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2007/4/21

ここの所ポール・マッカートニーがこのブログで話題にする事が多かったので、昨日仕事のお供にポールのアルバムをどれか持参して行こうと思った。
そしてCDの棚の前で自然に手が伸びたのがこのPaul&Linda McCartney名義での1971年のアルバム。
ビートルズ解散以降ポール名義(ウイングス含む)は数多くあるけど、1枚だけ選ぶとしたら迷うことなく僕はこのアルバムを選ぶ。
特別なヒット曲があるわけでもないし、どちらかと言うと地味な作品なんだけどね。
ポールのソング・ライターとしての才能は今更言うまでもないし、それについて全く反論はないんだけど、唯一彼の優等生的と言うか、あまりに良い子になっちゃっている彼のアティテュードが作品に反映されると僕はその甘さにうんざりする時がある。
ところがこの作品は甘いどころか、辛くもあり、苦くもあり、すっぱくもある、もしかしたらポールの全作品中唯一の刺激的作品かもしれない。
と言うのも、皆さんご存知かもしれないが、これはジョン・レノンと言う怪物にポールが真っ向から挑んでいる作品だからである。
オープニング・ナンバーの「Too Many People」の歌い出しから可也挑発的!

a piece of cake ( 朝飯前さ)

なのである。
人を食ってると言うか、茶化してると言うか...。

この曲を聴いたジョン・レノンが激怒して、アルバム「イマジン」でポールに反撃しているのは有名な話である。



「3 Legs」と言う曲はビートルズ解散時のポールvs他の三人と言うシチュエーションを歌ってるようだけど、可也皮肉っぽい。ここら辺もジョン・レノンの癇に障ったのは間違いないだろうね。
思えばタイトルの「Ram」(雄羊)はビートルズを象徴しているような気がするし、ジャケットの写真ではポールがそれを押さえ込んでるもんね。
ここら辺の意気込みって言うか、気合って言うか、ポールの闘争心或いは自負心があからさまに外に向けられていて強力なヴァイブが放たれている。
そしてこのヴァイブこそがこの作品に緊張感をもたらしているんだろうと思うな~。

その一方で「Uncle Albert」のようなポールらしいメロディアスで聴きやすい作品もあり、改めてポール自身のライフ・スタイルを吐露したようたような「Heart of the Country」みたいな作品もありといったヴァラエティに富んだ(このフレーズ多用してますな~Eugeさん)アルバムになっているから全く飽きさせない。

う~ん、素晴らしい。

やはりアーティストは緊張感を強いられて気合を入れてこそ、ガッツんと能力を発揮できるんだろうね。
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Euge
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夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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