるのは揺ぎ無いもんなんですが、それらを前面に押し出した彼らのファースト・アルバムと聴き比べると何か意識の変化みたいなものをこの作品には強く感じさせられます。
次作ではまたファースト・アルバムっぽくストレートなロック・アルバムになるのを見ると、この時期フリーに外的にしろ内的にしろバンドに変化をもたらす要因があったんじゃないかなと感じます。
もしかしたら、この時期に初めてマリワナを体験したとか...?
特にギターのポール・コゾフ。
このアルバムのギターの音、他のと随分違ってますよね。
おまけに4曲目はギター・インストで「Mouthfull of Grass」というタイトル。
「口いっぱいにほうばったマリワナ」とでも訳せばよいのでしょうか?
ポール・コゾフの願望がそのまま明からさまなっているようで凄い。
この過激な匂いはこのアルバムを支配しているように思えます。
紫色の煙がゆらゆらと陽だまりの中に解けて行く様を、ず~っと眺めていたくなる様な...。

いや~、素晴らしい。
浸っていたいですね~。

全体的に派手さのない作品ですが、マリワナの「だし」の効いた味わい深い僕好みのアルバムです。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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