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6/5/2009

昨日ハイウエイを走っていましたら1番端のレーンの車数台が徐行しているのが見えたんです。
何やってんだろう~?と思いながらも、2番目のレーンにいた僕はそれらの車にいきなり車線を変えて来られると危ないと思って、スピードを落としてやり過ごそうとしたんです。
したら、お~っと~っ、危ない!
何と僕の車の真ん前に鴨の親子がいるではないですか!
やばいところでした。
もう少しで轢くところ..。
そうか、隣の車線の車はこれに気を付けて徐行してたのか...。
しかしまあ、こんなハイウエイの真ん中を横断していたら危ないったらありゃしない。
でも鴨の親子はそんな僕の気も知らずに、ガァガァ言いながら(本当は車の中なので聞いてないですけど...。)3番目の車線に向かって歩き出すではないですか。
あ~、危ないな~、轢かれちゃうぞ!と思ったんですが、その車線を走っていた車もそれに気がついたみたいで、後ろの車にブーブーとクラクションを鳴らされながらも止まってくれたんです。
おっ~、良かった~。
良い運転手さんで良かったね~君達。何て思ったんですが、それも束の間、4番目のレーンにパトカーが走ってくるではありませんか。
何ともデリカシーのないニューヨークのポリス(..と僕は日頃思っております。)相手では、鴨の親子もこれまでか...と見ていたんですが、何と驚き!このポリス、車を停車させたではないですか。
それどころか、車から降りて鴨の親子を誘導していました。
いや~、何とも微笑ましい光景を見てしまい、嬉しいやら何だか儲けた気になったのと同時に、心の中で、ポリスの事を悪く思ってごめんなさいと謝ってしまいました。

自分の中に存在する偏見とかステレオ・タイプ的な物の考え方とかって簡単に変える事出来ないですけど、少しづつ角度を変えて見るように心がけるのは出来るかなって思います。
そんな事を思っていたら、エドリアン・ブリューの1991年のこの作品を聴きたくなりました。

1. Inner Revolution
2. This Is What I Believe In
3. Standing In The Shadow
4. Big Blue Sun
5. Only A Dream
6. Birds
7. I’d Rather Be Right Here
8. The War In The Gulf Between Us
9. I Walk Alone
10.Everything
11.Heaven’s Bed
12.Member Of The Tribe

サンプル♪

もともとこのアルバムを聴こうと思ったきっかけは、「これはエドリアン・ブリューにとってのリボルバーだ!」ってな記事を読んだことに始まるんですが、...ん~、確かにそんなニュアンスは分からなくもないけど...って感じです。
ただ音的にビートルズ的なのは否定できないです。
と言うのは、良く聴いていると、ポール的な曲、ジョージ的な曲、ジョン的な曲とあって、意識的にビートルズのアルバムをかもし出そうとしてるのが分かるからなんです。
彼は一人で3役をこなそうと頑張っているんですね。
エドリアン・ブリューはそう言った意味で非常に器用だしまた特異なミュージシャンですが、素はあくまでもロックンローラーなんだと思います。
ちょっとブライアン・イーノなんかに似た部分があるかも知れないですね。
日本のコマーシャルでは彼の特性を「発想のユニークさ」と言うものに結びつけていて、印象深かったのを覚えています。

このアルバム・タイトルは「内なる革命」とでも訳せば良いのでしょうか...。
何とも崇高なイメージを伴うタイトルですが、実際は非常にシンプルに分かりやすく歌われています。

Inner revolution—shake it up baby.
There's something in your life you don't like;
You've got the power to change it.
You can't fix it with a drug, can't kill it with a gun.
Inner revolution—that's the way it's done.

何かを変えようと思ったら、それは外側から出なく、自分の「内」にあるものの変革なんだと。それは可能な事だし、決して幻想などではなく、また暴力で解決出来る物ではないと、彼は歌っています。
1991年は湾岸戦争で世界が大騒ぎだった年です。(ちなみに僕が渡米した年なんですが...どうでもいい事ですね。)
世相的にはあの戦争は「必然」のような風潮でしたが、戦争自体必然であるわけが無いわけで...と、まあ、それは置いておいて...。
この作品には色濃くあの戦争の影響が出ているんですね。(いくつかの曲は明らかに湾岸戦争を題材にしています。)ただ勿論ここでエドリアン・ブリューは戦争を肯定したりしておりません。
上の歌詞でも、はっきり歌っております。

can't kill it with a gun....と。

あくまでも、彼の精神はLove and peaceなんだと思います...。そしてRockn'Roll。
「This Is What I Believe In」と言う、新生キング・クリムゾン的な曲でも

All the world is a cannibal
even time itself will eat us all
but that's no reason to be a jerk
you either make it better or make it worse
I believe this. I believe it's true

と、暴力が肯定される世界に流されずに、自分自身の目でしっかりと正しい事と誤っている事を見据えようぜ!って歌っているように思えます。
彼のこのような真摯な態度には非常に心を打たれます。

世界は彼が歌うように「人食い」であるし、我々は時間に飲み込まれていっています。
しかし鴨の親子に対して、お巡りさんがハイウエイのど真ん中に車を止めて誘導していたんです。
その優しい気持ちを、同じ人間に与えられないわけが無いですよね。

まずは「Inner Revolution」から始める事なんですね。
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いい話
いいお話じゃ、あーりませんか!!
(eugeさんはもっと深い話しているんだけど、取りあえず鴨話しに反応)

でもハイウェイで止まっている車は、ほんとうにひやっとしますよね。この間、ジョージワシントンからハーレムリバーにおりるあの2車線の細いぐるーっと回る道で、コンーンを挟んじゃってた(何でだ?)車が止まっていて、もし私が運転していたら絶対にぶつかっていました。。。。。
しゅうこ 2009/06/06(Sat)19:51:35 編集
Re:いい話
いや~、しゅうこさん、ハイウエイには動物の死骸がちょくちょく横たわってるんですけどね~、鴨の親子は動きがスローなので逆に車が避けられたんでしょうね。

ジョージワシントンからハーレムリバーにおりるあの2車線の細いぐるーっと回る道は、僕はあまり好きじゃないんですよね。あれは結構怖いですよ。あんな所で車が止まっていたら危ないっすね~。
事故らなくて何よりでした。
【2009/06/07 11:40】
ヒューホッパー
ヒューホッパーが亡くなりました。64歳だったそうです。ソフトマシーン初期の重鎮ベーシストでしたね。独特のファズトーン。この人が加入してから、音がジャズ志向になって行きました。もともとオーネットコールマンに刺激を受けたとかで、シンガーソングライター志向のケヴィンエアーズと入れ替わったことでバンドが急転回しました。プログレの源泉になったような気がします。
ミスターT 2009/06/12(Fri)11:08:25 編集
Re:ヒューホッパー
えっ~、亡くなったんですか...。
64歳なんて、若すぎますね。

今晩は、ソフト・マシーンを聴いて寝ます...。
【2009/06/13 09:44】
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Euge
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夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
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ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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