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天知る 地知る 汝知る
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2007/6/15

仕事柄、空港へは毎日のように行っている。
数日前の事、JFKのデルタ航空のターミナルにいた時かかっていた音楽が、自分の趣味に近いものだったので聴き入っていた。
しかしながら、業務連絡等で曲が途切れ途切れになるのが残念で、その時、ふっと、空港と音楽の関係に考えが及び、ブライアン・イーノのこの1978年のアルバムの事を思い出した。

う~ん、そう言えば暫く聴いていなかったな~、これ。
空港内で聴く事は出来ないけど、代わりに空港へ向う車の中で聴く事にしよう...と、このCDを持参して今日仕事に向った。

Ambient...。
環境音楽。

激しく高ぶる感情をそのままぶつけるのがロックだとすると、環境音楽はそれとは全く対峙する物と言える。
言わば、禅の世界。(...って、禅の事良く知らないけど...。)
無心の心。
無感情と言うのとは違う、感情に左右されない穏やかな心。
静かな波に揺れるが如く、空気の流れに身を委ねるが如く....。
つまるところ、let it be...。
実際このCDを聴きながら運転すると、驚くほど気持ちが落ち着き安全運転をしている自分に気付く。
これって、「Music for Airports」って言うより、「Music for driving」と言ったほうが正しいかもしれない、なんて思ったりもした。

しかしイーノ自身はこんな風に語っている。

う~ん、興味深い。
何が興味深いかって、空港で流れていた彼の気に障った「Awful Music」が一体誰のどの曲だったかって言う事。
だって、イーノ曰く空港のような公共の空間にそぐわないその酷い音楽こそ、「Ambient」の発想の起源にある訳だから....。
その日、イーノの耳に雑音の如く流れ込んだ音楽が無かったら、「環境音楽」と言う発想は生まれなかったかもしれないもんね。
まあ、形態的には、このアルバムよりずっと以前からイーノは似たような音楽を創造していたんだけど、観念と言う部分で違っているから。
それともうひとつ。
ロックとは対峙する音楽を創造しながらも、ブライアン・イーノって言う人は基本はロックン・ローラーなんだな~なんてつくづく思わされてしまったこと。
空港では乗客を不安にさせないように、陽気な音楽をかけるのが常套手段かもしれないけど、イーノはあえて、「飛行機に乗ったら落ちて死ぬかもしれないよ。でも死んだからって So What?」って思わせる音楽を目指したと言うあたり....。
ビートルズの「Tomorrow Never Knows」みたいな思想...。
う~ん、僕だけかもしれないけど...、こう言う意識にロックン・ロールを感じるんだよね~。
前に自分が言った事と矛盾しちゃうかもしれないけど、表面的な音の部分ではロックと環境音楽のベクトルは反対方向に向っていながらも、根底は同じところで結びついていた..みたいな....。

環境音楽=ロック~っ!?

どっひゃ~ん!!

......。


このアルバムは、感情の浮き沈みの表現を排除する為か、曲のタイトルが、「1/1」、「2/1」、「1/2」、「2/2」、と記号化されているのが面白い。
そしてジャケットの裏の羅列された幾何学模様の帯。



これって、楽譜なんじゃないかな?って僕は邪推するんですが...。
自分でも似たような事を試みた事があるんですね。
音のつながりって、点とか線に見えることがあるんです。
それをそのまま楽譜に起こすとこうなるんですよ~って、教えてくれているようで...。

色々楽しいアルバムです。

ただ、いろんなこと言っても、結局は美しくないといけないんです。
このアルバムは究極的に美しい....。

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2007/4/13

僕の仕事は前日に次の日の仕事の内容が分かるので,あらかじめ道に迷わないように下調べが出来るので助かる。またこの時代インターネットのお陰で行き方が簡単に分かるので本当に楽になった。
我々に比べるとタクシーなんて大変だな~と思う。
お客さんが乗ってきた時点で初めて行き先が分かるわけだから、インターネットで地図を調べている余裕なんてあるわけがない。
ボブ・ディランのバックで演奏するのと似ているかな?
あらかじめ演奏曲を知らされていない状況で、ステージ上でディランが弾き始めて初めてどの曲を演奏するのか分かってたらしいからね~。
全てのインフォメーションが頭にインプットされていないと出来る仕事じゃないよね。

今日はBraircliff Manorと言う所に行く事になっていたので前日に地図を調べていたら、最寄の駅がScarboroughという場所なのを知った。
おおっ、これはサイモン&ガーファンクルの「 Scarborough Fair」で有名な街と同名の場所ではないですか!( この曲のScarboroughはイギリスの街)
ではでは、持参していくCDにサイモン&ガーファンクルは勿論の事、ストーン・ローゼスも、はたまたエニッドも入れちゃいましょうと、まるで遠足に行くような気分でCDケースにこれらのアルバムを入れていった。

う~ん、まるで子供ですな~...。

このニューヨークのScarboroughはハドソン川に面したところに位置し、そこには美しい風景が広がっていた。
ここに到着するまでにサイモン&ガーファンクルのアルバムは聴き終えてしまったので、この街に入って待機している間にはエニッドというバンドのこのアルバムを聴く事にした。

う~ん、いきなり春の訪れを思わせるようなイントロ...。
この時期に聴くにはうってつけだ~。良いね~。
...と思いきや、
直ぐに、変拍子、キメやユニゾンの多いフレーズ、テクニカルでクラッシック的なピアノと、次々に典型的なプログレが展開してゆく...。
お~、素晴らしい。
これでは春の訪れどころか満開の花びらをどんどん吹き飛ばすような勢いですな~。
しかしながらこれほどのプログレがあんまり全体にへヴィな印象を受けないのは何故だろうか?
ギターの音は歪んでいるし、ドラムも可也派手にオカズを入れてくるんだけどね。
う~ん、結局ロックの持っている下世話な部分が意識的にか無意識でか排除されているので、良い言い方をすると、とても聴きやすいロック寄りのイージー・リスニングになってるからなんだろうね。
僕のような下世話な人間には少し物足りない部分なんだけど、今日のようなシチュエーションで聴くには気にならなかった。
2曲目の「Once She Was」と言う曲が「 Scarborough Fair」のアレンジ曲である。お馴染みのメロディを基調にしてるものの、そこはプログレ、1曲目と同じくめまぐるしく曲は展開していく...。

このアルバムのタイトルは「Six Pieces」。
オリジナル作品は6曲収録だったがCDにはボーナス・トラックが1曲で全7曲と言う事になっている。
う~ん、これでは元々のアーティストの意志と言うものが尊重されず、まるっきり無視されてしまっているようで、リスナーにとっては良い事なのか悪い事なのか...。
更に僕のCDは摩訶不思議な事に更にもう1曲収録されていて全8曲になっている。
ジャケットには全7曲と明記されているんだけどね...。
一体どういう事態が起こっているんでしょうか?

このアルバムは実際の所「Six Pieces」なのか「Seven Pieces」なのか「Eight Pieces」なのか?
数が多ければ良いって訳でもないだろうし...。

責任者出せ~、責任者~!


2007/3/30

この間昼過ぎにマンハッタンのミッドタウンでお客さんのピックアップがあったので、パーク・アベニューを車で下っていった....。
いや~、凄い凄い...。無法地帯だね。
交差点の真ん中を車がブロックしてるから、こっち側が青信号でも全然進めない。やっとそれがクリアになって進むと、逆側の信号が赤にも拘らずおじいちゃん車が突っ込んでくる....。
一体どうなってるんでしょうか、ここは?
更に酷いのは歩行者達。
彼らが赤信号でも横断してくるのには慣れたけど、車が接近してきたら急いで渡るくらいの事はして欲しい。
いや、急いでるふりでも構わない。
少なくとも「轢けるもんなら轢いてみろ。」みたいな態度で赤信号をゆっくり渡るのはやめてもらいたい。
まるで西部開拓時代のアメリカにいるような錯覚を起こしてしまうよね。

こんな「ならず者」達の横行するマンハッタンで聴いていたのが、図らずもイーグルス1973年のセカンド・アルバム「Desperado」。
いや~、何と言うタイミングの良さでしょう?(笑)
と言うのもこのアルバムのタイトルトラック「Desperado」がキムタク主演のドラマ「華麗なる一族」で妙な使われ方をしていたのが気になって(ドラマ自体は可也夢中になって見ていた私ですが...。)
、ず~っとこのCD携帯していたんです。

このアルバムは西部開拓時代の実在の悪漢達をテーマにしたコンセプト・アルバムになっているようなんだけど、あまりその知識を持ち合わせていない僕は何時でもこれを聴くと、映画「明日に向って撃て」とイメージを結び付けてしまう。
しかしながら、ベトナム戦争→アメリカの失墜→ウッドストック→ニューシネマ→70年代ロック...、と言う時代の流れ、関連性....を考えると、イーグルスがこのテーマを取り上げた背景に、アンチ・ヒーローを主人公にした「明日に向って撃て」等のニューシネマがあったと考えイメージするのは案外的外れでないかもしれない。

う~ん、更に言えばアルバムのタイトルトラック「Desperado」では、歯車の合わなくなった人生にもがく人間の苦しみが歌われてはいるようだが、僕にはアメリカの抱える苦悩のようにも聴こえる。

Desperado, oh, you aint gettin no youger
Your pain and your hunger, theyre drivin you home
And freedom, oh freedom well, thats just some people talkin
Your prison is walking through this world all alone

アメリカと言う国のテーマとも言える「freedom」を、「自由?そんなもんは誰かが言ってるだけで実際にはありゃしないんだ。」と絶望し言い捨ててさえいる。
そしてその行く着く先は、「明日に向って撃て」でも、「俺達に明日はない」でも、「イージーラーダー」でも、ニューシネマでは「死」として描かれていた。
しかしながらイーグルスのこの曲では

You better let somebody love you, before its too late

と救済しうる可能性を残こしている部分が、ニューシネマの結末とは隔たっている所かもしれない。

このアルバムには他に「Tequila Sunrise」というヒット曲も収録されているが、メロウで甘い曲調とは違いこの曲では虚しさを感じる。

ロックンロール・ナンバー「Out of Control」を聴いていると、う~ん、イーグルスは演奏上手いからロックンロールには向いていないんじゃないかって感じてしまう。もちろん音的にはタイトでいいんだけど、ロックンロールはもっとストーンズみたいにルーズの方が良いかな(笑)。


2007/1/21

今や映像の宝庫となっている 「You tube」ですが、昨夜夜更かしして見ていたらこんな映像を発見してしまいました。
ちょくちょくチェックしている方はもうご覧になったかもしれませんが、こんな珍しい映像があった事に僕は可也興奮してしまいました。
コンピューターのキーを押しただけでこんなお宝映像が見れるなんて、本当に便利な時代ですね~。
昔だったら、海賊ビデオ屋さんに行って高いお金を出さないと見れなかったですけどね~、いや実際に手に入ったかどうかも分からないっすよね、これは..。
という事で、今日はその興奮冷めやらぬままエマーソン・レイク&パーマーの頂点を極めたこの作品を娘に邪魔されながらも聴いていました。
う~ん、まさに彼等の才能、能力、持てる物全てを注ぎ込んだ集大成的な作品と言える不朽の名盤。
バンドというのは常に自分達の音を探し続け、到達しうる音楽的頂点を目指しているもので、ある意味それらを得た時点で継続の意味は無くなってしまう。(バンドによってはそれらが波のように何度か押し寄せて来る場合もあるだろうけど...。)
エマーソン・レイク&パーマーにとっては、このアルバムがまさにその究極の瞬間だったと思う。テクニック、アイデア、勢い、若さ、深み、それら全てが灼熱の太陽のようにギラギラと輝き、聴くものに挑んできては最後に圧倒してしまうこのパワー。
素晴らしい。
この作品の聴き所は全て...ではあるが、やはりアルバムの後半を占める「Karn Evil 9」が目玉であろう。
しかし不思議なのは、組曲的なこの作品はアナログ盤ではA面の最後から始まりフェイド・アウトして終わり、B面はその続きでフェイド・インして始まり、そのまま最後まで突き抜けていくのである。
何で?
この時代、大概のバンドは基本的に組曲はレコードの片面に収まるように曲を仕上げるか、アルバム全部を使ってその組曲を完成させている。
何故にこんな中途半端な形になったのか?
う~ん、片面に納める心算がアイデアが溢れ出すぎて収めきれなくなった為の結果か、レコードのA面、B面、という物理的に分かれてしまっていた媒体に対する挑戦だったか...。
分からないですけど、僕はこの中途半端が好きで何の違和感も無く受け入れていました。
何じゃそりゃ?
まあ、そんな事どうでも良くなるくらいの不朽の名盤という事です。
今夜辺り部屋を暗くして久しぶりに聴いてみては如何でしょうか?
ひょっとしたらジェケットに描かれているゴーゴンが目を開けるかもしれませんよ~。

ついでに...、こんな映像を見て昨夜笑っていました。



2006/12/16

ここの所異常な暖かさの続くニューヨークですが、皆さん如何お過ごしでしょうか?

この間マンハッタンの35丁目付近で信号待ちをしていた時に、そこにある教会の外に書かれた言葉が目に入った。

You make living by what you get
You make life by what you give

お~、何とも有難い言葉ですな~、などと最初軽く考えていたんですが、これってビートルズの「The End」の歌詞と言ってる事近いよな~なんて思い直しました。( 君にとって教会の言葉よりビートルズの歌詞の方が重いのか?)

And in the end
The love you take
Is equal to the love
You make

Give And Take と言うか、人の関係は一方通行では成り立たないと言うか...。
更に色々と頭の中で考えをめぐらせていて、そう言えばディランのこのアルバムの1曲目「Gotta Serve Somebody」もちょっと言ってる事が近いんじゃないかなと思いついた。
そして、今朝「lyrics」と言うディランの歌詞集を見ながらこのアルバムを聴いてみた。



ディラン改宗後第一弾?アルバムと言う事だが、改めて歌詞を見ながら聴いていると全編宗教的な歌詞で埋め尽くされているのに驚かされる。
この頃のディランに何が起こってこう言う経緯に至ったのかは、恥ずかしながらファンであるにも拘らず僕は知らない。
ただここで歌われている事は宗教的或いは改宗後のディランの意志を示してはいるものの、啓蒙的ではないと言うかあまり押し付けがましくなっていないのが良いと思った。
歌われている事を直接ディランからのメッセージとして聴く事も当然出来るのだが、第三者的にそれを楽しむだけで聞き流すことも出来る。

「Gotta Serve Somebody」で歌われている彼の宗教観...

You're gonna have to serve somebody,
Well, it may be the devil or it may be the Lord
But you're gonna have to serve somebody.

「the devil」であろうが「the Lord」であろうが、人は仕える事をしなければならないと...。
つまり 「Give And Take」 の「Give」の部分。
人は生活のために与えられる事ばかり望むけど、大切なのは与える事なんだと(言葉にしてしまうと凡庸になってしまう気がしないでもないけど...)いうメッセージなのだろう。

はたして自分は何か得る事ばかり考えていないだろうか。


2006/12/12

久々に仕事でチェルシーの辺りへ行ったんだけど、あそこにあんなに一杯画廊があったの知らなかった。
記憶の中では倉庫街で殺伐とした所だったんだけどな~。
結構暗くなってからも人影が途絶えることなく、可也賑わいのある感じだった。

そこで車を止めて待機中だったので、この画廊の立ち並ぶ通りに合う何かアートっぽい音楽が聴きたいと思った。
どんなCDを持ってきてたかな?とCDケースを開けてみると...、おっ、あった、あった...。
ロバート・フリップとブライアン・イーノのこのアルバム。
正直、可也暫くの間聴いていなかった作品。
昔この手の音楽に興味をそそられていた時期があったんだけど、最近はどうも聴く気が起こらなかったんだよね。
特に家にいる時とかって、こう言う実験的な環境音楽みたいのは時間の無駄なような気がしてね~。
起承転結があるわけじゃないからね。
金太郎飴みたいに基本的にどこを切っても断面は一緒見たいなところがあるじゃない。
だから何かやりながらのBGMにするには良いかなとは思っていたけど、せっかく家にいる時はじっくり聴ける音楽を!って思うじゃない。
でも今日のこの待機時間は、この作品を楽しむのに絶好の機会だった。
う~ん、浮遊感のあるイーノのキーボードにメタリックだけど温かみのあるフリップのギターが絡む、絡む...。
素晴らしい。
フリップは音階を弾いてはいるけど、決してメロディを弾いていない。
だからそこには起承転結のある物語は存在せず、ただ音がある種の光を発しながら存在しているに過ぎない。
いや~、音楽って言うのは基本的に聴くものなんだけど、これって聴く音楽じゃなくて、感じる音楽なんだな~なんて思っていました。
追うことなく、追われることなく、存在する音の中に身を委ねて、自由に精神を開放していく。
彼らにそんな意図があったかどうか知らないが、僕は幽体離脱して車の中を浮遊してました(って、その空間可也狭っ!)
あんまりまともに通しで聴いた事無いアルバムだったけど、今日は立て続けにリピートして聴いてました。いや、感じてました。

たまに音楽を聴くのをやめて、感じる事に没頭してみるのも良いですね~。


2006/11/7

大分ご無沙汰してしまいました。
最近仕事が早朝からだったりで夜早く寝る癖がつきまして、(10時半には寝てるかな...。)じゃなければ、仕事で夜中に帰宅したりとか、ブログを更新する為のまとまった時間が上手く作れませんでした。

ところでここのところフェイセスのこのアルバムを連日連夜聴いております...。
もともとフェイセスって音が何だかガチャガチャしていてそんなに好きなバンドじゃなかったんだけど(ロッドは大好きなんだけど...。)数日前にふっとこのアルバムを車で聴いていたら思いっきりはまってしまいました。
いや~、素晴らしい!
ロックン・ロールだぜぃ!ベイベー!
ですな~。
音楽聴いててワクワク・ゾクゾクするなんて久しぶりっすよ~。
このバンドってロン・ウッドのギターの音がぶりぶりで、イアン・マクレガンのキーボードと上手く絡み合ってないんじゃないかなって、ず~っと感じていたんだよね。
そこら辺に僕はガチャガチャした印象を持っていたんだろうけど、そんな事どうでも良くなってしまったよ~。

1曲目の歌い出し

Wait a minute honey
I don't think the joke's too funny
I stayed up all night
Checking out the doctor's guide

ロッドの声でこう歌われると、もうカッチョエ~の一言。
ロックン・ローラーって意外に?バカ騒ぎばっかりしてるわ訳じゃなく?ある部分で冷静に物事を見据えていたりするんだよね。
何かそれをこの歌いだしに感じる。

このバンドはロッドとロニー・レーンの2つの個性に2分されてるように思えるんだけど、このアルバムではその2つが上手くブレンドしてるんじゃないかな?
そしてこのアルバムのハイライトはなんと言っても、タイトル・ナンバー「Ooh La La」。

I wish that I knew what I know now
When I was younger.
I wish that I knew what I know now
When I was stronger.

経験の少なさや知識の無さから犯してきた過去の失敗を悔やむ事は誰にでもあることだけど、その失敗があったから今の自分があるんだな~なんて逆に気持ちよくさせてくれるような曲だよね、この曲は...。
この曲はロッドが歌わなくて正解だったかも...。
...いや、ロッドでも面白かったかな?

...。

どっちなんじゃい?



2006/9/30

随分と寒くなってきたな~。
でも天気は良いから朝が気持ちいいんだよね。

長男を日本語学校へ送りその帰りに車の中で、フォーカスのこのファースト・アルバムを聴いていた。
フォーカスはオランダのプログレ・バンドとして有名なので、このアルバムには購入時ゴツゴツのユーロ・プログレ・サウンドを期待していた。しかしながらこのファースト・アルバムは所謂プログレとは一線を画しているので、その当時僕は可也ガッカリしたのを覚えている。
1曲目の「Focus [Vocal Version] 」はヨーロッパの薫り高く、透明感があり可也叙情的で、プログレ・ファンである僕の心をくすぐってくれた名曲だったが、それ以外の曲は所謂プログレとはニュアンスが随分と違っていた。
これはまだバンド自体が自分達の方向を模索していて、作品の焦点がはっきりと定まっていない状態であった為だったのかも知れない。
だからアルバム・タイトルが、焦点が合ったりぼやけたりと言う意味の「In and Out of Focus」になったのかも...(笑)。
でも、もしそうだとすると自分達で自分たち自身の事を自覚していたと言う事なのだろうか?
いや~、まあ、アルバム・タイトルは実際は他の意味を勿論持っていたんだろうけどね...。
つまり...。
In Focus...焦点のハッキリしたサウンド→ハード・エッジのロック。
Out Focus...焦点のぼやけたサウンド→淡い叙情的なバラード。
って言う事をタイトルに表現したかったんじゃないかと思う。
ただ逆にこういう発展途上のバンドの作品と言うのは、半熟卵の旨さに似た生々しさがあり妙に味わいがあったりするよね~。
最初はこの生なましさの残るこの作品に抵抗のあった僕も、ちゃんと火の通った卵の味ようなプログレ作品より知らないうちに好きになっていたようで、今ではこの半熟フォーカスをよく聴くようになった。
ここには「プログレ」という一言で片付けられてしまう音は存在せず、60年代後半から70年代へと入り始めた頃のロックのヨーロッパのバンドへ与えた影響が「混沌」と言う形で息づいているように思われる。
「Sugar Island」ではキューバとカストロの事を歌っているようだけど、こういう政治的な曲と言うのはプログレの世界ではあまり無いことで、60年代後半のヒッピー・バンドの影響を感じざるを得ない。
時代的にはキューバ危機のちょい後ぐらいになるのかな?
ヤン・アッカーマンのギターもさることながらThijs Van Leerのフルートがイアン・アンダーソンのそれを彷彿とさせ可也アグレッシブな音をこの時点で既に聴かせてくれている。
このフルートの音はイアン・マクドナルドのような繊細さのあるものとは明らかに違っていた。

70年オランダね~。
この頃のヨーロッパの音楽シーン、まだまだ探せば掘り出し物があるような気がする。


2006/9/25

いや~、やっとブログの引越しが完了しました。
今後とも「ツァラトゥストラも人の子」をよろしくお願いします。

ところで今回この引越しを兼ねて昔書いた自分の文章を読み返してみたんだけど...。、可也恥ずかしくなってしまいました。
う~ん、こんなに下手な文章を書いていたとは思いもよらなかったな~。
その時その時はそれなりの文章かいてる心算だったんだけどね...。
今後精進いたします。


いや~、それにしてもニューヨークはもうすっかり秋ですな~。
今日も陽射しは強かったけど、空気がもう夏とは全然違ってる。
サラサラで、暑くもなく、寒くもなく、凄く気持ちいいんだよね。
ニューヨークでは一番気候の良い時期じゃないかな。
皆さん、ニューヨークに来るんなら9月に来るのがお勧めです。

そんな初秋のニューヨークで、ドアーズのこのアルバムを1日中聴いていた。
う~ん、季節的には大分タイムリーではなかっただろうか?
ただこの「Waiting for the Sun」と名付けられたこのドアーズのサード・アルバム。
ジャケットからも収録曲からも夏の終わりを感じさせられるけど、何で「太陽を待ちながら」なのだろう?
やはり時代的に反戦の意味を持っているのかな?
「太陽を待ちながら」、言い換えれば「平和を待ちながら」と言う事なのかもしれない。
と言う事はベトナム戦争が終わった今でも我々人類は悲しい事に「Waiting for the Sun」状態なんだね...。

このアルバムは曲がヴァラエティに富んでいて、なおかつそれぞれが魅力的なので可也の成功作になっていると思う。
僕は個人的にこのアルバムがドアーズでは一番好きで、ちょくちょくCDの棚から取り出している。
皆さんご存知であろう1曲目「Hello, I Love You」はミッシング・パーソンズなんかもカヴァーしていたけど、ポップな中に狂気がうごめいてる不思議な感覚の名曲だね~。
昔ニューヨークで知り合った日本人の友達はこの曲をラジオで聴いて、能天気な最悪の曲だと言っていたけど、僕には聴けば聴くほど奥の深くなっていく曲だと思える。
2曲目の「 Love Street」は、映画「ドアーズ」の中でメグ・ライアン演じる所のジム・モリソンの恋人パムが街を歩いてるシーン(...だったかな?)で効果的に使われていたけど、この曲って僕には何となく売春婦の事を歌ってるように思える。

She has wisdom and knows what to do
She has me and she has you

う~ん、どうかな~?

She has me and she has you だよ~。

フリー・セックスの事とも取れそうだけど...。

ビートルズの「Can't Buy Me Love」も売春婦の事を歌ってるんじゃないかって言われて、ポールは「何にも分かってない」って言うような事コメントしてたもんナ~。
違うかな~?

いや、やっぱり僕はそう感じるな。
僕の中では売春婦の歌と言う事にしておこう。

このアルバムではドアーズのバックのメンバー3人の活躍が著しく、アルバムのディメンションを広げながらジム・モリソンのサポートをしている。
ジム・モリソンがバックのメンバーには絶対的な信頼を置いていたようだけど、このアルバムを聴いているとそれが頷けるね。



2006/6/20

ちょっと前に、音がザ・キュアーっぽいと言う噂のキラーズっていう最近のバンドのCD買ったんだけど、これ聴いてたら何だかア・フロック・オブ・シーガルズを思い出したんだよね。
確かにキラーズって(ピンキーとキラーズではない...)ザ・キュアーっぽい部分があるんだけど、この人達結構ア・フロック・シーガルズも可也聴いてたんじゃないのかな~なんて思ったりして。
そんなこんなで、今日はこの彼らのベスト盤を聴いて夕涼み...。
ディレイの深くかかったギターの音がこのバンドの要かな?
このアルバムのジャケットにもあるように、かもめが飛んでいくようなそんな雰囲気がギターの音から感じられる。
特別何かに長けているバンドではないと思うけど、ブリティッシュ特有のポップ感覚がソング・ライティングに表れていて、僕は結構好きなバンド。( すみません、でもこのベスト盤しか持ってません...)
う~ん、「The More You Live, The More You Love 」。
良いね~、この曲。
タイトルも良いしね。
こういう曲があるだけで、バンドの価値が決まるよね。

ところで、このバンドのギタリストが僕の行ってた高校の物理の先生に良く似てて、プロモのビデオみてよく1人で笑ってた事思い出した。
...って、かなりローカルな話題。
と言うか、僕にしか分からない話題か...ははは...。
僕の高校は国技館のそばにあるんだけど、僕に時代は男子校で今は共学に変ったみたい。
う~ん、僕の時代に共学に変ってもらいたかった...。

その「I Ran」のプロモです↓
http://www.youtube.com/watch?v=t_GUuSRez9Q&search=A%20Flock%20of%20Seagulls%20

プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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