忍者ブログ
天知る 地知る 汝知る
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



2007/8/11

真夏だと言うのに今日はまるで秋みたいに涼しかったですな~。
気持ち良かった。

僕は休日の朝ダイナーで食事をするのが好きで、今朝も駅前のダイナーへ行って来た。
これは言わば1週間働いた褒美、或いはちょっとした贅沢だね~。
基本的にはご飯に味噌汁の方が好きなんだけど、休日の朝の雰囲気を味わうにはダイナーでのトーストとコーヒーの方が圧倒的に良い。

アメリカに来て早16年...。

時間の経過をしみじみと想いながらコーヒーをすすっている僕の頭の中に、スーパートランプの1979年のこの名盤が思い起こされた。

スーパートランプはイギリスのバンドだけど、このアルバムより以前にアメリカに拠点を移してたんだよね。
ビジネス的にはアメリカでの成功は不可欠だモンな~。
ただ僕が想像するに、彼等は彼等自身が思い描いていたアメリカと現実のアメリカのギャップに大いに悩んでいたんじゃないかな。
それはこのアルバムを聴くと感じるよね。

1曲目の「Gone Hollywood」。
Hollywoodと言えば、アメリカン・ドリームの象徴のようなところだから、イエー!イエー!俺達ハッピーだぜ~!なんて歌を想像したら、これは正反対。

It's just a heartbreaking
I should have known that it would be let me down
It's just a mind aching
I used to dream about this town

明らかに意気消沈。
アメリカに対しての思い違いを吐露している。

2曲目の名曲「The Logical Song」では、社会に押し潰されながら人生の意義を問う人の苦悩が歌われているし...。

この2曲を聴いただけで、このアルバムが暗く重いテーマを持っているって分かるよね。

そしてアルバム・タイトル・トラック「Breakfast in America」
ささやかな夢とそれを押し潰す現実に右往左往している人の憂鬱を歌ってるのだろうか。
何とも胸を締め付けられる....。
ロジャー・ホッジソンの何となく頼りなげのヴォーカルが絶妙ですな~。
名曲です。

う~ん、聴き進めていくと、どんどん暗くなってくな~(笑)

そしてこのアルバム中、僕のフェイヴァリット「Lord Is It Mine」

I know that there's a reason why I need to be alone
You shown me there's a silent place that I can call my own
Is it mine, Oh! Lord is it mine?

You know I get so weary from the battles in this life
and as many times it seems that you're the only hope in sight
Is it mine, Oh! Lord is it mine?

When everything's dark and nothing seems right,
there's nothing to win, and there's no need to fight

I never cease to wonder at the cruelty of this land
but it seems a time of sadness is a time to understand
Is it mine, Oh! Lord is it mine?

If only I could find a way
to feel your sweetness through the day
The love that shines around me could be mine.
So give us an answer, won't you,
We know what we have to do,
There must be a thousand voices trying to get through.

う~ん、またしても歌詞を全部載せてしまいましたが....。
最後の部分

There must be a thousand voices trying to get through.

自分ひとりではないんですね。
何千も何万も何億もの人達が人生の重荷を背負い、光の向こうに到達しようと叫び声を上げているんです。
と、そんな事を思わされるけど、この部分に何故か救われたような気がするのは僕だけだろうか...。

最後まで諦めてはいけないんですな~、人生。
PR


2007/7/11

ニューヨークの空港は飛行機の遅れやキャンセルが多く、全米でもメチャクチャ評判が悪いらしい。
今日は夕方から雷雨になると天気予報では言っていたが、雷雨になる以前に飛行機のキャンセルが相次ぎ、ラガーディア空港での仕事が結局なくなってしまった。

と言う事で、午後は自宅で音楽鑑賞。
何となくこのSixpence None the Richerの1997年のセルフ・タイトル・アルバムを聴いていた。
う~ん、これはもう10年前の作品なんだな~。
自分の中では可也最近のアルバムと言う印象なんだけど...。
基本的に60年代とか70年代とか古いのばっかり聴いてるからな~、10年前なんてそれに比べると未だ全然最近なのは確かかもね...。

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックというジャンルがあるらしく(詳しい事は知らない...。)、敬虔なクリスチャンがその教えを下にやっている音楽なのだろうか。一応このバンドはそのジャンルに属しているらしいけど、音的には宗教的というより所謂現代のポップ・ミュージック。
このバンドの代表曲とも言うべきポップ・チューン「Kiss Me」がこのアルバムには収録されているのだけど(日本語のヴァージョンなんてのもあるんですな~。)アルバム全体はこの曲の持つ牧歌的雰囲気とは大分違い可也暗く重いものが漂っている。
僕も元々この曲を気に入っていてこのアルバムを買ったんだけど、見事に自分が想像していた物と大きなズレがあり逆に得した気分だった。
例えば1曲目の「We Have Forgotten」
大人になるにつれ失われてしまうものについて、どちらかと言うと悲観的に歌っているように思う。

Dreams, inconsistent angel things.
Horses bred with star-laced wings.
But it's so hard to make them fly, fly, fly.
These wings beat the night sky 'bove the town.
One goes up and one goes down.
And so the chariot hits the ground, bound, bound.

We have forgotten (don't try to make me fly)
How it used to be (I'll stay here, I'll be fine).
How it used to be (don't go and let me down)
How it used to be (I'm starting to like this town).

自分の子供達を見ていても感じるし、自分が子供だった頃の事を思い出しても分かるけど、子供の頃は僕にもあなたにも開いている扉が沢山あった。それが社会に適応するために受ける教育(別に教育批判ではないっす...念の為。)とか常識とか色んなものを蓄積していくうちに、その開いていた扉が段々と閉ざされていってしまった。

We have forgotten how it used to be

ただ、我々は忘れてしまっただけなんですよね。
失ってしまった訳ではない。
扉は閉まってしまったけど、空けることは可能なんです。
それをするかしないかは、個人の選択でしかないんですよね。
僕はたまに扉探しをして、錆びてしまった鍵で一生懸命開けています。

「I Can't Catch You」や、「The Lines of My Earth」、「Sister, Mother」と僕の好みの佳曲がずらりと並んでいて聴き応えのある作品になっています。

良いですね、音楽は。
今日も扉をひとつ開けられたかな?
2007/7/1

久々に昨晩友人のバンドのライブを観てきました。
いや~、いいね~バンドって。
自分でもライブやりたいな~なんて思いました。

ところで、このドラマーの友人が別のプロジェクトでやっているプログレ・バンドがデビューしたらしく、僕としても是非今後応援したいと思ってこの記事を書きました。

Shadow Circusというバンドです。



調べた所日本でも既にアルバムは発売されているようで(こんなとこ、とか、あんなとこで...。)、彼も出来れば日本でのライブも実現させ、日本のファンを是非獲得してマーケットを広げて行きたいと言っていました。

僕はサンプルで音源をちょっと聴いた程度なんですが、中々良かったです。
キーボーディストがイエスのジョン・アンダーソンのサポートで演奏していたらしく、イエスっぽいニュアンスがところどころ聴こえます。

しかし、今時プログレをやるバンドがあるんですな~。
妙に嬉しくなってしまった話でした。


2007/6/9

今週は忙しかったな~。
多人数のお客さんの仕事がず~っと入っていたので、うちの会社のドライバーが所有する9人乗りのバンを借りて、朝から晩まで...。
最初はバンなんて運転した事なかったので不安だったが、ある程度慣れると普通のセダンより運転しやすい事に気付いた。
視点が高いので交通状況が一目で分かる。
う~ん、交差点内でバスやトラックが立ち往生している状況を良く見かけるが、こんなに交通状況が把握しやすい車であの状況を作り出すのは、明らかに彼らが確信犯だと言うのが分かるね。

まあ、それはさて置き...。
今週は天気もとても良かったので、待機中も清々しい気分でいられた。
こんな空が澄み渡って気持ち良い日に聴くのにうってつけのCDがある。
そう、それはスカイと言うバンドの1979年リリースのファースト・アルバム「Sky」。
クラッシック音楽界のギタリスト、ジョン・ウイリアムスが組んだロック・バンドと言う事で当時可也話題になったらしい。
僕は当時中学生だったのでそんな話題の蚊帳の外にいたわけだが、レコード屋さんで見かけたセカンド・アルバムのジャケットと帯に書いてあるコメントを見て興味を持ったのは覚えている。



そしてボンヤリながらそれらからプログレッシブ・ロック的な匂いを感じていた。
それを数年前にふっと思い出し、数十年の時を隔てて初めてCDを購入、このバンドと御対面する運びとなった。
う~ん、やっちゃいけないんだけど、その当時の印象が強くあってプログレッシブ・ロックっぽい音をこの作品に可也期待してしまい、実際の音とのギャップから、この作品の正当な評価が出来なかったように思う。
しかしながら、何度となく聴いていくうちに大分その呪縛から解き放たれていき、今ではそれなりに気に入った作品になっている。

ロックと言う音楽は、他のジャンルの音楽、クラッシックやジャズ、民俗音楽、等を軟体動物の如く柔軟に吸収してここまで成長してきた。
同時に吸収された側からのアプローチとして、ジャズ界のマイルスがロックを取り入れた事は大きな衝撃だったろうし、その後ジャズ・フュージョンというジャンルも形成されていった。
しかしながら、ジャズを取り入れたロックとロックを取り入れたジャズには基本的な違いがあり、そのボーダーを越えてしまうと逆に面白みがなくなってしまうと僕はいつも思う。
日本食のブームが最高潮のここニューヨークだが、日本食もロックのように他の食文化、フレンチやイタリアン...を取り入れて発展してきているし、またその逆もある。
それはそれぞれの食文化がそのアイデンティティを失わずにいるから保ち続けているのだと思う。
このギリギリの部分での融合の比重がそれぞれの個性になっているのである。

そして、クラッシク界からロックにアプローチしてきたこのバンド、スカイ(と言ってもメンバーにはロック畑の人もいる。)に話を戻すと...。

う~ん、ロックと言うには少し物足りないのである。
クラッシック...とは言えないよな~、...やっぱり...。

なんか微妙な融合という気がしてならない...。

そこら辺が当初気になり、あんまり諸手を上げて歓迎出来なかった部分かもしれない。

しかし、あまりビートを効かしていない「Carillon」や、サティの「Gymnopedie No.1」の美しさには涙がちょちょぎれる。
う~ん、素晴らしい...。
ジョン・ウイリアムスのアコースティック・ギターの一音一音が活き活きとしたヴァイヴを解き放っている。

う~ん、これだな~。
この世界に浸っていたいな~。
何て思って聴いていたらお客さんが戻ってきたので、CDはプレヤーに入れたまま一時中断して仕事に戻った。
そして、帰宅途中再び聴きなおそうと思ったら...。

ありゃ。

CDプレーヤーが動かない。
イジェクト・ボタンを押しても「No CD」と表示されるだけ...。
プレイ・ボタンを押しても、ラジオに切り替えても、なだめても、すかしても、全然言う事を聞いてくれない....。
参ったな~、SKYのCD食われちゃったよ。
もう諦めてCDは改めて買いなおすことにして、このバンの所有者には説明しようと思っていたら...。

帰宅して、車のエンジン切って、何気にイジェクト・ボタン押したら、
出て来た~!
CD出て来た~!

良かった良かった。

おしまい。




2007/5/16

いや~、最近舞い始めていますな~、花粉。
目が痒くてしょうがない。
そして僕の場合は、咳が止まらなくなるっていう症状もでるんだよね~。
困ってしまいます。

そんな苦しみを背負いながら、神の導きを請う為にサンタナとジョン・マクラフリンによる1973年のこの作品を聴いていました。
ん?1973年?
そう言えばこのところず~っと1973年の作品を聴き続けてるな...。偶然だけど...。

(この作品はず~っと未聴だったんだけど、evergreenさんのブログで見てこの度聴くに至りました。有難うございました。)

これはインドの導師スリ・チンモイの下にいた2人による競演作品だけど、僕の独断的解釈では言い出しっぺはジョン・マクラフリンの方だね。
作品の全体的な印象はサンタナの音に近いんだけど、これは恐らくマクラフリンが意識的にしたことだと思う。
製作過程での主導権も恐らくはマクラフリンにあって、もっとマハビシュヌっぽい作品も作れたんだろうけど、自分は1歩引いてサンタナを前に出した結果こうなったんだろうね。
全くをもって根拠は無いんだけど...。
聴いてるとそんな気がしてくるんです。

コルトレーンの「A Love Supreme」で幕を開けるんだけど、流石一流ギタリストの競演。いきなりテンション上がりまくりで、2人共凄い勢いで弾きまくってる。
サンタナってこんなに早弾きする人だったっけ?
ジョン・マクラフリンに触発されて(対抗してと言う感じではない。)指が動いてしまったんだろうね。きっと。
これまた僕の独断的解釈と言うか、感想だけど、聴いてればどっちのギタリストのプレイかはっきりと分かるのがこの作品の凄さというか、この2人の素晴らしさだろうね。
それだけ2人とも確固とした自分の音を持っていて、表現できているんだね。決して物まねになっていない。
ソロのフレーズもサンタナはストーリー(展開、組み立て)があるけど、マクラフリンは音を剛速球でぶつけて来てる感じ。
全然違うよね。
以前スティーブ・ヴァイのソロ・アルバムの事をこのブログで取り上げて書いた事なんだけど、Bzのギタリストと彼の2人で繰り広げられるギター・バトルが一体全体どっちが弾いているのか分からない位似通ったギター・プレイだった。
あれでは2人で弾いている意味が無いと思うんだけど...。
僕の耳がもう彼らについて行っていなくて、違いが分からないだけかも知れないけどね...。

その昔、ニューヨークに来たばかりの頃街中でスリ・チンモイの無料ワールド・コンサートという張り紙を見て、おっ、これは一度行って見ないといけないな~と友達を誘って行った事がある。
会場に到着と同時に自分達が可也場違いな場所に来てしまったことに気が付いた。(コンサートというよりも、宗教の集いといった感じだったんだよね。)それでも、ちょっとだけ観ていたんだけど、スリ・チンモイのシタールは僕が聴いても分かるくらい素人じみたものだったので、直ぐに会場を後にした。
う~ん、遠い昔の話です。


2007/3/3

いや~、もう今年も3月に突入ですな~。
相変わらず時間の経過は加速していくばかり...。
はっと気付いたら棺おけに片足突っ込んでるなんて状態にならないように毎日を大切にしていかないとね。

昨日の午前中、仕事と仕事の間が1時間半くらい開いたので空港のリムジン待機場でゆっくりしていた。
う~ん、何て言うか、こんな事って以前の仕事では考えられない事だった。仕事のスケジュールがギリギリで余裕なんて全く無くて、いつも精神的に何かに追われているような状態でいたからね。
あ~、こんな風に余裕のある仕事に就けて、何て幸せなんだろうか、満足、満足...なんて思って、このスティーラーズ・ウィール、1973年のファースト・アルバムをカー・ステレオの中に挿入した。

このアルバムにはタランティーノの映画で使われてリバイバル・ヒットとなった「Stuck in the Middle」が収録されている。
この曲ってシェリル・クロウの出世曲「All I Want To Do」の下歌じゃないかなと思っていたのは僕だけだろうか?メロディが似てるわけじゃないから、パクリでは無いんだよね。
曲を作る時の動機になったって言うか...。
シェリル・クロウはそれにディスコっぽいニュアンスを加えていたから、ちょっとしたレトロな感覚でうけたんだろうね。
この曲に象徴されるように、全体にポップな音作りになっているアルバムなんだけど、何かこう明るさがないと言うか、陰りをもった作品なんだよね。
所謂ラブ・ソングなんて一切ないし、人生につまづきながらその意義を求めているような曲が多い。

「Another Meaning」

Still don't know what I really believe in,
Will someone please put on the light, and make me feel all right?
I've searched my head all night,
Looking for another meaning

車の中で寝転がりながら聴いていた僕は、はっと思った。
う~ん、確かに以前に比べてストレスの少ない仕事に就いたけど、これで満足してしまっていて良いのだろうか?
別に改めてもっと良い仕事を探すべきだと言う事じゃないんだけど、満足の中にどっぷり浸かっていたら人としての進歩がなくなるし人生終わったようなもんじゃないかって...。
満足しながらも、常に外から自分自身を見ながらAnother Meaningを模索していかなきゃって改めて思わされた。
そうだよね~、今や現存するいろんな意味で世界一のロック・バンド、ローリング・ストーンズですら未だに「I can't get no satisfaction!」って歌い続けてるし、ザ・フーのピート・タウンシェントも未だに怒り続けてる....。
だから、前進し続けていられるんだろうから。
改めて反省を促してくれたこの「Stealers Wheel」に感謝しながら、昨日はその後の仕事を終わらせました。

いや~、ロックン・ロールはいつでも僕の人生の教科書です...。


2007/1/25

ここの所めっきり冷え込んできましたね~。
今日もチラチラと雪が舞っていましたが、車が汚れるので嫌なんですよね~。(自分で磨かなきゃいけないから...。)
そんなこの数日間、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのアルバムをかわるがわる聴き続けていました。
う~ん、孤高のヴォーカリスト、ピーター・ハミル率いるヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター...。
僕は元々そんなに好きなバンドではなかったけど、はまる時ははまりますな~、この人達...。
基本的にメロディ重視のロックとは一線を画してるから、取っ付き辛いのはあるよね。...って言うかこの人達、意識的にメロディを排除しようとしてる気がする...。
一つにはデビッド・ボウイに似た声質を持ってるピーター・ハミルのヴォーカル・スタイルだね。
この人、歌を歌わないでしょ。
彼のしてるのはどちらかというとポエトリー・リーディングに近いもんね。
言葉のイントネーションとかを強調しているのが歌になってるという感じ。
きっとこの人はメロディと歌詞をそれぞれ別の物という風には観念的に捕らえていないんだろうね。
言わばディラン的というか...、う~ん、ちょっと違うか。
どちらかと言うとジム・モリソンに近い感じかな?
いや、パティ・スミスの方が似てるかな?
で、バンドもピーターの詩の朗読にコラージュ的に音をぺたぺたとのせていってるから、摑み所のない曲という印象になってしまう。
しかしながら、このピーターの歌う歌詞に目を瞑って耳を傾けていると、...。
う~ん、じわりじわりと心に侵食してくる何かを感じてしまいます。
そして彼等のこのサード?アルバム...。
タイトルの意味は不明だな~、僕には良く分からない...。
ただこのアルバムのタイトル「Help Me!!」でも良かったんじゃないかと思うくらい、各曲でピーターがこの言葉を連呼してます。
自分にはどうにもならない生まれ持って背負わされている宿命と言うものに、苦しみ、もがき、こぼれてしまう「Help Me!!」という叫び...。
う~ん、ずしりと重い。
特に2曲目の「 House With No Door 」を聴いていると、彼の持つ苦痛と言うのがひしひしと伝わってきます。
これは超名曲です。
僕は何度もリピートして聴いて涙します...。
素晴らしい。

それにしても、こんなにもハンサムなバンドのフロントマン、ピーター・ハミル。



何故に彼はこんなにも苦しみを抱える事があるのでしょうか.。。。?


2007/1/14

う~ん、今日は可也懐かしいアルバムを引っ張り出して聴いていた。
ロビン・トロワーがジャック・ブルースとビル・ローダンで組んで作ったタイトルもそのままの「B.L.T.」。
1981年の作品。
トリオというバンド編成に拘り続けた?ロビン・トロワーとジャック・ブルースがこれまでにバンドを一緒にやっていなかった事が不思議なくらいで、彼等の出会いは必然的だったような気がする。
音はジャケットにもあるB.L.Tサンドイッチのように、クリスピーでありながら瑞々しい切れのある味わいのサウンドで、言わばジャック・ブルース=ベーコンの脂っこさが、ビル・ローダン=レタスによって適度に抑えられ、食べやすくなっているという事か...。
ビル・ローダンのドラムがシンプルでストレートなんだよね。
それに合わせてジャック・ブルースも比較的おとなしくストレートにベースを弾いているから、ジャックのファンの僕には少し物足りない気がしてた。
脂っこいの、好きだからな~。
80年代に入って、60年代、70年代とバリバリに楽器でバトルを繰り広げていた時代とは違った方向性や可能性をこのバンドでは模索していたんだろうね。
でもロビン・トロワー=トマト、は甘みのある果汁をこのサンドイッチ全体に行き届かせている。
曲は殆どがロビン・トロワーによるもので、ジャック・ブルースの作品は「Life on Earth」という曲のみ。
クリームでは殆どがジャック・ブルースの作品だった事を考えると、ジャックがこのバンドに求めていたものは何だったんだろうか?
ちょっと謎である。
このアルバムはハードでソリッドなロックン・ロールのオンパレードなのだが、僕のフェイヴァリットは美しいバラード「Won't Let You Down」。
今日もこの名曲に聴き入ってしまった。
素晴らしい。
明日はこのロビン・トロワー&ジャック・ブルースのプロジェクト2作目でも聴くかな~。




2006/12/30

またまたしばらく振りの更新になってしまいました。
この更新が今年最後になるか、もう一回くらい出来るか...。
いや~、今年ももうわずかですな~。
僕自身にとっては今年は変化の多い年で(厄年でしたが)、来年は良い年になると感じています。

と言う事で、今回は久々に手に取って聴いてみたテレヴィジョンのこのセカンド・アルバム。
どうしても彼らの衝撃的なデビュー・アルバムと比較しがちになってしまうんだけど、このセカンド・アルバムも僕は可也好きです。
ファースト・アルバムはアングラ的で暗い雰囲気が漂い心臓を刃物でズタズタにされたような鋭利な衝撃があったけど、このセカンド・アルバムは大分明い雰囲気のメイン・ストリーム的な曲作りが施され、まるで心臓を鷲づかみされた包まれるような感覚がある。
聴いていると感動で胸が息苦しくなってくるんだよね。
でも決してそれは悪い事ではなく、逆にこのアルバムの最大の魅力にさえなっているんじゃないかな。
アルバムのスタートが「Glory」だもん。
「栄光」だよ。
アングラの人は「栄光」なんて言葉は使わないもんね~。
つまり彼らはファーストの成功で「栄光」を得て、このセカンドでそれをバンドの成長の形として受け入れていたんだと思う。
だから嫌味に聞えない。
僕はこのアルバムでは2曲目の「Days」に何故かいつも心を奪われる。
詩的でノスタルジックなサウンドにのせてトム・ヴァーレンが優しく歌う...

Days, be more than all we have.

う~ん、美しい...。
こう言う詩的な美しさはファースト・アルバムには無かった。

そして「Foxhole」。

Soldier boy stands at a full salute.
He wants your orders to execute.

処刑の執行命令を待つ兵士の姿。
イラクのフセイン元大統領の死刑執行とオーヴァーラップしてしまった。
トム・ヴァーレンのギターが凄まじい...。

ギタリストとしてのトム・ヴァーレンの評価ってあまり聞いたこと無いんだけど、この人可也凄いギター弾くよね。
特にギターソロ。
音数を最小に抑えているからフレーズに無駄が無く、とてもソリッドでダイレクトに表現が伝わる。
音質的にロイ・ブキャナンのギターを思い起こさせられる。
トム・ヴァーレンのギターはもっと評価されるべきで、色んなギタリストに聴いてもらいたいと思う。

という事で、もしこれが今年最後の更新になりましたら、
皆さん良いお年を!


2006/11/18

またまたご無沙汰の更新になってしまいました。
今週も忙しくて...。
ネットは開くんだけど、文章を書く気力まではおきないんだよね~。

このところNYは異常なくらい暖かい。
暖かいのは過ごしやすくて助かるんだけど、こう異常なのはちょっと心配になってしまうよね。
ラジオではエルニーニョの影響だろうって言ってたな~。
こんな陽気のせいか、あんまり最近へヴィーな音楽を聴きたくならないので、80年代のポップな物ばかりでお茶を濁していた。
前回のマイブーム、フェイセスにも流石に飽きてしまったし...。
でも80年代ポップが僕の耳の渇きをいつまでも満たしてくれるわけでもないわけで...。
もういい加減これらにも飽きが来た時に、ふっとCDの棚から取り出したこのヴェルヴェット・アンダーグランドの4枚目。
うっぎゃ~!
かまされてしまいました。
アッパー・カット!
そんな耳に心地良い音楽ばっかり聴いてないで、またロックしなきゃだめじゃね~か!ってお説教されてしまったような...。
って言ってもこの4枚目は、ヴェルヴェットの持っていた怪しさを取り除いて、ストレートで聴きやすいロック・アルバムになってるんだけどね。
結局このアルバムの前に脱退したジョン・ケイルがヴェルヴェットの怪しい部分を担ってたって事なのかも知れない。
いや、でもルー・リードも可也怪しい男だよな~。
う~ん、たまたまこの時期バンドがストレートなロックン・ロールをやりたかっただけなのかも?
と言う感じで、このアルバムはヴェルヴェットらしからぬ健全?なロックン・ロール・アルバムに仕上がっている。
でもさ~、これを聴くとヴェルベットがパンクの源流だったって実感できるよね~。
モットがカヴァーした「Sweet Jane」とか、また「Rock & Roll」なんてナンバーね。
所謂ニューヨークのノリだよな~。
この雰囲気は未だにニューヨークのクラブ・シーンで息づいてるんじゃないかな?( ...いや、今は全然知らない...。でも数年前までは確かに息づいていたと思う。)
またルー・リードのヴォーカリストとしてのテクニカルな面がこのアルバムを聴いてると良く分かる。
ディラン的な歌い回しをしながら突如として飛び出してくるフォルセット・ヴォイス。
う~ん、ソング・ライターとしてだけではなく、当然のことながらパフォーマーとしても優れて才能をキラキラさせていたルー・リード。
素晴らしい。
今回このアルバムを聴いていて、気になっていた「New Age」の中で歌われているthe fat blonde actressについてネットで調べてみた。
いや~、簡単に答えが出てしまって逆に面白くなかったな。
今やキー一つで答えが出てしまうこの世の中。
本当にこれで良いんでしょうか?
で、このthe fat blonde actress って、どうもキム・ノヴァックの事だったらしい。
彼女は当時一世を風靡した大スターだったからね~。
でも、fat って言うのが良く分からない。
その後彼女太っちゃったのかな?


キム・ノヴァック

プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
アクセス解析
カウンター
最新コメント
(05/13)
無題(返信済)
(11/10)
(09/18)
無題(返信済)
(09/15)
無題(返信済)
(09/13)
最新トラックバック
ブログ内検索
バーコード
フリーエリア
忍者ブログ [PR]