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2007/3/30

この間昼過ぎにマンハッタンのミッドタウンでお客さんのピックアップがあったので、パーク・アベニューを車で下っていった....。
いや~、凄い凄い...。無法地帯だね。
交差点の真ん中を車がブロックしてるから、こっち側が青信号でも全然進めない。やっとそれがクリアになって進むと、逆側の信号が赤にも拘らずおじいちゃん車が突っ込んでくる....。
一体どうなってるんでしょうか、ここは?
更に酷いのは歩行者達。
彼らが赤信号でも横断してくるのには慣れたけど、車が接近してきたら急いで渡るくらいの事はして欲しい。
いや、急いでるふりでも構わない。
少なくとも「轢けるもんなら轢いてみろ。」みたいな態度で赤信号をゆっくり渡るのはやめてもらいたい。
まるで西部開拓時代のアメリカにいるような錯覚を起こしてしまうよね。

こんな「ならず者」達の横行するマンハッタンで聴いていたのが、図らずもイーグルス1973年のセカンド・アルバム「Desperado」。
いや~、何と言うタイミングの良さでしょう?(笑)
と言うのもこのアルバムのタイトルトラック「Desperado」がキムタク主演のドラマ「華麗なる一族」で妙な使われ方をしていたのが気になって(ドラマ自体は可也夢中になって見ていた私ですが...。)
、ず~っとこのCD携帯していたんです。

このアルバムは西部開拓時代の実在の悪漢達をテーマにしたコンセプト・アルバムになっているようなんだけど、あまりその知識を持ち合わせていない僕は何時でもこれを聴くと、映画「明日に向って撃て」とイメージを結び付けてしまう。
しかしながら、ベトナム戦争→アメリカの失墜→ウッドストック→ニューシネマ→70年代ロック...、と言う時代の流れ、関連性....を考えると、イーグルスがこのテーマを取り上げた背景に、アンチ・ヒーローを主人公にした「明日に向って撃て」等のニューシネマがあったと考えイメージするのは案外的外れでないかもしれない。

う~ん、更に言えばアルバムのタイトルトラック「Desperado」では、歯車の合わなくなった人生にもがく人間の苦しみが歌われてはいるようだが、僕にはアメリカの抱える苦悩のようにも聴こえる。

Desperado, oh, you aint gettin no youger
Your pain and your hunger, theyre drivin you home
And freedom, oh freedom well, thats just some people talkin
Your prison is walking through this world all alone

アメリカと言う国のテーマとも言える「freedom」を、「自由?そんなもんは誰かが言ってるだけで実際にはありゃしないんだ。」と絶望し言い捨ててさえいる。
そしてその行く着く先は、「明日に向って撃て」でも、「俺達に明日はない」でも、「イージーラーダー」でも、ニューシネマでは「死」として描かれていた。
しかしながらイーグルスのこの曲では

You better let somebody love you, before its too late

と救済しうる可能性を残こしている部分が、ニューシネマの結末とは隔たっている所かもしれない。

このアルバムには他に「Tequila Sunrise」というヒット曲も収録されているが、メロウで甘い曲調とは違いこの曲では虚しさを感じる。

ロックンロール・ナンバー「Out of Control」を聴いていると、う~ん、イーグルスは演奏上手いからロックンロールには向いていないんじゃないかって感じてしまう。もちろん音的にはタイトでいいんだけど、ロックンロールはもっとストーンズみたいにルーズの方が良いかな(笑)。
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無法地帯で頑張っているUGくんへエール
U.G.くんも (ウチのヒトも)天才的に運転がうまいものねぇ。マンハッタンの無法地帯でも事故らないからすごいです。

「Desperado」・・・アメリカの抱える苦悩のようにも聴こえるのですね。
次に聞くときには、ただ聞き流さずに、じっくり聞いてみたくなりました。

「明日に向って撃て」は、Butch Cassidy とSundance Kidの男の熱い友情が、切なかった記憶が、あります。“Raindrop Keep Falling On My Head”が静かに流れる中、Etta (Katharine Ross) とButch (Paul Newman)が、自転車に乗ってはしゃぐシーンが、美しかったです。
今度、この映画を見るときには、きっとイーグルスの「Desperado」が、聞こえてくることでしょう。

>イーグルスは演奏上手いからロックンロールには向いていないんじゃないか
なるほど・・・
上手いから向いていないことってあるんですねぇ。*^-^*
なんだか、ちょっぴり考えさせられました。(〃⌒∇⌒)ゞヘヘッ♪
キキ 2007/04/01(Sun)12:12:54 編集
Re:無法地帯で頑張っているUGくんへエール
いや~、僕は運転上手くないっすよ。
逆に言えば、だから事故らないんだと思います。

そう考えると、ロックン・ロールも似たような感じかもね。
上手くないから(って言うか、上手くなくても...)良いって言う部分があるんです。

ようは、手先のテクニックに目をとらわれていると、その先が見えなくなるんですね。
ブルース・リーも「燃えよドラゴン」で言っていたじゃないっすか。
【2007/04/02 00:53】
手先のテクニック
あなたの運転は、天才的です。
でも、上手いと思っていないところにU.G.君のすごさがあるのかな。
上手いとか下手とかは、どうでも良いことで、なんとなーく、ただ純粋に楽しんでいる感じだもんね。

・・・・・。
「燃えよドラゴン」も、もう一度見てみなくては、、、。
キキ 2007/04/02(Mon)23:52:05 編集
Re:手先のテクニック
>上手いとか下手とかは、どうでも良いことで、なんとなーく、ただ純粋に楽しんでいる感じだもんね。

う~ん、確かに楽しいかな~。
特に遠出のときは。

街中の運転はチケット切られる心配が一番嫌なんだよね~。

>「燃えよドラゴン」も、もう一度見てみなくては、、、。

ええ、是非見てください。
ブルース・リーが弟子に稽古をつけてあげるシーンです。
【2007/04/03 05:04】
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Euge
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
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