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2007/4/18

ヴァージニアでの惨劇は昨日ラジオで聞いて知った。
最初の報道では犯人を中国人と言っていたが、知らない間に韓国人に訂正。その間僕はラジオをず~っと聞いていたが、誤報に対する謝罪は知る限り一切無かったように思う。

この事件が起こる前は人種差別的発言をしたラジオのホストのニュース一色だった。
この男は発言の非を認めてはいたが、「I am a good man」と言っていた...。


そして今日僕はオーティス・レディングの死後の1968年に発売されたこの編集盤を聴いていた。
タイトル・トラックの「The Dock of the Bay」は彼の代表曲と言っても良い程有名ではあるが、軽快なリズムや親しみやすいメロディとは裏腹に、やるせない嘆きが歌われている。

I left my home in Georgia
Headed for the 'Frisco bay
'Cause I've had nothing to live for
And look like nothin's gonna come my way

So I'm just gonna sit on the dock of the bay
Watching the tide roll away
Ooo, I'm sittin' on the dock of the bay
Wastin' time

以前にもふれた事はあるが、歌と言うものは歌う人間やシチュエーションによってその歌の意味する事が様々な形に変化をする事がある。
この歌を、例えば北島三郎が歌うのと、オーティス・レディングが歌うのとでは大きな隔たりが出来てくるのである。
つまりオーティスの歌う「The Dock of the Bay」の行間には、アメリカに深く根ざしている人種差別と言う壁が存在しているのである。

「Open the Door」と言う曲でも、

Let me in, let me in, let me in, let me in,
let me ease on in
Look into my eyes
Can't you see I got to come on in
I ain't lyin', and I ain't smilin''bout it, baby
Open the door or I'm bustin' in
Because this runnin'around
Sure 'nough, sure 'nough, is killin' me

と、その壁に向けて歌われているように僕には聞える。
この歌を聴いていた時、ポール・マッカートニーの「 let em in」と言う曲を思い出した。

Someones knockin at the door
Somebodys ringin the bell
Someones knockin at the door
Somebodys ringin the bell
Do me a favor,
Open the door and let em in

とポールらしい優しさに溢れた曲なのだが、白人であるポールはあくまでも let em in 「彼らを中に入れてあげようよ。」と言う立場であり、それとは対照的に黒人のオーティスは Let me in, 「中に入れてくれ。」と言う弱い立場であるのが分かる。

同じように Open the door と歌われているにも拘らず、この立場の違いに気付いてくれないと、ポールの優しさは無駄に終わってしまうし、またいつまでもオーティスの叫びが止む時が来ないように思う。
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2007/4/13

僕の仕事は前日に次の日の仕事の内容が分かるので,あらかじめ道に迷わないように下調べが出来るので助かる。またこの時代インターネットのお陰で行き方が簡単に分かるので本当に楽になった。
我々に比べるとタクシーなんて大変だな~と思う。
お客さんが乗ってきた時点で初めて行き先が分かるわけだから、インターネットで地図を調べている余裕なんてあるわけがない。
ボブ・ディランのバックで演奏するのと似ているかな?
あらかじめ演奏曲を知らされていない状況で、ステージ上でディランが弾き始めて初めてどの曲を演奏するのか分かってたらしいからね~。
全てのインフォメーションが頭にインプットされていないと出来る仕事じゃないよね。

今日はBraircliff Manorと言う所に行く事になっていたので前日に地図を調べていたら、最寄の駅がScarboroughという場所なのを知った。
おおっ、これはサイモン&ガーファンクルの「 Scarborough Fair」で有名な街と同名の場所ではないですか!( この曲のScarboroughはイギリスの街)
ではでは、持参していくCDにサイモン&ガーファンクルは勿論の事、ストーン・ローゼスも、はたまたエニッドも入れちゃいましょうと、まるで遠足に行くような気分でCDケースにこれらのアルバムを入れていった。

う~ん、まるで子供ですな~...。

このニューヨークのScarboroughはハドソン川に面したところに位置し、そこには美しい風景が広がっていた。
ここに到着するまでにサイモン&ガーファンクルのアルバムは聴き終えてしまったので、この街に入って待機している間にはエニッドというバンドのこのアルバムを聴く事にした。

う~ん、いきなり春の訪れを思わせるようなイントロ...。
この時期に聴くにはうってつけだ~。良いね~。
...と思いきや、
直ぐに、変拍子、キメやユニゾンの多いフレーズ、テクニカルでクラッシック的なピアノと、次々に典型的なプログレが展開してゆく...。
お~、素晴らしい。
これでは春の訪れどころか満開の花びらをどんどん吹き飛ばすような勢いですな~。
しかしながらこれほどのプログレがあんまり全体にへヴィな印象を受けないのは何故だろうか?
ギターの音は歪んでいるし、ドラムも可也派手にオカズを入れてくるんだけどね。
う~ん、結局ロックの持っている下世話な部分が意識的にか無意識でか排除されているので、良い言い方をすると、とても聴きやすいロック寄りのイージー・リスニングになってるからなんだろうね。
僕のような下世話な人間には少し物足りない部分なんだけど、今日のようなシチュエーションで聴くには気にならなかった。
2曲目の「Once She Was」と言う曲が「 Scarborough Fair」のアレンジ曲である。お馴染みのメロディを基調にしてるものの、そこはプログレ、1曲目と同じくめまぐるしく曲は展開していく...。

このアルバムのタイトルは「Six Pieces」。
オリジナル作品は6曲収録だったがCDにはボーナス・トラックが1曲で全7曲と言う事になっている。
う~ん、これでは元々のアーティストの意志と言うものが尊重されず、まるっきり無視されてしまっているようで、リスナーにとっては良い事なのか悪い事なのか...。
更に僕のCDは摩訶不思議な事に更にもう1曲収録されていて全8曲になっている。
ジャケットには全7曲と明記されているんだけどね...。
一体どういう事態が起こっているんでしょうか?

このアルバムは実際の所「Six Pieces」なのか「Seven Pieces」なのか「Eight Pieces」なのか?
数が多ければ良いって訳でもないだろうし...。

責任者出せ~、責任者~!


2007/4/6

ドイツからのお客さんを空港からマンハッタンまで送る仕事が先日あった。色々話し掛けて来る可也気さくなお客さんだったので僕もそれなりに対応していた。
聞く所によるとニューヨークには10数年前に2年間だけ住んでいたとの事。
へ~、その割には英語が随分と流暢だな~と可也感心したが、その事は別にお客さんには言わなかった。
そして僕はドイツの人だからと思って「ドイツ車って凄く良いですよね~。」とかって言って思いっきりドイツをヨイショし続けたが、お客さんの反応は「う~ん、そうだね~。」と何か煮え切らない感じ...。
するとお客さんの方で何となく気が付いたのか、「僕はイギリス生まれのイギリス人なんだよね。家内がドイツ人だからドイツに住んでるけど。」と優しく知らせてくれた....。

あちゃ~!

道理で英語が流暢なはず....。
ドイツから来たからと言って、ドイツ人とは限らないのは当然と言えば当然。
先入観とか思い込みとかがあると物事を間違った形で捕らえてしまう事が度々起こるけど、今回は見事に思い込みによって起こった誤解。
しかしながら僕は「あ~、そうなんですか~。僕はビートルズが大好きでイギリスにはいつか絶対行きたいと思ってるんですよ~。」と見事にイギリスをヨイショする方向転換を果たした....。

何ちゅう調子良い親爺なんでしょうか?

いや~、そんなこんながあった仕事の帰り道、Mommyheadsなるサンフランシスコのバンドの1997年の最初で最後のメジャーでのアルバムを聴いていた。
友人のヤスGさんが「ポール・マッカートニーっぽい」と勧めてくれたので、早速アマゾンで購入して数日前に届いたのだ。
「ポール・マッカートニーっぽい」と言う先入観を持たないように注意して聴いていたが....。

う~ん、これは紛れも無く「ポール・マッカートニー」でしょう...。

それもジョン・レノンと言う「毒」と共存していた頃のポールではなく、「毒」がすっかり抜けた後の本当の意味での?ポール・マッカートニー。
更に言うとポールの1989年の「Flowers in the Dirt」と言うアルバムの雰囲気にとても似通っている。



ジャケットの色合いも何だか似てるしね...。
ではどこが一体ポールなのかと言うと...(僕は音楽理論で説明するのは出来ないので抽象的な事しか言えないけど...。)、曲を作るうえで、もちろんアレンジも含め、彼らは「きっとポールだったらこの曲はこう展開していただろう。」とか「こういうアレンジにしていただろう。」って言うのを常に念頭において作品を制作していた事だと思う。

いえいえ、これは単に僕の想像でしかないです...。

しかしながらただアルバム最後の「Screwed」と言う曲の歌い出しが

Someone's playing tug-of-war

なんだよね。
tug-of-war(綱引き)?
今(と言ってもこのアルバムは10年前だけど)「綱引き」って言う言葉は死語に近いでしょう?
だから歌詞に使うってあんまり普通じゃ考えられないんじゃない?
これってやっぱりポールのアルバム「tug-of-war」にインスパイアされて出て来た言葉なんじゃないかな?って僕は単純に想像する。
こんな事からもこの人たちの意識の中にも無意識の中にもポール・マッカートニーが大きく存在しているのは間違いないと思うな。

アルバムは「Jaded」と言うナンバーで幕を開ける。
メロディがキャッチーなのにも拘らずこの曲は、疲れきった人たちの人生に対する虚しさを歌っているようだ。

You say my love's a marketing tool
That preys on innocent victims like you
No one wants you, but no one has tried
To open the door and look inside

Jaded, I'm not jaded
I'm just sleeping with my eyes open
Baby, can you hear me?
Are you just jaded?

現代人はインターネットとか携帯電話とか常に誰かとコミュニケートを欲しているんだよね。しかしながら本当の意味でのコミュニケーション(仕事、学校、近所付き合い、...その他もろもろ)に疲れきっている。
この矛盾はず~っと平行線をたどってるまんまなんだよね。
そんな虚しさをこの曲から感じました。

この曲のタイトルの「Jaded」ですが、この英語の意味を僕は知りませんでした。(お~い、アメリカに何年住んでるんだよ~!)

で辞書で調べたら

[形]疲れきった;〈食欲などが〉減退した, うんざりした, あきあきした

だそうです。
「疲れた」と言う言葉には「tired」と「exhausted」があるが「Jaded」とはニュアンス的にどう違うんだろう?

今度友達に聞いてみよう。

(...って、お~い、答えてくれるのかと思ったよ~!)


2007/4/1

う~ん、4月か~。
時間は全く容赦なく過ぎていきますな~。相変わらず....。
こう時間が過ぎるのが早いと、自分の死ぬまでの時間と言うのが本当に大切になってくる。
そしてこんな事を考えていると、僕の中で時間的な部分と経済的な部分の狭間でくすぶる葛藤が不安を伴って命題として首をもたげてくるのである。

それは...

「死ぬまでに今まで聴き損ねているアーティストやアルバムにどれだけお目にかかることが出来るか...。」

という命題....。

何じゃそりゃ?

...。

でもさ、自分が病院のベットで死を待っている瞬間に「あ~、そう言えばあのアルバム聴いた事無かったな~、う~ん、死ぬ前に聴きたいよ~。」なんて思いを出来るだけしたくないもんね。
だから実際それは僕の人生の課題のひとつかもしれない...。

...、やっぱ大袈裟かな。

まあ、でもそういう課題を今回ひとつ早速クリアしたというお話を..。

そう、このスティーヴ・ヒレッジは今まで僕には全く縁の無かったアーティストのひとりだったが、今回ひょんなことから旧友の勧めもあって聴く事が出来た。
思えば学生時代、新宿や下北沢の中古レコード屋巡りを先輩や後輩と良くしたものだが、時たま見かけたこのスティーヴ・ヒレッジの1976年のアルバムを先輩からも後輩からも「結構良い。」と勧められたのだが何故か今まで手にすることは無かった。
そして何十年も経った今こうして聴いてみる事が出来た。

いや~、良いっすね~。これ...。

なるほど、確かに先輩や後輩及び旧友の言ってる事は良く分かる。
聴き易いけど、聴衆に媚びてはいない。
プログレ=難解、というステレオ・タイプに見事に対峙していながら、プログレ→売れない→ポップ、という路線に流されているわけではない。
とても良い感じでそこら辺のバランスを取っている印象を受ける。

タイトルの「L」とは、「LOVE」とも「LIFE」とも取れるけど、ここでは単純に「LSD」の事を示唆していると考えて良いと思う。
それほど、音が総天然カラーでキラキラと立体的に響き渡ってくるのだ。そして聴いてる僕を宇宙の彼方へ連れて行ってくれる。

う~ん、これはもはやプログレというよりサイケデリックと言った方が近いかもしれない。

この作品はトッド・ラングレンのプロデュースで、ユートピアの連中がバックを勤めている。
そうか..なるほど、このアルバムの聴きやすさはトッドによるものだったのかな~?
う~ん、となるとトッドがプロデュースしていないスティーヴ・ヒレッジの他の作品もチェックする必要があるな...。

...。

え~っ、お金がいくらあっても足りないよ~。

トホホ(泣)

この作品はドノヴァンのカヴァー「Hurdy Gurdy Man」で幕を開ける。
そして「Hurdy Gurdy Glissando」というオリジナル曲に続く流れに、僕はこのアルバム製作のきっかけを感じた。
2曲目はどう考えてもドノヴァンの曲を受けているからね。
「Hurdy Gurdy Man」の持つ一種不思議な世界を「Hurdy Gurdy Glissando」で宇宙へまで導いていくと言う流れ、そして更に奥深くへ...。
聴き進めながら僕は何となくどこかで聴いたことのあるような感じだよな~、何て思い始めてくる。
う~ん、スティーヴ・ヒレッジのちょっとコミカルな印象を受けるヴォーカル。
そしてインド的なアプローチ...。
そうか、最近のバンドのクーラーシェイカーってまるっきりこんなじゃない。
彼らのアルバム・タイトルも「K」だった....。
う~ん、スティーブ・ヒレッジの魂ははこんな形で引き継がれていたのか~...。

このアルバムのクレジットを見て驚いたのは、ジャズ界から何とドン・チェリーが登場して「Lunar Musick Suite」の中間部でトランペットを吹きまくっているのだ。
一体どういう繋がりだったんでしょうか?
アルバムの最後を飾るビートルズのカヴァー「It's All Too Much」は、ビートルズ好きのトッドのアイデアじゃなかったんだろうか?
比較的原曲に忠実に演っている。
元々ビートルズの曲の中でもサイケ色の可也強い作品だったからね。


2007/3/30

この間昼過ぎにマンハッタンのミッドタウンでお客さんのピックアップがあったので、パーク・アベニューを車で下っていった....。
いや~、凄い凄い...。無法地帯だね。
交差点の真ん中を車がブロックしてるから、こっち側が青信号でも全然進めない。やっとそれがクリアになって進むと、逆側の信号が赤にも拘らずおじいちゃん車が突っ込んでくる....。
一体どうなってるんでしょうか、ここは?
更に酷いのは歩行者達。
彼らが赤信号でも横断してくるのには慣れたけど、車が接近してきたら急いで渡るくらいの事はして欲しい。
いや、急いでるふりでも構わない。
少なくとも「轢けるもんなら轢いてみろ。」みたいな態度で赤信号をゆっくり渡るのはやめてもらいたい。
まるで西部開拓時代のアメリカにいるような錯覚を起こしてしまうよね。

こんな「ならず者」達の横行するマンハッタンで聴いていたのが、図らずもイーグルス1973年のセカンド・アルバム「Desperado」。
いや~、何と言うタイミングの良さでしょう?(笑)
と言うのもこのアルバムのタイトルトラック「Desperado」がキムタク主演のドラマ「華麗なる一族」で妙な使われ方をしていたのが気になって(ドラマ自体は可也夢中になって見ていた私ですが...。)
、ず~っとこのCD携帯していたんです。

このアルバムは西部開拓時代の実在の悪漢達をテーマにしたコンセプト・アルバムになっているようなんだけど、あまりその知識を持ち合わせていない僕は何時でもこれを聴くと、映画「明日に向って撃て」とイメージを結び付けてしまう。
しかしながら、ベトナム戦争→アメリカの失墜→ウッドストック→ニューシネマ→70年代ロック...、と言う時代の流れ、関連性....を考えると、イーグルスがこのテーマを取り上げた背景に、アンチ・ヒーローを主人公にした「明日に向って撃て」等のニューシネマがあったと考えイメージするのは案外的外れでないかもしれない。

う~ん、更に言えばアルバムのタイトルトラック「Desperado」では、歯車の合わなくなった人生にもがく人間の苦しみが歌われてはいるようだが、僕にはアメリカの抱える苦悩のようにも聴こえる。

Desperado, oh, you aint gettin no youger
Your pain and your hunger, theyre drivin you home
And freedom, oh freedom well, thats just some people talkin
Your prison is walking through this world all alone

アメリカと言う国のテーマとも言える「freedom」を、「自由?そんなもんは誰かが言ってるだけで実際にはありゃしないんだ。」と絶望し言い捨ててさえいる。
そしてその行く着く先は、「明日に向って撃て」でも、「俺達に明日はない」でも、「イージーラーダー」でも、ニューシネマでは「死」として描かれていた。
しかしながらイーグルスのこの曲では

You better let somebody love you, before its too late

と救済しうる可能性を残こしている部分が、ニューシネマの結末とは隔たっている所かもしれない。

このアルバムには他に「Tequila Sunrise」というヒット曲も収録されているが、メロウで甘い曲調とは違いこの曲では虚しさを感じる。

ロックンロール・ナンバー「Out of Control」を聴いていると、う~ん、イーグルスは演奏上手いからロックンロールには向いていないんじゃないかって感じてしまう。もちろん音的にはタイトでいいんだけど、ロックンロールはもっとストーンズみたいにルーズの方が良いかな(笑)。


2007/3/25

今日は朝と夕方だけ仕事をして日中をプライベートの時間に当てました。そして息子と息子が以前通っていた学校の同級生を連れて、今日から公開の「The Last Mimzy」という映画を観てきました。
大人も楽しめるファンタジック?な映画でしたが、驚いたのは映画の終わりに流れる(本編でも少し)音楽がロジャー・ウォーターズの曲だった事。
う~ん、これって映画のための新曲?
比較的ポップな感じでしたが、あのロジャー・ウォーターズのヴォーカルだと狂気が入り混じるので中々聴き応えがありそうでした。(全部聴かずに出てきてしまった...。)

...っと、YouTube に早速こんなのありました。

何ちゅう情報の速さなんでしょうか....。
って言うか、何ちゅう情報入手の遅い親爺なんでしょうか、わたしは?
JFK
2007/3/19

いや~、何と言いますか、相変わらずニューヨークって言う街はブログのネタには事欠きませんな~。
最近JFK空港でも色々あったんだけど、その中の一つ...。

どこの空港でも出迎えのゲートには、普通フライトのスケジュール等のインフォメーションがありますよね~。
JFKはターミナルによってその表示板の仕様が異なるんだけど、ターミナル1のそれは大きな表示板で他のターミナルに比べると分かりやすいとは常々感じていた。
ここでは到着して来る飛行機の状況を以下の順序で表示している。

ENROUTE
ON APPROACH
LANDING
ON THE GROUND
ARRIVED

僕なんかはこれを見ながら「お~、まだ ENROUTE か。それならまだまだ搭乗者が出てくるまで時間がたっぷりあるから、トイレでも行っとくか~。」とか、「ON THE GROUND になったか。じゃあそろそろ前の方へ行くか~。」とか自分の行動の目安にしている。
しかしながら、ここはニューヨーク。
この表示を鵜呑みにしていると豪い目に会うことがある。
僕が思うにこの表示は基本的に手作業で行われていて、この仕事をしているJFKの職員がたまに表示のアップデイトをしていなかったりする為に、表示が ON THE GROUND の状態なのに搭乗者がすでに出て来ていたり、酷い時は LANDING という状態で搭乗者が出てきていたりすることもあるのだと思う。
でも出迎えに来ている我々はこの情報しか頼るものが無いので、僕等はいつも表示板とにらめっこせざるを得ない。

ある時僕がターミナル1に着いてこの表示板を見ていたら、隣に立っていたどこかのリムジン・ドライバーがイライラしながら「これ、ひで~んだぜ~。ON THE GROUND って表示になってからもう1時間以上経ってるんだ。」って話し掛けてきた。
僕は、「そんなの日常茶飯事ジャン」って心の中で思いながら、面倒くさかったので「ああ、そうなんだ~。」って適当に応えていた。
そしたらそのドライバーは今度は出迎えのゲート内に常駐しているJFK職員のおっちゃんに声をかけて「このフライトON THE GROUND って表示になってからもう1時間以上経ってるんだけど、一体どうなってるんだい?」って尋ねていた。
このJFK職員のおっちゃんの英語は可也くせがあって、明らかにネイティブのアメリカ人ではない事が直ぐに分かる。
質問を受けたこの職員のおっちゃんは表示板を見ながら「...。どのフライト....?...おお、これか...。ああ、これは今飛行機が雲の上にいるって事だよ。分かる?その後地上に降りてくるから...。」そう言って、あっちへ行ってしまった。

「.........。」

それって、この職員のおっちゃん ON THE GROUND って表示を、もしかしたら ON THE CLOUD と勘違いしてない?????
どこの国の空港で「飛行機は今、雲の上です。」とか「太陽の下を飛んでいます。」とか表示するところがあんの?

リムジンのドライバーは更にイライラしながら「あのオヤジ俺の言ってる事全然分かってないよ。」ってまた僕に振ってきた。
僕は面倒だったので再び「ああ、そうだね~。」ってただただ相槌を打ち続けた。

う~ん、JFK国際空港。
だいじょうぶか~? 


2007/3/17

いや~、ニューヨークは再びすっかり雪景色になりましたな~。
嫌だな....。
車の運転大変だからな~。
でも不思議な事にマンハッタンなんかは雪の方が運転しやすいんだよね。
まず車両数が明らかに少なくなるし、荒い運転する輩も減るし、ポリスのパーキング取り締まりが甘くなるようだし....。
悪い事ばかりじゃないんだけど...、でも嫌だな....。

と言う事で...。
冒頭のトピックに全く関係なく話が展開しますが...。

僕の個人的な嗜好、思考、と言うのは中学生時代から変っていないんですと言うお話を...。
まあ逆に言うと中学生時代から精神的進歩なしにただ年を重ねていっただけなんですが、普通思春期に人は恩師やら友人やら文学やらに影響を受けてその後の人生の活路を見出すものなんでしょうが、それが僕にとっては中学時代に熱中し影響されたビートルズだったんですね。
だから基本的な僕の物事の価値観は、音楽の嗜好は勿論、普段の生活の中でもは未だにビートルズが基準に置かれているんです。これは中学生時代から全く変る事がないんですな~。
以前仕事の話を同僚としていた時に、例え話をビートルズのネタでしたら、彼に「お前は何でもビートルズなんだな~。」って苦笑いをされた事がありました。
う~ん、しかしながら「三つ子の魂百まで」、この性分は死ぬまで変らない事でしょう。

そういう人間なもんですから、当然僕の音楽嗜好はビートルズを核にして色んなジャンルへ派生して行ったんですが、一時期ビートルズの擬似サウンドに僕の欲求が向っていった事があったんです。
バドフィンガー、パイロット、グレープフルーツ、はたまたオアシスと言ったビートルズ・サウンド・フォローワー達のアルバムを物色しまくってました。そんな中でアメリカのポール・マッカートニーと言われたエミット・ローズと言う70年代のアーティストのアルバムに僕の食指が動かないわけが無かった。
僕は彼のアルバム色々探してみたんすけど、アメリカのアーティストにも拘らずここアメリカでは彼のCDを入手するのが非常に困難で、暫くの間諦めて探すのもやめていたんすね。でもこの度知人に勧められて再び彼のファースト・アルバムが入手できないかな~っと、アマゾンでチェックしてみたんすけど...。
うっげ~、なんじゃこりゃ~、手に入らない事は無いけど、プレミアがついてて高っ~$$$!これでは手に入らないのと一緒....。
ただ唯一この「The American Dream」と言う彼のセカンド・アルバム?だけが僕の手の届く範囲で販売されていたので...、
お~、よしよし、これをオーダーする事にしよう....。
と言う事で、この間このアルバムが手元に届いたんです。
包みを開けてみると...。
おっ、新品じゃないっすか!しかも今流行の紙ジャケ!いいね~!
しかし中を開けてみると...なんじゃこりゃ!、う~ん、アルバムのジャケットに訳の分からん文字が書かれている...。メイドイン・ロシアか...。だから少し安かったのね...。
まあ、音が聴ければいいんだから...。
早速聴きましょ。(試聴)

いや~、70年代の音だね~!
エミット・ローズは自宅(両親の家?)のガレージをスタジオに作り変え、そこで1人で録音して作品を作っていたようで、非常に手作りな生な感触のする音になっている。
う~ん、こういうの好きだな~。
最近の音楽は音のクオリティが高いけど、こう言う生の音の面白さと言う部分が欠けてるよね。(ビートルズの魅力一部もそこら辺にあると思う。)
彼の作品はポール・マッカートニーのポップな部分を抽出したような感があり、ロック的感覚が多少薄い。
それは彼のとてもナイーブとでも言うべき感性とヴォーカル・スタイルによる物かも知れない。

2曲目の「Pardon Me」で

You might love me

と歌う心境...。
ちょっと自分に自信がないと言うか、相手の気持ちを考えて無理強いしないアメリカ人らしからぬ優しい人柄...。
ポールはあんまりこういった心境を歌ったこと無いよね。
何しろビートルズのポールだからモテモテで、相手が愛してくれるのは当たり前で問題は大概自分側にあったからね。
「I Will」なんかでも、

Who knows how long I've loved you

って歌う位だからね。

エミット・ローズってきっと良い家庭(金持ちって言う意味ではない。)に育った好青年だったんだろうね。
そこら辺は4曲目の「Someone Died」からも伺えるかな。
ただこの曲は身内の不幸を単に悲しむ歌ではなく、昨日ここにいた人が今日はあの世へ言ってしまったと言う生命のはかなさを歌ったもんだとは思うんだけど...。

6曲目の「Let's All Sing 」でジョン・レノンの「Give Peace A Chance」を歌う部分が出てくるんだけど、ここは彼にどういう意図があったのか良く分からない。

アルバム・トータルでかなり楽しめた作品でした。
ファーストも安くなったらチェックしてみよう。


2007/3/10

仕事中にはCDを聴くよりラジオを聞く方が多い。
ラジオもAMでニュースを聞くのが基本で( 10分ごとに交通渋滞の情報を流してくれる局があるから。)FMで音楽を聴く事は最近少ない。
ところがこの間待機中にふっと「ラジオで音楽でも聴くか~。」などと思って、JACKFM と言うFM局を聴いていた。
この局はWE PLAY WHAT WE WANT と言う強気な姿勢をベースにしてあるようで、とてもヴァラエティに富んだ選曲をしてくれる。だから聴いている人には何が飛び出すか分からない楽しさがある。
週末にはアコースティック系の音楽を中心に放送しているようで、そのバック・ナンバーはインターネットでも聴く事が出来る。
いや~、いつも口癖のようになってますが、便利な時代ですね~。
ニューヨークにいなくてもニューヨークのFMステーションを聴くことが出来るんだからね~。
ちょっと脱線しましたけど、そんな風にこのラジオを聴いていたら以前に何度か聞いたことのあった曲がかかった。
あんまり気にも留めていない曲だったんだけど、何故かこの日は妙に心を動かされて聴き入ってしまった。
う~ん、ビートルズ的なニュアンスがありありという感じの所謂パワー・ポップで、まあこの手の曲は今時新しくもないし巷には溢れているだろうけど、キャッチーなサビの部分は十分に印象深かった。
それとブリッジの辺りにちょっと字余り的な歌詞があって、そこが不思議なリアリティをかもし出していて面白かった。
でもラジオでは曲のインフォメーションなんて言ってくれないので、僕には誰の何ていう曲なのか全然わからなかった。
だから耳に残っていたシンプルなサビの部分の歌詞をインターネットで検索したら...。
もう一発で分かってしまった。
そうこの Tal Bachman という人の「She's So High」と言う曲だったのだ。
いや~、再び口癖を出してしまいますが、便利な時代ですな~。
自宅でコンピューターのキーを押すだけで、欲しい情報が直ぐ得られるんだもんね~。
でもこれって人類にとって本当に良いんでしょうかね~?

なんて親爺の小言は良いんですが....。

でもこの曲のプロモを見ていたら、「何だか変にニヤけたあんちゃんが歌ってたんだな~。」とラジオでの印象が逆に色褪せてしまった(笑)。
でもちょっと調べてみたらこのあんちゃんってGuess Who/ Bachman-Turner Overdrive のギタリストRandy Bachmanのご子息であったんですな~。
これは大変失礼いたしました。
そうとは知らずご無礼を...。
でもって単純な僕はこの息子さんに興味を持ったので彼のCDをアマゾンでチャックしたら...。

う~ん、凄い...。
中古はたったの1セントで販売されてるんすか...。
では、このアルバム購入させていただきます...、と言う事で昨日それが配送されてきた。

最近僕は人間の内面や生き方を探求するようなロックばかり聴いていたんですが、う~ん、良いですね~こう言う理屈無しに楽しく聴けるロックも...。
アルバムは特に変った部分も無く、パワー・ポップ全開といった作品でストレートにメロディを楽しめます。
ただ2枚目以降の彼の作品をチェックしようとまでは思いませんでしたが...。
LGA
2007/3/8

ニューヨークに住んでいると、唖然とさせられるような事が日常茶飯事のように起きる。
今日もあんぐりと口が空いてしまうような事があった。(比較的軽い方だけど...。)

ニューヨーク近郊には基本的にJFK空港、ニューアーク空港(NJ)とラガーディア空港の3空港がある。
そして今日は家の近所でもあるラガーディア空港(LaGuardia Airport)にお客さんを迎えに行った。

ちょっと脱線するけど、この LaGuardia ってその昔3期ニューヨークの市長を務めたFiorello Henry LaGuardiaから名付けられたんだよね?
詳しい事は知らないんだけど...。(じゃあ話すなって...と1人つっこみ...。)
すいません....。

で、本題に戻りまする。
いつものように駐車場に車を入れに行ったんだけど、今日は珍しく1階が満車で進入出来ないようにしてあった。
仕方なく2階に車を回して駐車スポットを探してたんだけど、ここも何だか満車のようだった。
そこで僕は「2階でもエレベーターから遠い所に駐車するんだったら、3階か4階のエレベーター付近の方が良いかな~」って思って3階に車を回そうと思った。
そしたら
??????
3階へ上がる出口が見つからない....。
グルグルグルグル何回まわっても、外へ行く出口以外見つからず3階へ行く出口が探し出せない。
え~どこから行けばいいの~?
これじゃ、お客さんの乗ってる飛行機到着しちゃうよ~。と少し焦り気味になってきた。
そこへタイミング良く駐車場で働く若者が来たので「3階へはどうやって行けば良いの?」と訊いてみた。
そしたら若者。
「いや~、ここから3階へは上がれないんだよね~。この階も満車なの?う~ん、悪いけど辛抱強く探してみてよ。グッドラック!」だって...。

......。(口あんぐり。)

いや~、驚きました。
何ちゅう構造してまんねん、この駐車場。



結果的にエレベーターから可也離れたスポットがたまたま空いたので良かったけど、もしタイミングが悪かったら飛行機の到着に間に合わなかったかもしれない。

さすがニューヨーク。

いつでも新鮮な驚きを与え続けてくれます。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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