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6/22/2009

先週の事、家の近所に住む知り合いの子J君(4歳?5歳?)を数時間預かる事になりまして、久々に小さい子と接しました。
この子はとても賢く大人しい全く手のかからない超お利口さんで、僕など驚きで顎が外れてしまった位です(...それは嘘...でも本当にお利口)。
通常この位の年齢の子は、多少なりとも大きな声を出したり、ちょっとはしゃいじゃったりするものですが、そんなことは全くなし。
きっと親御さんの教育が良いんでしょうね。
でもここは自分の家ではないし、この年齢なので、玩具で遊んでいても気がそぞろなのが何となく分かるんです。
で、うちの子供が好きだったDVDを出して来て見せてあげたんです。



3部構成の古いアニメーションなんですけど、味があって僕も好きなんです。
でもこの子は最初のストーリーを見てて、結構直ぐに飽きちゃっていたんですね。子供とは言え、人それぞれ好みがあるから仕方ないんな~と思っていたんですけど、第2部のキャロル・キングの歌をフューチャーしたアニメーションが始まったらじ~っと画面に釘付けになっちゃったんです。
合計4曲収録されているんですが、その間全く動かずに見ていて、玩具を持っていた手も止まったまんまでした。
何だか魔法にかかったみたいな様子だったんで、見ていて面白かったですね。
そして第3部のアニメが始まって、やっと魔法が解けて画面を見ながら遊びだしました。

いや~、それにしても恐るべしキャロル・キング。
子供に魔法をかけてアテンションを奪ってしまったんですね。
まさに音楽のパワーを見せ付けられた瞬間だったように思いました。

と言う事で、キャロル・キングの1975年リリースのこのアルバムを聴いていました。

Lyrics by Maurice Sendak, music by Carole King

1. Really Rosie
2. One Was Johnny
3. Alligators All Around
4. Pierre
5. Screaming and Yelling
6. The Ballad of Chicken Soup
7. Chicken Soup with Rice
8. Avenue P
9. My Simple Humble Neighborhood
10.The Awful Truth
11.Such Sufferin’
12.Really Rosie (Reprise)

子供用のアニメーションのサウンド・トラックと言う事で、既成のキャロル・キングのアルバムとは違ったポジションにある作品かもしれません。
しかしながら、そんじょそこらのソングライターの作品なんかではなく、あのキャロル・キングの作品です!
クオリティーは当然の事ながら高いです。
またある意味良い具合に彼女の肩の力が抜けて、楽しんでこの作品に取り組んでいるように感じます。
ですから、聴いている人たちにもそれが伝わって、素直に楽しむ事が出来るのでしょう。
Maurice Sendakさんと言う、絵本作家?の書く歌詞も理屈っぽかったりお説教臭かったりするのではなく、単なる言葉遊びに徹していたりして良いですね。
ビートルズやディランが批評家などに歌詞の意味を問われて、「単なる言葉遊びさ」って答えているのをよくインタビューの記事に見ましたが、それと同等の事なんだろうと思います。

ところで、チキン・スープと言うのはこっちでは風邪を引いたりお腹の具合が良くない時の定番で、また冬の寒いときに体が温まる非常に家庭的な料理なんですね。
と言う事で、今お腹を壊して学校を休んでチキン・スープを食べているうちの娘の横でブログを更新しているEugeでした。
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6/12/2009

やっと今日から夏らしくなってきたNYですが、皆さん如何お過ごしでしょうか?
いや~、ここの所寒い日が続いていましたので(昨日なんてコートを着てる人を見ました。)、去年まで騒いでいた地球温暖化は一体どうなったのだろうと思って、地球温暖化を唱えた科学者の方々の心配をしてしまいました(笑)
今の世の中、物事を推し量る根拠って「科学」ですからね~。
この時期僕は稲川淳〇氏などの心霊現象の話を聴くのが好きなんですが、この心霊現象を信じない人の大多数は「科学」で証明できないからと口々に言いますよね。
つまり根拠を「科学」に求めているわけです。
しかしながら果たして「科学」と言うものがどれだけ信用できるものなんでしょうか。
ひとつに「科学」が政治的に利用されていたりした時は、都合良い様に政治家達は事実を変えるわけで、我々一般庶民はそんな事は分からないわけです。
だから「地球温暖化」なんて、偉い政治家の人や科学者の人達が唱えていますけど、本当の所は分からないですよね。
また「科学」が未発達な場合もありますよね。
DNA鑑定なんていうのがありますけど、今現在から見ると10年以上前のDNA鑑定は未発達で事実を立証出来るほどの「科学」ではなかったんですね。
しかし当時は最新鋭の「科学」だったわけです。
その「科学」を100%信じきった事で「足利事件」なんていう冤罪が起こったわけですよね。
だから今の最新鋭の「科学」なんていう物も、何十年後には「何じゃそりゃ~」的なものになってる可能性もあるんです。
う~ん、この先一体あたしゃ何を信じて生きていけばいいんでしょうか?

と言う事で、今日はローリー・アンダーソンの1982年のデビュー・アルバム「Big Science」を聴いていました。

All tracks by Laurie Anderson.

1. From the Air – 4:29
2. Big Science – 6:14
3. Sweaters – 2:18
4. Walking & Falling – 2:10
5. Born, Never Asked – 4:56
6. O Superman (For Massenet) – 8:21
7. Example #22 – 2:59
8. Let X=X – 3:51;
9. It Tanga – 3:01)

ミュージシャンと呼ぶより、パフォーミング・アーティストと呼ぶべきでしょうか。この人は。
僕は以前にこの人のライブ・ビデオを観たんですが、前回このブログで紹介したエドリアン・ブリューがギターを弾いていました(と言うより、ギターで音を出してましたと言った方が合っているのかも...。)

このアルバムではローリーは殆ど歌って居りません。
ほぼ全編詩の朗読(...でもないな、語りと言った方が良いかな)をバックの音楽(...でもないな、単に音とリズムと言った方が良いかな)にコラージュ的にのせているだけです。
ですから、言葉が分からないと面白味が半減だとは思います。
(言葉から得るイメージの大きさは、「語り」は「歌」以上にありますからね...。)
いや~、しかしながらシャウトなどしない美しいローリーの声を聴いてるだけでも僕などウットリとしてしまいますが...。

ここで歌われている「Big Science 」とは一体どんな事なのか、今回色々と思いをめぐらせて見たのですが、ちょっと答えは出ておりません。(何じゃそりゃ?)
しかしながら、それは人間が作り出した「自然ではないもの」を言ってるのかと感じました。(当たり前じゃん...。)
これを持ってる方、ちょっと聴いてみて僕に教えてください。

ところで、僕は知らなかったんですが、ローリーってルー・リードと去年結婚してたんですね。
知らなんだ、知らなんだ...。


6/5/2009

昨日ハイウエイを走っていましたら1番端のレーンの車数台が徐行しているのが見えたんです。
何やってんだろう~?と思いながらも、2番目のレーンにいた僕はそれらの車にいきなり車線を変えて来られると危ないと思って、スピードを落としてやり過ごそうとしたんです。
したら、お~っと~っ、危ない!
何と僕の車の真ん前に鴨の親子がいるではないですか!
やばいところでした。
もう少しで轢くところ..。
そうか、隣の車線の車はこれに気を付けて徐行してたのか...。
しかしまあ、こんなハイウエイの真ん中を横断していたら危ないったらありゃしない。
でも鴨の親子はそんな僕の気も知らずに、ガァガァ言いながら(本当は車の中なので聞いてないですけど...。)3番目の車線に向かって歩き出すではないですか。
あ~、危ないな~、轢かれちゃうぞ!と思ったんですが、その車線を走っていた車もそれに気がついたみたいで、後ろの車にブーブーとクラクションを鳴らされながらも止まってくれたんです。
おっ~、良かった~。
良い運転手さんで良かったね~君達。何て思ったんですが、それも束の間、4番目のレーンにパトカーが走ってくるではありませんか。
何ともデリカシーのないニューヨークのポリス(..と僕は日頃思っております。)相手では、鴨の親子もこれまでか...と見ていたんですが、何と驚き!このポリス、車を停車させたではないですか。
それどころか、車から降りて鴨の親子を誘導していました。
いや~、何とも微笑ましい光景を見てしまい、嬉しいやら何だか儲けた気になったのと同時に、心の中で、ポリスの事を悪く思ってごめんなさいと謝ってしまいました。

自分の中に存在する偏見とかステレオ・タイプ的な物の考え方とかって簡単に変える事出来ないですけど、少しづつ角度を変えて見るように心がけるのは出来るかなって思います。
そんな事を思っていたら、エドリアン・ブリューの1991年のこの作品を聴きたくなりました。

1. Inner Revolution
2. This Is What I Believe In
3. Standing In The Shadow
4. Big Blue Sun
5. Only A Dream
6. Birds
7. I’d Rather Be Right Here
8. The War In The Gulf Between Us
9. I Walk Alone
10.Everything
11.Heaven’s Bed
12.Member Of The Tribe

サンプル♪

もともとこのアルバムを聴こうと思ったきっかけは、「これはエドリアン・ブリューにとってのリボルバーだ!」ってな記事を読んだことに始まるんですが、...ん~、確かにそんなニュアンスは分からなくもないけど...って感じです。
ただ音的にビートルズ的なのは否定できないです。
と言うのは、良く聴いていると、ポール的な曲、ジョージ的な曲、ジョン的な曲とあって、意識的にビートルズのアルバムをかもし出そうとしてるのが分かるからなんです。
彼は一人で3役をこなそうと頑張っているんですね。
エドリアン・ブリューはそう言った意味で非常に器用だしまた特異なミュージシャンですが、素はあくまでもロックンローラーなんだと思います。
ちょっとブライアン・イーノなんかに似た部分があるかも知れないですね。
日本のコマーシャルでは彼の特性を「発想のユニークさ」と言うものに結びつけていて、印象深かったのを覚えています。

このアルバム・タイトルは「内なる革命」とでも訳せば良いのでしょうか...。
何とも崇高なイメージを伴うタイトルですが、実際は非常にシンプルに分かりやすく歌われています。

Inner revolution—shake it up baby.
There's something in your life you don't like;
You've got the power to change it.
You can't fix it with a drug, can't kill it with a gun.
Inner revolution—that's the way it's done.

何かを変えようと思ったら、それは外側から出なく、自分の「内」にあるものの変革なんだと。それは可能な事だし、決して幻想などではなく、また暴力で解決出来る物ではないと、彼は歌っています。
1991年は湾岸戦争で世界が大騒ぎだった年です。(ちなみに僕が渡米した年なんですが...どうでもいい事ですね。)
世相的にはあの戦争は「必然」のような風潮でしたが、戦争自体必然であるわけが無いわけで...と、まあ、それは置いておいて...。
この作品には色濃くあの戦争の影響が出ているんですね。(いくつかの曲は明らかに湾岸戦争を題材にしています。)ただ勿論ここでエドリアン・ブリューは戦争を肯定したりしておりません。
上の歌詞でも、はっきり歌っております。

can't kill it with a gun....と。

あくまでも、彼の精神はLove and peaceなんだと思います...。そしてRockn'Roll。
「This Is What I Believe In」と言う、新生キング・クリムゾン的な曲でも

All the world is a cannibal
even time itself will eat us all
but that's no reason to be a jerk
you either make it better or make it worse
I believe this. I believe it's true

と、暴力が肯定される世界に流されずに、自分自身の目でしっかりと正しい事と誤っている事を見据えようぜ!って歌っているように思えます。
彼のこのような真摯な態度には非常に心を打たれます。

世界は彼が歌うように「人食い」であるし、我々は時間に飲み込まれていっています。
しかし鴨の親子に対して、お巡りさんがハイウエイのど真ん中に車を止めて誘導していたんです。
その優しい気持ちを、同じ人間に与えられないわけが無いですよね。

まずは「Inner Revolution」から始める事なんですね。


2009/5/30

ここの所ロックから少し離れて、ブルースとかトラッドとかを聴いていました。
そしてそんな中でも、この強烈なジャケットのソニー・ボーイ・ウイリアムソンのアルバムはへヴィー・ローテーションでした。
1959年の作品です。

1. Don't Start Me To Talkin' 2:36
2. I Don't Know 2:28
3. All My Love In Vain 2:51
4. The Key (To Your Door) 3:17
5. Keep It To Yourself 2:52
6. Dissatisfied 2:46
7. Fattening Frogs For Snakes 2:23
8. Wake Up Baby 2:59
9. Your Funeral And My Trial 2:32
10. Ninety Nine 2:40
11. Cross My Heart 3:23
12. Let Me Explain

サンプル♪

このアルバムではマディー・ウォーターズやウイリー・ディクソンなどがバックをつとめております。
可也豪華な顔ぶれです。
しかしながらそんな中で、ソニー・ボーイのハーモニカはジミヘンのギターばりの迫力で他を圧倒していると思います。
凄まじい限りです。
マーチン・スコセッシの撮ったザ・バンドのドキュメンタリー映画「ラスト・ワルツ」の中でも、ロビー・ロバートソンがソニー・ボーイの逸話を語るシーンがありますが、ある意味「到達の極み」とも言えるかも知れません。

アルバムは曲によって録音の年代がまちまちで、当然の事ながらビートルズ以降のアルバム・オリエンテッドなロックの作品などとは全く違いますが、「ブルース」と言う揺ぎ無い魂がアルバムを貫いております。
「Down And Out Blues」という(「どん底ブルース」とでも訳せばいいのでしょうか?)タイトルと、凄まじいジャケットが相まって、もうこれ以下の事は無いだろうと思わせるほど悲惨なブルースを聴かされるのかと思いきや、意外にユーモラスな感じのする曲があったりして暗くないです。
どん底の状態に居ても「死のう」などと思うことなく、「生きる」事に執着するブルースの強さなのかも知れませんね。

1曲目の「Don't Start Me To Talkin'」は色々な人がカヴァーをしてる、ブルースの名曲のひとつでしょう。
ドゥービー・ブラザースニューヨーク・ドールズロリー・ギャラガー、はたまたボブ・ディランなんかもカヴァーしています。

僕は2曲目の「 I Don't Know 」がユーモラスで好きなんです。

At 11:45, the phone began to ring
I heard someone said Sonny Boy
And I know that was my name
Who called you?
I don't know

いや~、何でしょうこの、妙な、不思議な、変な感じは...。
ディランの書く詩に通じる所があるようにも思えますね。
何で「11時45分」なのか?とか考えると色々想像できますし(ソニー・ボーイの歌詞に具体的な数字が良く使われるのは何故なんでしょう...?)、「ソニー・ボーイ」って誰かに電話で言われて、それは自分の名前って分かるんだけど、誰が電話してるのか分からないんだよね~って何だか間抜けっぽくて面白いんですよね。


2009/5/18

スト-ンズのマイ・ブームはまだず~っと続いておりまして、毎日々々ストーンズを聴かないと居られない状態に陥っています。
まあ、ただストーンズはディランのように作品数が多いので、ネタが中々切れない所が助かります。
そんな状態なので、ブログのネタもストーンズで行こうといつも思いながら聴いているのですが、いざ時間が出来てブログの更新となると他のネタになってしまうと言う...。
何とも煮え切らないような感じですが、これが人生ってやつなのでしょうか?

ジョン・レノンも「ビューティフル・ボーイ」の中でこう歌っております。

Life is just what happens to you,
While you are busy making other plans

ああしよう、こうしよう、などと考え計画立てているのをよそに、自分に起こってくる事が人生なんだよ...と。
う~ん、流石ジョン・レノン。
人生を達観しておりますね~。
素晴らしい。

と言う事で、今回もストーンズではなく、ピート・タウンシェントとロニー・レーンの1977年のコラボ作を久々に聴いて感動しておりました。

All tracks composed by Pete Townshend; except where indicated

1. My Baby Gives It Away — 4:02
2. Nowhere to Run (Ronnie Lane) — 3:17
3. Rough Mix (Lane/Townshend) — 3:12
4. Annie (Eric Clapton/Kit Lambert/Lane) — 2:56
5. Keep Me Turning — 3:46
6. Catmelody (Lambert/Lane) — 3:12
7. Misunderstood — 3:01
8. April Fool (Lane) — 3:34
9. Street in the City — 6:07
10.Heart to Hang Onto" — 4:29
11.Till the Rivers All Run Dry (Holyfield/ Williams) — 3:54

Personnel

Pete Townshend & Ronnie Lane — various Acoustic & Electric guitars, mandolins & bass guitars, ukuleles & very involved mind games
Edwin Astley — Orchestral Score
Boz Burrell — Bass
Mel Collins — Saxophone
Eric Clapton — Lead Guitar, 6 String Acoustic, Dobro & Foot
Julian Diggle — Percussion
Bijou Drains — Gulp
John Entwistle — Brass, Vocal Harp
Peter Hope Evans — Harmonica
Benny Gallagher — Accordion
Tony Gilbert — Orchestral Leader
Chris Green — Principal Cello
Charlie Hart — Violin
Cris Laurence — Principal Bass
Graham Lyle — 12 String Acoustic
David Marquee — String Bass, Double Basses
Billy Nicholls — Vocal Harp
Rabbit — Organ, Fender Rhodes
Steve Shingles — Principal Viola
Henry Spinetti — Drums
Ian Stewart — Piano
Charles Vorsanger — Principal 2nd Violin
Charlie Watts — Drums

このアルバムは大分前(15年位前?)に、タ○ー・レコードのアウトレットで中古盤のCDを買ったんですが、盤にキズが付いていて6曲目の途中からと7曲目が聴けなかったんです。
可也安かったので、交換に行く事もせずにいたんですが、折角聴いてる途中でCDが空回りのような状態になってしまうのが嫌で、ちょっとこのアルバムから遠ざかっておりました。
一昨日ストーンズを聴いてる合間の小休止に、前回のジョンレノンとオノヨーコのアルバムを聴いた時のように軽い気持ちで聴いたんですが、いや~、これってこんなに良かったっけ~?っと、何か凄く儲けたような気になっていました。

しかしまぁ、可也豪華なゲストの顔ぶれですね。
ちょっと意外なのはプログレ畑のメル・コリンズがサックスを吹いてるのと(6曲目)、ボズ・バレル(キング・クリムゾン、バッドカンパニー)がベースを弾いてる事ですかね。(10、11曲目)
一体どういう繋がりなのでしょう?

1曲目の「My Baby Gives It Away」では小気味良いビートをストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツが叩き出しています。
全く無駄の無いドラムと言いましょうか。
ただやたらめったらオカズを入れるのが良いドラムだと思ったら大間違いっすよね。
話がそれますが、ストーンズを聴いてると、凄く小気味良いドラムの時と「これってド素人みたい」と思えるドラミングの時があるんですね。
チャーリー・ワッツってなんでこんなにプレイにムラがあるんだろうってよく思っていたんですが、どうもストーンズってチャーリーだけじゃなくてロン・ウッドだとか他のメンツがドラム叩いたりする事があるんですってね。
この話を知って、やっと納得できました。
いや~、チャーリー・ワッツは良いドラマーです。

このアルバムではピートとロニーの曲が基本的に入れ替わり順番に並べられているんですが、2曲目の「Nowhere to Run」で、おっ~、ロニーらしさ爆発やな~っと何故か関西弁になってしまう位の感銘を受けました。...何じゃそれ?
ここでの彼のヴォーカルは少しキース・リチャーズっぽい、ドスが利いていてハスキーな雰囲気が少し出ていてカッコいいです。

そして、3曲目の「Rough Mix」ではピート・タウンシェントですね~。
前からアコギが上手いとは思っていましたが、アコギもエレキも滅茶うまいっす。
この曲では恐らく片側から聞こえるソリッドなリズム・ギターをピートが弾いていて、その後に登場するもう片方の側のリード・ギターをエリック・クラプトンが弾いているのだと思いますが、途中から真ん中の位置に出てくるリードがあるんですね。
これ、どっちが弾いてるのかな~って思うんですが、きっとピートですね。
テクニック的にもセンス的にも、この場面ではクラプトンを食ってると思います。
やはり只者ではないですね、この人。

僕は5曲目の「Keep Me Turning」と 9曲目の「Street in the City」と言うピートの曲がお気に入りなんです。
特に 「Street in the City」は当時のイギリスの状況をパンクのように激しいビートでアジるのではなく、アコースティック・ギターとストリングスという言わばそれとは正反対のアレンジで表現しているのが面白いと思いました。
時代的にはまさにパンク・ロック登場の真っ盛りと言った感じだったのでしょうが、同じ事を歌うにしても余裕があるといいますか、(確かにパンク・バンドの連中に比べ経済的な余裕があったのは事実でしょうが...。)達観できていると言いますか、冷静な目で見ていると言いましょうか、...時代に流されていなかったんですね、この人たちは。
素晴らしい。

どうもこのアルバムはボーナス・トラック入りでリマスターされているようなので、今度改めて買いなおさないといけないかな~って思っています。


2009/5/13

前回RCを聴いて以来、至極自然な流れだと思うんですが、ローリング・ストーンズを無性に聴きたくなりまして、来る日も来る日も丘の上の愚か者のようになって彼等のアルバムを聴きまくっていました。
ブログもストーンズのアルバムのどれかについて書こうと思って用意しておりました。
それが一昨日の夜の事。
その晩も「ストーンズを一発ガツンと聴いてから寝よう。」と思っていたのですが、「その前に軽いアピタイザーが欲しいな~。」などと思って、ポール・モーリアなど聴いておったのですがそれは流石に軽すぎたんですね。
そしてCDの棚を眺めていましたら目に飛び込んできたのが「Unfinished Music No.2: Life with the Lions」...。
「おっ、これは暫くの間聴いてませんな~。」(と言うか、買って最初に聴いた時から殆ど聴いていなかった...。(笑))などと思い、軽い気持ちで聴き始めたんですね。
ジョン・レノンとオノヨーコによる1969年の作品なんですが...。

1. Cambridge 1969 – 26:31
2. No Bed For Beatle John – 4:41
3. Baby's Heartbeat
– 5:10
4. Two Minutes Silence – 2:00
5. Radio Play – 12:35

bonus tracks
6. Song For John - 1:29
7. Mulberry - 8:47

「んぐっ、...。(汗)」

いや~、相変わらずヨーコさんやってくれていますな~、なんて最初思っていたのです。

しかし...。

ん?ん?ん?

ちょっと待てよ...。

ん?ん?ん?

いや、これ、ちょっと凄いかも...。

うむ、うむ、...。

と言う具合に1曲目の26分31秒、完聴してしまいました。
この時ヘッドフォンをして聴いていたのですが、どうも音が漏れていたらしく、ふっと気付くと僕の傍らで心配そうな顔をしながら立ってる子供達に「お父さん、何聴いてるの?」と訊かれてしまいました。
自分自身我に帰って絶句してしまいまして、子供達には笑ってごまかしました。

所謂アヴァンギャルドなノイズ音楽と言うものに関して詳しくないんですが、ギターのフィードバックとヨーコさんの絶叫が呼応しながら延々と続くこの音世界に、1973年に発表されたロバート・フリップとブライアン・イーノの「No Pussyfooting」の原型を観たような気がしたんです。
「音楽」と言うひとつの流れ(展開やストーリー)を持った、言わば「線」、に対して、「音」と言う、言わば「点」のような物、或いは「線」であったとしても金太郎飴のようなどこを切っても同じ顔の出てくる物の追求...。
そんな気がしたんです。
これは明らかにビートルズに対してのジョン・レノンの挑戦とも思えますし、構築されたものへの破壊行為であるような気がします。
そういう意味では、これはパンクと言えると思います。
5曲目の「Radio Play 」は、僕が想像するに、ラジオの周波数をいじくってそのノイズをリズム化しているんですが、これって今ヒップ・ホップ系のDJの人たちがやっているスクラッチと同じなんですね。
ジョンとヨーコはもう何十年も前に始めていたんです。
この先見性には流石に脱帽です。

このアルバムは「未完成」と言うタイトルがついているんですが、これってつまり「提示」なんだと思います。
ジョンとヨーコが「こう言うことも出来るんだよ。」というヒントを与えてくれているアルバムなんですね。

と、こんな事を昨日考えていたんですが、NYにあるロックン・ロールの殿堂でちょうど昨日からジョン・レノン、ニューヨーク・イヤー展?が始ったのを知って、おおっ、何と言う偶然!と一人で悦に入っていました。


2009/5/4

忌野清志郎氏の訃報を聞いて久々にRCサクセションのアルバムを聴いていました。
このアルバムは唯一僕が持ってるRCのアルバム(友人に編集してもらったCDRはありますが...。)で1985年?にリリースされたベスト盤です。

(1)よォーこそ
(2)ブン・ブン・ブン
(3)ラプソディ
(4)エンジェル
(5)雨あがりの夜空に
(6)わかってもらえるさ
(7)ステップ
(8)ダーリン・ミシン
(9)トランジスタ・ラジオ
(10)たとえばこんなラブソング
(11)いい事ばかりはありゃしない
(12)よそ者
(13)ロックン・ロール・ショー

1~5曲目までがライブ音源(LPで言えば、A面なんでしょうか...。)残りがスタジオ録音です。(音源へのリンクはバラバラになっています。)

僕は日本のロックに関してあまり知識が無いのですし比較的に興味も薄いのですが、RCサクセションはそんな僕も興味を惹かれたバンドのひとつでありました。
最初に彼等の名前を知ったのは中学生の頃。
楽器屋さんかレコード屋さんで貰ったロック・アーティストのステッカーに、レッド・ツェッペリンやイエス、ELP、などに混ざってRCサクセションがあったんですね。
僕はそのバンドが何だかサッパリ分からなかったんですが、学校へもっていったときに、ちょっと不良っぽかったI君と言う友人に「あ~っ、RCサクセション!良いな~。」って言われ、全く興味も無かったので「いいよ、これあげるよ。」ってその彼にあげたんです。
彼は喜んで直ぐにスポーツバッグか何かに貼っていたと思います。
その後僕は渋谷陽一氏のラジオで初めてRCサクセションの「雨あがりの夜空に」を聴いたんですが、その時「あ~っ、これがあのI君にあげたステッカーのバンドか~。」って分かったんですね。
曲自体覚えやすくインパクトがあったのを覚えています。
当時はバイクの事を歌った歌だと思っていたので、不良っぽかったI君が興味を持っていた理由が分かったような気がして、プログレ一直線だった僕は「自分とは違うな~」って決め付けていました。
そして高校生になってからある友人に「この曲好きなんだよ、ちょっと聴いてみぃ。」ってヘッド・フォンを渡されて聴いたのが、また再び「雨あがりの夜空に」だったんです。
しかしながら中学生の時にラジオで聴いた時とはだいぶ印象が違って、「あ~っ、この歌詞ってダブルミーニングだったのか~。」って初めて知ったんですね。
その後はRCサクセションも全国的なメジャー・バンドになって、テレビをつければ忌野清志郎氏と坂本龍一氏がコマーシャルをやっていたり、耳にすることや目にする事が多くなり逆に興味がそがれて行きました。
再びRCを聴くようになったのは、米国に渡ってからです。
一時期日本語で歌う日本のアーティストを聴きたいな~思うようになって、一時帰国する友達にこのCDを買ってきてもらったんですね。
あんまり着飾っていないストレートな忌野清志郎氏の歌詞(本人はブッツィー・コリンズ顔負けの着飾りですけど。)に感動したし、オーティス・レディングの影響を隠そうともせず、その物真似をしながらも似ても似つかないオリジナリティ溢れるヴォーカル・スタイルを作り出していた忌野清志郎氏に感心し、彼は唯一無二のシンガーだと改めて感じました。
病気を克服して敢行した復活ライブを観たのはついこの間のようでしたが、今オーティス・レディングのもとへ登って行った彼は「ガガガガガッ、ガットゥ、ガットゥ!」と本家と共にシャウトしていることだと思います。


2009/4/26

いや~、大分ご無沙汰してしまいました。
先週1週間ほど日本へ帰国してたもんですから...。
この木曜日の夜にNYに戻ってきたんですが、時差ボケ、等々の「後遺症」と現在格闘中です。(実際今、早朝の4時位ですが、眠れなくて眠れなくて、...諦めてブログを更新してます。)
6年振りの日本、良かったですね。
僕の身内や友人達に会って、あ~っ、みんな着実にこの土地で時間を重ねてるんだな~って、実感しました。
ただそこへ6年の空白(とは言っても、6年前の帰国は10年振りだったので実際16年以上の空白と言っても良いでしょう..。)を持った自分が一足飛びに現在へ来たものですから、時間の喪失感に伴う何とも空虚な感覚は滞在中ずっとありました。(それは必ずしもネガティブなものでは無かったですけど...。)
だから自分自身の過去の記憶と、今目の当たりにしている現在を結び付けようと頑張っていたんですけど、1週間では無理だった見たいです。
まさに「I Stand Alone 」と言う感じでした。

と言うことで帰国後第一弾は、アル・クーパーの1968年のファースト・ソロです。

All tracks composed by Al Kooper; except where indicated

1. Overture – 4:39
2. I Stand Alone – 3:37
3. Camille (Kooper, Tony Powers) – 2:54
4. One"
(Harry Nilsson) – 2:53
5. Coloured Rain (Steve Winwood, Jim Capaldi, Chris Wood) – 3:01
6. Soft Landing on the Moon – 3:58
7. I Can Love A Woman – 3:28
8. Blue Moon of Kentucky (Bill Monroe) – 2:14
9. Toe Hold (Isaac Hayes, David Porter) – 3:53
10.Right Now For You – 2:33
11.Hey, Western Union Man"( Butler, Gamble, Huff – 3:43
12.Song and Dance for the Unborn, Frightened Child" – 4:31

久々の日本と言うことだったので、CD屋巡りでもしたかったんですが、そんな時間は一切作れませんでした。
でもアメリカにいては入手困難なCD(実際物が無かったり、高かったりと、様々な理由がありますが...。)が日本では楽に手に入ると言う現実があるので、今回アメリカから日本のアマ〇ンでオーダーを入れて実家に送ってもらうと言う手をとりました。
その中でもアル・クーパーの作品はず~っと欲しかったので、今回入手出来て(しかも可也の安価)とても嬉しかったですね~。
早速こちらに戻ってきてから聴いたんですが、いや~、素晴らしい!
長年の僕の期待に思いっきり応えてくれた名盤ですね。
正直言ってアルのヴォーカルはそんなに上手いとは言えないんですけど、何とも頼りなげな感じがリアルで哀愁を呼び込むんですね。
だから僕は凄く好きなんです。
「I Stand Alone 」と言うアルバム・タイトルにあるよう、力強さを感じる反面、孤独な悲しみも背負ってるみたいな...。

アルほどのソングライターが、アルバムを自分自身の作品だけで完成させないのが不思議なんですが、オリジナルもカヴァーもとても自然な流れの中で響いています。
これは彼のプロデューサーとしての資質がもたらしたものなのでしょうね。
更に言えば冒頭や曲間のSEがとても効果的で、特に笑い声から叫びに変わるSEは後のピンク・フロイドの歴史的名盤「狂気」に大きなヒントを与えているように感じられました。
きっとロジャー・ウォータースはこのアルバムを愛聴していたんだろうな~と僕は思いました。

この作品は今後へヴィー・ローテーションになりそうです。


2009/4/2

去年から「プログレを大いに語る会」(正式名称は未定。)なるものが発足しまして、プログレ好きのおやじ達が季節毎に集まって、徹底的にプログレについて語り合うと言うとても有意義な時を過ごしております。
今月にまた定例会の予定があるのですが、それに先立って(と言うか、たまたまなんですが...。)その会の会長にニュークリアスのCDを借りまして、ここ数日間聴き狂って居ります。

借りたどのアルバムも良いんですが、この1971年のセカンド・アルバムは可也ビビ~ン!と響いてきました。

1. Song For The Bearded Lady
2. Sun Child
3. Lullaby For A Lonely Child
4. We'll Talk About It Later
5. Oasis
6. Ballad Of Joe Pimp
7. Easter 1916

プログレッシブ・ロックと言う文脈で語られる事の多いバンドですが、どちらかと言うとこれはジャズですね。
ジャズと言ってもモダン・ジャズではなく、マイルスがエレクトリックな楽器を大いに取り入れロックに向って行った頃の所謂「エレクトリック・マイルス」に非常に近いです。
僕は今回初めて彼等の音を耳にしたのですが、「プログレ」と言う先入観を持って聴いていたら恐らく受け付けなかったでしょう。
たまたま気分的にこう言う音にもオープンな状態だったので、内角低めギリギリのストライクだったんですね。
しかしながら、キャッチャーとしては「おおっ、このコースをストライクで取ってくれるのか~!」と妙に気持ちのいい状態になってしまって、「じゃあ次も同じコースで!」とピッチャーにサインを出してしまうと言うのに似てると思います。(何じゃそれ?)
彼等が当時どんなスタンスで活動していたのかはあまりよく知りませんが、ロック側からは「これはロックじゃないぜ!」と言われ、ジャズ側からは「こんなのジャズと呼べないよ。」と拒否され、非常に難しい立場に置かれていたのではないかと想像します。
そう言う微妙な状況で聴衆から「お前達の音楽は一体どっちなんだ?ロックかジャズか?」と訊かれ、それに答えたのがこのアルバム・タイトル「We'll Talk about It Later」(そんな事、後で話してやるよ!)ではないかと思うんです。
「音」を限定してしまう前に、兎に角その「音」を聴いてみてくれ!そしてその後でいくらでも話をしようぜ!と言っている様に感じました。(或いは話をする気など全くなかったかも知れませんね。ただ単に「音」を提示していただけかも...。)
いや~、僕はそんな中でクリス・スペディングのギターに感じるものがありまして、流石ロック野郎だな~と感心してしまいました。
彼の演奏はジャック・ブルースの一連のソロ・アルバムでしか知らなかったので、地味ながらも評価の高い彼のギター・プレイの真髄を目の当たりにしたような気がしました。
う~ん、1曲目のギター・リフから「おおっ!これは~、もしや~」と思ってしまったのですが、そうです、ソフト・マシーンが後にこのリフを再利用していますね。
「Song For The Bearded Lady 」...。
「あごひげの女」ですか~...。
確かにヒゲの濃い女性っていますけど、「あごひげの女」って...。
...、う~ん、と言う事は、これは「おかま」の人の為の曲なんですかね。
なんかユーモアがあって良いです。
「Ballad Of Joe Pimp 」って言う曲のタイトルは、ザッパのアルバム「ホット・ラッツ」収録の「Willie the Pimp」に対抗したものでしょうか?そうじゃないにしても何らかのインスピレーションは与えていたかも知れませんね。

いや~、暫くはニュークリアスから抜け出せそうにない今日この頃です。


2009/3/26

この間会社の同僚が自分の親戚が若くして亡くなった事で「人間って本当に死ぬんだな~。」と実感したと言う話をしていまして、う~ん、逆に言えば身近にそういう事がないと実感として「死」と言うものを捕らえることってなかなか無いんだろうな~って思っていました。
ただ僕は仕事柄ハイウエイを走っていて何度か「死ぬかと思った~(汗)!」と言う経験はありますけど...。

そんなことを思いながら、アトミック・ルースター、1970年のセカンド・アルバムを聴いていました。

1. Death Walks Behind You (Crane, Du Cann) - 7:24
2. Vug (Crane) - 5:03
3. Tomorrow Night (Crane) - 4:02
4. Seven Lonely Streets (Du Cann) - 6:47
5. Sleeping for Years (Du Cann) - 5:30
6. I Can't Take No More (Du Cann) - 3:36
7. Nobody Else (Crane, Du Cann) - 5:04
8. Gershatzer (Crane) - 8:01

bonus tracks

9. Play the Game (Du Cann) - 4:45
10.Devil's Answer [Demo Version] (Du Cann) - 4:02
11.Tomorrow Night [BBC Radio Session] - 5:30
12.Shabooloo [BBC Radio Session] (Crane, Du Cann) - 6:07
13.Death Walks Behind You [BBC Radio Session] - 6:09
14.Devil's Answer [Alternate Version] - 3:28

「Death Walks Behind You」とは何とも縁起でもないアルバム・タイトルですが...、でも実際のところ「死」と言うのは「生」と表裏一体なわけで、「死」のない「生」と言うのはないんですね。
ですから自分の背後に迫る「死」の認識によって、「生」の意義がより鮮明に浮かび上がってくると言うのは、ある意味真理だと思います。

このアルバムの1曲目における

Death Walks Behind You

と言う言葉を聴いていると、オドロオドロしい曲のイメージとは反対に「お前は真剣に生きているか!」と学校の先生にでも怒られているような気分になるのが面白いです。
また彼等の作り出す音のカオスが、まるで謎の生き物の心臓の鼓動のようで、理屈でない「生」を感じさせます。
このアトミック・ルースターと言うバンドは、あまりメロディ重視のバンドではないし、かと言ってリズム重視でもない。
では何を重視しているかと言うと、各楽器の音のぶつかり合いによって起こる音のカオス、そしてその音の塊が作り出す「うねり」なんだと思います。
彼等の音楽に洗練された部分は見受けられず、何となくB級バンドっぽい印象を受けがちですが、それは逆に彼等の目指したところなのかもしれません。
ファースト・アルバムのみでドラマーのカール・パーマーが脱退し、エマーソン・レイク&パーマーとしてその後大成功を収めたわけですが、そんな元メンバーの成功なんてまるで無関心のように自分達の音楽に没頭している姿は好感が持てます。(まあ、実際のところは知らないですけど...。)
オルガンとギターとドラムのトリオと言うベースのいない変則的なバンド編成(基本的な部分「ドアーズ」と同じですね。)にも関わらず音の壁は厚いです。
ベース・ギターを弾くメンバーがいたらもっと音が「うねる」のに~なんて僕は思ってしまうのですが、ベースレスと言うことにはバンドとして拘る何かがあったんだと思います。

アトミック・ルースター。
「名は体をあらわす」と言いますが、まさに原子力雄鳥。
大地を揺るがすかの如く図太い雄叫びを上げる雄鶏たちですね。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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