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2009/2/2

我が家の長男は臆病で怖がりのクセに、超常現象とか妖怪とか怪物の類に興味があるみたいなんです。
...と言うか、怖がりだからこそ、と言うべきでしょうか。
それなので、その手の本を買ってきては細かい所まで読んでいるみたいで、結構詳しいんです。
ちょっと前にも伝説の...というか、空想上の怪物の話をしていた時に「ハイドラ」の事を息子が話していたので、うむ、それはもしかしてロック・バンド、TOTOの1979年のセカンド・アルバムのタイトルになっている怪物の事ではないのかね、ちみ~、と息子に話を聞いてみました。

All songs by David Paich, except where noted.

1. Hydra(Hungate/Kimball/Lukather/Paich/S Porcaro/J Porcaro) 7:31
2. St. George and the Dragon 4:45
3. 99 5:16
4. Lorraine 4:46
5. All Us Boys 5:03
6. Mama (David Paich/Bobby Kimball) 5:14
7. White Sister (David Paich/Bobby Kimball) – 5:39
8. A Secret Love (David Paich/Bobby Kimball/Steve Porcaro) – 3:07

息子曰く、と言うか息子の本曰く、「Hydra」と言うのはギリシア神話にでてくる9個の頭を持つ大蛇のような怪物で、ヘラクレスに倒されたんですね。
へ~、そうなんだ...。なんて感心してますと、「St. George and the Dragon 」の伝説についても教えてくれたんですね~。
これはイギリスのキリスト教宣教師なんですかね、聖ジョージと言う人が、ある村にでるドラゴンを退治する話なんです。
ドラゴンが出るその村では生贄として山羊を差し出していたんですが、それでは飽き足らず村の娘を狙うようになったんですね。
そこに現れたのが聖ジョージ。
王妃が生贄になる所を助け、ドラゴンを半殺しにしそれを連れて村に戻り、キリスト教の布教を交換条件に 半殺しされたドラゴンに止めを刺すという話なんです。
う~ん、ふむふむ、と聞いていましたが、息子に教わるとは情けない父親だな~と、ちょっと反省...。

と、以上の話を聞いてから改めてTOTOのこのアルバムを聴いてみたんですが....。

?????

う~ん、なんだか1曲目の「Hydra」にしても、2曲目の「St. George and the Dragon 」にしても、伝説をそのまま持って来て曲にしたんじゃないみたいですね。
それを現代に持って来て、都会に暮らす病める人達に照らし合わせているようです。
なるほど....。
それにしても、この頃のTOTOの演奏は突っ走っていて本当に勢いを感じます。上昇気流にバンド全体が飲み込まれていたんですね、きっと。
熟達した演奏テクニックを持ちながらも渋く枯れることなく、若いパワーにまかせて疾走してるようです。
素晴らしい。
TOTOと言うと、ジャーニーと並んで産業ロックの代名詞のように言われてる気がしますが、このアルバムではプログレ的なアプローチと売れ線狙いの部分の中間地点という感じで、中々良いです。
3曲目の「99」はUKの「Rendezvous 6:02」を思い起こさせる名曲なのですが、このバンドのギタリストでこの曲でリード・ヴォーカルをとっているスティーヴ・ルーカサーは、この曲大嫌いだそうです。
う~ん、分からないものですね~。
しかしながら、この「99」と言うのは一体何のことなのでしょう?
この曲はジョージ・ルーカスの「THX 1138」と言う映画にインスパイアされて作られたらしいんですが、この映画を観ていないんで良く分からないです。

99
I've been waiting so long
Oh 99
Where did we go wrong
Oh 99
I love you

「100」ではなく「99」な訳です。
つまり完璧ではないんですね。
「100」にはなり得ない、不完全な「人間」と言う生き物が如何に足りない所を補って生きていくか、間違いを繰り返しながらもそれをどう正していくか...。
それを問う歌なんだと思います。
そしてそれは

Oh 99
I love you

という言葉で答えられている様な気がします。
不完全な部分を補えるのは「I love you」と言うフィーリングなんだ、と歌ってるのではないんでしょうか。
何ともロマンチックですが、もしかしたらルーカサーはそこら辺が嫌だったのかも知れませんね....。
うむ、いや、でも他にもロマンチックな曲沢山ありますよね、TOTOには...。

 
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自称、シンガー・ソングライター...。
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