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2009/3/26

この間会社の同僚が自分の親戚が若くして亡くなった事で「人間って本当に死ぬんだな~。」と実感したと言う話をしていまして、う~ん、逆に言えば身近にそういう事がないと実感として「死」と言うものを捕らえることってなかなか無いんだろうな~って思っていました。
ただ僕は仕事柄ハイウエイを走っていて何度か「死ぬかと思った~(汗)!」と言う経験はありますけど...。

そんなことを思いながら、アトミック・ルースター、1970年のセカンド・アルバムを聴いていました。

1. Death Walks Behind You (Crane, Du Cann) - 7:24
2. Vug (Crane) - 5:03
3. Tomorrow Night (Crane) - 4:02
4. Seven Lonely Streets (Du Cann) - 6:47
5. Sleeping for Years (Du Cann) - 5:30
6. I Can't Take No More (Du Cann) - 3:36
7. Nobody Else (Crane, Du Cann) - 5:04
8. Gershatzer (Crane) - 8:01

bonus tracks

9. Play the Game (Du Cann) - 4:45
10.Devil's Answer [Demo Version] (Du Cann) - 4:02
11.Tomorrow Night [BBC Radio Session] - 5:30
12.Shabooloo [BBC Radio Session] (Crane, Du Cann) - 6:07
13.Death Walks Behind You [BBC Radio Session] - 6:09
14.Devil's Answer [Alternate Version] - 3:28

「Death Walks Behind You」とは何とも縁起でもないアルバム・タイトルですが...、でも実際のところ「死」と言うのは「生」と表裏一体なわけで、「死」のない「生」と言うのはないんですね。
ですから自分の背後に迫る「死」の認識によって、「生」の意義がより鮮明に浮かび上がってくると言うのは、ある意味真理だと思います。

このアルバムの1曲目における

Death Walks Behind You

と言う言葉を聴いていると、オドロオドロしい曲のイメージとは反対に「お前は真剣に生きているか!」と学校の先生にでも怒られているような気分になるのが面白いです。
また彼等の作り出す音のカオスが、まるで謎の生き物の心臓の鼓動のようで、理屈でない「生」を感じさせます。
このアトミック・ルースターと言うバンドは、あまりメロディ重視のバンドではないし、かと言ってリズム重視でもない。
では何を重視しているかと言うと、各楽器の音のぶつかり合いによって起こる音のカオス、そしてその音の塊が作り出す「うねり」なんだと思います。
彼等の音楽に洗練された部分は見受けられず、何となくB級バンドっぽい印象を受けがちですが、それは逆に彼等の目指したところなのかもしれません。
ファースト・アルバムのみでドラマーのカール・パーマーが脱退し、エマーソン・レイク&パーマーとしてその後大成功を収めたわけですが、そんな元メンバーの成功なんてまるで無関心のように自分達の音楽に没頭している姿は好感が持てます。(まあ、実際のところは知らないですけど...。)
オルガンとギターとドラムのトリオと言うベースのいない変則的なバンド編成(基本的な部分「ドアーズ」と同じですね。)にも関わらず音の壁は厚いです。
ベース・ギターを弾くメンバーがいたらもっと音が「うねる」のに~なんて僕は思ってしまうのですが、ベースレスと言うことにはバンドとして拘る何かがあったんだと思います。

アトミック・ルースター。
「名は体をあらわす」と言いますが、まさに原子力雄鳥。
大地を揺るがすかの如く図太い雄叫びを上げる雄鶏たちですね。
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2009/3/2

いや~、参りましたね、また大雪ですよ。
今日は夕方から仕事の予定なんですが、お客さんの乗ってくる予定の飛行機が早くもキャンセルになっていて、この後どうなるか全く分からない状況です。
う~ん、天候に文句言ってもしょうがないですが、「雪」は迷惑なのでなるだけ降らないで欲しいです...宜しくお願いします。

昨晩マンハッタンで仕事をしている時は、雪なのか小雨なのか分からないくらいだったので、こんな状況になることは想像もしてませんでした。
それどころか、ビルディングの照明に照らされてキラキラ光る雪を見ながら、あ~綺麗だな~、なんてのん気に思っていましたから...。
そしてBGMにジュリー・クルーズの1989年のファーストを聴いて、その雰囲気に浸ったりしてました。


1. Floating – (4:51)
2. Falling – (5:18)
3. I Remember – (4:11)
4. Rockin' Back Inside My Heart – (5:45)
5. Mysteries of Love – (4:27)
6. Into the Night – (4:42)
7. I Float Alone – (4:33)
8. The Nightingale – (4:54)
9. The Swan – (2:28)
10.The World Spins – (6:38)


このアルバムはご存知カルト的映画監督のデヴィッド・リンチの作品に使われていた曲がメインに据えられていて、ジュリー・クルーズのソロ名義ではありますが、多分にデヴィッド・リンチのアルバム的であると言ってよいと思います。
実際全曲デヴィッド・リンチとアンジェロ・バダラメンティの共作でありますから...。
甘く優しいメロディの曲が殆どですが、どこか正常でない...猟奇的雰囲気が漂っていて、突然の曲調の変化があったりして、あ~、やっぱり思ったとおり...逸脱した世界があったんですね~、と言う感じです。
しかしそこにはジュリー・クルーズの甘く優しくそして狂気を秘めた耽美なヴォーカルがあり、音の世界に迷子になっているリスナーを導いてくれます。
ただ、その導いてくれる方向が正しいものかどうかは別として...ですが。

その昔、何を隠そう僕もデヴィッド・リンチが監督したテレビ作品「ツイン・ピークス」にははまりまして、夢中になって見ておりました。
友達がアメリカに遊びに来た際に買って行った「ツイン・ピークス」のサントラを録音させてもらって、そのテープも熱心に聴いたものでした。
何とも空虚で寂寞とした音に魅力を感じましたね~。
このアルバムの2曲目の「Falling」がまさにその「ツイン・ピークス」のテーマ曲です。
う~ん、素晴らしい。
デヴィッド・リンチと言う人は、「愛」の中に潜む秘密の世界を人間の狂気に照らし合わせて見ているように感じます。
ですから、手放しで「愛」を肯定していない..とでも言いますか...。
斜めに見ている彼の視線が、そのまま彼の世界観のような気がします。
そんな作品を多くの人がハマッて見ているということは、知らず知らずのうちに我々もその奥底に存在する世界を受け入れていたと言う事でしょうか。

う~ん、そんなことから、やはりこの作品は闇の中で聴くと逆に見えてくる闇があるような気がします...。




2009/2/7

久しぶりに曲を作っているんですが、展開部分でつまずいてしまっております...。
う~ん、あんまり考えすぎず、サーッと書き上げたいものですが、これが中々間々なりません...。

歳なのかな~...。

ちょっと小休止(Time Out)を入れ、お茶でも飲みながら焦らずにやるかな~...。

と言う事で、デイヴ・ブルーベック・クァルテットの1959年のこの名盤を聴いておりました。


1. Blue Rondo à la Turk  6:44
2. Strange Meadow Lark  7:22
3. Take Five  5:24
4. Three to Get Ready  5:24
5. Kathy's Waltz  4:48
6. Everybody's Jumpin'   4:23
7. Pick Up Sticks  4:16


Personnel
All pieces composed by Dave Brubeck, except "Take Five" by Paul Desmond. The album was recorded over three sessions that took place on June 25, July 1, and August 18, 1959.

Musical
Dave Brubeck — piano
Paul Desmond — alto saxophone
Eugene Wright — double bass
Joe Morello — drums


デイヴ・ブルーベックと言う人の事は良く存じ上げないんですが、聴いていて大分クラッシックの影響があるのではないのかと感じます。
マイルス・デイヴィスの「マイルス・スマイルス」と言うアルバムでピアノのハービー・ハンコックの演奏を聴いた時も、「あ~、この人クラッシックをアカデミックに勉強したんだろうな~。」と思ったんですが、デイヴ・ブルーベックの場合はそんな感じではなく、「この人、家にいたらクラシックのレコードばっかり聴いてるんだろうな~。」と思わせる感じなんです。
だから、優等生っぽくなくて嫌味を感じないです。
しかしながら、これはただ単に僕が感じた事であって、事実とは異なっているかもしれないとお断りしておきたいと思います。念のため、一応。

このアルバムの1曲目「Blue Rondo à la Turk」はプログレ・ファンにはお馴染み、キース・エマーソンの得意技「ロンド」の原曲ですね。
こちらはピアノ演奏で、エマーソンはオルガン演奏。
その上ジャズとロックという違った表現形態なので、大分印象は違うと思いますが、ジャズとロックの境界線のようなものが感じられて、聴き比べると面白いです。

そして3曲目の「Take Five」は皆さんお馴染みのナンバーですね。
僕は学生時代、先輩のバンドが演奏していたのを聴いたのが初めてだったんですが、その後テレビCMでこの曲が使われて先輩バンドの先見性を思いました。
ブルジーなメロディと変拍子のからみ...。
名曲と言って良いと思います。
この「Take Five」というタイトルなんですが、僕はニューヨークの地下鉄の5番電車の事を指してるのかな~なんて思っていましたが、どうもそうではなく、この曲が5拍子なのでそこから来たものらしいですね。

そう、このアルバムではこの「Take Five」のように凝った拍子の曲が多く、これは意図的に彼らが実験して作っていたのではないかと思わされます。
アルバム・タイトルの「Time Out」と言うのも、Time(拍) Out(外す)と言うような意図が隠された、ダブル・ミーニングなのではないかと想像させられますし...。

変拍子というのは、プログレッシブ・ロックの人たちの合言葉のようなところがありますが、そういう意味ではこのアルバムでのデイヴ・ブルーベックたちの試みが大いに後のロック・ミュージシャンに影響を及ぼしていた事は否定できないかもしれません。

あ~、良い小休止だった~...。

さあ、またギターに戻って曲作り。
変拍子でも入れてみようかな?


2009/2/5

いや~、今日は寒いですね~、耳が引きちぎれそうだ~...。

う~ん、それにしてもこの冬は結構雪が多くてこまります。
先日も危機一髪でした。
マンハッタンへ車で向う途中、LIEというエクスプレス・ウエイからミッドタウン・トンネルをくぐって行こうと思っていたんですね。
この道はマンハッタン近くになると2回ほど大きなアップ・ダウンがあるんですが、その1回目の所辺りから渋滞が始まっていたんです。
何でこんな所渋滞してるのかな~とも思いながら、上り坂をノロノロと登っていたんですが、行っては止まり、行っては止まり、状態で、中々進まない。そしたら坂も上の方になると雪が可也あって、1回止まって再発進させるとタイヤがスリップしてしまうんですね。
うわ~っ、これはヤバイな~、下手したらこの坂のぼれなくなる可能性があるぞ~と思いながらも何とか頂上辺りに着いたら、やっぱりそこでえんこしてる車があったんですね。
あ~、これで渋滞してたのか~、と思いながらも、この後もう一回上りがあるので、次の下り坂である程度勢い付けて行かないと頂上でえんこしてしまう可能性があるな~と心配してたんです。
そしてこの渋滞ポイントを抜けたら、スーッと霧が晴れたように渋滞が解けたので、おっ、ラッキー、ちょっと勢いつけていこう!と思ったら、目の前のタクシーがノロノロと坂を下っていくんです。
ダメだよ~、タクシー!ちょっと勢いつけなきゃ、坂上れないぞ~!
と心の中思っていたんですが、ふっと追い越し車線を見たらちゃんとその車線も轍が出来ていたので、あ~っ、こっちの車線で追い抜いていこうって、車線変更したんです。
そうしたら、いきなり、キュ~ル、キュル、キュル~~って、ハンドルが全く利かなくなって、車体がスピンしそうになっちゃったんですね~。
うわっ、やばっ、やばっ!!って思っても、もうダメ。
とうとう道路脇の壁に激突しそうになって、こりゃ~、あきめへ~ん、って半ば諦めていたんですが、何とかそこで車体が元に戻って事なきを得ました。
ホッ~~~~ッ、助かった~、と胸をなでおろして、おとなしくタクシーの後をついて行きました。

と、雪の日の運転の恐怖を知った今日この頃なんですが、そんな危険と隣りあわせで仕事している僕は運転中絶対聴かないアルバムがあるんです。
それが、このエルヴィス・コステロの1979年のサード・アルバムなんですね。

All songs written by Elvis Costello, except as noted.

1. Accidents Will Happen – 3:00
2. Senior Service – 2:17
3. Oliver's Army – 2:58
4. Big Boys – 2:54
5. Green Shirt – 2:42
6. Party Girl – 3:20
7. Goon Squad – 3:14
8. Busy Bodies – 3:33
9. Sunday's Best – 3:22
10.Moods for Moderns – 2:48
11.Chemistry Class – 2:55
12.Two Little Hitlers – 3:18
13.(What's So Funny 'Bout)
Peace, Love, and Understanding
(Nick Lowe) – 3:31

Bonus CD reissue tracks

14.My Funny Valentine (Richard Rodgers, Lorenz Hart) – 1:28
15.Tiny Steps – 2:42
16.Clean Money – 1:57
17.Talking in the Dark – 1:56
18.Wednesday Week – 2:01
19.Accidents Will Happen (Live at Hollywood High) – 3:18
20.Alison (Live at Hollywood High) – 3:08
21.Watching the Detectives (Live at Hollywood High) – 5:51

どうして聴かないのかって?
いや~、ただ単なる縁起担ぎなんですけど、このアルバムの1曲目「Accidents Will Happen 」ですからね~、何となく嫌なんです。
実際これを聴いたからって、事故が起こる訳でもなく、逆に Accidents Will Happen なんだぞ~って自分に言い聞かせる事が出来て、事故防止になるかも知れないくらいなんですけど...。
以前にも出張にビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」は持参しないって書いたんですが、どうも僕は性格的にちょっと神経質なのかもしれません。
まあ、ただこういった理由以外にコステロを車で聴かない理由があるんですけど...。
それは、基本的に僕はコステロが苦手なんですね。
ちょっと前に僕はトーキングヘッズが苦手だったって書いたんですが、コステロも良く分からないんです。
ジョン・レノンなんかもコステロの大ファンだったらしいですし、ロック評論家の渋谷陽一氏も彼のことは絶賛しています。
う~ん、でも僕はそこまでの評価がどうしても下せなくて、もう一歩踏み込めないって言う感じなんです。
決して嫌いではないんですけどね...。
何なんでしょう?
ブルース・スプリングスティーンのような力んだヴォーカル・スタイルに難があるのかな~....。(力み方は違いますけど...。)

でもこのアルバムの「.(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding 」と言う曲はちょっと別格なんですね。
作者はニック・ロウなんですが、これはコステロが演って良かったと思います。
ニック・ロウの人の良さそうなヴォーカルだとパンチに欠けてしまっていた事でしょう。
コステロの登場はパンク登場と同時期で(と言うか、人によってはコステロもパンクに入れてしまっていますね...。)所謂オールド・ウエイヴとひとくくりされた過去のロックを破壊して否定してた時期ですね。
しかしながら、ここで彼等は、そんな冷めた、斜に構えた、パンク・シーンに一括入れているように思えるんです。

And each time I feel like this inside,
Theres one thing I wanna know:
Whats so funny bout peace love & understanding? ohhhh
Whats so funny bout peace love & understanding?

「ひとつ知りたい事があるんだ。平和、愛、理解、の一体何悪いって言うんだい?」

love&peace は60年代ロック、或いはその時代の象徴であり、そのメッセージを否定するどころではなく、逆に肯定するロック・ミュージシャンがあの時代のシーンのど真ん中に現れたということに感動を覚えます。

素晴らしい。

ただ、僕はこの曲にはそういった狭い範囲での意味あいだけではなく、もっと広い意味で、真剣に生きている人々への讃歌だとも感じているんです。
だからこの曲を聴くと、感動の嵐で涙して、明日への活力を得られるんですね~。(う~ん、相変わらず大袈裟~っ...。)

いや、でも本当に素晴らしいです。

...。コステロももっと勉強しなくちゃいけないな~...。


PS.それにしても、「Party Girl」に出てくるビートルズの「You Never Give Me Your Money」のフレーズはパロディなんでしょうか? 何なんでしょうか?


2009/1/26

今朝は何を血迷ったか、バングルスなど聴いて居りました...。
いや~、でも実は結構好きなんですよ、こう言うポップなのも。
これは1986年リリースのセカンド・アルバムなんですかね。

1. Manic Monday "Christopher" (Prince) 3:06
2. In A Different Light   Hoffs, Peterson 2:52
3. Walking Down Your Street  Gutierrez, Hoffs, David Kahne 3:04
4. Walk Like an Egyptian  Liam Sternberg 3:24
5. Standing in the Hallway Hoffs, Kahne, Peterson,. Peterson 2:56
6. Return Post Hoffs, V. Peterson 4:22
7. If She Knew What She Wants Jules Shear 3:49
8. Let It Go Hoffs, D. Peterson, V. Peterson, Steele 2:32
9. September Gurls Alex Chilton 2:45
10.Angels Don't Fall In Love Hoffs, V. Peterson 3:23
11.Following Steele 3:21
12.Not Like You Hoffs, Kahne, D. Peterson 3:06


何はともあれ、1曲目の「マニック・マンデー」なんですね~。
やっぱり基本的に月曜日を好きな人はあまりいないですから...。(月曜日が休みの人は当然別の話ですけど。)
でも僕は日曜日も仕事をしているので、さほど月曜病みたいなものはないです。でも当然月曜日は週末に比べると格段に交通量が増えるのでやはり嬉しくはないですね。それだけで、気が重くなりますから。

う~ん、しかしながら、この「マニック・マンデー」に登場する人物のなんと我侭なこと...。

Have to catch an early train
Got to be to work by nine
And if I had an aeroplane
I still couldn't make it on time

'Cause it takes me so long
Just to figure out what I'm gonna wear
Blame it on the train
When the bus is already there

朝からどの服を着ていくか悩んでいて遅刻したって~っ?

何を言ってやんでぃ!

って、感じですが(笑)、

バブルだったんですかね~、こんな贅沢な事を言ってられたのは...。
それとも、アメリカ人の気質なんですかね、こう言うのって。
何だかお坊ちゃんお坊ちゃんしていて、僕にはちょっと理解しかねる感覚なんですが、作者のプリンスはどんな意図でこの曲を書いていたんでしょうか...。
う~ん、でも、このポップで軽い感覚だからこそ、気が滅入ってし沈み込んでしまいそうな月曜日の憂鬱を、切り抜けることが出来るのかも知れないですね。

It's just another manic Monday

ただの嫌な月曜日じゃん、軽く乗り越えて行こうねぇ~!

そんな風にスザンヌ・ホフスのキュートな声で歌われると、何だか救われます。
これがポップ・ロックの効用かも知れないですね。

しかし、まあ、このアルバムには沢山のヒット曲が入っていて、当時のバングルスの人気の様が伺えます。
そんな中でも、ビッグ・スターのアレックス・チルトン作のカヴァー「September Gurls」はバングルスらしくって良いですね。(ジス・モータル・コイルの「涙の終結」でも彼の曲は2曲カヴァーされておりましたね。)


2009/1/5

今年はアメリカの大統領も代わり、彼の掲げる「変化」の年でありますね。
また世界的景気の悪化に伴い、自分を含め多くの人たちが「変化」を余儀なくされる状態にもなりつつもあります。
ですので、僕自身は自分の中で色々な変化に対応できる柔軟な姿勢を持ちたいですし、また能動的に色々な面での変化を希求して行こうと思っています。

そう言う想いも込めて 、今年の聴き初めはちょっと趣向を変えてジャズにしました。
ジャズについては全然詳しくないんですが、僕はたまにロック以外のものを聴きたくなるときがあるんですね。そういう場合に備えてジャズとかブルースのアルバムは多少揃えております。(クラッシクはあまりないんです...。)

で、何にしようかと...思った自分の目の前のCD棚にあったのが、このオーネット・コールマンの1968年の作品でした。

1. Airborne 10:27
2. Check Out Time 8:20
3. Check Out Time (Alternate) 7:55
4. Open To The Public 8:03
5. Love Call 8:43
6. Love Call (Alternate) 5:30
7. Just for You 4:12

Ornette Coleman (as, vln) Dewey Redman (ts) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d)
A&R Studios, NYC, April 29, 1968
and
A&R Studios, NYC, May 7, 1968

フリー・ジャズの範疇に入るんでしょうか?
多少音を壊そうとしているようにも感じますが、同時に何か構築しようとしてるようにも感じる作品ですね。

ジャズにしてもロックにしても、或いは世の中に存在する色んな事にも共通して言えると思うんですが、何か新しいものが生まれると人はそれを構築していき、ある様式を確立させてその鋳型にはめながら量産するようになっていくんだと思うんです。
しかしある程度の時間に伴い、人は新しいものを作り出す欲求、つまり「変化」を求めるようになるんですね。
そしてそこに起こるのは、ある種の破壊行為。
既存のものを壊す事によって、新たな価値観を生む可能性を模索するんですね。
僕にとってフリー・ジャズと言うのは、そんな位置にあるムーヴメントだと解釈しています。
ロックで言えば、パンクに近いかもしれないですね。
芸術家にとって一番危険な事の一つに、固定観念と言うのがあると思うんです。
芸術って言うのは、こう言うもんだ!って言う固定観念が、作品の発育を止めてしまう可能性があるんですね。
ジャズにおいては、こう演っても良いし、ああ演っても良いじゃない...って言う考え方でないと、形式ばかりが重要視されてしまって、自由な発想と言うものがどんどん退化していってしまうと思うんです。
やはり、1回壊してみないと...。
しかし世の常なんですが、今度は壊した側が様式化されていってしまうんですね。
そしてその鋳型が作り出され量産されていく...。
フリー・ジャズが出来た後に音楽をまともに演奏できないド素人が適当に演奏して、「これがフリー・ジャズだ!」って主張したって話を聞いた事がありますが、それはフリー・ジャズが様式化されたために起きるべくして起こった弊害だと思います。
壊した後に構築しながらも常に変化をし続ける(冒険をし続ける...。)と言う態度が求められていたんじゃないでしょうか...。

アルバム「フリー・ジャズ」で、ダブル・クァルテッド(...でしたっけ?)と言う自由な発想を元にフリー・ジャズをスタートさせたオーネット・コールマンの情熱と言うのは、厳しい気配の漂う今年1年の我々の生活に、ある可能性を見出ださせてくれそうな気がします。


2008/9/15

僕のようなロック・オジサンの世代では「ベック」と言えば、当然それは「ジェフ・ベック」の事を指し、常識だった。
でも今の世代の若者にとって「ベック」とは、おじさん達の語る孤高のギタリスト「ジェフ・ベック」ではなく、それはおそらくこのオルタネイティブ・ロックの星?「ベック」を指し、常識なんだろうと想像する。

そもそも、「常識」って言う言葉自体可也曖昧なもので、日本にいるときには日常茶飯事で使っていた言葉だし、使われていた言葉だけど、今は殆ど使うことないし使われることもない。
限定された範囲内での共通の約束事とでも言うべきか、同じ方向のベクトル内でだけ有効な意識と言うべきか...、兎に角そう言う実体がない世界では「死語」に等しい。

おそらくこの「常識」と言う意識について書き始めたら、僕の少ない知識や低い教養では収拾つかなくなってしまう上、ボロが出てしまうので止めます。
ただミュージシャンと言われる人たちが、この言葉に囚われていたらきっとツマラナイ音楽しか発信できないだろうな~とは真に思う。

数々の偉大なロック・ミュージシャン達は色々な形でその「常識」を覆してきた。
それが成功したかしなかったかの問題ではなく、創造に必要な囚われない自由な意識を常に持っていたということだろうか。

ベックの2002年のこの作品はある意味で彼のファンの常識を覆していたと言えるかもしれない。

All songs written by Beck Hansen.

1. The Golden Age – 4:35
2. Paper Tiger – 4:36
3. Guess I'm Doing Fine" – 4:49
4. Lonesome Tears – 5:38
5. Lost Cause – 3:47
6. End of the Day – 5:03
7. It's All in Your Mind – 3:06
8. Round the Bend – 5:15
9. Already Dead – 2:59
10.Sunday Sun – 4:45
11.Little One – 4:27
12.Side of the Road – 3:23

何とも脱力感と言うか、レイドバックしたような感覚で空気を満たしているこのサウンドは素晴らしい。
ザ・バンドとも違うし、ピンク・フロイドとも違う。
ましてやレイディオヘッドとも違った空気感....。
まさにベックの独特な世界観をシンプルに表現した音世界なんですな~これが。
 
「Round the Bend 」辺りを聴くと、可也ニック・ドレイクっぽいな~とも思うんですが(笑)僕は好きなんで全然許してしまいます。

この数日はこれを聴きながら仕事して、脱力しています。
...いや、単にダレてるだけなのかも。



2008/9/10

これまた長いことブログをサボってしまいました。
と言っても、今月に入って仕事が忙しくなったので仕方がないんだけど...。

実は先週の金曜日にのプログレ好きのおじさん4人が集まって、何やかんやとロック談義で大いに盛り上がったんだよね。
う~ん、ああやって飲みに行くなんて何年ぶりの事だろうか?
でも良いね、好きな事で盛り上がれるのは。
ストレスの発散になる。

そのうちの一人の人とは初対面だったんだけど、その人はベックの大ファンで僕がベックの作品の中でどれが一番かって訊いたら、この通称「オレンジ」という1972年のこのアルバムを上げていたんで、僕は先週から久々にこれを聴いていたと言う訳です。

All tracks composed by Jeff Beck; except where indicated

1. Ice Cream Cakes
2. Glad All Over (A. Schroeder, S. Tepper, R. Bennett)
3. Tonight I'll Be Staying Here With You (Bob Dylan)
4. Sugar Cane (Beck, Steve Cropper)
5. I Can't Give Back The Love I Feel For You (Valerie Simpson, Nickolas Ashford, Brian Holland)
6. Going Down (Don Nix)
7. I Got To Have A Song (Stevie Wonder, D. Hunter, L. Hardaway, P. Riser)
8. Highways
9. Definitely Maybe

Personnel
Bob Tench on vocals
Clive Chaman on bass
Max Middleton on keyboards
Cozy Powell on drums
Jeff Beck on guitar

いや~、相変わらず尖ってますねベックのギターは...。
尖り加減では「ワイアード」が最高かなと思っていたけど、いやいやこの頃のベックも可也ギラギラです。
「ワイアード」はギター・インストの作品だからギラギラなのは当然なんで、基本的にこっちはヴォーカル・バンドだから刀が鞘に納まってる感じだよね。
でも刀自体は両方とも全く同じ切れ味なんだな。

しかし、いつも思うんだけど、ベックって兎に角ギターが1番大切なんだね。
ギタリストだから当たり前だろ!って?
いやいや、僕が言いたいのは、彼は音楽よりギターの方が大切だと思ってるだろうって事。
こう言うギタリストっているようでそんなにいないと思う。
ジミー・ペイジだって、クラプトンだって、ギターは音楽を奏でる為にあるって言う認識の下で演奏してると思うし、あのジミヘンですらきっと音楽が最優先だったと思うよ。
でもベックは違っているんだな~。
ギターじゃなけりゃ音楽をやる意味がない位に思ってると思う。
いつものように何の根拠もなく言ってる僕ですけど...。

でもさ、だからかこのアルバムでは圧倒的に「I Can't Give Back The Love I Feel For You」と「Definitely Maybe」の2曲のインスト・ナンバーが光っていると思わない?
Bob Tench のヴォーカルが良くないって言う事じゃないんだけど、やはりジェフ・ベックのような刀は鞘に納まったままでなく、バッサバッさと切らないと輝きを失ってしまう名刀なんだろうな~。
クラプトンなんかは鞘に納まったまま博物館に保存されてしまった感があるけど...。
ギター・インストにベックが踏み込んだ出発点はここら辺にあったのかな?

しかしまあ、ジェフ・ベック・グループ第1期のセカンド・アルバムはリンゴのジャケットで、第2期のセカンドはオレンジとは...よっぽどベックはフルーツが好きだったんだろうか(笑)


2008/8/5

夏真っ盛りですが、さして暑くもなく気持ちの良い天気が続くニューヨークですな~。
こう言うときは夏らしい音楽を聴きたくなるもんで、日本ではサザンとかチューブとかって言うバンドが定番だったけど(今でもそうなのかな?)やはりアメリカではこのビーチ・ボーイズが筆頭ではないでしょうか。(本当?)

と言う事でここ数日彼らの1968年のこのアルバムを聴いてました。

1. Meant for You
2. Friends
3. Wake the World
4. Be Here in the Mornin'
5. When a Man Needs a Woman
6. Passing By
7. Anna Lee, the Healer
8. Little Bird
9. Be Still
10.Busy Doin' Nothin'
11.Diamond Head
12.Transcendental Meditation

このアルバム、何とも驚きなのが全プレイング・タイムがたったの25分30秒。
今の時代平気で60分~70分とか収録されているのを思うと、まるで詐欺ではないかと感じてしまうほどの短さ...。
でもね~、長いからって良いもんでもないし(って言うか、60分の収録はちょっと僕には長すぎる...。)この作品に関して言えば、実際の時間の短さを感じさせない位、作品が充実してるので聴き終わった後での満足感は十分に得られるのである。
このアルバムはサーフィン・ミュージックをやっていたビーチ・ボーイズが1966年のアルバム「ペット・サウンズ」からそれを脱却し、バンドとして新境地を切り開いていた時期のもの。
アルバム「ペット・サウンズ」は当時世間から理解されなかったどころか、バンド・メンバーからも「誰がこんなの聴くんだ?犬か?」などと言われ(だからペット・サウンズと言うタイトルが付いたらしい..。)主犯のブライアン・ウイルソンが精神的に痛めつけられてしまったのは有名な話。
しかしそんな自体にも拘らずビーチ・ボーイズは結果的にその後サーフィンには戻ることなく、「ペット・サウンズ」的な実験的音楽の道を辿っていったのはやはり時代のせいだったのだろうか?
しかも「ペット・サウンズ」はブライアン・ウイルソンの単独犯であったけど、このアルバムではメンバーそろっての共犯と言った所だ。
マイク・ラブがこの時期にビートルズやドノヴァンと一緒にインドでマハリシの教義を受けていたし、ヴェトナム戦争、サイケデリック・ヒッピー文化、の中、やはり楽天的なサーフィン・ミュージックを続けていくような状況でなかったのだろう。
彼等はそれが自分達の売りだったにも拘らず、サーフィンで青春を謳歌するをやめた。しかしながらその後山に籠もってしまった訳でもない。
彼等は常に自分達が「ビーチ・ボーイズ」であることは認識していて、サーフィンは辞めても波の音のする太陽の光の下から離れはしなかった。
この作品の端々にもそれらを感じる事が出来る。

オープニング・ナンバーの「Meant for You」はたった38秒と言う超短編にも拘らず、何とも深い味わいのある作品である。

As I sit and close my eyes
There's peace in my mind
And I'm hoping that you'll find it too
And these feelings in my heart
I know are meant for you

Meant for you

さあ音楽でも聴こうと思い、僕はこのアルバムをCDにセットし、ヘッドフォンを着け、椅子に腰掛け、目を閉じ、音に身を委ねる...。
そこには自分と同じ事をしているブライアン・ウイルソン( 声の主はマイク・ラブだけど...。)の姿があり、「この自分の中にある平和なフィーリングが、どれだけ君達に意味合いのあることか...。」と優しく語りかけてくるのである。

う~ん、美しい。これこそピースなのである。
この後の曲を聴かなくても良いと思う位、価値のある名曲である。

そしてアルバム・タイトル・トラックの「Friends」。
「友達」。
1曲目の流れからすると、このFriends の意味するところは、このアルバムを聴いている人全てと捕らえても無理矢理ではないような気がする。
僕個人的にはその位に意味を広げた方がしっくりくるし...。
ただジャケットの左側の人の顔がポール・マッカートニーに見えるんだけど、そうだとしたら自分の身近な友達を意味してるのかな?

アルバム後半にデニス・ウイルソンの作品「Little Bird」と「Be Still」が収録されているんだけど、これがあのチャールズ・マンソンとの共作ではないかとの噂のある問題作。
チャールズ・マンソンはご存知の方も多いだろうけど、当時の女優シャロン・テートを残虐に殺した狂人。



しかしながら、穏やかでピースフルなとても美しい曲である。


夏はこれからが本番。
ビーチ・ボーイズの音楽のように平和に日々を過ごしたいですな~。


2008/7/12

ボンジョビが今晩セントラル・パークでフリー・コンサートを演るとラジオで聞いたのは2週間位前のことだった。
僕自身彼らのファンという訳ではないので、「へ~、そうなんだ..。」くらいにしか思わなかったのだけど、子供達を連れてセントラル・パークでピクニックがてら行くのには良いイベントかな~とも考えた。
土曜日は仕事が休みだし、先々週から僕はず~っとこのコンサートに行く気になっていたのだけれど、数日前にこれには事前に整理券の様なものを入手しておかないと会場へ入場できない事が発覚した。
え~っ、フリー・コンサートって言ったじゃ~ん!
そう言えば、数年前に観に行ったデイヴ・マシュウ・バンドのフリー・コンサートの時も同じように整理券での入場だったのを思い出した。
しかしあの時は友達と行ったので、人目のない所から石垣を乗り越えて会場に侵入し、何食わぬ顔でコンサートを楽しむ事が出来たのだった。
でも今度は子供達とピクニックがてらにと思ったので、さすがに同じ事は出来ない...。
う~ん...。
ポール・サイモンのフリー・コンサートの時はこんな整理券のシステムなんてなかったのにな~。
入場は無料なのでフリー・コンサートには違いないけど、何だか管理されちゃって不自由な感じで本当のフリー・コンサートじゃないよな~これは...。
パール・ジャム辺りだったらこんなシステムにはロックの精神で反発しそうなもんだけどな~...。

ブツブツブツ.......。

と言う事で、今晩このコンサートに行くのはやめました。
そして昨晩暫く聴いていなかったボンジョビの1992年5枚目のアルバムを聴いて寝ました。

1. I Believe
2. Keep the Faith
3. I'll Sleep When I'm Dead
4. In These Arms
5. Bed of Roses
6. If I Was Your Mother
7. Dry County
8. Woman in Love
9. Fear
10.I Want You
11.Blame It on the Love of Rock & Roll
12.Little Bit of Soul

僕の手元には彼らのアルバムはこれと、この前のアルバム「ニュー・ジャージー」しかない。
このアルバムも自分で購入したのではなくて、レコード会社で働いていたバンドの仲間がくれたサンプル盤。
なのでこの作品に熱心に耳を傾けた事はなかった。

1曲目...なんともブライアン・メイのギターを彷彿とさせる重厚でシンフォニックなギター・サウンドで幕を開ける。
おっ、中々良いではないですか...。
しか~し、キーボードの登場がこれを80年代の産業ヘビメタ・サウンドに引き戻してしまった....。
う~ん。
良くも悪くもこれがボンジョビか...。
いや~でも聴き進めていくと、どの曲も掴みがあって耳当たりが良く、上手に作られているのが分かる。
とても器用なバンドだったんだな~と改めて感心したが、当時90年代初頭はこの器用さが逆に仇になってウソ臭く聴こえたのかも知れない。
なにしろニールヴァーナを筆頭に爆発していたグランジの時代。
聴衆が80年代の音には離れつつあったから...。
このアルバムが発表された時、何か時代に取り残されて精彩を欠いていたボンジョビに、僕は同情すら感じていたが、今こうしてセントラル・パークでフリー・コンサートを敢行し聴衆に整理券で入場させる事を強いるのをみると、やはり実力があったのだな~と思ってしまう。

僕はこのバンドのドラムって結構好きなんです...。


プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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