天知る 地知る 汝知る
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2008/11/22
日本では有名大学の学生が大麻を栽培していたとか所持していたとかで、社会問題になっていたようですね。
法律でやっちゃいけないっていうんだから、ちょっと考えられないのかね~、一流大学行ってるのに...。
...って、でもいつも僕が不思議な感覚に陥るのは、これと全く同じ行為をしてもそれが合法であるアムステルダムでは罪にならないと言う事なんです。(それどころかアムステルダムではマリワナは店で販売されていて色んな銘柄があるらしいっす...。凄っ。)
そうなるとこう言う行為自体がが本当に悪なのかどうか疑問に思ってしまうわけですね~。
僕の友人でマリワナ大好きの奴がいるんですけど、彼はそれが転じてマリワナの薬用使用の合法を求める政党(嘘か本当かジョン・レノンもかつて支持していたらしい...。)でヴォランティアを始めて、日夜マリワナの正当性を訴え続けています。
そう言えば、アメリカではかつてクリントン大統領がマリワナを吸った事があると告白していましたが、モニカ・ルインスキーとのスキャンダルほど問題になりませんでした。日本で麻生首相が大麻をやった事がありますなんて発言しようものなら直ぐに政界から追い出されていまうでしょうね。
このギャップは一体なんなんでしょうか...。
一方では殺人と言う犯罪行為が日常起こっていますけど、チャップリンの映画「殺人狂時代」のセリフじゃないですが、個人単位の殺人事件は罪になるにも拘らず、戦争と言う国家規模の殺人は肯定されている。
こういう世界規模の歪みは矛盾と言う形で常に存在している訳で...。
僕は不思議でならないんです。
そんなこんなで日々色んな思いをめぐらせていた所に思わぬ訃報を聞きました...。
あのジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスでドラムを叩いていたミッチ・ミッチェルの死去です。
ドラッグ・カルチャーを体現していたスーパー・バンド、エクスペリエンスのメンバーが全てあの世へ行ってしまったと言う事になります。
と言う事で、ミッチの追悼の意味も込めまして、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの1967年のデヴュー・アルバムを拝聴させていただきました。
1. "Purple Haze" Hendrix 2:46
2. "Manic Depression" Hendrix 3:30
3. "Hey Joe" Billy Roberts 3:23
4. "Love or Confusion" Hendrix 3:15
5. "May This Be Love" Hendrix 3:14
6. "I Don't Live Today" Hendrix 3:55
7. "The Wind Cries Mary" Hendrix 3:21
8. "Fire" Hendrix 2:34
9. "Third Stone from the Sun" Hendrix 6:40
10. "Foxey Lady" Hendrix 3:15
11. "Are You Experienced?" Hendrix 3:55
僕が現在所持してるのはアメリカ盤なので、イギリス盤とは内容が違っています。
日本にいた頃アナログのレコードで聴いていたのはイギリス盤の方だったんですが、今ではすっかりアメリカ盤に慣れてしまって、逆にこっちの方が良いな~、なんて思ったりもしてます。
当時は所謂サイケデリック・ロックと言うものが時代を征していた訳ですが、そもそもサイケデリックと言うのはドラッグ使用によって起こる幻覚作用を音楽やアートなどによって疑似体験をさせるものだった訳です。
マリワナなどを吸引すると感覚器官が研ぎ澄まされて、色んなものが異様にカラフルに見えたり、音が普段感じる以上にヴィヴィッドに聴こえたりするんですね。
ですから当時のロックのレコードのジャケはビートルズの「サージェント・ペッパー...」に代表されるようにカラフルなものが多かったんでしょう。
そしてこの「Are You Experienced」と言うアルバムは、そういう意味でサイケデリック・ロックの代表と言ってもいいかも知れないですね。
アルバム・タイトルも、なんともこう直接的で隠し事がないというか...(笑)
特にアメリカ盤は1曲目がジミヘンの代表曲と言ってもいい、「紫の煙」(う~ん、これも包み隠さぬそのままのタイトル。)で始まるので、音が飛び出したとたんに、サイケデリックの効果が一瞬にして得られるんですね、これが...。
いや~、音がうねりうねって飛びまくり、脳味噌の彼方此方でアドレナリン放出のスイッチを押し捲ってしまう訳で、「どうにでも好きにして頂戴!」なんて口走ってしまうほど聴いている僕はもう無抵抗状態。
ジミヘンの言いなりです...。
凄いっす。
ミッチ・ミッチェルはもう怒号の如くフィルインを入れまくりドラムなんですが、決して煩く感じないないのが不思議で凄い。
音楽が彼のドラムを必要としていたんでしょうね。
ですからいくら叩いても音がはみ出さず、音楽の流れを活性化させているように感じます。
ジミヘンはノエル・レディングのベースをあまりかっていなかったようですが、僕は個人的に彼のメロディアスなベース・ラインはソリッド過ぎなくて好きなんです。クリームのジャック・ブルースがやってたようにバリバリにベースを弾くのはこのバンドではちょっと違うんじゃないかな~なんて感じるんです。
いや~、それにしても相変わらずジミヘンは超えていますな~。
以前にインターネットで「ロック最高のギター・ソロは?」なんて言うお題目を見かけたことがあるんですが、僕は絶対このアルバムの8曲目「Fire」のソロに一票入れてしまいます。(それとビートルズの「タックスマン」のポール・マッカートニーのギター・ソロ。)
このソロが飛び出すと僕の脳内のアドレナリンが火山爆発のように、ドカ~ッン!!と音を立てて噴出してしまうんです。
こんなのは他にないですよ。
メロディの組み立てとか、ギターのテクニックとか、そんな次元を超えているのがまさにこの曲のソロです。
う~ん、凄まじいっす。
いや~、あなたもこのアルバムがあればドラッグなど必要なしでサイケデリックな旅が出来ます。
そしてこのアルバムの最後にジミヘンに「Are You Experienced?」と訊かれたら、Oh,Yeah! と答えられるでしょう。
P.S.
実は知らなかったんですが、このアルバムのエンジニアを務めているのも、エディ・クレイマーだったんですね~。
前回、前々回と僕は知らず知らずのうちにエディ・クレイマー関係の作品を連ちゃんで取り上げていたのでした。
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Re:無題
ジミヘンに「ミッチ、お前ももうそろそろこっちへ来いよ。」って誘われてしまったんでしょうか...。
まあ、年齢的にもあちらへ行く時期の人がロック界に多くなってるのは確かなんですが。
ポール・マッカートニーなどはまだあちらの世界でジョン・レノンに必要とされていないのでしょうか?
パリッと一発凄いのをこっちの世界で極めてからじゃないと呼んでもらえないのかな...。
まあ、年齢的にもあちらへ行く時期の人がロック界に多くなってるのは確かなんですが。
ポール・マッカートニーなどはまだあちらの世界でジョン・レノンに必要とされていないのでしょうか?
パリッと一発凄いのをこっちの世界で極めてからじゃないと呼んでもらえないのかな...。
Let Jimi take over!
今年のサンクスギビングデーはジミの誕生日だったんですね。どっかのラジオで特集やったのかどうかは知りませんが、やって当然という気がします。このレコードは当時英国版LP仕様で聞いていました。フォクシーレデイーが飛び出してきた瞬間の衝撃は忘れられません。結構マセてましたねオレ。ハハ。でも一番好きだったのは「ファイアー」(長いこと、これが「紫のけむり」だと勘違いしてました。)と「リメンバー」。今でもラジオでかかって一番興奮して(思わずヴォリュームを目いっぱい上げてしまう。)のは{ファイアー」です。あの"Move over Rover-and let Jimi take over!"からはロックの最高の瞬間が訪れ、音がハジけまくります。あの声に溢れる喜びとイノセンス!笑っちゃいますね、あんまりにも良くて。この曲のメタファーはノエルレデイングの家を訪れた冬の寒い日にジミがノエルのお母さんに暖炉のそばに寄ってもいいですか?と訊いた言葉が元になっているそうです。Roverは暖炉のそばに陣取っていた飼い犬。”ちょっとそこどいてローバー、ジミと変わってよ”といったところか。でも曲はそんな日常を置き去りにしてコズミックに舞い上がっていますね。ミッチのドラムス、ノエルのベース。やっぱりこのバンドのメンバーはこれしか無かった。歴史の必然だったのでしょう。
Re:Let Jimi take over!
サンクスギビングとジミヘンの誕生日が重なってたとは...。
シアトル辺りでは特集をやってたかもしれないですね。
それにしても「フォクシー・レディ」が1曲目なのと、「紫の煙」が1曲目なのとでは結構アルバムの印象変ると思うんですけどね~。
まあ、どちらにしろ衝撃が走るのは間違いないですけど...。
いや~「ファイアー」のエピソードは知らなかったです。
ギター・ソロの直前のあのジミのセリフがそこから来ていたとは...。
しかし、あの瞬間の高揚ったら他にないですね。
「よ~、そこどけ、そこどけ、俺の出番だぜ!」みたいなこと言って、ギュイ~~ン!!!ですもんね。
ありゃ~、やられちゃいますよ。
で、ソロが終わってから「That's what I'm talking about」ですもんね~、ジミちゃん。
何も言えなくなっちゃいますよ。
本当、凄すぎて笑っちゃうんですよね。
シアトル辺りでは特集をやってたかもしれないですね。
それにしても「フォクシー・レディ」が1曲目なのと、「紫の煙」が1曲目なのとでは結構アルバムの印象変ると思うんですけどね~。
まあ、どちらにしろ衝撃が走るのは間違いないですけど...。
いや~「ファイアー」のエピソードは知らなかったです。
ギター・ソロの直前のあのジミのセリフがそこから来ていたとは...。
しかし、あの瞬間の高揚ったら他にないですね。
「よ~、そこどけ、そこどけ、俺の出番だぜ!」みたいなこと言って、ギュイ~~ン!!!ですもんね。
ありゃ~、やられちゃいますよ。
で、ソロが終わってから「That's what I'm talking about」ですもんね~、ジミちゃん。
何も言えなくなっちゃいますよ。
本当、凄すぎて笑っちゃうんですよね。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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