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2009/3/26

この間会社の同僚が自分の親戚が若くして亡くなった事で「人間って本当に死ぬんだな~。」と実感したと言う話をしていまして、う~ん、逆に言えば身近にそういう事がないと実感として「死」と言うものを捕らえることってなかなか無いんだろうな~って思っていました。
ただ僕は仕事柄ハイウエイを走っていて何度か「死ぬかと思った~(汗)!」と言う経験はありますけど...。

そんなことを思いながら、アトミック・ルースター、1970年のセカンド・アルバムを聴いていました。

1. Death Walks Behind You (Crane, Du Cann) - 7:24
2. Vug (Crane) - 5:03
3. Tomorrow Night (Crane) - 4:02
4. Seven Lonely Streets (Du Cann) - 6:47
5. Sleeping for Years (Du Cann) - 5:30
6. I Can't Take No More (Du Cann) - 3:36
7. Nobody Else (Crane, Du Cann) - 5:04
8. Gershatzer (Crane) - 8:01

bonus tracks

9. Play the Game (Du Cann) - 4:45
10.Devil's Answer [Demo Version] (Du Cann) - 4:02
11.Tomorrow Night [BBC Radio Session] - 5:30
12.Shabooloo [BBC Radio Session] (Crane, Du Cann) - 6:07
13.Death Walks Behind You [BBC Radio Session] - 6:09
14.Devil's Answer [Alternate Version] - 3:28

「Death Walks Behind You」とは何とも縁起でもないアルバム・タイトルですが...、でも実際のところ「死」と言うのは「生」と表裏一体なわけで、「死」のない「生」と言うのはないんですね。
ですから自分の背後に迫る「死」の認識によって、「生」の意義がより鮮明に浮かび上がってくると言うのは、ある意味真理だと思います。

このアルバムの1曲目における

Death Walks Behind You

と言う言葉を聴いていると、オドロオドロしい曲のイメージとは反対に「お前は真剣に生きているか!」と学校の先生にでも怒られているような気分になるのが面白いです。
また彼等の作り出す音のカオスが、まるで謎の生き物の心臓の鼓動のようで、理屈でない「生」を感じさせます。
このアトミック・ルースターと言うバンドは、あまりメロディ重視のバンドではないし、かと言ってリズム重視でもない。
では何を重視しているかと言うと、各楽器の音のぶつかり合いによって起こる音のカオス、そしてその音の塊が作り出す「うねり」なんだと思います。
彼等の音楽に洗練された部分は見受けられず、何となくB級バンドっぽい印象を受けがちですが、それは逆に彼等の目指したところなのかもしれません。
ファースト・アルバムのみでドラマーのカール・パーマーが脱退し、エマーソン・レイク&パーマーとしてその後大成功を収めたわけですが、そんな元メンバーの成功なんてまるで無関心のように自分達の音楽に没頭している姿は好感が持てます。(まあ、実際のところは知らないですけど...。)
オルガンとギターとドラムのトリオと言うベースのいない変則的なバンド編成(基本的な部分「ドアーズ」と同じですね。)にも関わらず音の壁は厚いです。
ベース・ギターを弾くメンバーがいたらもっと音が「うねる」のに~なんて僕は思ってしまうのですが、ベースレスと言うことにはバンドとして拘る何かがあったんだと思います。

アトミック・ルースター。
「名は体をあらわす」と言いますが、まさに原子力雄鳥。
大地を揺るがすかの如く図太い雄叫びを上げる雄鶏たちですね。
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無題
ポール、いや原子力か。いやジェフベックか~。

ブローバイブローいい。前へ前へ出てくる音がよい。
実際に鳴っているスピーカーよりもっと手前から迫ってくる音創り。
アナログ回路のエコーも、無邪気なパンニングもよい。
懐かしくは無く、今それが鳴っている薄幸感。

幣国の災害、私も何も出来ません。
あらゆるものが人知を超え、常に試練を与えてくれる。
だから我々は前へ進む。

弊害の無い原子力は私もオススメ。
syd peeko 2011/04/13(Wed)23:49:01 編集
Re:無題
syd peekoさん、お久しぶりです。
いや~、わざわざアトミック・ルースターの記事にコメント頂き有難う御座います。

「ブローバイブロー」ですか~、昔syd peekoさんが円盤投げしたLPですね...。
...っと、「ワイアード」でしたっけ?
いやタンジェリン・ドリームのLPでしたかね...。

日本はどうなってしまうのか...不安です。
1ヵ月のうちにまた大地震が来るかも知れないというニュースを見ました。
またあの地域に来たら原発はもうダメです。最悪のシナリオです。
そうならない事を願うばかりです。
【2011/04/15 04:18】
無題
タンジェリン・ドリームか~。
フェードラ久しぶりに針を落としました。よくない出来ではありません。
唯イラチな人がいるようです、そのパートはとても不愉快です。

日活の縛りつけはとても良いです。
記憶の齟齬でしょうか。

千円二枚と小銭を足してやっと買えたLPレコード。
期待への裏切りは決して許せませんでした。

オススメは、それ以外のあれこれ。
syd peeko 2011/05/29(Sun)23:06:54 編集
Re:無題
「フェードラ」、良いっすよ!!
アイデアと言うか元ネタと言うか、は、「狂気」の「走り回って」だと思いますけど...。
イラチな人...何か不愉快な事をしてるのかな~...(謎)。

LPレコードの期待への裏切りは確かに許せませんでした。
しかし中古盤で数百円で買ったものは別でしたが...。
【2011/05/30 12:49】
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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