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2009/5/13

前回RCを聴いて以来、至極自然な流れだと思うんですが、ローリング・ストーンズを無性に聴きたくなりまして、来る日も来る日も丘の上の愚か者のようになって彼等のアルバムを聴きまくっていました。
ブログもストーンズのアルバムのどれかについて書こうと思って用意しておりました。
それが一昨日の夜の事。
その晩も「ストーンズを一発ガツンと聴いてから寝よう。」と思っていたのですが、「その前に軽いアピタイザーが欲しいな~。」などと思って、ポール・モーリアなど聴いておったのですがそれは流石に軽すぎたんですね。
そしてCDの棚を眺めていましたら目に飛び込んできたのが「Unfinished Music No.2: Life with the Lions」...。
「おっ、これは暫くの間聴いてませんな~。」(と言うか、買って最初に聴いた時から殆ど聴いていなかった...。(笑))などと思い、軽い気持ちで聴き始めたんですね。
ジョン・レノンとオノヨーコによる1969年の作品なんですが...。

1. Cambridge 1969 – 26:31
2. No Bed For Beatle John – 4:41
3. Baby's Heartbeat
– 5:10
4. Two Minutes Silence – 2:00
5. Radio Play – 12:35

bonus tracks
6. Song For John - 1:29
7. Mulberry - 8:47

「んぐっ、...。(汗)」

いや~、相変わらずヨーコさんやってくれていますな~、なんて最初思っていたのです。

しかし...。

ん?ん?ん?

ちょっと待てよ...。

ん?ん?ん?

いや、これ、ちょっと凄いかも...。

うむ、うむ、...。

と言う具合に1曲目の26分31秒、完聴してしまいました。
この時ヘッドフォンをして聴いていたのですが、どうも音が漏れていたらしく、ふっと気付くと僕の傍らで心配そうな顔をしながら立ってる子供達に「お父さん、何聴いてるの?」と訊かれてしまいました。
自分自身我に帰って絶句してしまいまして、子供達には笑ってごまかしました。

所謂アヴァンギャルドなノイズ音楽と言うものに関して詳しくないんですが、ギターのフィードバックとヨーコさんの絶叫が呼応しながら延々と続くこの音世界に、1973年に発表されたロバート・フリップとブライアン・イーノの「No Pussyfooting」の原型を観たような気がしたんです。
「音楽」と言うひとつの流れ(展開やストーリー)を持った、言わば「線」、に対して、「音」と言う、言わば「点」のような物、或いは「線」であったとしても金太郎飴のようなどこを切っても同じ顔の出てくる物の追求...。
そんな気がしたんです。
これは明らかにビートルズに対してのジョン・レノンの挑戦とも思えますし、構築されたものへの破壊行為であるような気がします。
そういう意味では、これはパンクと言えると思います。
5曲目の「Radio Play 」は、僕が想像するに、ラジオの周波数をいじくってそのノイズをリズム化しているんですが、これって今ヒップ・ホップ系のDJの人たちがやっているスクラッチと同じなんですね。
ジョンとヨーコはもう何十年も前に始めていたんです。
この先見性には流石に脱帽です。

このアルバムは「未完成」と言うタイトルがついているんですが、これってつまり「提示」なんだと思います。
ジョンとヨーコが「こう言うことも出来るんだよ。」というヒントを与えてくれているアルバムなんですね。

と、こんな事を昨日考えていたんですが、NYにあるロックン・ロールの殿堂でちょうど昨日からジョン・レノン、ニューヨーク・イヤー展?が始ったのを知って、おおっ、何と言う偶然!と一人で悦に入っていました。
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食わず嫌いなのかしら・・・。
Unfinished Music No.1やUnfinished Music No.2: Life with the Lions。ウェディングアルバムというのは、どうも敷居が高く依然として食わず嫌いをしております。(笑)
そういう理由「ダブルファンタジー」も通して聞いたことがありません。
聞くだけでもなんか体力がいりそうで・・・。
10年前くらいのインタビューでヨーコが今、ジョンが生きていたらという質問に「インターネットやHIPHOPをやっているのでは?」という内容を言っていました。
One to Oneコンサートで「シスター オー シスター」でレゲエを紹介していたくらいですから新しいもの好きなのは間違いないんでしょうね。
いつか、セントラルパークとダコタハウスには巡礼(笑)に行きたいと思います。
ryoutaro 2009/05/16(Sat)10:33:23 編集
Re:食わず嫌いなのかしら・・・。
いえいえ、ryoutaroさん、食わず嫌いでも当然だと思います。
僕の場合食べた後でもず~っと好きでは無かったですから(笑)。
ただこういうのって、ある日突然、ふっと感じる事があるんですね。
ですから、そういう時まで置いといて良いんじゃないでしょうか。

セントラルパークとダコタハウス巡礼の時は教えてくださいね。
【2009/05/16 23:14】
無題
Unfinished Music No.2: Life with the Lions か~。
これの中身、全然覚えてません。
ラジオの曲はコピーしました。すぐマスターしたつもりでした。
Two Virgins は分かりやすい日本語で演じてくれてる箇所だけ想い出した。
似て非なる作風の、
革命の第9番は、強大な音圧で攻めまくる点で、いまだにわたしの中で百点満点。好きでもない友達が、緩急つけてなんとかしてくれたのねん。

上の記事読んでの感想。

起こってくる事が人生。

こりゃ、上手いなー。
やっぱり、この人はイギリスの西鶴さんや~。
syd peeko 2009/05/30(Sat)02:09:56 編集
Re:無題
おおっ、これは、syd peekoさん、お久しぶりです。

そうですよね~、僕も今回これ聴いた時、どんなだったか全然覚えていませんでした。(笑)
Two Virgins は、日本語の部分が我々には「何じゃこれ~?」的で印象深いのは確かです。でも他の部分は思い出せないです...。

これらに比べると、「レボリューション9」は全然分かりやすいですし、変化に富んでいて飽きませんですし、面白いです。
ちょっとポップと言っても良いかも知れないです。
しかしながら、仰る様に「音圧」は圧倒的ですね。
大音量にてこの曲を浴びてみたいものです。

いや~、それにしてもジョン・レノンがイギリスの西鶴さんとはsyd peekoさんらしい発想ですね~。
【2009/05/30 13:58】
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プロフィール
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Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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