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8/18/2011

前回「Excuse me」に関しての記事を書いて、そう言えばピーター・ガブリエル(ゲイブリエル?)のファーストにそんな曲が入っていたな~と思い出しまして、久しぶりにCDを取り出して聴いておりました。


All songs written by Peter Gabriel, except where indicated.

1. "Moribund the Burgermeister" Gabriel 4:20

2. "Solsbury Hill" Gabriel 4:21

3. "Modern Love" Gabriel 3:38

4. "Excuse Me" Gabriel, Martin Hall 3:20

5. "Humdrum" Gabriel 3:25

6. "Slowburn" Gabriel 4:36
7. "Waiting for the Big One" Gabriel 7:15

8. "Down the Dolce Vita" Gabriel 5:05
9. "Here Comes the Flood" Gabriel 5:38


ジェネシスを脱退してから2年後に発表された1977年の作品で、ピーターのソロ・キャリアの始まりだった訳ですね。
僕が初めて聴いた時の印象は、彼の代表的な名曲が収録されている上、各曲のクオリティが高いにもかかわらず、何かアルバムとしては統一感がなく散漫な感じがしたことです。
ジェネシスを脱退した事で音楽的に縛られる事がなくなり、ピーターは色々な可能性を試してみたくなったのでしょうか、或いは自分の今後向かうべき方向を模索するために、手持ちのカードをバァーッ、っと広げてみたかったのでしょうか、...実験的な曲、アコースティックな曲、時代的な影響か?パンク的なシンプルなロック、ジャージーなブルース、等々、様々な形態のピーター・ゲイブリエルを見せているんです。
ただしそれらが、別々の色の光を発してるためにアルバム全体の色が何色なのか掴み辛くなってる気がしたんですね。
でも、今回何度も聴き返してるうちに思ったのは、自分の中にある矛盾をストレートに出しているだけなのかな?ということでした。
アルバムの統一感より、断然大切な事だったんでしょう。
特にこれはファースト・ソロですからね。

当然のことながら、ジェネシス脱退に関して言及してる曲がいくつか収録されていると言われています。
"Solsbury Hill"や"Excuse Me"がそれだと言われているようですが、見方によっては殆どの曲がそのようにも捉えられます。
やはり彼にとっても、あのバンドを脱退した事は大事件だったんですね。

いや~それにしても「Here Comes the Flood」のメロディが頭から離れません.。。。

素晴しい。

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1/16/2011

息子の通ってる学校で3月に卒業生を送る会がありまして、在校生の送る歌の演奏の手伝いを頼まれました。
曲は一青窈と言う人のこの曲。



送る会での演奏者はピアノの生徒とエレクトリック・ギターの生徒、そしてアコースティック・ギターの父兄と僕がベースをやる事になっています。
先日コード付の譜面を頂いたのですが...。

ややっ、...これ...、難しい...。

ベースはシンプルで問題ないんですけど..、コード・チェンジの嵐で分数コードやディミニッシュのコード、それにD#m7-5なんていう僕にはちんぷんかんぷんなコードまで登場します。
きっとこの曲はピアノで曲がかかれたんでしょうね。
ギターで演奏するのは可也難しいです。

先日譜面を貰ったときに初練習があってちょっと僕は顔だけ出したんですが、...アコギの父兄はすらすらと演奏してましたが、エレキの若大将はやはり全くついていけておりませんでした。
いや~それは当然です。
全くの初心者(それも小学生)にこの曲は余りにも酷と言うものです。
分数コードなどは当然省略形でやったとしても、練習でどうにかなるレベルではないですね。
う~ん、どうなる事か...。

それより何より、ベースでのお手伝いを快く引き受けたもののアンプをとおの昔に処分してしまったあなた...ベース・アンプ一体どうするつもりですか?

うぐっ!


11/14/2010

今朝コネチカットのニューへブンまで仕事で行ったんですが、ニューヨークからは最低1時間半~2時間はみないといけないので、家を出たのが5時半でした。
メリット・パークウエイと言うハイウエイを北上していくんですが、このハイウエイは森の中?をずっと通るのでとても美しいんです。
特に今は紅葉の時期ですし。



更に今日は時間的にもちょうど真っ暗な状態から日が昇り朝焼けになってくる頃だったので、本当に息を呑むような美しさなんですね。
「早起きは三文の徳」とはよく言ったものです。
今日は出だしにイエスの「海洋地形学の物語」を聴いていたんですが、メリット・パークウエイに入ってから、う~ん、これはちょっと違うな..と思い、CDを取り出しジェネシスの1970年のこのアルバムに変更したんです。

1.Looking for Someone – 7:06
2.White Mountain – 6:45
3.Visions of Angels – 6:51
4.Stagnation – 8:50
5.Dusk – 4:13
6.The Knife – 8:56

聴き出した時、音の抜けがイエスに比べてあんまり良くないな~なんて思ったんですね。
何となく音がこもってるような感じで...。(僕のCDのせいでしょうか...?)
いや、いや、でも聴き進めて行くうちに、まるで音が僕の体の中に「侵入」してきてるんじゃないかと錯覚するくらいどっぷりと音楽に浸ってしまいました。
タイトルの「Trespass」は邦題で「侵入」とされていて、何だか卑猥な意味合いだとかって読んだ事があるんですが、違いますね。
音が「侵入」して来るんです。
本当に...。
特にあの美しい風景の中この音世界に身を委ねてると分かります。

高校生の頃だったかな~最初にこのアルバムを買ったのは...。
内ジャケットがとても想像力を刺激する素晴しいもので、その絵を見ながらじっと聴いたものでした。



今日はまさにあの絵を見ながら聴いた時の感じでした。
違っていたのはそれが絵ではなく本物の景色だった事ですね。

このジェネシスのアルバムはまだフィル・コリンズとスティーブ・ハケットが参加する前で、ドラムはジョン・メイフューさんでギターがアンソニー・フィリップスだったんですね。
そういう部分でこれ以降の作品と比較される事も多いんでしょうが、僕は大好きですね。
アンソニー・フィリップスのギターも歪ませると何だか音が粗い感じなんですが、「The Knife 」のソロなんてニール・ヤングが弾いてるんじゃないか(笑)と思う位テクニックではなくガッツを感じる素晴しいものだと思います。

アルバムの事を云々僕が言うより、ジェネシスのメンバーが語ってるのを見たほうがいいかもしれないですね(笑)↓



ピーター・ガブリエルが「ザ・ナイフ 」はキース・エマーソンの当時のバンド「ザ・ナイス」に影響を受けたような事を冗談っぽく語っていますが、面白いのはキース・エマーソンがこの曲を絶賛していたと言う事ですね。
当時のミュージシャン達はお互いに影響し合っていたんですね~。



全然関係ないんですが...今日空港でマイク・スターンを見かけました...。
どうでもいい話...。
 
 
2008/11/29

家内が昨日購入してきたラップトップのコンピューターでこの更新を試みているので、何だか苦戦しています。

木曜の感謝祭から多くの人は4連休と言う何とも羨ましいロングヴァケーションに入っているので、街はいたって静かな様子。
様々な人種や宗教が混在しているアメリカにおいてこの感謝祭って言うのは、唯一アメリカに生活している人の足並みがそろう休日なんではないかと思います。
例えばクリスマスをとって見ても、ユダヤ系の人たちには関係のない休日だったり、マーティン・ルサーの日も黒人以外の人で休日と認めていない人がいたり...。
色々難しいっすよね、アメリカって。

感謝祭の日は、七面鳥を食べて、フットボールをテレビで観戦する、と言うのが典型的なアメリカ家庭の過ごし方のようですが、今年は僕は鴨を食べて、アロー・ガスリーのこの1967年の作品を聴いて過ごしました。

1. Alice's Restaurant Massacree - 18:20
2. Chilling of the Evening - 3:01
3. Ring-Around-a-Rosy Rag - 2:10
4. Now and Then - 2:15
5. I'm Going Home - 3:12
6. The Motorcycle Song - 2:58
7. Highway in the Wind - 2:40

アロー・ガスリー自身が感謝祭の日に不法投棄をして逮捕されたという実体験をもとに歌う「Alice's Restaurant Massacree」は18分を超える大作(アナログ・レコードでは片面に1曲だったんでしょう...。)。それを見て、おおっ、これはプログレか~?なんて、直ぐに何でもプログレに結び付けてしまう性格が出てしまった僕なんですが、当然のことながら別にこれはプログレではありません。
所謂「弾き語り」っていうやつで、伴奏に合わせてアロー・ガスリーが延々とお話を聞かせてくれ、ライブ録音なのでお客さんの反応が手に取るようにわかります。
コミカルに(おそらくは皮肉をこめて...。)話は進められますが、当然英語がよくわからない人にはチンプンカンプン。面白くもなんともないと思います。
しかしながら多少英語が理解できても、笑い声が起こる箇所を聴いて、何がそんなに面白いの?何でそんなに笑ってるの?って思ってしまう人もいるかも知れません。(...って、それは、私です...。)
笑いの感覚ってアメリカ人と違うところもありますからね~(っと言い訳をしてみる...。)
ただ、だとしても何て言うか、田舎の街(マサチューセッツのグレート・バーリントンという街、その昔僕も毎月出張で行っていた所です。)で起こったこの小さな事件に不条理ながらもユーモラスな良き日のアメリカをかんじてしまうのは僕だけでしょうか?
何度も聴いているとシンプルなメロディが頭から離れなくなってしまいます。
静けさの漂う感謝祭の日には合う作品です。

アロー・ガスリーは、ご存知、ウッディー・ガスリー(ボブ・ディランのお師匠さんっすね。)のご子息。
なので、ベタベタのどフォークを聴かせられてしまうのか~と少し不安になる人もいるかもしれませんが、後半はそうでもなく、「Chilling of the Evening 」なんてもろバーズみたいで、現代っ子らしく(...って、もう40年以上前ですけど...。)フォーク・ロック的な感覚で迫ってきます。オルガンの音なんてちょとサイケっぽい。

その後の彼の作品は知りませんが、この1枚にはアメリカへの愛が感じられて好きな作品です。 







2008/11/22

日本では有名大学の学生が大麻を栽培していたとか所持していたとかで、社会問題になっていたようですね。
法律でやっちゃいけないっていうんだから、ちょっと考えられないのかね~、一流大学行ってるのに...。
...って、でもいつも僕が不思議な感覚に陥るのは、これと全く同じ行為をしてもそれが合法であるアムステルダムでは罪にならないと言う事なんです。(それどころかアムステルダムではマリワナは店で販売されていて色んな銘柄があるらしいっす...。凄っ。)
そうなるとこう言う行為自体がが本当に悪なのかどうか疑問に思ってしまうわけですね~。
僕の友人でマリワナ大好きの奴がいるんですけど、彼はそれが転じてマリワナの薬用使用の合法を求める政党(嘘か本当かジョン・レノンもかつて支持していたらしい...。)でヴォランティアを始めて、日夜マリワナの正当性を訴え続けています。
そう言えば、アメリカではかつてクリントン大統領がマリワナを吸った事があると告白していましたが、モニカ・ルインスキーとのスキャンダルほど問題になりませんでした。日本で麻生首相が大麻をやった事がありますなんて発言しようものなら直ぐに政界から追い出されていまうでしょうね。
このギャップは一体なんなんでしょうか...。
一方では殺人と言う犯罪行為が日常起こっていますけど、チャップリンの映画「殺人狂時代」のセリフじゃないですが、個人単位の殺人事件は罪になるにも拘らず、戦争と言う国家規模の殺人は肯定されている。
こういう世界規模の歪みは矛盾と言う形で常に存在している訳で...。
僕は不思議でならないんです。

そんなこんなで日々色んな思いをめぐらせていた所に思わぬ訃報を聞きました...。
あのジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスでドラムを叩いていたミッチ・ミッチェルの死去です。
ドラッグ・カルチャーを体現していたスーパー・バンド、エクスペリエンスのメンバーが全てあの世へ行ってしまったと言う事になります。

と言う事で、ミッチの追悼の意味も込めまして、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの1967年のデヴュー・アルバムを拝聴させていただきました。

1. "Purple Haze"  Hendrix 2:46
2. "Manic Depression"  Hendrix 3:30
3. "Hey Joe"  Billy Roberts 3:23
4. "Love or Confusion"  Hendrix 3:15
5. "May This Be Love"  Hendrix 3:14
6. "I Don't Live Today"  Hendrix 3:55
7. "The Wind Cries Mary"  Hendrix 3:21
8. "Fire"  Hendrix 2:34
9. "Third Stone from the Sun"  Hendrix 6:40
10. "Foxey Lady"  Hendrix 3:15
11. "Are You Experienced?"  Hendrix 3:55

僕が現在所持してるのはアメリカ盤なので、イギリス盤とは内容が違っています。
日本にいた頃アナログのレコードで聴いていたのはイギリス盤の方だったんですが、今ではすっかりアメリカ盤に慣れてしまって、逆にこっちの方が良いな~、なんて思ったりもしてます。

当時は所謂サイケデリック・ロックと言うものが時代を征していた訳ですが、そもそもサイケデリックと言うのはドラッグ使用によって起こる幻覚作用を音楽やアートなどによって疑似体験をさせるものだった訳です。
マリワナなどを吸引すると感覚器官が研ぎ澄まされて、色んなものが異様にカラフルに見えたり、音が普段感じる以上にヴィヴィッドに聴こえたりするんですね。
ですから当時のロックのレコードのジャケはビートルズの「サージェント・ペッパー...」に代表されるようにカラフルなものが多かったんでしょう。

そしてこの「Are You Experienced」と言うアルバムは、そういう意味でサイケデリック・ロックの代表と言ってもいいかも知れないですね。
アルバム・タイトルも、なんともこう直接的で隠し事がないというか...(笑)
特にアメリカ盤は1曲目がジミヘンの代表曲と言ってもいい、「紫の煙」(う~ん、これも包み隠さぬそのままのタイトル。)で始まるので、音が飛び出したとたんに、サイケデリックの効果が一瞬にして得られるんですね、これが...。
いや~、音がうねりうねって飛びまくり、脳味噌の彼方此方でアドレナリン放出のスイッチを押し捲ってしまう訳で、「どうにでも好きにして頂戴!」なんて口走ってしまうほど聴いている僕はもう無抵抗状態。
ジミヘンの言いなりです...。
凄いっす。

ミッチ・ミッチェルはもう怒号の如くフィルインを入れまくりドラムなんですが、決して煩く感じないないのが不思議で凄い。
音楽が彼のドラムを必要としていたんでしょうね。
ですからいくら叩いても音がはみ出さず、音楽の流れを活性化させているように感じます。

ジミヘンはノエル・レディングのベースをあまりかっていなかったようですが、僕は個人的に彼のメロディアスなベース・ラインはソリッド過ぎなくて好きなんです。クリームのジャック・ブルースがやってたようにバリバリにベースを弾くのはこのバンドではちょっと違うんじゃないかな~なんて感じるんです。

いや~、それにしても相変わらずジミヘンは超えていますな~。
以前にインターネットで「ロック最高のギター・ソロは?」なんて言うお題目を見かけたことがあるんですが、僕は絶対このアルバムの8曲目「Fire」のソロに一票入れてしまいます。(それとビートルズの「タックスマン」のポール・マッカートニーのギター・ソロ。)
このソロが飛び出すと僕の脳内のアドレナリンが火山爆発のように、ドカ~ッン!!と音を立てて噴出してしまうんです。
こんなのは他にないですよ。
メロディの組み立てとか、ギターのテクニックとか、そんな次元を超えているのがまさにこの曲のソロです。
う~ん、凄まじいっす。

いや~、あなたもこのアルバムがあればドラッグなど必要なしでサイケデリックな旅が出来ます。
そしてこのアルバムの最後にジミヘンに「Are You Experienced?」と訊かれたら、Oh,Yeah! と答えられるでしょう。

P.S.
実は知らなかったんですが、このアルバムのエンジニアを務めているのも、エディ・クレイマーだったんですね~。
前回、前々回と僕は知らず知らずのうちにエディ・クレイマー関係の作品を連ちゃんで取り上げていたのでした。


2008/10/25

もう10月も後半に入りましたな~。
来週にはもう秋のイベントのひとつハロウィーンが控えております。

と言う事で、今回はそのムードを盛上げるべく懐かしき80年代へヴィメタルのエース、アイアン・メイデン1980年のデヴュー・アルバムを聴いておりました。

1. Prowler – 3:56
2. Sanctuary (Dave Murray, Paul Di'Anno, Harris) – 3:16
3. Remember Tomorrow (Di'Anno, Harris) – 5:27
4. Running Free (Di'Anno, Harris) – 3:17
5. Phantom of the Opera – 7:07
6. Transylvania – 4:19
7. Strange World – 5:32
8. Charlotte the Harlot (Murray) – 4:12
9. Iron Maiden – 3:38


懐かしい、なんて言ってるけど、僕の手元にあるのはオリジナル・アルバムに準じたCDじゃなくて、リマスター盤。
コンピューターに挿入すると、ライブのビデオも2曲(5曲目と9曲目)観れたりする。
いや~、テクノロジーの進歩に驚かされる今日この頃っす。

アイアン・メイデンではリーダーでベースのスティーヴ・ハリスがバカテク・メタル・ベーシストとして当時話題になっていたのを思い出しますな~。
一応僕もベーシストとして自身を名乗っていたことがあるので、その耳(大したもんじゃないけどね~。)をベースを中心に傾けてみたが、正直ちょっとガッカリなのである。
確かにルート音をダダダダーッ、と弾き続けるメタル系のベース・パターンからは逸脱していて、ランニング・ベースがうねっているんだけど、音がペラペラで厚みがないんだよね。
トレブルを効かせ過ぎって感じ...。
メタルを聴いていたらやはり腹に響くベース・ラインがどうしても欲しくなるからね~。
これはリマスターによるものなのだろうか?
当時はこんな風に感じなかったんだけどな~...。

いや~、それにしても、このバンドのオドロオドロしさは一体なんでしょ?(笑)
スティーブ・ハリスのスタイルとか見ると、UFOのベーシスト、ピート・ウエイに影響受けてるのかな~、なんて思うんだけど、確かに音楽的な部分ではマイナー調の楽曲が多くて、UFOからの系列のヘビメタかな~とは感じる。
でもこのオドロオドロしさは、ブラック・サバスが作り出したハードロック=黒魔術の方程式を進展させたものなんじゃないでしょうか?
非常に血生臭い残酷でグロい写真などがライナーの中に掲載されているんだけど、こう言うのってバンドのイメージ作りと同時にある種のメッセージじゃないかなとは思う。
ストーンズのキース・リチャーズなんかもドクロの指輪とかしてて、「人間は皮を引っ剥がせば皆ドクロなんだぜ!」って言ってたみたいに、綺麗事言ってたって所詮人間なんて残酷なものなんだって言ってるんでしょうか。

今年はアイアン・メイデンのマスクでもしてハロウィーンの日練り歩こうかな~...。



って、嘘。


2008/8/23

いや~、大分ご無沙汰してしまったようで...。
こんなブログでも記事をアップするのに結構時間がかかるんで、ある程度まとまった時間がないと出来ないんだよね。
じゃあ、まとまった時間がない位忙しかったのか?と言うとそういう訳でもなかったんだけど...。
最近はちょっと時間が出来るとオリンピックを観てしまって。
前回のオリンピックは全く無関心だったのに...一体どういう風の吹き回しでしょうか。

う~ん、でもスポーツという共通の言語で世界中の人たちが競い合ってるのを観るのはとても感慨のあるもので...。
いや、それにしても大変だよね、こうやって世界中の人を集めて競技をやるって言うのは。
やっぱり、ルールとかの面でも大分解釈の違いとか出てきちゃうし...って言うか、ルール自体が実際変ってしまったり...。
詳しくは知らないけど、柔道でも大分ルール面でもめたんでしょ?
柔道と言えば日本の武道なんだから日本が圧倒的に発言権があると思いきや、やっぱりこうやってグローバル化するとどんどん変化してしまうと言うか、もはや日本のものでなくなってしまうんだよね。
日本がいくら「それは柔道じゃない。」と主張しても、世界は聴く耳を持たなくなってしまう。
だからね、一概にグローバル化って言うのもね~、それがスタンダードになってしまうと多少の弊害があるかもね~?
まあ、日本がいつまでたっても圧倒的発言権を持ってるって言うのもなんだけど。

と言う事で、本題に入りますが...。
今日のこのアルバムはイル・バレット・ディ・ブロンゾ(で良いのかな?)Il Balletto Di Bronzo と言うイタリアのプログレッシブ・ロック・バンドの1972年のセカンド・アルバム。

1: Introduzione
2: Primo Incontro
3: Secondo Incontro
4: Terzo Incontro
5: Epilogo
6: Tua Casa Comoda * Bonus Track*

サンプル♪

ロックが1950年代にアメリカで生まれ、それが世界中に広まって今やロックのない国なんてないんじゃないかと思われるくらいに成長していった。
もう言ってみればロックはグローバル化して原型をとどめない形に変ってしまった。(プログレッシブ・ロックなんて言うのはそういう意味ではその代表と言えるかもしれない。)
しかし英語のロックン・ロールが原型でありスタンダードと考える人にとって、こういったロックの変化や更に別の言語でそれを演るなんて言うのは邪道でもってのほかだったことだろう。(パンク・ロックの登場にはそう言った意識が多少なりとも存在していたと思う。)
ただ元がどうであったにしろ、その物が様々な土地に流れ着き、生き残る為にそこの風土に適した形で変化していくのは当然の事と言えるし、だからこそそこにオリジナルにない味わいが出てくるんじゃないかと、僕は思うんだよね。
だからこのバンドのようにイタリア語でやってるロックと言うのも、とても泥臭いヨーロッパ臭を放っていて、人によっては可也はまってしまうんじゃないかな~と思うんだけど。

このアルバムは学生の頃先輩のアパートで、「このアルバムはイタリア語だけど、言葉が音にのってるからそれ程気にならないよ。」と勧められた作品だった。
でもその後僕はこのアルバムを聴くに至らなかったんだけど、つい最近ひょっとアマ○ンでみていたら比較的安価で販売していたので思わず購入した。
そして届いたのが数日前なので、正直言うと未ださほど聴きこなしていない。
いや~、でもこれは最初に聴いた時から僕がステレオタイプ的に抱いているナポリタン・プログレ、もとい!、イタリアン・プログレのツボをドンピシャと押してくれました。
う~ん、オリーブ油とトマト・ソースの臭いがプンプン!!
イギリスのプログレ・バンドが持っていた神秘的な部分をオカルト的な方向へ少しずらしながら、ワイルドなハード・ロックをブレンドして人間の持つ狂気へと繋げている感じっす。
キーボード中心のバンドなんだけど、ELPのようなキーボード音のけたたましさはあまり感じられなくて、それはあくまでもバンド・サウンドという部分に重点を置いている結果なのかな?と...。 
それがまた功をなしていると言うか...。

これは久々に心が燃えた1枚になりました。

でもさ~、結局イタリアのバンドも世界と言うスタンダードでやろうと思ったら、結局そのルールに従うべく英語でやらざるを得なくなるんだろうね。


2008/8/12

数日前にちょっと不思議な偶然が重なって、何となく気持悪いような気がした。

その日何故か妙にグレイトフル・デッドを聴きたくなって、仕事に彼らのアルバム「ブルース・フォー・アラー」を持参して聴いた所、僕にとって近年にないくらいの大ヒット。
いや~、このアルバムって凄いな~って感動の嵐に巻き込まれ、何度もリピートして聴いていた。
そして、一応交通情報や天気予報の確認の為ラジオのニュース局にスイッチして聞いたニュースに驚いた。
その日はグレイトフル・デッドのシンガー&ギタリスト、ジェリー・ガルシアの命日だったのだ。
お~、何と言う偶然。
これは、ジェリー・ガルシアの霊にデッドを聴くよう仕向けられたのか?(笑)、な~んて、思っていた。

そして一昨日。
やはり何故かアイザック・ヘイズのこの1971年同名映画のサウンドトラックを聴きたくなった。
そして仕事に持参して聴きながら、お~、カッチョえ~、何て感動に浸っていたが、交通情報の確認の為ラジオのスイッチをひねると...。
何とアイザック・ヘイズが亡くなったとのニュース。

え~っ。

う~ん、単なる偶然とは言えこんな風に連日で似たような事が起こると何だか気味が悪い。
これからは仕事に持参するCDの選択にも気を付けないと...。

でも、昨日はこのアルバムをず~っと聴いていたので大丈夫。

1. Theme from Shaft
2. Bumpy's Lament
3. Walk from Regio's
4. Ellie's Love Theme
5. Shaft's Cab Ride
6. Cafe Reggio's
7. Early Sunday Morning
8. Be Yourself
9. A Friend's Place
10.Soulsville
11.No Name Bar
12.Bumpy's Blues
13.Shaft Strikes Again
14.Do Your Thing
15.The End Theme

アナログ盤では2枚組の大作だったようですな。
ソウルをベースにしたインスト中心(ヴォーカルがあるのは3曲だけ)の所謂映画音楽なんだけど、マンハッタンの街中を車で走りながら聴くBGMとして最高に気分を盛上げてくれる。
昨日は涼しかったのでエアコンを切って窓を開けながら大音量で「Theme from Shaft」を聴いていたら、信号で隣りに止まった黒人のおっちゃんがこっちを見て「Yeah, Baby」と言っていた。
この大ヒットした「Theme from Shaft」は今聴くとソウルからディスコへの起点に立ってるような気がする。
リズムが軽快になり、ストリングスのアレンジがより洗練され、音がつややかになっているせいか...。
しかし14曲目の「Do Your Thing」は20分近くに及ぶ大作で、泥臭いファンキーなジャムをダラダラと繰り広げていて僕は気持ち良い。
これは一度でもワンコードなりツーコードなりスリーコードなりのジャムを経験したことのある人なら分かってもらえるかも知れない。
これを聴いているとまるで自分がジャムっているかの錯覚に陥るのだ。

ところで、この邦題「シャフト旋風」(だったと思うけど)と言う映画は、黒人による黒人の為の映画という事で話題になった作品だったと記憶している。
60年代に白人社会に溶け込もうと努力した黒人社会。
その結果、70年代に入って出来たのが黒人による黒人の為の映画だったのはあまりに悲しい。

今年、もしかすると初の黒人大統領になる可能性のあるアメリカ。
実際の所根底の部分では70年代からどれほどの変化があるのだろうか....。
アイザック・ヘイズも天国から見守っている事だろう。



2008/7/22

いや~、暑い日が続く今日この頃、如何お過ごしですか?
僕はここ数日、ハートの1977年リリースのサード・アルバムにハマりながら暑さをしのいでおります。

1. Barracuda
2. Love Alive
3. Sylvan Song
4. Dream Of The Archer

5. Kick It Out
6. Little Queen
7. Treat Me Well
8. Say Hello
9. Cry To Me
10.Go On Cry

何とも中世の魔女みたいな雰囲気のジャケットなんだけど、このウイルソン姉妹が鏡と櫛を持っているので何か意味ありだなと思ってちょっと調べたら、これは多分グリム童話の「水の魔女」(英語タイトル「The Water Nixie」原題「Die Wassernixe」)から来ているのじゃないかと推測できた。(いや~、今の時代は本当にキーひとつで簡単に調べられるね~。)
このジャケットが何を言わんとしているのかははっきりと分からないけど、これはレコード会社を移籍後の第一弾だし、当時この美人姉妹がレズビアンの関係にあったとか言う噂を立てられたりしてたのを考えると、この童話の中に出てくる魔法の力と自分達の奏でる音楽の力を重ね合わせて、諸問題に立ち向かう自分達の意志を表現したのかな~何て思った。

レッド・ツェッペリンに多大な影響を受けたことで知られているハートだけど、このアルバムでも彼方此方にその痕跡を見ることが出来る。
オープニングを飾る彼女等の代表的なロック・ナンバー「Barracuda」も何となくゼップ的。人によっては、ベースのリズムは「アキレス最後の戦い」から来てる、って言うけど、う~ん、でも全体的な曲の印象は「アキレス最後の戦い」とは全然違っている。
いや~、でもストレート中にもアイデアが詰まっていてメチャカッコいい。
僕はこの曲の2番の所の

Back over time we were all
Trying for free
You met the porpoise and me

の後の、「ア、ハハア~。」って言うアン・ウイルソンのアドリブ?に昇天してしまう一人なんだけど(って、そんな人他にいないか...。)、こんな細部にもバンドの魅力が行き渡っているのは凄い。
それにしても「Barracuda」って一体何なの?日本のコミック・バンド?って思って調べたら、オニカマスって言う魚の事だったんだね。



どう猛な魚らしくて、そこからか英語では「どう猛な人」を指すらしい。
う~ん、と言う事は、この曲でハートは、ミュージシャンから搾取を重ねるレコード会社の事を皮肉ったのか、何のデリカシーもないマスコミやファンの事を歌ったのか...。

2曲目の「Love Alive」は美しい名曲ですな~。
アン・ウイルソンのフルートが非常に効果的で、ジャケットにも表れている中世的な雰囲気が漂っている。
そんな中で

Keep your love alive

と「愛を求める気持」ではなく、自分の中にある「愛する心を持ち続ける」事の責任を歌った、ある意味厳しいメッセージが歌われている。
結局物事、他人のせいじゃなく、自分の中に本当に「Love」があるのか?って言う事だと思う。

4曲目の「Dream Of The Archer」は明らかにゼップの「限りなき戦い」を意識しただろう、アコースティックなナンバー。
マンドリンが美しい。
アン・ウイルソンのヴォーカルも何処となくサンディ・デニーっぽいような気がする。...って言うか、本当なら「限りなき戦い」でロバート・プラントとデュエットするのはサンディじゃなくて私なのよって主張してるような気さえしてしまう。

僕は8曲目の軽快でポップな「Say Hello」がお気に入り。
こう言う、肯定的なのって良いな~。

...。

さあ、そろそろ仕事へ行く時間かな...。
今日も暑そうだけど、頑張っていくか。

今日はハートの1枚目でも持参していくか...。


2008/5/21

いや~、気付かないうちに5月ももう後半に入っていたんですね~。
早~っ!
NYは未だ朝晩肌寒い日が続いてるので、何となくまだ5月の前半の心算で居りました。(自分は物事を理論的に考えず感覚的に捕らえる人間なので、こういう曖昧な事が度々起こります...。)

と言う事で、今日は僕の大好きなアメリカン・バンド(あえてアメリカンとた付けました。)グランド・ファンク・レイルロードの1970年のサード・アルバムです。

1. Sin's a Good Man's Brother
2. Aimless Lady
3. Nothing Is the Same
4. Mean Mistreater
5. Get It Together
6. I Don't Have to Sing the Blues
7. Hooked On Love
8. I'm Your Captain (Closer to Home)

      サンプル♪

グランド・ファンクは好きなんですね~。
ただ単に「気持ち良さ」を音に追求しているだけではなく、色んな意見はあると思いますが自分達自身のメッセージを持っていて、何ていうか、凄く真面目な感じがするんです。

このアルバムは仕事で遠出する時によく携帯しています。
帰宅時に聴くんですが、アルバム最後の曲「I'm Your Captain (Closer to Home)」が自宅に近くなってから聴けるようにタイミングを見計らって聴き始めるんです。
そして

I'm getting closer to my home

と曲にあわせて大声で歌いながら、安全に1日仕事を終えて帰宅できた事を喜び祝うんです。(相変わらず単純で御目出度い性格ですが...。)

Everybody listen to me
And return me my ship
I'm your Captain, I'm your Captain
Though I'm feeling mighty sick

何で「Though I'm feeling mighty sick」なのかな~、船長なのに船酔いしてるの?なんてバカな事以前は思っていたのですが、時代的にこの曲はベトナム戦争からの帰還について歌われたものなのですね、きっと。
「sick」どころかこの人は死にかけてるんでしょう。
戦場と言う地獄から自分の家という天国に帰ることの出来る喜び(と言うか、必死な願い?)を感じる事が出来ますが、曲の終わりが

I'm getting closer to my home

のリフレインで終わってしまうんです。
「家」に近づいてきたとは歌われているんですが、決して辿り着いてた事は歌われていない。
この部分はストリングスなどのアレンジが加わり夢見心地な感覚になるんですが、我が家という「天国」に近づきながらそのまま「本当の天国」へ行ってしまっているように思えます。悲しいですね。
だから僕は帰宅時にこの曲を聴いて実際に家につけた時、命の尊さを思い自分が生きている事を感謝するんです。(ちょっと大袈裟。)

最後の曲から解説してしまいましたが、このアルバムは1曲目の「Sin's a Good Man's Brother」からガツンときます。
アコースティック・ギターに導かれて「へヴィ」と形容するしかない爆裂するギター・サウンドがスピーカーの左右に鳴り響いた時は、いつでも「おっ~お~...。」と唸ってしまいます。
これぞハード・ロックに真髄!
素晴らしい。
しかしながら、アルバムを聴き進めていくと単なるハード・ロックでこの作品は終わっていないのを感じます。
それは1曲目や8曲目のアコースティック・ギター入や4曲目、5曲目のエレクトリック・ピアノの導入に表れていると思うんですが、ファースト・アルバムやセカンド・アルバムでゴリゴリのハード・ロック路線を突っ走ってきたグランド・ファンク・レイルロードが自分達の音楽性に幅を持たせようと言う意志なのでしょう。
そこら辺は、やはり3枚目のアルバムでアコースティック・ギターを大幅にフューチャーしてバンドの可能性を広げたレッド・ツェッペリンに似ているような気がします。
ただビートルズのようにスタジオでしか出来ないような(最近ではそうでもないですが。)アレンジではなく、このアルバムでも出色の「Mean Mistreater」に表れているようにあくまでライブでの演奏を念頭に置いてアレンジしているのを感じます。
またこのキーボード導入が後のバンド加入メンバーでキーボ-ディストのクレイグ・フロストに繋がったのかな~なんて思いました。

グランド・ファンク。

良いな~。
大好きです。
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Euge
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夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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