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3/21/2009

今日久しぶりにオープンマイクへ出かけて歌ってきました。
場所はNYのど真ん中タイムズスクエアにあるクラブ
随分と前に作った曲で、世界中からの人達が様々な思いを持ちながらタイムズ・スクエアを歩いてる...みたいなイメージを含む作品があったんです。そしてその曲をタイムズスクエアのど真ん中で自分が歌ってるのを想像したりしてて...。
たまたまオンラインでこのオープンマイクの事を知って、タイミングも良かったので、想像を現実のものにしようと思って行って来ました....が...。
う~ん、ある程度想像はしていたんですが、ここのオープンマイクはコメディがメインだったんです。
ギターでの弾き語りは僕を含めて2人のみ。
ポエトリー・リーディング1人。
ヒップホップのパフォーマンス1組。
後は全員コメディ。
いや~、今まで行った事のあるオープンマイクは逆パターンだったので、
今回は何だか場違いな感じで肩身のせまい思いをしました。(まあ、今までのオープンマイクでのコメディアンの人達も同じ思いでやっていたんでしょうけど...。)

かなり久しぶりの人前での演奏だったので、頭の中真っ白状態でした。
本当だったら歌詞を噛み締めながら声にしたかったんですけど、途中でどこを歌ってるのかも分からなくなってしまう始末。
昔から歌ってる歌なので、真っ白けでも演奏できてしまうんですけど、....ちょっと残念。

でも歌い終わってから、「良かったよ、君の曲。」って言ってくれた人達がいたので、それが救いです。
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2009/3/14

いや~、凄かったです。
たった今、FLOWER TRAVELLIN’ BAND のライブを観て帰ってきた所です。
会場はウェブスター・ホールというクラブ。
チケットはたったの17ドル。(良いんでしょうか、こんなに安くて...。有難うございます。)

ジョー山中氏。
流石です。
滅茶カッコよかった。

石間氏のシターラは少し音が出なかったりしてトラブッてましたけど、いや~、きてました~。
テープの逆回転のようなあのエフェクトは一体何なんでしょう?
凄かったです。

このバンドを見ることが出来ただけでも信じられないのに、まさかそれをNYで見るとは...。

あ~、良かった~。


2009/3/2

いや~、参りましたね、また大雪ですよ。
今日は夕方から仕事の予定なんですが、お客さんの乗ってくる予定の飛行機が早くもキャンセルになっていて、この後どうなるか全く分からない状況です。
う~ん、天候に文句言ってもしょうがないですが、「雪」は迷惑なのでなるだけ降らないで欲しいです...宜しくお願いします。

昨晩マンハッタンで仕事をしている時は、雪なのか小雨なのか分からないくらいだったので、こんな状況になることは想像もしてませんでした。
それどころか、ビルディングの照明に照らされてキラキラ光る雪を見ながら、あ~綺麗だな~、なんてのん気に思っていましたから...。
そしてBGMにジュリー・クルーズの1989年のファーストを聴いて、その雰囲気に浸ったりしてました。


1. Floating – (4:51)
2. Falling – (5:18)
3. I Remember – (4:11)
4. Rockin' Back Inside My Heart – (5:45)
5. Mysteries of Love – (4:27)
6. Into the Night – (4:42)
7. I Float Alone – (4:33)
8. The Nightingale – (4:54)
9. The Swan – (2:28)
10.The World Spins – (6:38)


このアルバムはご存知カルト的映画監督のデヴィッド・リンチの作品に使われていた曲がメインに据えられていて、ジュリー・クルーズのソロ名義ではありますが、多分にデヴィッド・リンチのアルバム的であると言ってよいと思います。
実際全曲デヴィッド・リンチとアンジェロ・バダラメンティの共作でありますから...。
甘く優しいメロディの曲が殆どですが、どこか正常でない...猟奇的雰囲気が漂っていて、突然の曲調の変化があったりして、あ~、やっぱり思ったとおり...逸脱した世界があったんですね~、と言う感じです。
しかしそこにはジュリー・クルーズの甘く優しくそして狂気を秘めた耽美なヴォーカルがあり、音の世界に迷子になっているリスナーを導いてくれます。
ただ、その導いてくれる方向が正しいものかどうかは別として...ですが。

その昔、何を隠そう僕もデヴィッド・リンチが監督したテレビ作品「ツイン・ピークス」にははまりまして、夢中になって見ておりました。
友達がアメリカに遊びに来た際に買って行った「ツイン・ピークス」のサントラを録音させてもらって、そのテープも熱心に聴いたものでした。
何とも空虚で寂寞とした音に魅力を感じましたね~。
このアルバムの2曲目の「Falling」がまさにその「ツイン・ピークス」のテーマ曲です。
う~ん、素晴らしい。
デヴィッド・リンチと言う人は、「愛」の中に潜む秘密の世界を人間の狂気に照らし合わせて見ているように感じます。
ですから、手放しで「愛」を肯定していない..とでも言いますか...。
斜めに見ている彼の視線が、そのまま彼の世界観のような気がします。
そんな作品を多くの人がハマッて見ているということは、知らず知らずのうちに我々もその奥底に存在する世界を受け入れていたと言う事でしょうか。

う~ん、そんなことから、やはりこの作品は闇の中で聴くと逆に見えてくる闇があるような気がします...。




2009/2/25

「シンプソンズ」というテレビのアニーメーションを我が家の子供達は楽しみにしていつも見てます。
僕は見ないのですが、隣の部屋にいると音が聞こえてくるんですね。
そうすると結構な頻度で(...って、もしかしたら毎回なのかな...。)クラッシック・ロックの名曲がかかるんです。
いつも隣の部屋でそれを聞きながら、う~ん、これは家の子供達位の世代へのロックの啓蒙か~、などと、感心している次第でありまして...(笑)。
で、昨夜は、タートルズの名曲「Happy Together」が聞こえてきたものですから、隣りで聞いていたこのオジサンは、唯一所有しているこの1983年リリースのベスト盤を久しぶりに引っ張り出してきて聴いておりました。


01. It Ain't Me Babe
02. Let Me Be
03. Eve of Destruction
04. You Baby
05. Grim Reaper of Love
06. Can I Get to Know You Better
07. Outside Chance
08. Happy Together
09. She'd Rather Be With Me
10. Me About You
11. Guide for the Married Man
12. She's My Girl
13. You Know What I Mean
14. Sound Asleep
15. Elenore
16. You Showed Me
17. The Story of Rock & Roll
18. You Don't Have to Walk in the Rain
19. Love in the City
20. Lady-O

すいません、タートルズに関してはこのベスト盤のみで済ましてしまって、オリジナル・アルバムについての知識は全く御座いません...。
別にこのバンドを見下している訳ではないんですが、他に聴きたい作品が沢山あり過ぎまして、手が回らないんですね~。
最近は僕は70年代のロックを聴く事が多いんですが、いや~、60年代ロック、やっぱり良いですね~。
1曲目のディランのカヴァーに始まり、オリジナル作品でない曲が結構あるんですが、特にソング・ライティングに拘らないバンドの姿勢が彼等の特色であったのでしょうか。
ディランのカヴァーと言えば、バーズが直ぐに頭に浮かぶんですが、16曲目の「You Showed Me」はバーズのロジャー・マッギンとジーン・クラークの作品なんですね。
ただディランと言う共通点がタートルズとバーズにはあるものの、タートルズはどちらかと言うと、ブリティッシュのバンド、ゾンビーズに近い印象を僕は受けました。
いや~、それにしても、タートルズと言えば「Happy Together」なんですが、ザッパ(マザーズ?)のライブ・アルバム「Fillmore East – June 1971 」での演奏は良かったですね~。
ところでこの曲って、「Happy Together」と歌っていますが、本当はハッピーではないんですね、きっと...。
今日聴いていて感じました。

Me and you and you and me
No matter how they toss the dice, it has to be
The only one for me is you, and you for me
So happy together

I can't see me lovin' nobody but you
For all my life
When you're with me, baby the skies'll be blue
For all my life

思い込みって言うか、単に想像なんだろうな~って、思います。
何故かって言うと、

When you're with me, baby the skies'll be blue

と言っておきながら、曲の最後のリフレインでは、

So happy together
How is the weather

なんです。

つまり「君と居られたら、空は青いだろう。」と言いつつ、「天気はどんなかな?」って、最後に言ってるわけですから、一緒には居ないと言う事なんですね。
別れ別れになっている恋人同士の歌か、さもなくば、ストーカーまがいの男の変質的思い込みを歌ったのか...。
僕個人としては、後者の方が面白いと思うんですけど...。

タートルズ、良いですね。
メンバーが亀を模しているこのアルバム・ジャケットもしゃれていて良いですし...。


...あっ、そうだ、家の亀に餌あげなくちゃ...。


2008/2/21

物事には順番と言うものがあって、それが入れ替わってしまうと色々とややこしくなってしまったりしますよね。
またその逆に順番をうまく使うことによって、良い結果が得られたり...。
例えば野球なんかをみたら、打順って言うものでゲームが左右されたりすることが分かりますよね。
それと同じでロックのアルバムでの曲順と言うのも、作品の印象を決定付ける重要なものだと思うんです。
しかしながらそう言ったアーティストの意思を無視して、適当に作品を作り上げる心無いレコード会社などが多く存在してるのも事実。
僕はこの10CCの1973年のデビュー・アルバムでやられてしまったんです...。

1. Johnny, Don't Do It (Godley, Creme, Gouldman) – 3:36
2. Sand in My Face (Godley, Creme, Gouldman) – 3:36
3. Donna (Godley, Creme) – 2:53
4. The Dean and I (Godley, Creme) – 3:03
5. Headline Hustler (Gouldman, Eric Stewart) – 3:31
6. Speed Kills (Stewart, Godley, Creme, Gouldman) – 3:47
7. Rubber Bullets (Godley, Creme, Gouldman) – 5:15
8. The Hospital Song (Godley, Creme) – 2:41
9. Ships Don't Disappear in the Night (Do They?) (Gouldman, Stewart) – 3:04
10.Fresh Air for My Mama (Godley, Creme, Stewart)– 3:04

僕が持ってるのはフランス盤のCDなんですが、最初に聴いた時オールディーズのパロディっぽいミディアムテンポの曲連続で、何だかダレてるな~って印象を受けたんですね。
だからアルバム全体の印象もイマイチだったんです。
ところがある日、僕のCDの曲順がオリジナルと違う全く滅茶苦茶なものだったのを知ったんです。
一体なんでこんな事が起こるのか不思議で仕方なかったんですが、取り合えずCDの曲順を正して、自分でCDRに焼き直したんです。
そして聴いてみると、見違えるように曲の流れがよくなって、以前と全く違ったアルバムに感じられたんですね~。
同じ曲を聴いていたのに、それぞれの収録曲もキラキラと光り始めました。
う~ん、曲順と言うのはここまで大切なものだったか~...とその時改めて感じさせられたんです。
それからは、基本的に自分で焼いたCDRの方だけ聴いています。
参った参った...。

それで、この10ccなんですが....。
10ccというバンド名の由来が、4人の男性の1回の射精量である所から来てると言う話を聞いたことがあります。
どうも実際の所は違うようですが、その噂が本当じゃないのかな~と思えてならないくらいの変態的なバンドですね。
このアルバムのジャケットもよく目を凝らしてみると、げっ~、そうか~っと思ってしまいます。
遠めに見てると、ただ10ccと描いてあるように見えますけど、数字の「1」の部分を良く見てみてください。(ジャケットの写真をクリックすると少し大きく見えると思います。)
いや~、やってくれますね~...。
となると...じゃあ、数字の「0」は?

う~ん、素晴らしい...(何のこっちゃ...。)

このアルバムは随分とザッパの影響が感じられるんですが、如何なもんでしょうか?(他の作品にはそんな印象を受けないんですけどね...。)
1曲目の「Johnny, Don't Do It 」は有名なオールディーズの「Johnny Angel」と言う曲のパロディだと思うんですが、このやり方が何となくザッパっぽいんです。
さらに歌詞に...

He stole a bike from joe's garage

って言う部分があるんです。

「joe's garage」?

これって、ザッパのアルバムのタイトルにあるじゃないですか~。
う~ん、やはりザッパの影響か~...いや、ちょっと待てよ、しかしながらザッパのアルバムは1979年リリース。この10ccのアルバムよりも全然後じゃないですか...。
って言う事は、何?逆にザッパが影響受けたのでしょうか...それとも「joe's garage」って言うのは、何かの隠語で単に偶然使われていただけなのでしょうか?

???????

ちょっと、謎です...。 (何じゃそれ~、ちゃんと答えを出せ~!)

そして3曲目の「Donna」が、ビートルズの「オー・ダーリン」のパロディであるのは明らかですが、これもちょっと変態的で、何ともザッパ臭さが漂っています...。

この10ccのデビュー・アルバムを聴く限りでは、ザッパとの間に何らかの因果関係を感じる今日この頃です。


う~ん、最初の、順番が云々と言う話から全然関係ないところで終わってしまいました。
相変わらず脈略のない話にお付き合いくださいまして、有難うございます。


一昨日仕事でデラウエアー州のウィルミングトンと言う所まで行って来ました。
ニューヨークから2時間から3時間と言った所でしょうか。
ニュージャージー・ターンパイクというハイウエイをず~っと最後まで行き、そこから橋を渡るとデラウエアー州になります。
デラウェアーの車のナンバー・プレートには誇らしく「First State」と州のニックネームが掲げられているのですが、どうもここはアメリカで最初に出来た州らしいです。
とても小さい州ですし、我々のような一般の日本人にとっては殆ど馴染みがないですが、小さい州は小さい州なりに誇りをもって存在してるんだな~と感心する次第です。...。何じゃそりゃ?

先日サイモンとガーファンクルのグレイテスト・ヒッツで昔の事を思い出し少しセンチになっていたので、そのセンチついでにこのディープ・パープルのうち立てたハード・ロックの金字塔「Made in Japan」を大音量で聴きながらデラウエアーからニューヨークに戻ってきました。

1. Highway Star - 6:43
2. Child in Time - 12:17
3. Smoke on the Water - 7:36
4. The Mule - 9:28
5. Strange Kind of Woman - 9:52
6. Lazy - 10:27
7. Space Truckin' - 19:54

これは1972年にリリースなんですね。
元々日本のパープル・ファンのために日本のみで「ライブ・イン・ジャパン」としてリリースされるはずだったのが、出来があまりに良かったのでその後全世界で発売される事になったと言う話を聞いた事があります。
日本は洋楽のアーティスト達にとって、いろんな意味でライブのしやすい環境だったんでしょうかね?
その後もチープ・トリックの「ライブ・アット・ブドーカン」しかり、ロックの名ライブ・アルバムが日本で録音されたものが結構多いんじゃないかな~と...。
小さい国、日本も世界中のロック・ファンに胸を張って誇れる事かもしれませんね。

で、このディープ・パープルのアルバムですが、これは僕の世代のハードロック親爺達にとってはバイブルと言っていい存在ですよね。
このアルバムがどれだけの影響力を持っていたかは想像を超えています。
かく言う私も、ビートルズやサイモンとガーファンクルしか聴いていなかった中学生時代、無限に広がる他のロック・フィールドへ導いてくれたのが、何を隠そうこのアルバムなんですね。
ハード・ロックと言う言葉に、単にうるさいだけの音楽というイメージしか持ち合わせていなかった少年に、一撃を加えて目覚めさせてくれたと言う感じでしょうか。
兎に角、何もかも新鮮でした。
スピード感溢れるハードな音。
激しく重いビート。
リッチー・ブラックモアの信じがたかった「Highway Star 」でのギターの早弾き。
イアン・ギランの「Child in Time 」における、驚異的な声量とその圧倒的なシャウト。
ジョン・ロードの摩訶不思議なオルガン・サウンド。
ロジャー・グローバーのドライヴ感あふれる低音。
イアン・ペイスの「The Mule」での 何じゃこの長いドラム・ソロは?なドラム。
「Strange Kind of Woman 」のギターとヴォーカルの掛け合い。
圧倒的な印象を刻み付けられた「Smoke on the Water 」のギター・リフ。
どれひとつをとっても、驚きで一杯でしたね~...。
中学生の時からず~っと聴き続けてきましたので、もう今では聴く前から音が頭の中で鳴ってしまって、何と言いますか...こう、冷静な批評を下せない状態ではあるんですが、先日久しぶりにアルバムと通しで聴きまして改めてこのライブ・アルバムの偉大さをつくづく感じました。
本当に、素晴らしい。
特に普段あんまり最後まで聴く事のなかった(笑)「Space Truckin' 」の後半のインスト・パートは凄まじく感激しました。
「宇宙のトラック野郎」などと直訳されて嘲笑のネタにもなりがちですが、まさに宇宙のトラック野郎大戦争的な音の総攻撃には圧倒されました~。
そしてジョン・ロードのサイケ色が消え去らないオルガンには改めて魅了されてしまいました。

これは自分のロック史における最重要アルバムのひとつとして残る作品であります。


2009/2/14

今日はヴァレンタイン・デイですね。
その昔はときめいたもんですが、今ではもうどうでも良い日です。(笑)

う~ん、そうか~、中学生位のころはよくときめいていたな~などと思いだしながら、数日前に何となく聴きたくなって、このアルバムを引っ張り出して聴いていました。

All songs by Paul Simon unless otherwise noted.

1. Mrs. Robinson – 3:51
2. For Emily, Whenever I May Find Her (live) – 2:25
3. The Boxer – 5:08
4. The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) (live) – 1:50
5. The Sound of Silence – 3:04
6. I Am a Rock – 2:52
7. Scarborough Fair/Canticle (Paul Simon, Art Garfunkel) – 3:09
8. Homeward Bound (live) – 2:42
9. Bridge over Troubled Water – 4:51
10.America – 3:33
11.Kathy's Song (live) – 3:22
12.El Condor Pasa (If I Could) (P Simon, J Milchberg, D A.Robles ) – 3:07
13.Bookends – 1:19
14.Cecilia – 2:53

言わずと知れた、サイモンとガーファンクルの1972年にリリースされたグレイテスト・ヒッツですね。
以前にグレイテスト・ヒッツにも名盤があると言うコメントを頂いた事がありますが、僕にとってはこのアルバムがまさにその名盤であると思います。
単にヒット曲を集めただけではなく、未発表のライヴ音源を使い、その編集効果でアルバムの統一感を与えています。
ただ僕個人としては、「冬の散歩道」が入っていないのが唯一残念なことですが...。

実はこのアルバムは、僕がときめいていた中学生の時に、初めて買ったLPレコード(うわ~、懐かしい響き...。)なんですね~。
初めて買ったレコードとなると、ブルース・リーの「ドラゴン危機一髪」のEP(これまた、懐かしい...。)なんです。
う~ん、ビートルズ少年だった僕が何故ビートルズのLPを買わずに、サイモンとガーファンクルへ走ったのか....?
ひとつには、ビートルズの曲は沢山ラジオで録音済みだったので、特に改めてレコードを買う必要はなかったという事。
そして、もうひとつの理由は、ある意味、差別化と言いましょうか...。
当時同級生で僕と同じくビートルズ好きの友人がいたんですが、彼はお小遣いを沢山貰っていたんでしょうね~、毎週のようにビートルズのレコードを買っていたんです。
だから彼はビートルズの情報量が圧倒的に多く、僕と音楽の話(と言うか、ビートルズの話。)をする時は、僕は聞き手になってしまっていたんですね。
何とか自分も情報を発信するほうになりたいものだと感じて、彼のあんまり知らないアーティストを開拓して行こうと自分なりに考えて、思いついたのがサイモンとガーファンクルだったんです。
当時はロックに関しての知識は殆どなかったのですが、映画の事はよく知っていて「卒業」の音楽としてサイモンとガーファンクルについては少し知識があったんですね。
お年玉を持って金町と言う駅にあったレコード屋さんに行って、サイモンとガーファンクルを買うつもりではいたんですが、やはりビートルズのレコードが気になってしまって最初にビートルズのコーナーを見てしまうんですね。
すると何とも魅力的なアルバムジャケットのレコードが沢山並んでる訳で、う~ん、やっぱりビートルズはかっこいいな~、ビートルズ欲しくなちゃったな~、...いやいや、自分はサイモンとガーファンクルを買って情報発信源にになるんだった...と言う葛藤が起こり始めるんです。
こうなるとレコード屋さんに数時間ウロウロしながら悩み続けるんですね。
結局ビートルズに後ろ髪を引かれながらも、意を決してこのアルバムを買ったんです。
自宅に帰って早速聴いたんですが、いや~、良かったですね~。
数十年経った今でもあのときの事は覚えています。
それでもビートルズの事は忘れられず、結果的に3枚目のLPはビートルズにしたんですけど...。

このアルバムの裏ジャケットが如何にもアメリカっぽくて印象的だったんですけど、自分がアメリカに住むようになって、この写真はどこで取ったのかな~って、漠然と考えてたんですね。



きっとニューヨークのイースト・リヴァーかハドソン・リヴァー沿いのどこかなんだろうな~って思ったんですが、先日再びこの写真を見て、ハッと思ったんです。
あ~、これってセントラル・パークか~って。



セントラル・パークの90丁目くらいにある貯水池なんですね。



見つけた~。
まさしくこの場所です。

う~ん、長生きはするもんですね~。


2009/2/7

久しぶりに曲を作っているんですが、展開部分でつまずいてしまっております...。
う~ん、あんまり考えすぎず、サーッと書き上げたいものですが、これが中々間々なりません...。

歳なのかな~...。

ちょっと小休止(Time Out)を入れ、お茶でも飲みながら焦らずにやるかな~...。

と言う事で、デイヴ・ブルーベック・クァルテットの1959年のこの名盤を聴いておりました。


1. Blue Rondo à la Turk  6:44
2. Strange Meadow Lark  7:22
3. Take Five  5:24
4. Three to Get Ready  5:24
5. Kathy's Waltz  4:48
6. Everybody's Jumpin'   4:23
7. Pick Up Sticks  4:16


Personnel
All pieces composed by Dave Brubeck, except "Take Five" by Paul Desmond. The album was recorded over three sessions that took place on June 25, July 1, and August 18, 1959.

Musical
Dave Brubeck — piano
Paul Desmond — alto saxophone
Eugene Wright — double bass
Joe Morello — drums


デイヴ・ブルーベックと言う人の事は良く存じ上げないんですが、聴いていて大分クラッシックの影響があるのではないのかと感じます。
マイルス・デイヴィスの「マイルス・スマイルス」と言うアルバムでピアノのハービー・ハンコックの演奏を聴いた時も、「あ~、この人クラッシックをアカデミックに勉強したんだろうな~。」と思ったんですが、デイヴ・ブルーベックの場合はそんな感じではなく、「この人、家にいたらクラシックのレコードばっかり聴いてるんだろうな~。」と思わせる感じなんです。
だから、優等生っぽくなくて嫌味を感じないです。
しかしながら、これはただ単に僕が感じた事であって、事実とは異なっているかもしれないとお断りしておきたいと思います。念のため、一応。

このアルバムの1曲目「Blue Rondo à la Turk」はプログレ・ファンにはお馴染み、キース・エマーソンの得意技「ロンド」の原曲ですね。
こちらはピアノ演奏で、エマーソンはオルガン演奏。
その上ジャズとロックという違った表現形態なので、大分印象は違うと思いますが、ジャズとロックの境界線のようなものが感じられて、聴き比べると面白いです。

そして3曲目の「Take Five」は皆さんお馴染みのナンバーですね。
僕は学生時代、先輩のバンドが演奏していたのを聴いたのが初めてだったんですが、その後テレビCMでこの曲が使われて先輩バンドの先見性を思いました。
ブルジーなメロディと変拍子のからみ...。
名曲と言って良いと思います。
この「Take Five」というタイトルなんですが、僕はニューヨークの地下鉄の5番電車の事を指してるのかな~なんて思っていましたが、どうもそうではなく、この曲が5拍子なのでそこから来たものらしいですね。

そう、このアルバムではこの「Take Five」のように凝った拍子の曲が多く、これは意図的に彼らが実験して作っていたのではないかと思わされます。
アルバム・タイトルの「Time Out」と言うのも、Time(拍) Out(外す)と言うような意図が隠された、ダブル・ミーニングなのではないかと想像させられますし...。

変拍子というのは、プログレッシブ・ロックの人たちの合言葉のようなところがありますが、そういう意味ではこのアルバムでのデイヴ・ブルーベックたちの試みが大いに後のロック・ミュージシャンに影響を及ぼしていた事は否定できないかもしれません。

あ~、良い小休止だった~...。

さあ、またギターに戻って曲作り。
変拍子でも入れてみようかな?


2009/2/5

いや~、今日は寒いですね~、耳が引きちぎれそうだ~...。

う~ん、それにしてもこの冬は結構雪が多くてこまります。
先日も危機一髪でした。
マンハッタンへ車で向う途中、LIEというエクスプレス・ウエイからミッドタウン・トンネルをくぐって行こうと思っていたんですね。
この道はマンハッタン近くになると2回ほど大きなアップ・ダウンがあるんですが、その1回目の所辺りから渋滞が始まっていたんです。
何でこんな所渋滞してるのかな~とも思いながら、上り坂をノロノロと登っていたんですが、行っては止まり、行っては止まり、状態で、中々進まない。そしたら坂も上の方になると雪が可也あって、1回止まって再発進させるとタイヤがスリップしてしまうんですね。
うわ~っ、これはヤバイな~、下手したらこの坂のぼれなくなる可能性があるぞ~と思いながらも何とか頂上辺りに着いたら、やっぱりそこでえんこしてる車があったんですね。
あ~、これで渋滞してたのか~、と思いながらも、この後もう一回上りがあるので、次の下り坂である程度勢い付けて行かないと頂上でえんこしてしまう可能性があるな~と心配してたんです。
そしてこの渋滞ポイントを抜けたら、スーッと霧が晴れたように渋滞が解けたので、おっ、ラッキー、ちょっと勢いつけていこう!と思ったら、目の前のタクシーがノロノロと坂を下っていくんです。
ダメだよ~、タクシー!ちょっと勢いつけなきゃ、坂上れないぞ~!
と心の中思っていたんですが、ふっと追い越し車線を見たらちゃんとその車線も轍が出来ていたので、あ~っ、こっちの車線で追い抜いていこうって、車線変更したんです。
そうしたら、いきなり、キュ~ル、キュル、キュル~~って、ハンドルが全く利かなくなって、車体がスピンしそうになっちゃったんですね~。
うわっ、やばっ、やばっ!!って思っても、もうダメ。
とうとう道路脇の壁に激突しそうになって、こりゃ~、あきめへ~ん、って半ば諦めていたんですが、何とかそこで車体が元に戻って事なきを得ました。
ホッ~~~~ッ、助かった~、と胸をなでおろして、おとなしくタクシーの後をついて行きました。

と、雪の日の運転の恐怖を知った今日この頃なんですが、そんな危険と隣りあわせで仕事している僕は運転中絶対聴かないアルバムがあるんです。
それが、このエルヴィス・コステロの1979年のサード・アルバムなんですね。

All songs written by Elvis Costello, except as noted.

1. Accidents Will Happen – 3:00
2. Senior Service – 2:17
3. Oliver's Army – 2:58
4. Big Boys – 2:54
5. Green Shirt – 2:42
6. Party Girl – 3:20
7. Goon Squad – 3:14
8. Busy Bodies – 3:33
9. Sunday's Best – 3:22
10.Moods for Moderns – 2:48
11.Chemistry Class – 2:55
12.Two Little Hitlers – 3:18
13.(What's So Funny 'Bout)
Peace, Love, and Understanding
(Nick Lowe) – 3:31

Bonus CD reissue tracks

14.My Funny Valentine (Richard Rodgers, Lorenz Hart) – 1:28
15.Tiny Steps – 2:42
16.Clean Money – 1:57
17.Talking in the Dark – 1:56
18.Wednesday Week – 2:01
19.Accidents Will Happen (Live at Hollywood High) – 3:18
20.Alison (Live at Hollywood High) – 3:08
21.Watching the Detectives (Live at Hollywood High) – 5:51

どうして聴かないのかって?
いや~、ただ単なる縁起担ぎなんですけど、このアルバムの1曲目「Accidents Will Happen 」ですからね~、何となく嫌なんです。
実際これを聴いたからって、事故が起こる訳でもなく、逆に Accidents Will Happen なんだぞ~って自分に言い聞かせる事が出来て、事故防止になるかも知れないくらいなんですけど...。
以前にも出張にビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」は持参しないって書いたんですが、どうも僕は性格的にちょっと神経質なのかもしれません。
まあ、ただこういった理由以外にコステロを車で聴かない理由があるんですけど...。
それは、基本的に僕はコステロが苦手なんですね。
ちょっと前に僕はトーキングヘッズが苦手だったって書いたんですが、コステロも良く分からないんです。
ジョン・レノンなんかもコステロの大ファンだったらしいですし、ロック評論家の渋谷陽一氏も彼のことは絶賛しています。
う~ん、でも僕はそこまでの評価がどうしても下せなくて、もう一歩踏み込めないって言う感じなんです。
決して嫌いではないんですけどね...。
何なんでしょう?
ブルース・スプリングスティーンのような力んだヴォーカル・スタイルに難があるのかな~....。(力み方は違いますけど...。)

でもこのアルバムの「.(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding 」と言う曲はちょっと別格なんですね。
作者はニック・ロウなんですが、これはコステロが演って良かったと思います。
ニック・ロウの人の良さそうなヴォーカルだとパンチに欠けてしまっていた事でしょう。
コステロの登場はパンク登場と同時期で(と言うか、人によってはコステロもパンクに入れてしまっていますね...。)所謂オールド・ウエイヴとひとくくりされた過去のロックを破壊して否定してた時期ですね。
しかしながら、ここで彼等は、そんな冷めた、斜に構えた、パンク・シーンに一括入れているように思えるんです。

And each time I feel like this inside,
Theres one thing I wanna know:
Whats so funny bout peace love & understanding? ohhhh
Whats so funny bout peace love & understanding?

「ひとつ知りたい事があるんだ。平和、愛、理解、の一体何悪いって言うんだい?」

love&peace は60年代ロック、或いはその時代の象徴であり、そのメッセージを否定するどころではなく、逆に肯定するロック・ミュージシャンがあの時代のシーンのど真ん中に現れたということに感動を覚えます。

素晴らしい。

ただ、僕はこの曲にはそういった狭い範囲での意味あいだけではなく、もっと広い意味で、真剣に生きている人々への讃歌だとも感じているんです。
だからこの曲を聴くと、感動の嵐で涙して、明日への活力を得られるんですね~。(う~ん、相変わらず大袈裟~っ...。)

いや、でも本当に素晴らしいです。

...。コステロももっと勉強しなくちゃいけないな~...。


PS.それにしても、「Party Girl」に出てくるビートルズの「You Never Give Me Your Money」のフレーズはパロディなんでしょうか? 何なんでしょうか?


2009/2/2

我が家の長男は臆病で怖がりのクセに、超常現象とか妖怪とか怪物の類に興味があるみたいなんです。
...と言うか、怖がりだからこそ、と言うべきでしょうか。
それなので、その手の本を買ってきては細かい所まで読んでいるみたいで、結構詳しいんです。
ちょっと前にも伝説の...というか、空想上の怪物の話をしていた時に「ハイドラ」の事を息子が話していたので、うむ、それはもしかしてロック・バンド、TOTOの1979年のセカンド・アルバムのタイトルになっている怪物の事ではないのかね、ちみ~、と息子に話を聞いてみました。

All songs by David Paich, except where noted.

1. Hydra(Hungate/Kimball/Lukather/Paich/S Porcaro/J Porcaro) 7:31
2. St. George and the Dragon 4:45
3. 99 5:16
4. Lorraine 4:46
5. All Us Boys 5:03
6. Mama (David Paich/Bobby Kimball) 5:14
7. White Sister (David Paich/Bobby Kimball) – 5:39
8. A Secret Love (David Paich/Bobby Kimball/Steve Porcaro) – 3:07

息子曰く、と言うか息子の本曰く、「Hydra」と言うのはギリシア神話にでてくる9個の頭を持つ大蛇のような怪物で、ヘラクレスに倒されたんですね。
へ~、そうなんだ...。なんて感心してますと、「St. George and the Dragon 」の伝説についても教えてくれたんですね~。
これはイギリスのキリスト教宣教師なんですかね、聖ジョージと言う人が、ある村にでるドラゴンを退治する話なんです。
ドラゴンが出るその村では生贄として山羊を差し出していたんですが、それでは飽き足らず村の娘を狙うようになったんですね。
そこに現れたのが聖ジョージ。
王妃が生贄になる所を助け、ドラゴンを半殺しにしそれを連れて村に戻り、キリスト教の布教を交換条件に 半殺しされたドラゴンに止めを刺すという話なんです。
う~ん、ふむふむ、と聞いていましたが、息子に教わるとは情けない父親だな~と、ちょっと反省...。

と、以上の話を聞いてから改めてTOTOのこのアルバムを聴いてみたんですが....。

?????

う~ん、なんだか1曲目の「Hydra」にしても、2曲目の「St. George and the Dragon 」にしても、伝説をそのまま持って来て曲にしたんじゃないみたいですね。
それを現代に持って来て、都会に暮らす病める人達に照らし合わせているようです。
なるほど....。
それにしても、この頃のTOTOの演奏は突っ走っていて本当に勢いを感じます。上昇気流にバンド全体が飲み込まれていたんですね、きっと。
熟達した演奏テクニックを持ちながらも渋く枯れることなく、若いパワーにまかせて疾走してるようです。
素晴らしい。
TOTOと言うと、ジャーニーと並んで産業ロックの代名詞のように言われてる気がしますが、このアルバムではプログレ的なアプローチと売れ線狙いの部分の中間地点という感じで、中々良いです。
3曲目の「99」はUKの「Rendezvous 6:02」を思い起こさせる名曲なのですが、このバンドのギタリストでこの曲でリード・ヴォーカルをとっているスティーヴ・ルーカサーは、この曲大嫌いだそうです。
う~ん、分からないものですね~。
しかしながら、この「99」と言うのは一体何のことなのでしょう?
この曲はジョージ・ルーカスの「THX 1138」と言う映画にインスパイアされて作られたらしいんですが、この映画を観ていないんで良く分からないです。

99
I've been waiting so long
Oh 99
Where did we go wrong
Oh 99
I love you

「100」ではなく「99」な訳です。
つまり完璧ではないんですね。
「100」にはなり得ない、不完全な「人間」と言う生き物が如何に足りない所を補って生きていくか、間違いを繰り返しながらもそれをどう正していくか...。
それを問う歌なんだと思います。
そしてそれは

Oh 99
I love you

という言葉で答えられている様な気がします。
不完全な部分を補えるのは「I love you」と言うフィーリングなんだ、と歌ってるのではないんでしょうか。
何ともロマンチックですが、もしかしたらルーカサーはそこら辺が嫌だったのかも知れませんね....。
うむ、いや、でも他にもロマンチックな曲沢山ありますよね、TOTOには...。

 
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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