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1/13/2011

今日のお客さんがNYは初めてと言う事だったので、JFK空港からマンハッタンまで来る途中所々の観光ガイドをしておりました。
クイーンズからマンハッタンへ入るミッドタウントンネルへ来て、「このトンネルはイースト・リヴァーという川の下を通ってるんです。」と説明した時、心の中で「おお、イースト・リヴァーか~...。」と思わず囁いてしまいました。

トンネルまでの様子↓


というのもつい最近ブレッカー・ブラザースの1978年のこのアルバムを聴いていたからなんです。

1. East River
2. Inside Out

3. Some Skunk Funk



4. Sponge



5. Funky Sea, Funky Dew



6. Squids

   
   全曲視聴

1曲目が「イースト・リバー」ですからね...。


今年のプログレ会の新年会で会長からこのCDを借りてきたんですが、いや~凄いっす!!
カテゴリー的には何でしょう?ジャズ?フュージョン?ファンク?...。プログレではないですが...まあ、そんなことはどうでも良いです...。
アルバム・タイトルが如実に全てを形容していますね~。
兎に角”音の嵐”に圧倒されます。

僕が学生の頃は所属していた軽音サークルでもメインストリームと言う感じだったですし、当時は隆盛を極めていたんですかね、こういうのって...。
しかし反抗精神を基軸にしていたローテクのロック小僧の僕は、そのせいもあってこの手の音に比較的否定的な態度でおりました。
また実際のところ聴いても良さが良く分かりませんでした。
しかし反面あの楽器のテクニックには憧れがあったのは事実です。
今は素直に「凄い!!カッコいい!!」と言える様になりましたが、やっと成長したのでしょうか?このオッサンにして...。

このアルバムではあのテリー・ボジオ先生がドラムを叩きまくっておりまして、圧倒的な存在感を示しています。
いや~流石ですね、先生!!(貼り付けのビデオは先生の演奏ではありません...。)

いや~、しかし「East River」のイントロを聴いて、大学の先輩のあるオリジナル曲のアイデアはここから来ていたのか~と出所をつかんでしまいました(笑)
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12/31/2010

今年も残すところ数時間となりました。
思い返すと様々な事がありましたが、良い想い出はそのままに、思い返したくないような想い出は水に流して、新しい年を迎えたいと思います。

今年は最後の最後でやっとオリジナル曲をアップ出来たのが良かったです。来年はもっともっとアップしていこうと思ってます。

それから今年は1年を通して一番良く聴いたのが、ジャック・ブルース関連の作品でした。
夏に彼のバイオを読んで以来、事ある毎にCDを引っ張り出していましたからね~。
と言う事で、今年の締め括りは1971年の彼のセカンド?いやサードでしたかね?のこのアルバムです。

All lyrics composed by Peter Brown, music by Jack Bruce.

1. Can You Follow? – 1:32
2. Escape to the Royal Wood (On Ice) – 3:44
3. You Burned the Tables on Me – 3:49

4. There's a Forest – 1:44
5. Morning Story – 4:55

6. Folk Song – 4:20

7. Smiles and Grins – 6:05

8. Post War – 4:20
9. A Letter of Thanks – 2:54

10.Victoria Sage – 5:02
11.The Consul at Sunset – 4:14


実のところ、セールス的には全く振るわず、ここからジャックの不遇なソロ活動が始まってしまった、言わば不名誉な作品ではあります。
しかしながら内容的には前作の超名盤「Songs for a Tailor」に勝るとも劣らない、名曲揃いの素晴しいアルバムに仕上がっています。
参加メンバーはギターのクリス・スペディングとドラムのジョン・マーシャルのみで、残りの楽器は全てジャック・ブルースと言う、これこそジャック・ブルース・アルバムと言ったところでしょうか。
ベーシストとしての彼の魅力も存分に味わえますし、ソングライター或いはメロディメイカーとしての彼の才能が眩いばかりに昇華している作品であります。
ロックンロールあり、ポップソングあり、ジャズロック的なアプローチの実験的作品あり、随分と後になって彼と関わりを持つ事になるラテン・ミュージックあり、ととてもバラエティに富んでいます。
何故にこんな名盤が売れなかったのか?僕には不思議で仕方ありません。
高校生の時に初めて聴いて以来の僕の愛聴盤。
これからもず~っと聴き続ける事でしょう。

では、皆様、良いお年を!!





12/8/2010

今日でジョンレノンが他界して30年になるんですね...。

.............。


先日、日本のフォーク&ミューミュージックのコンピレーションCDに収録されていたアリスのこの曲を聴いて、ふっと思った事がありました。
これは1978年の作品ですね。



当時、邦楽はやたらと歌詞に横文字を入れたり、曲名に外人の名前を使ったり、何だか僕には???な事が多かったんですが、僕にはアリスのこの曲もそんな???な1曲に思えていたんです。
ジョニーって一体誰?...って感じで。
でも先日これを聴いていて、あれっ、このジョニーってもしかして、ジョン・レノンの事?ってふっと思ったんですね。
時代にしてみればジョンが丁度ハウスハズバンドをしていて音楽界から離れていた頃。
喫茶店でジョンの曲がかかり、あ~っ、ジョン・レノンは今一体何をしてるんだろう?と遠い日本で思っていた人は沢山いた事でしょう。
そういう前提で聴くと、この曲に込められた気持ちに大いに共感する部分が沢山あります。

昔、歌謡番組でジョン・レノン・トリヴュートみたいのを、多分ジョンの命日にあわせて?やってたと記憶してるんですが、それに堀内氏が出演していて「ロング・アンド・ワインディング・ロード」を歌っていました。
何故ジョンのトリヴュートなのにポールの曲を歌うの?この人アホじゃない?なんて思ったんですが、彼は「この曲はポールがジョンに対しての思いを歌ったものなので、ジョンの作品ではないですが、その思いを自分なりに込めて歌いたいとおもいます。」みたいなことを言っていて、逆に、おーっ、この人分かってる!と感動させられたのを覚えています。


11/26/2010

アメリカでは先日は感謝祭で今日はブラックフライデーというビッグ・セールの日です。
とは言っても、今年の我が家にはあまり関係のない話ですが...。

先週の話になりますが、仕事でウエスト・ポイントへ行ってきました。
NYCから北へ1時間ばかり上がった所にある街なんですが、ここは陸軍士官学校があることで有名なんです。
へ~っ、じゃあ、もしかしたらあのリチャード・ギア主演の映画「愛と青春の旅だち」の舞台になったところ?
な~んて思って、「愛と青春の旅だち」と言えば主題歌「Up Where We Belong」が流行ったな~なんて思い出しまして、


そう、これこれ...。

じゃあ、この妙な体の動きをして歌うおじさんのアルバムでも聴くか~と、彼の1969年のファースト・アルバムを持参しました。


1.Feelin' Alright (Dave Mason) – 4:10
2.Bye Bye Backbird (Ray Henderson, Mort Dixon) – 3:27
3.Change in Louise (Joe Cocker, Chris Stainton) – 3:22
4.Marjorine (Joe Cocker, Chris Stainton) – 2:38
5.Just Like a Woman (Bob Dylan) – 5:17
6.Do I Still Figure in Your Life (Pete Dello) – 3:59
7.Sandpaper Cadillac (Joe Cocker, Chris Stainton) – 3:16
8.Don't Let Me Be Misunderstood (Caldwell, Marcus,Benjamin) – 4:41
9.With a Little Help from My Friends (Lennon, McCartney) – 5:11
10.I Shall Be Released (Bob Dylan) – 4:35

仕事で待機中、う~ん、流石に映画の舞台になった所でジョー・コッカーの声は合うな~なんて感慨に耽っていたんですが、いや~恥かしい...。
後で調べて分かったんですが、あの映画は陸軍士官学校ではなく海軍士官学校が舞台だったんですね~。
うぎ~っ!!
まあ、そういうこともありますよね.。。

いやいや、しかしながら、ロック史上3大奇天烈顔アップジャケット

  


のひとつと言われる(って自分で勝手に思ってるだけですが...。)このアルバムを久々にじっくりと聴く事が出来たのはとても有意義でした。

基本的に僕は、クリス・ファーローに代表されるウンコふんばり的な力んだヴォーカルはxなんですけど、ジョー・コッカーは全くの例外で、とても好きなんです。
何故なんでしょうかね~、とても声質がドライで、変にクリス・ファーローのように湿っていないのが良いんでしょうか。

アルバム・タイトルの「With a Little Help from My Friends」に象徴されているように、この作品にはあのレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジやトラフィックのスティーヴィー・ウインウッドを筆頭に色々な人たちがジョー・コッカーのデビューのお手伝いをしています。
1969年というとジミー・ペイジなんかはレッド・ツェッペリンとしてデビューして間もない頃ではないですか。
飛ぶ鳥を落とす勢いのあった若々しい時代ですよね。
う~ん、しかしながら2曲目の「Bye Bye Backbird 」では何とも素っ頓狂なギター・ソロを披露していまして、僕はちょっとズッコケてしまいました(笑)
若気の至りでしょうか。

このアルバムではアルバム・タイトル・ソングの「With a Little Help from My Friends」(ビートルズの曲ですね、常識ですが。。。)に代表される様にカヴァー・ソングが殆どになっています。
特にこの曲はウッドストックで演奏されて印象深かったですよね。
所謂ソロ・シンガーのデヴュー・アルバムとしては、こういうことは不思議な事ではないんでしょうが、どちらかと言うとカヴァーよりもオリジナル曲のほうが良いと感じる僕には、もっとそっちを聴きたかったな~と思っちゃうんですよね。
まあでもディランの「Just Like a Woman 」なんて、素晴しい出来のカヴァーですけど...。


2009/12/30

2009年もいよいよですね。
今年も色々な事があったな~などと思い返しながらも、時の経過の早いことに改めて驚かされるばかりです。
人生この先まだまだ長いぞ~、何て思っていたら知らない間に棺おけに片足を突っ込んでいそうです。
出来る限り悔いの無い、無駄の無い、残りの人生を過ごしたいものです。

そんなこんなで、今年は僕が一番良く聴いたこのアルバムで締めくくりたいと思います。
コールドプレイの2008年の4枚目の作品です。
Viva la Vida (long live life)、何だかピッタシですね。


1. Life in Technicolor 2:29
2. Cemeteries of London 3:21
3. Lost! 3:55
4. 42 3:57
5. Lovers in Japan/Reign of Love 6:51
6. Yes (includes hidden song "Chinese Sleep Chant") 7:06
7. Viva la Vida 4:01
8. Violet Hill 3:42
9. Strawberry Swing 4:09
10.Death and All His Friends (includes hidden song "The Escapist": ) 6:18

僕はコールドプレイと言うバンドには元々余り興味は無かったんですね。
何だかU2やレイディオヘッドの毒気を抜いたような、ただサラサラとして淡白な軽~い質感の音楽と言う印象しかありませんでしたから。
(U2自体そんなに毒気があるわけじゃないのにね~...。)
でも、ある日たまたま7曲目の「Viva la Vida」を聴いて、「おっ、これは!!今までとは違ってる」と感じたんですね。
バンドの欠点であった毒気の無さをある意味開き直って逆手に取ったと言うか、何かこう吹っ切れたような感じがありました。
スイカに塩を振って食べなくても、甘いものは甘いままで良いではないか!と言う主張に似ているでしょうか?(う~ん、逆に分かり辛いかな...?)
ジャケットもインパクトありましたしね。
(歴史的な名画を殆どそのまま使ってる訳で、当然と言えば当然なんですけど。)
ちなみに、これはドラクロワの『民衆を導く自由の女神』と言う絵で「フランス7月革命」を題材にしてると言われています。(フランス革命の事は全く知らないので言及出来ませんです。すみません。)
で、アルバムを購入して驚いたのと同時に、な~るほど!と納得したのは、プロデュースにブライアン・イーノがかんでいたと言う事でした。
何処までイーノがこの作品での影響力を持っていたのかは知りませんが、音作りの部分に関して「ハッ」とさせられる所が彼方此方にあるので、これはイーノの仕業かな?と。
例えば「Lovers in Japan」のイントロの突き抜けていく冷たい光のような音、等々...。
曲作りの上でも、とてもプログレ的な(出た!相変わらずのプログレ嗜好)展開の多い構成のものが多いのは、プログレ畑で色々栽培していたイーノのアドバイスなのではないかと...。
でも最終的にはやはりこのバンドの持っている美意識と言うものが、彼等の元来持っていたメロディ作りのセンスと共に開花したのが、このアルバムの一番の成功理由なのでしょう。
そうなんですよね~、「美意識」。
これは作る側にも、それを受け取る側にも必要なんですよね~。
常々思うんですが、やはり人間、物事に美しいと感動をする事がとても大切な事なのではないでしょうか。
話が脱線しますが、先週ブルックリンに住む友人と数年ぶりに会って、知り合いのレストランで食事をしました。(ちなみに「日比の」というお店です。機会のある方は是非!お勧めです。)普段僕は単に空腹を満たすためにレストランへ行っていましたが、今回久しぶりに「美味」と言うものに出会えてとても感動しました。
人生ただ長生きすれば良いってものではなく、「感動」という味付けがあるからこそViva la Vida (long live life)であって、それがなければ「Death」に等しいとさえ思います。

今年も色々な事がありましたが、来年は今年以上に「感動」を味わえる年にしていけたらと願います。

それでは皆様、良いお年を!!

Viva la Vida !!






2009/10/17

いや~、大分ご無沙汰してしまいました。(最近このセリフが多いですね...。)
ブログのネタは結構あったんですが、中々キーボードに向う気力が無かったもので...。
と言う事で、書きそびれていたネタを少しづつアップして行こうと思います。

もうあれは何時だったか...マンハッタンの楽器屋街の近くで仕事があって、待機中に時間があったので数件楽器屋さんをのぞいてみました。
う~ん、久々の楽器屋さん...。
未だにそこへ足を踏み入れると子供のようにワクワクしてしまうのは、一体何なんでしょうか?
40過ぎてもこの様か!と情けなくもありますが...仕方ないです。
これはもう一生変えることが出来ないと思います。
早速一軒目、ギター専門店のショーウインドウをじっくりと眺めてから店内へGO!
入って直ぐの所のショーケースには何とビートルズ・グッズがてんこ盛り。
ビートルズのリマスター発売に合わせてのグッズ便乗販売なのは明らかだったんですが、僕にとってはこれが一番の弱点。
いきなり店の入り口で足止めを食ってしまう破目に...。
う~ん、しかし色鮮やかな商品の数々が眩しいばかりに僕の目の前で輝いています...。
素晴らしい...。
便乗販売、万歳!!
そんな中で特に僕の目を引いたのが、2種類のギター・ピック・セット。


リボルバーの「ジャケ・ピック」と


カラフルな「その他色々ピック」

値段が手ごろだったので両方とも買うことに決定。
しかし「ジャケ・ピック」の方は店頭に在庫があったものの、「その他色々ピック」は店頭に在庫なし。
店員にその旨を伝えると、マネージャーらしき男にショーケースの鍵を貰ってアイテムを出してくれた。
店員はその男に「ビートルズ・グッズの売れ行き早いね~。だってこのピック・セット、今朝店頭に並べたばっかりだよ。」などと言っていた。
う~ん、恐るべきビートルズ。恐るべき便乗販売。
かく言う僕も彼等の罠にまんまとはまってしまった訳ですね。

その後店内を探索。
試奏してる兄ちゃんを遠めに眺めたり、光り輝くギターやベースを見たり、テクノロジーの進歩に驚かされるばかりの新たなギター・エフェクト群を目の当たりにしたり、と、これは1日いても飽きないな~、と実感しました。

そして帰宅後、久々の楽器屋さん巡りの感動を持続すべく、ミスター・ギターこと(注・僕が勝手にそう呼んでいます。)ジェフ・ベックの1989年のこの作品を聴いていました。
そのものズバリの「ギターショップ」です。

1. Guitar Shop (Jeff Beck, Terry Bozzio, Tony Hymas) - 5:03
2. Savoy (Beck, Hymas, Bozzio) - 3:53
3. Behind the Veil (Hymas) - 4:55
4. Big Block (Beck, Hymas, Bozzio) - 4:09
5. Where Were You (Beck, Hymas) - 3:17
6. Stand on It (Beck, Hymas, Bozzio)- 4:59
7. A Day in the House (Beck, Hymas, Bozzio) - 5:03
8. Two Rivers (Beck, Hymas, Bozzio) - 5:25
9. Sling Shot (Beck, Hymas) - 3:05

Guitar Jeff Beck
Keyboards Tony Hymas
Drums Terry Bozzio

何が凄いって、この作品ではテリー・ボジオがドラムを叩いてる事でしょうね。
当時このメンツで来日を果たしてるのですが、何も知らずに観に行ったギタリストの友人は「ベックは確かに凄かったけど、ドラムが滅茶凄かった。」と感想を述べていました。
ただアルバム聴く限りだと、テリー・ボジオのドラムがベックを押しのけている程出張ってる訳ではなく、あくまで音の中心にはベックのギターが据えられています。
僕としてはクリームのように超人楽器奏者達の超人技対決の方が面白いような気がしたんですけど、これはあくまで「音楽追及」をしているボジオの良心によるものだと言う気がします。
しかしそんな良心の欠片も持ち合わせない駄々っ子ギタリスト(注2・僕が勝手にそう呼んでいます。)ジェフ・ベックは、妥協を許さぬ徹底的なギター追及アルバムにこの作品を仕上げています。
いや~、しかしまあ、未だに進化を続けている進化中ギタリスト(注3・僕が勝手にそう呼んでいます。)ジェフ・ベックの魅力は十分に堪能出来るのではないでしょうか。
確かに凄い!
僕個人としては、「楽器中心じゃなく、もっと音楽を中心に考えて作品作ってよ~。」などと甘い事を思ってしまうんですが、そんな意見なんて入り込む余地が全くありません、このアルバムには...。
これでもか、これでもか、と次々に攻め込んでくるベックのギター攻撃には、白旗を振って降参するしかありません。

バンドの編成がトリオなんですが、昔からトリオと言えば、ギター、ベース&ドラム、或いは、キーボード、ベース&ドラムと言うのが相場だったんですが、ここではギター、キーボード&ドラムと言う非常識的編成をとっていて、何か挑戦的なものを感じずにはいられません。
まあ実際、低音はトニー・ハイマスのキーボードでまかなえるし、何しろドラムがボジオなのでベースなしでも十分なグルーブが作り出せるのは間違いなかったわけで...。
9曲目「Sling Shot」を聴いてもらえれば納得してくれると思うます。

このアルバム・ジャケットは個人的に趣味ではないんですけど、ジェフ・ベックと言うギター殺人者(注・これは僕が呼んでる訳じゃないです。)をとても象徴的に描けていると言う点で素晴らしいと思います。
まさに「ギターショップ」。

ジェフ・ベックなんて楽器屋に行ったら、一日中どころか一週間でも一年でも飽きないんだろうな~。


2009/9/8

先日YouTubeにて偶然懐かしい音源を発見しました。
僕が小学生の頃登校時だったか下校時だったかに流れていた曲です。
恐らくはその時の放送委員会担当の先生の趣味で流していたんだろうと思いますが、脳味噌の未だ柔らかかった小学生の僕等を洗脳するには非常に効果的だったのではないでしょうか(笑)
今聴くと、どこぞの国の環境団体が大手を振って喜びそうな内容だな~なんて感じますが、当時としてもある種のプロテスト・ソングとして存在していたんでしょうね。
今回イントロのムーグの音色に異様に魅了されてしまいましたが、当時の自分はムーグなんてものの存在すら知りませんでしたから、イントロの部分の記憶は全く残っていませんでした。
全然話が飛びますが、数ヶ月前に楽器屋さんをちょっとのぞいた時に、ムーグが置いてありまして、若者が音だししていたんです。
あんまりジロジロ見るのも悪いと思って遠巻きに音を聴いていたんですが、いや~、やっぱり良い音しますね~、ムーグは。
買いはしないんですが、値段とかチェックしたいな~と思っていたんですが、若者もそこから動きゃしない。
無心に試奏していました。

この「空飛ぶ鯨」は1974年にリリースされた、ちゃんちゃこと言うフォークデュオの曲で、オリジナルはみなみらんぼうさんだそうです。


2009/8/25

いや~、大分ご無沙汰してしまいました。
特別忙しかった訳ではないんですけど...。

ここ数日大分暑さも和らいできたようで、もう夏も終わりか~って思うと何となく寂しい限りですし、これからまた長~い冬に近づくのかと思うとちょっとうんざりします。
それにしても何だかんだいって、今年の夏も大分過ごしやすかったのではないでしょうか?
エアコンなしで寝れないような夜がそんなに多くなかったですもんね。
僕のようなエアコンに敏感な人間には大分助かりました。
僕は直ぐに腹が冷えてしまって、ピリピリプー、になってしまう、仕事柄困ってしまう体質なもんですから。
この間も仕事の最中、ピリピリプーのグルグルニューになってしまって、急いでホテルのトイレに駆け込んだんですけど、いや~、助かった~、と思って用を足した後、紙をグルグルっと出している時に(いつもの事なんですが...。)シェリル・クロウが物議をかもし出していた発言を思い出したんです。
と言うのは、彼女が恐らく森林伐採などの自然破壊の行為に対してのプロテストなんだったと思いますが、トイレで用を足した時トイレット・ペーパーは一番最初の点線の部分で切り取った四方形だけで済まそう!と発言したですね。
つまり紙の節約を提唱だったんですけど。
しかしマスコミは「彼女はトイレで用を足した後、あんなちょっとの紙で済ませる事が出来るのか?」と彼女を槍玉に上げて笑いの種にしていたんです。
確かに、トイレット・ペーパーの最初の点線の部分だけでは可也厳しいものがあります。
特に僕のようにピリピリプーでグルグルニューの人間には絶対不可能なんだよな~なんて思いながら、いつも紙を取り出しているんですが...。
本当の所、彼女はそんなこと本気で思っているわけではないんで、世間から注目されるアーティストの発言と言うものを利用しての事だったと僕は思うんです。
つまり、世間の注目を集めるために極端な発言をして、何で彼女はあんな事を言うんだろう?と少しでも多くの人に、あ~、そうか、紙の節約を言ってるんだな~って考えてもらおうとする苦肉の策だったんではないでしょうか。
普通にアーティストが「トイレット・ペーパーを節約して、森林伐採を少しでも無くそう!」って発言した所で、そんなにインパクトは与えられないですからね。
昔レストランのシェフの人から聞いた話なんですが、店の在庫過多の材料を早く処分したい時は、本日のスペシャル・メニューを作って、そのメニュー・ボードにわざとスペルや字を間違えて書くんだそうです。
そうするとお客さんが「あれ何?」って注目して、ついでにオーダーをしてくれるらしいんですね。
ようは、事を起こそうと思ったら極端な事をして人から注目を集める事なんです。

で、そんなことを思って彼女の1996年リリースのセカンド・アルバムを聴いていました。

1. Maybe Angels (Sheryl Crow, Bill Bottrell) – 4:56
2. A Change Would Do You Good (Crow, MacLeod, Trott) – 3:50
3. Home (Crow) – 4:51
4. Sweet Rosalyn (Crow, Trott) – 3:58
5. If It Makes You Happy (Crow, Trott) – 5:23
6. Redemption Day (Crow) – 4:27
7. Hard to Make a Stand (Bottrell, R.S. Bryan, Crow, Wolfe)– 3:07
8. Everyday Is A Winding Road (Crow, MacLeod, Trott) – 4:16
9. Love Is a Good Thing (Crow, Tad Wadhams) – 4:43
10.Oh Marie (Bottrell, Crow, Trott) – 3:30
11.Superstar (Crow, Trott) – 4:58
12.The Book (Crow, Trott) – 4:34
13.Ordinary Morning (Crow) – 3:55

シェリル・クロウはデビュー・アルバムで、ガーン!と成功して、確かその年のグラミーの新人賞に輝いたと記憶しています。当時僕のバンド仲間が「グラミーの新人賞を取ったやつは、その後消えていくジンクスがあるんだ。」って言ってましたけど、結局そんなジンクスは彼女の才能には何の効力もなかったんですね。
このセカンド・アルバムがそれを実証しています。
ず~っと昔にこのブログで書いたんですけど、アーティストにとってのセカンド・アルバムって色々な意味で重要だと思うんです。
特にシェリル・クロウのようにファースト・アルバムで盛り上がった人は、2枚目でそれを乗り越えないといけない訳ですから。
色々なアーティストのセカンド・アルバムを探る事によって見えてくるものって何かあるんではないでしょうか?
シェリル・クロウの場合1枚目での成功は、言ってみればちょっと変化球を使って打ち取った感じですけど、この2枚目で、本当はストレートの剛球でも打ち取れるって所を見せたかったって感じがします。
アルバム・タイトルが自身の名前になってることからも、そこら辺をうかがい知る事が出来ます。
基本的にミディアム・テンポの曲が主体で、掴みのあるメロディを惜しげもなく出しまくり、ロックの王道をそのまま突き進んでいるんですね。
彼女は1962年生まれと言う事で、世代的に僕の世代とそんなに変らないせいか、ビートルズ、ディラン、ストーンズ、と言うロックの王道の影響が手に取るように分かります。
聴いてる方はそれが嬉しいですし、やはり安心できるのかもしれません。
だから彼女は逆に飾らない自分の実力を見せ付ける事によって、1枚目での成功を乗り越えていったんではないでしょうか?
そう言えば、大分前ですが、ローズランドと言うクラブでディランのライブを観たとき、前座がシェリル・クロウでした。
彼女の事は殆ど知らない時だったんですが、ヒット曲「All I Wanna Do 」を演奏した時に「あ~、この曲のアーティストだったのか。」と初めて分かったくらいでした。
ただ白いプレシジョン・ベース(だったと思う...。)を弾きながら歌う彼女は印象的でしたし、ビートルズの「I've Got a Feeling」のカヴァーも記憶に残っています。
今では現代のロック界の重要アーティストの一人ですからね~...。
時間の流れを改めて感じてしまいました。


6/12/2009

やっと今日から夏らしくなってきたNYですが、皆さん如何お過ごしでしょうか?
いや~、ここの所寒い日が続いていましたので(昨日なんてコートを着てる人を見ました。)、去年まで騒いでいた地球温暖化は一体どうなったのだろうと思って、地球温暖化を唱えた科学者の方々の心配をしてしまいました(笑)
今の世の中、物事を推し量る根拠って「科学」ですからね~。
この時期僕は稲川淳〇氏などの心霊現象の話を聴くのが好きなんですが、この心霊現象を信じない人の大多数は「科学」で証明できないからと口々に言いますよね。
つまり根拠を「科学」に求めているわけです。
しかしながら果たして「科学」と言うものがどれだけ信用できるものなんでしょうか。
ひとつに「科学」が政治的に利用されていたりした時は、都合良い様に政治家達は事実を変えるわけで、我々一般庶民はそんな事は分からないわけです。
だから「地球温暖化」なんて、偉い政治家の人や科学者の人達が唱えていますけど、本当の所は分からないですよね。
また「科学」が未発達な場合もありますよね。
DNA鑑定なんていうのがありますけど、今現在から見ると10年以上前のDNA鑑定は未発達で事実を立証出来るほどの「科学」ではなかったんですね。
しかし当時は最新鋭の「科学」だったわけです。
その「科学」を100%信じきった事で「足利事件」なんていう冤罪が起こったわけですよね。
だから今の最新鋭の「科学」なんていう物も、何十年後には「何じゃそりゃ~」的なものになってる可能性もあるんです。
う~ん、この先一体あたしゃ何を信じて生きていけばいいんでしょうか?

と言う事で、今日はローリー・アンダーソンの1982年のデビュー・アルバム「Big Science」を聴いていました。

All tracks by Laurie Anderson.

1. From the Air – 4:29
2. Big Science – 6:14
3. Sweaters – 2:18
4. Walking & Falling – 2:10
5. Born, Never Asked – 4:56
6. O Superman (For Massenet) – 8:21
7. Example #22 – 2:59
8. Let X=X – 3:51;
9. It Tanga – 3:01)

ミュージシャンと呼ぶより、パフォーミング・アーティストと呼ぶべきでしょうか。この人は。
僕は以前にこの人のライブ・ビデオを観たんですが、前回このブログで紹介したエドリアン・ブリューがギターを弾いていました(と言うより、ギターで音を出してましたと言った方が合っているのかも...。)

このアルバムではローリーは殆ど歌って居りません。
ほぼ全編詩の朗読(...でもないな、語りと言った方が良いかな)をバックの音楽(...でもないな、単に音とリズムと言った方が良いかな)にコラージュ的にのせているだけです。
ですから、言葉が分からないと面白味が半減だとは思います。
(言葉から得るイメージの大きさは、「語り」は「歌」以上にありますからね...。)
いや~、しかしながらシャウトなどしない美しいローリーの声を聴いてるだけでも僕などウットリとしてしまいますが...。

ここで歌われている「Big Science 」とは一体どんな事なのか、今回色々と思いをめぐらせて見たのですが、ちょっと答えは出ておりません。(何じゃそりゃ?)
しかしながら、それは人間が作り出した「自然ではないもの」を言ってるのかと感じました。(当たり前じゃん...。)
これを持ってる方、ちょっと聴いてみて僕に教えてください。

ところで、僕は知らなかったんですが、ローリーってルー・リードと去年結婚してたんですね。
知らなんだ、知らなんだ...。


6/5/2009

昨日ハイウエイを走っていましたら1番端のレーンの車数台が徐行しているのが見えたんです。
何やってんだろう~?と思いながらも、2番目のレーンにいた僕はそれらの車にいきなり車線を変えて来られると危ないと思って、スピードを落としてやり過ごそうとしたんです。
したら、お~っと~っ、危ない!
何と僕の車の真ん前に鴨の親子がいるではないですか!
やばいところでした。
もう少しで轢くところ..。
そうか、隣の車線の車はこれに気を付けて徐行してたのか...。
しかしまあ、こんなハイウエイの真ん中を横断していたら危ないったらありゃしない。
でも鴨の親子はそんな僕の気も知らずに、ガァガァ言いながら(本当は車の中なので聞いてないですけど...。)3番目の車線に向かって歩き出すではないですか。
あ~、危ないな~、轢かれちゃうぞ!と思ったんですが、その車線を走っていた車もそれに気がついたみたいで、後ろの車にブーブーとクラクションを鳴らされながらも止まってくれたんです。
おっ~、良かった~。
良い運転手さんで良かったね~君達。何て思ったんですが、それも束の間、4番目のレーンにパトカーが走ってくるではありませんか。
何ともデリカシーのないニューヨークのポリス(..と僕は日頃思っております。)相手では、鴨の親子もこれまでか...と見ていたんですが、何と驚き!このポリス、車を停車させたではないですか。
それどころか、車から降りて鴨の親子を誘導していました。
いや~、何とも微笑ましい光景を見てしまい、嬉しいやら何だか儲けた気になったのと同時に、心の中で、ポリスの事を悪く思ってごめんなさいと謝ってしまいました。

自分の中に存在する偏見とかステレオ・タイプ的な物の考え方とかって簡単に変える事出来ないですけど、少しづつ角度を変えて見るように心がけるのは出来るかなって思います。
そんな事を思っていたら、エドリアン・ブリューの1991年のこの作品を聴きたくなりました。

1. Inner Revolution
2. This Is What I Believe In
3. Standing In The Shadow
4. Big Blue Sun
5. Only A Dream
6. Birds
7. I’d Rather Be Right Here
8. The War In The Gulf Between Us
9. I Walk Alone
10.Everything
11.Heaven’s Bed
12.Member Of The Tribe

サンプル♪

もともとこのアルバムを聴こうと思ったきっかけは、「これはエドリアン・ブリューにとってのリボルバーだ!」ってな記事を読んだことに始まるんですが、...ん~、確かにそんなニュアンスは分からなくもないけど...って感じです。
ただ音的にビートルズ的なのは否定できないです。
と言うのは、良く聴いていると、ポール的な曲、ジョージ的な曲、ジョン的な曲とあって、意識的にビートルズのアルバムをかもし出そうとしてるのが分かるからなんです。
彼は一人で3役をこなそうと頑張っているんですね。
エドリアン・ブリューはそう言った意味で非常に器用だしまた特異なミュージシャンですが、素はあくまでもロックンローラーなんだと思います。
ちょっとブライアン・イーノなんかに似た部分があるかも知れないですね。
日本のコマーシャルでは彼の特性を「発想のユニークさ」と言うものに結びつけていて、印象深かったのを覚えています。

このアルバム・タイトルは「内なる革命」とでも訳せば良いのでしょうか...。
何とも崇高なイメージを伴うタイトルですが、実際は非常にシンプルに分かりやすく歌われています。

Inner revolution—shake it up baby.
There's something in your life you don't like;
You've got the power to change it.
You can't fix it with a drug, can't kill it with a gun.
Inner revolution—that's the way it's done.

何かを変えようと思ったら、それは外側から出なく、自分の「内」にあるものの変革なんだと。それは可能な事だし、決して幻想などではなく、また暴力で解決出来る物ではないと、彼は歌っています。
1991年は湾岸戦争で世界が大騒ぎだった年です。(ちなみに僕が渡米した年なんですが...どうでもいい事ですね。)
世相的にはあの戦争は「必然」のような風潮でしたが、戦争自体必然であるわけが無いわけで...と、まあ、それは置いておいて...。
この作品には色濃くあの戦争の影響が出ているんですね。(いくつかの曲は明らかに湾岸戦争を題材にしています。)ただ勿論ここでエドリアン・ブリューは戦争を肯定したりしておりません。
上の歌詞でも、はっきり歌っております。

can't kill it with a gun....と。

あくまでも、彼の精神はLove and peaceなんだと思います...。そしてRockn'Roll。
「This Is What I Believe In」と言う、新生キング・クリムゾン的な曲でも

All the world is a cannibal
even time itself will eat us all
but that's no reason to be a jerk
you either make it better or make it worse
I believe this. I believe it's true

と、暴力が肯定される世界に流されずに、自分自身の目でしっかりと正しい事と誤っている事を見据えようぜ!って歌っているように思えます。
彼のこのような真摯な態度には非常に心を打たれます。

世界は彼が歌うように「人食い」であるし、我々は時間に飲み込まれていっています。
しかし鴨の親子に対して、お巡りさんがハイウエイのど真ん中に車を止めて誘導していたんです。
その優しい気持ちを、同じ人間に与えられないわけが無いですよね。

まずは「Inner Revolution」から始める事なんですね。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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