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4/8/2010

このところ、年を取ったせいか...、振り返ることが多くなったような気がします。
子供を寝付かせるときに、本を読んであげる代わりに自分の子供の頃の話しをしたりするのもそんなうちのひとつかもしれません。

で、Pan と言うバンドの1998年のアルバムを久しぶりに引っ張り出して聴いていました。

1. With You 3:51
2. Move 3:22
3. She Comes 3:54
4. Joy 2:55
5. All the Best 4:02
6. Goin' Home 3:09
7. Again 2:36
8. Sky 3:44
9. Sun 3:26
10.Good Day 3:40
11.Revolution 3:49
12.Justice 3:29
13.Maybe 3:55
14.Dangerous 3:34
15.Now That You Know 5:35
16.May B. Instrumental 3:53
17.Just This Instrumental

このバンドを知っている人はまずいないと思います。
実はこれは僕が一時期在籍していたNYのローカル・バンドなんです。
取り合えず、どんなもんなんじゃ?と仰る方は、断片的なサンプルがCDベイビーにて聴けますのでお試しください。
僕が好きだったのは、7曲目の「Again」、11曲目「Revolution」、 15曲目「Now That You Know」だったのですが、残念ながらそれらはサンプルで聴く事は出来ません。
興味のある方はMP3でダウンロードして聴いてみてください。(各曲99¢かかりますけど...。なんじゃそりゃ!!)
ちなみにその時ギターを担当していたトミーというやつも7曲目の「Again」がお気に入りだったみたいだし、別の友達に聞かせたときも「Again」に反応していたので、この曲は特にお勧めかと思います。
...って、あんたはセールスか!!

これは僕が米国にて初めて活動したバンドを辞めた後バンド浪人してた時に、たまたまスタジオのメンバー募集の張り紙を見て何となくオーディションに行ったバンドでした。(あの頃はヴィレッジ・ヴォイスのクラシファイドを見ては沢山オーディションに行ったものです。)
バンドはアコースティック・ギターとヴォーカル担当のクリスとエレクトリック・ギターのトミー、ドラムのブライアンの3人でした。
皆上手かったし(特にドラムのブライアンはタイトな良いドラマーでした。)また良い人たちだったし、音楽もそんなに悪くなかったんですが、何となく「華」が無いな~と思って、加入は断ったんです。
でも彼等は僕を気に入ってくれて、「ライブがもう決まっているのでその手伝いだけでもしてくれないか」頼んできたので、取り合えず数回のリハをしてライブを演ったんですね。
そのライブが終わったあとに再び「実は来月もライブが決まっているので、また頼むよ。」と言うので、まあリハーサルのスタジオ代免除だったし、僕はバンド浪人中でもあったし、でOKしました。
その後リハに今度はクリスがパーカッション担当のカサンドラというフランス人の女の子を連れてきたので、おいおいおい..とは思ったんですが、自分のバンドではないし、別に口出しはしませんでした。
いやいや、でもこのカサンドラ、女だてらにとは思っていたんですが、中々気合の入ったパーカッションを叩いて、良いバンドの触媒にはなったように思いました。
そしてライブは盛況に終わり(クリスは友達が多くライブの観客動員は中々のものでした。)、僕は「さあ、またバンド就職活動しなきゃ。」と思っている最中、今度は「いや~、レコーディングをしたいと思っていて、メンバー見つけるのも大変だし、そこまで付き合ってくれない?」とまた頼まれてしまったのでした。
そうしてこのCDが出来上がったと言う次第です。

レコーディングは朝の11時にスタジオへ行きセッティングをして、2時にレコーディングをスタート。
終わったのが夜の11時というハードスケジュールでした。
基本的にヴォーカル以外のバンド演奏をスタジオ・ライブで一発録り。
ガイドラインであるヴォーカルのメロディがないので演奏がしずらかったのを覚えています。
ヴォーカルやコーラス、ギターソロ、その他の追加楽器は後日オヴァーダブと言う形をとりました。(これは中々経済的な方法らしいです。)
レコーディングする曲数がやたら多く、その内の何曲かはレコーディングの2日か3日前にリハに持って来た曲で、僕はベースのフレーズを前日にやっと決めたなんていう状態でした。
ですからアレンジを煮詰めるような事が全く無かったので、殆どの曲がアコースティック・ギターではじまり、それにリズム隊が乗っていくと言うワンパターンになってしまっています。

僕は結局この後も数回ライブを頼まれましたが(この時にはギターのトミーもドラムのブライアンもいませんでした。)、ある機会を境にきっぱりと手伝いをやめました。
その後今は無きライブハウスの老舗CBGBなどに彼等のライブを見にいたんですが、バンドのコンセプトが全く変っていたのには驚かされました。
僕がいた頃は60年代のラブ&ピースをコンセプトにしたようなバンドでしたが、知らない間にギターの音がへヴィーでダークなオルタネイティブバンドに変容していました。
コスチュームも可也きわどいな~なんて思っていましたら、演奏中あのパーカッション担当だったカサンドラがストリップを始めるパフォーマンスをするなど、僕はひっくり返るくらい驚きました。(と同時に、しまった~っ、あのままバンドに残ってれば良かった~、などとも思いました。笑)
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3/20/2010

先日ヴィレッジ・ヴォイスなる新聞を見ておりましたら、ランナウエイズの映画が今週から公開と言う記事を見つけまして、へ~っ、何で今更ランナウエイズなんでしょう?と思いながらも感慨に耽っていました。
で、早速1976年の彼女等のファースト・アルバムを聴きました。

1. Cherry Bomb (Joan Jett, Kim Fowley)
2. You Drive Me Wild (J. Jett)
3. Is It Day or Night? (K. Fowley)
4. Thunder (Mark Anthony, Kari Krome)
5. Rock & Roll (Lou Reed)
6. Lovers (J. Jett, K. Fowley)
7. American Nights (M. Anthony, K. Fowley)
8. Blackmail (J. Jett, K. Fowley)
9. Secrets" (Cherie Currie, K. Fowley, K. Krome, Sandy West)
10.Dead End Justice (S. Anderson, C. Currie, K. Fowley, J. Jett)

いや~、何が凄いって、彼女等はこの当時(嘘か本当か知らないけど...)16歳、17歳だったんですね。
見た目が異様に色気があって大人っぽいと言う事より、この年齢で(しかも女の子で)これだけインパクトのある楽曲を作り演奏していたと言う事に驚かされました。
自分が16歳の時を思い返してみると、どう考えてもここまでは出来ませんでしたね。
音楽的にはグラム・ロックの影響が大きいと思われますが、時代的にパンク・ロックへと続く流れの過渡期にあったバンドと言う感じでしょうか。
ただ社会にフィットできない若者のフラストレーションが、8ビートにのせて激しく歌われる様はまさにパンク・ロックと言って良いかもしれません。
5曲目、ヴェルベット・アンダーグランドのカヴァーをやっています。
これは大分オリジナルと違ってへヴィーなアレンジが施されていますが、僕個人的には、ヴェルベットの軽快なアレンジの方が好きです。
まあ、でもご愛嬌って事で、許しちゃいます。(何を親爺が偉そうに...。)
いや~、それにしても「Cherry Bomb」でのチェリー・カリーのシャウトを聴きますと、こんな年になってもゾクゾクと興奮してヘッドバンキングをしたくなってしまいます。
これこそ時代を超えた、年齢を超えた、ロックンロール魂なんでしょう。

イエー!!


2009/11/15

今出張でメリーランド州のボルチモアにおります。
NYからは車で3時間半位でしょうか。
明日の朝からここで仕事なんですが、その後デラウェア州のウィルミングトンへ行き、そしてフィラデルフィア、ニュージャージー州のプリンストン(プリンストン大学のある所です。)、そしてNYに戻ってくると言う結構なハード・スケジュールです。
いや~、しかし、そんなスケジュールはなんのその。
実はボルチモアへは初めてて来るので何となく浮き浮き気分なんです。(とは言っても、街に出るわけでなくこうしてホテルの小部屋でブログをシコシコ書いてるだけですけど...。)
それにしても、ひたすら無教養な僕はこの街に関する知識は全くと言って良いほどないので、恥ずかしいばかりです。
ボルチモアと言えば....せいぜい思いつくのは、野球のチーム、ボルチモア・オリオールズ...もちろんチーム名を知ってるだけで、どんなチームだかは知りません。(日本人選手はいましたっけ?)
そして、このグラム・パーソンズのアルバムに収録されている「Streets of Baltimore」と言う曲を聴いて得た街の印象くらいです...。

と言う事で、イメージを膨らますためにこちらへ向かう間、ず~っと、グラム・パーソンズのこの1973年のファースト・ソロと1974年のセカンド・ソロのカップリングCDを持参して聴いていました。

う~ん、カントリー!

All songs written by Gram Parsons unless otherwise indicated.

1. Still Feeling Blue – 2:40
2. We'll Sweep Out the Ashes in the Morning (Joyce Allsup) – 3:13
3. A Song for You – 4:58
4. Streets of Baltimore (Tompall Glaser, Harlan Howard) – 2:53
5. She (Parsons, Chris Ethridge) – 4:59
6. That's All It Took (Edwards, Grier, Jones) – 3:38
7. The New Soft Shoe – 3:54
8. Kiss the Children – 2:57
9. Cry One More Time (Peter Wolf, Seth Justman) – 3:38
10.How Much I've Lied (Parsons, David Rifkin) – 2:29
11.Big Mouth Blues – 3:52

12.Return of the Grievous Angel (Parsons, Brown) – 4:19
13.Hearts on Fire (Walter Egan, Tom Guidera) – 3:50
14.I Can't Dance (Tom T. Hall) – 2:20
15.Brass Buttons – 3:27
16.$1000 Wedding – 5:00
17.Medley Live from Northern Quebec:
(a) "Cash on the Barrelhead (Charlie Louvin, Ira Louvin) – 2:12
(b) "Hickory Wind (Parsons, Bob Buchanan) – 4:15
18.Love Hurts (Boudleaux Bryant) – 3:40
19.Ooh Las Vegas (Parsons, Ric Grech) – 3:29
20.In My Hour of Darkness (Parsons, Emmylou Harris) – 3:42

グラム・パーソンズの音楽は一般にカントリー・ロックという定義がなされていますが、僕のようなカントリー・ミュージックを熱心に聴かない人間してみると、これは紛れもなくカントリーなわけで...ロックと言う言葉をはずしても良いのでは...という感じです。
したがって、僕にとっては結構敬遠していた作品だったんですね。
ただ、たまに「ああ、ちょっとロック飽きたな~。」と思うときがあって、そんな場合にジャズやクラッシク、ブルースなどとともに、ひとつのチョイスになっていた程度です。
でも今日のようにアメリカの田舎町の風景を眺めながら高速を飛ばしていると、何故かカントリーってしっくり来るんですよね。
凄く不思議。
こう言うときに、「あ~、自分は今アメリカにいるんだな~。」と言う、普段は感じない妙な感覚を得るんです。
そして初めてアメリカに来た時のことを思い出したり...。
何だかアメリカ人が感じるのとはちょっと違った、僕にとっての「ルーツ」と言うものを思い起こさせる音楽なのかもしれません。

グラム・パーソンズはカントリー・ミュージシャンでありながら、バーズやフライング・ブリトー・ブラザースと言うロック文脈で語られるバンドにいたり、スト-ンズの連中と仲が良かったりするので、ロック・ミュージックとして語られるのかな~?なんて漠然と思っていましたが、今日聴いていて感じたのは、この人って実は、エルヴィスなんだな~と言う事でした。
エルヴィスの持っていたカントリーと言うエッセンスを膨らました結果だったんじゃないかと...。
実際にこの2枚のソロではエルヴィスのバックを支えていたミュージシャン達が参加していますし、「Ooh Las Vegas 」なんていう曲はもろエルヴィスっていう感じですもんね。(エルヴィスがラス・ヴェガスで数々のショウをこなしていたのは、この頃ですよね..。)
彼の衣装もかなりエルヴィスですしね。(笑)



ところで、最後の曲「In My Hour of Darkness」のタイトルに、ビビッーンとビートルズ反応をしてしまうのは僕だけでしょうか?
これって「Let It Be」にインスパイアさてれ出てきた言葉ではないでしょうか?

と言う事は、やはり彼はロッカーだったんでしょうか...。


2009/9/21

リマスターやらゲームやらの登場で未だに世間ではビートルズが話題をさらっているようですね。
先日プログレッシブ・ロックを語る会でも、プログレの話題そっちのけでビートルズ話で大盛り上がりでした。
ラジオを聴いていても頻繁にビートルズがかかり、リマスターについて語られている事が多いです。
でもそんな中で、あるクラッシック・ロック系の局ではそれを他所に、今年はレッド・ツェッペリンの40周年と言う事で(ツェッペリンの何の40周年か不明ですが...。)ツエッペリン特集をしていました。
特に今月はSeptember(セッテンバー)ならぬZeptember(ゼップテンバー)と言う事で盛り上がりを見せているとか....。

と言う事で、僕もゼップ関係をと思って、これを聴いていました。
1998年リリースのジミー・ペイジとロバート・プラントによる作品です。

All songs by Page/Plant/Jones/Lee

1. Shining in the Light – 4:01
2. When the World Was Young – 6:13
3. Upon a Golden Horse - 3:52
4. Blue Train – 6:45
5. Please Read the Letter – 4:21
6. Most High – 5:36
7. Heart in Your Hand – 3:50
8. Walking into Clarksdale – 5:18
9. Burning Up" – 5:21
10.When I Was a Child – 5:45
11.House of Love – 5:35
12.Sons of Freedom – 4:08

これは出た当時には全く興味なくて聴きませんでした...すみません...。
ゼップ解散後、ジミー・ペイジもロバート・プラントもそこそこの活動はしていたにしろあまりパッとしませんでしたからね~。
ただ今こうして聴いてみると、決して悪くない作品ではあります。(と言うか結構良い!!)
基本的にロバート・プラントを中心とした、ヴォーカル・アルバムではあると思います。スロウなナンバーやミディアム・テンポのアンバーが多く、歌いこむような曲に仕上がってるんですね。
そこら辺がゼップ・ファンには少し物足りない印象は与えるかもしれませんが、ここにはボンゾもいませんしジョン・ポール・ジョーンズもいないわけですから仕方ないです。諦めてください。
またジミー・ペイジはあまり表に出てくることは無く(ギター・ソロが極端に少ないです。)バックに徹しています。「イン・スルー・ジ・アウト・ザ・ドアー」の頃を彷彿とさせるギターの音色が随所に現れている気がしますが、結局あれからジミー・ペイジは進化していなかったと言う事なんでしょうか?(笑)。
ストリングスなどのアレンジが何故か素っ頓狂に聞こえる場面もありますが、1曲目の「Shining in the Light 」でのメロトロンっぽい音色は可也「有り」ではないかと思います。(何を隠そう僕はこの1曲目のメロトロン・サウンドにやられてアルバムを購入したひとりです...。)
2曲目の「When the World Was Young 」では、

Oh, yeah, here I am
I've been here since all time began
Oh, oh, I'm here and then
Go round and round and back again
Ah - ah - ah
Ah - ah - ah
Hey hey, come look and see
My footsteps through eternity
Riding hard, strong and free
The messenger will hold the key, ohh-hoh-hoh

と、再びジミー・ペイジと一緒に活動し始めたロバート・プラントの心境がクールに歌われているようで感動を誘います。
結局この2人はゼップの再結成で再び顔をあわせたわけですが、何となくこのアルバムのような作品でもいいので、新作を出さないかな~なんて思っているのは僕だけでしょうか?...。


2009/9/7

もう先週の事ですが、ロングアイランドの最西端に位置するモントークまで日帰りの家族旅行をしてきました。
車でNYCから2時間以上ですかね、結構遠かったです。
そこには灯台があってある種の観光名所なんで、そこへ目指して行った訳です。



灯台は現在でも使われているらしいんですが、昼間は観光客が上まで上って行けるようになっています。

このモントークと言う場所はまたお金持ちの人たちの避暑地として有名なところで、色々な有名人の人たちもセカンド・ハウスを持っていたりします。
そんな中でも、ミック・ジャガーがお忍びで泊まったりしていた「Memory Motel 」があるので、そこに立ち寄るのが今回の旅行の目的のひとつでもありました。


(自分で撮った写真ではありまへん...。自分で撮ったやつは上手くアップ出来なかったので、いつもの事ですがどっかから拝借してまいりました。すみません。)

いや~、感慨深かったですね~...。
ミックがこんな安っぽいモーテルにあるピアノであの名曲「Memory Motel 」を作っていた訳です。
今回は日帰り旅行だったのでただ立ち寄っただけでしたが、次回は是非宿泊していきたいな~と思いました。
実際このモーテルはビーチまで歩いていけると言うロケーションで、また目抜き通りに位置してるのでとても便利なんです。
宿泊料もこの近辺の他のホテルに比べると可也安いらしいですし。
しかしながら宿泊した人たちのつけたレヴューを読むと、あんまり評判良くないですけど...(笑)。

と言う事で、BGMは当然の事、ストーンズでした。
1976年リリースのこのアルバムですね。

All songs by Jagger/Richards except where noted.

1. Hot Stuff – 5:20
2. Hand of Fate – 4:28
3. Cherry Oh Baby (Eric Donaldson) – 3:53
4. Memory Motel – 7:07
5. Hey Negrita (Inspiration by Ronnie Wood) – 4:58
6. Melody (Inspiration by Billy Preston) – 5:47
7. Fool to Cry – 5:04
8. Crazy Mama – 4:34

このアルバムからロン・ウッドがストーンズに参加したんですね。
ストーンズの第3期(そんな言い方あるの?)の始まりだった訳です。
いきなりファンキーなナンバー「Hot Stuff 」で幕を開け、レゲエの「Cherry Oh Baby 」そしてジャージーな「Melody」と色々な事を試しながら何かを模索しているといった印象を受けます。
そのためか人によっては纏まりのない散漫な作品と言う評価を下すかもしれないですし、ストーンズらしくないと言い切ってしまう人も中にはいます。
いや~、すみません。でも僕は結構このアルバムは好きなんです。
いきなり「Hot Stuff 」のキースのギター・リフでやられてしまうタイプの人間でして、あんまりストーンズのイメージを固定してないせいかもしれません。ストーンズ(命)!っていうゴチゴチのファンではないのかもしれないですね。だから、カッコ良ければ許せる。
ホワイトスネークの「Come An' Get It」と言うアルバムに「Hot Stuff 」と言う同名異曲が収録されているんですが、僕はこれはデヴィッド・カヴァーデイルがこのストーンズの「Hot Stuff 」にインスパイアされて書いたんだと思ってるんです。きっと強いインパクトを受けたんでしょうねデイヴィッドは。
歌詞なんかもまるっきり重複してる部分がありますしね...。
それほどの曲だと言う事です。
この「Hot Stuff 」は...。
2曲目の「Hand of Fate 」なんかはストーンズらしい粋なロック・ナンバーなんではないでしょうか。
ギター・ソロなんかもカッコいいし、インパクトの強い1曲目からの流れの受け皿としてとても順当曲なんではないかと思うんです。
しかしこの順当な流れをレゲエ・ナンバー「Cherry Oh Baby 」でいきなり切ってしまうんですが、この唐突な感じがまた良いな~と、矛盾した事を言うのは僕が単に天邪鬼なせいでしょうか。
いや~、結局曲がよければいいんですよ、アルバム全体の流れも大切ですけど...。
インパクト強いですもん、この曲も。
スムースに流れているものに対して抵抗を入ってくるというのも、結構人間って快感なんだと思いますよ。

でもやっぱり何を言っても僕にとってはこのアルバムは「Memory Motel 」に尽きますね。
この曲のためにこのアルバムは存在してるんじゃないかと思うくらいです。
歌詞に登場する Hannah honey とはカリー・サイモンの事らしいですが、ミックと彼女はこのメモリー・モーテルで一夜を共にしているんです。
そしてミックはそれをこの曲にしていたんですね。
何だか男の弱い部分を丸出しにしたミック・ジャガーがそこにいて、聴いているとグッと込み上げてくるんです。
何度聴いても、良いな~って思うんですけど、実際あのぼぼっちぃメモリー・モーテルを眼前にして聴くと、格段の差で感じるものが大きくなります。

う~ん、素晴らしい。

「Black and Blue」というアルバム・タイトルは恐らく複合的な意味合いを持たせていて、ひとつに「あざ」と言う意味で、暴力的なイメージをかもし出そうとしていたんでしょうが、その反面男の弱さと優しさが見え隠れする不思議な作品なんですね。
ついでにこのアルバム・タイトルを考えると、「Black」は黒人音楽であり「Blue」はブルースであり、また「Blue」はモントークの青い海であり青い空であり、一晩共にした女を想うBlueな気分であり、暗黒のBlackであり...。
想像すると色々飛び出してくる、とてもイマジネイティブなタイトルですね。

全曲について解説したかったんですが、時間が無いので割愛してしまいました。


7/28/2009

いや~、昨晩は暑かったですね~久しぶりに。
お蔭であんまり良く寝れませんでした...。
ここに来てやっと夏らしくなってきたNYですが、夏と言うとイベントが目白押しの街なんですね~ここは...。
先日久々にヴィレッジ・ヴォイスなど見ておりましたら、8月10日にセントラル・パークのサマー・ステージにプリテンダーズが登場すると言う記事を見つけまして、お~これは仕事がなかったら聴きに行こうかな~などと思ってる次第です。
このサマー・ステージには、有名、無名の様々なジャンルのアーティストが出演してNYの夏を毎年演出している風物詩のようなもので(...と僕は思っています。)その昔はちょくちょく見に行ったものでした。
基本的には入場無料なんですが、大物アーティストが出演の時にはチケットを買う必要があります。
ただし僕のような貧乏人はその場合ステージの外で音だけを楽しむ事にしています。(音は十分によく聴こえますので...。)
今回もプリテンダーズはこの方法で聴きに行こうかな~と考えています。

では、では、ちょっとプリテンダーズのアルバム聴いて気分だけでも盛り上げておこうかな~などと思って、1994年のこのアルバムを聴いております。


1. Hollywood Perfume (Chrissie Hynde, Billy Steinberg, Tom Kelly)
2. Night in My Veins (Hynde, Steinberg, Kelly)
3. Money Talk (Hynde)
4. 977 (Hynde, Steinberg, Kelly)
5. Revolution (Hynde)
6. All My Dreams (Hynde)
7. I'll Stand by You (Hynde, Steinberg, Kelly)
8. I'm a Mother (Hynde, J.F.T. Hood)
9. Tequila (Hynde)
10.Every Mother's Son (Hynde)
11.Rebel Rock Me (Hynde)
12.Love Colours (Hynde, Steinberg, Kelly)
13.Forever Young (Bob Dylan)

もう10年以上も前の作品なんですね...。
いや、いや、参りますな~。

曲によってはレイディオヘッドのような印象を与えられるようなものもあって、あの当時の時代の影響を感じさせたり、マドンナとかシンディ・ローパーなどに曲を提供しているソング・ライター・チームが共作したり、ちょっとプリテンダーズからかけ離れているんじゃないかと言う懸念もあるんですが、いえいえどうして、クリッシー・ハインドの圧倒的な個性を誇るヴォーカルがプリテンダーズとしての色に染めています。
...と言うか、全く捨て曲なし粒揃いの作品集で、ロックン・ロールからバラード最初から最後まで思いっきり楽しめます。
アレンジなんかも絶妙で、ここら辺はギタリストの Adam Seymourさんの力によるものなのでしょうか、「Money Talk 」などのワウだかフランジャーだかのギターによる効果音なんて無茶苦茶曲に躍動感を与えています。凄いです。
プリテンダーズは基本的にオールディーズのエッセンスを多く含んだバンドではある訳ですが、ヒット曲「I'll Stand by You 」はジョン・レノンもカヴァーしたオールディズの名曲「Stand By Me」のクリッシー流のアンサー・ソングなのでしょうか?
僕は勝手にそう思い込んでいるんですが、でも何がきっかけでアンサー・ソングを書こうと思ったのでしょうね?
謎です。
しかしながら、いつ聴いても勇気付けられる素晴らしい名曲です。
「Rebel Rock Me 」なんかもオールディーズ風と言いますか、エルビス風と言いますか(もろ「タイガーマン」と「ミステリー・トレイン」の混ぜ合わせと言った感じです...。)、古いロックンロールをやってるんですが全く古めかしくないんですね。
ここら辺が「プリテンダーズ」の「プリテンダーズ」と名乗る所以というところでしょうか。

今回聴いていて心に響きましたのが「Revolution」の歌詞ですね。

Bring on the revolution,
Keep the pressure on.
I want to die for something.
Bring on the revolution,
I want to die for something, want to die for something.
Bring on the revolution,
I want to die for something. (nothing)
Bring on the revolution,
Don't wanna die for nothing. (something, something)

「何か」の為に死にたい。
無意味に死にたくない。
そのために「革命」を取り込もう。

と歌ってるんですね。
外的な事ではなく、内的な革命。
エドリアン・ブリューも似た様な事を歌っていましたが、最近自分にも必要なのでは...と想う今日この頃です。


7/11/2009

7月も半ばにさしかかり夏本番と言った感じ....ではないですね。
いや~、毎日涼しい日が続いているNYです。
我が家では、今年に入ってエアコンをかけたのはほんの数回こっきり...。
過ごしやすくて良いのですが、何だかいつもの夏と違うな~と感じています。
先日ジョギングしながら横目で見たのですが、近所の市営?プールなど殆ど人が入っておりませんでした。
と言うか、この涼しい気候でプールに入っている事が不思議なくらいで、この夏の異常さを物語っております。

しかしながら、こんな冷夏でありながらも昼飯に冷た~い素麺が食べたくなるのは一体何なんでしょうか?
ここの所朝と夜のみ仕事で日中は自宅待機というパターンが続いていて昼飯は自宅でとる事が多いんですが、必ずと言って良いほど「素麺」を茹でて食べています。
まあ、作るのが簡単と言うのもありますが、同じように簡単に出来るインスタント・ラーメンはあまり最近食べたくならないんです。
いくら涼しいとは言っても、やはり、夏=冷たい素麺+麦茶、と言う方程式が有効な季節なのでしょうか。

そしてこの時期自分の中で盛り上がってくるものがもうひとつあります。
所謂、ジャズ・フュージョンと呼ばれる音楽ですね。
何度か語っていますが、以前はこの手の音楽はあまり自分の肌に合わなかったんです。
でもここ数年音楽的視野が広がったのか、全然許せるようになりまして、いやそれどころか逆にまるで素麺を欲するが如く、この時期にはフュージョンを聴きたくなったりするようになったんです。

と言う事で、今日は子供を土曜日の補習校へ送った帰り、リターン・トゥ・フォーエバーの1976年の作品を聴いておりました。

1. Medieval Overture (Corea) – 5:14
2. Sorceress (White) – 7:34
3. The Romantic Warrior (Corea) – 10:52
4. Majestic Dance (Di Meola) – 5:01
5. The Magician (Clarke) – 5:29
6. Duel of the Jester and the Tyrant (Part I & II) (Corea)– 11:26

このバンドは高校生の時に友達と読○ランドでライブを観ました。
あの頃はフュージョンと言う音楽に全く感じるものは無かったのですが、
「へ~んだっ!僕チンたち、ジャズ・フュージョンなんて高尚な音楽聴いてるんだもんね~、音楽的センス良いんだもんね~。」と何だかちょっと背伸びをしていたんですね。
野外ライブだったので、通りがかりの人がちらっとのぞけるような状態だったんですが、何とあのムッシュか○やつ氏がやってきて「お~っ、やってる、やってる。」みたいな顔してちょっと見てから直ぐに帰っちゃったんですね。
それを見ていた僕等、青高校生達は、「な~んだアイツ!カッコつけて!音楽なんて分かってないくせに!」なんて自分たちを棚に上げて語り合っていたのを覚えています。
今思うと、何だか恥ずかしいやら、懐かしいやら、複雑ですが、良い思い出です。

さて肝心のバンドの方ですが、そんな何も分かっていなかった高校生をも圧倒する凄まじい超絶テクニックをショーの初めからかましていたのを覚えています。
中間部では全員アコースティック楽器に持ち替えたりして、メリハリをつけようとしていたのは分かったのですが、その後も次から次へと飛び出し続ける楽器弾きまくり叩きまくりの嵐にこの高校生達は段々辟易としてしまったんですね。
そして最終的にショーが終わってから、「やっぱ、ダメだよ!あんな奴等!あんなの弾きまくってるだけじゃん。音楽を分かってないよ。」なんて語り合いながら帰宅の途についたのを覚えています。
う~ん、恥ずかしいばかりの背伸びしまくり無知高校生でした。

今ある程度歳を食って聴いてみますとあの頃とは違った印象で捉えることが出来るんですね。
まあ、当たり前の話なんですが...。

ジャズ側からのロックへの接近。
それを当時はフュージョンとかクロスオーバーとか言う呼び名をつけていた訳ですが、そんな中でもこのリターン・トゥ・フォーエバーと言うバンドはとりわけプログレッシブ・ロックへの接近が強かったのでしょうか。
特にこのアルバムはジャケットといい、アルバム・タイトルと言い、楽曲と言い、その影響が顕著に表れています。
そのせいか、僕のようなプログレ好きにはとても入りやすい作品だった訳です。
メンバー各人の演奏テクニックの凄さは僕が語るまでも無いですが、緻密な構成に基づく楽曲のアレンジにそれらが散りばめられていて、明と暗、静と動、がバランスよく表現されていると思います。
ライブでも披露されましたが、アコースティック楽器もところどころ取り入れて音の幅を広げています。

いや~、しかし、スタンリー・クラークのベースは信じられないっすね~。






7/4/2009

おおっ、連日投稿ですね~、素晴らしい!
今日はアメリカ独立記念日の祝日と言う事でのんびりさせて頂いております。

いや~、それにしても、マイケル・ジャクソンの訃報からもう1週間以上経っている訳ですが、未だに...と言うか、ますますマスコミは色々と騒ぎ立てておりますね~。
まあ、これはスーパースターの宿命なんでしょうが...何ともはや、と言う感じです。
で、僕自身は...と言うと、あの全世界で売れに売れ、一家に1枚にまでなった驚愕アルバム「スリラー」を所持しているだけで、あまり熱心に彼の音楽を聴いておりません。
簡単に言えば、別にマイケルのファンでも何でもないと言う事です。
しかしながら、そんな僕でもマイケルの偉業は認めざるおえないですし、良い意味でも悪い意味でも彼の音楽的な影響は、後の音楽シーン大きく足跡を残していると思います。

そして1982年に発売されたクイーンのこのアルバムも、そんな音楽シーンの流れの中の産物だったと思います。

1. Staying Power - Freddie Mercury 4:10
2. Dancer - Brian May 3:46
3. Back Chat - John Deacon 4:31
4. Body Language - Mercury 4:29
5. Action This Day - Roger Taylor 3:33
6. Put Out the Fire - May 3:15
7. Life Is Real (Song for Lennon)- Mercury 3:39
8. Calling All Girls - Taylor 3:53
9. Las Palabras de Amor (The Words of Love)- May 4:26
10.Cool Cat - Deacon, Mercury 3:26
11.Under Pressure - Queen, David Bowie 4:02

Bonus track (1991 Hollywood Records CD reissue)
12. "Body Language" (1991 remix by Susan Rogers) 4:45


この作品のリリース当時は僕は高校生だったのですが、ダンス・ミュージックを大胆に取り入れたこのアルバムは賛否両論...というより、可也不評だったように記憶しております。
一般的にどんなバンドにおいても、今までと違った音楽的方向へ進む事に対してファンと言うのは戸惑いを覚えるものです。
ディランがフォークからロックに移行したときもそうですし、ツェッペリンがアコースティック主体にした3枚目を出した時もそうですし、近年ではU2の「ポップ」と言うアルバムやレイディオヘッドの「キッドA」なんてアルバムもファンに戸惑いを与えた作品として記憶に新しいです。
しかしながら、音楽的方向が変わったとしても音楽自体のクオリティの低下でなければ、そう言った問題は乗り越えられるはずなんですね。
クイーンのこの作品はちょっと前にCDを買いまして、作品のリリース以来超久しぶりに聴きました。
「Body Language 」と言う豪くインパクトのある作品やジョンレノンに捧げられた「Life Is Real (Song for Lennon)」そして「Under Pressure」と言う超名曲を含むアルバムではありますが、僕個人としまして正直な感想を言わせて頂ければ、音楽的方向性の問題よりも各曲にクイーンらしい「コク」と「キレ」が無いのが問題だったのではないかと...。
しかしながら何回も繰り返し聴いている内に、クイーンと言うバンドの抱えていた苦悩のようなものを作品に感じまして、何だか段々好きになってきました。

前作の「ゲーム」から「地獄へ道づれ」がヒットして、ダンス・ミュージックの大胆な導入がこの作品で行われたのでしょうが、何十年振りかに1曲目のフレディーの作品を耳にして、おおっ、当時ダンス・ミュージックに影響を受けたと書かれていたけど、これってもっと具体的に、マイケル・ジャクソンに影響を受けたと言った方が良いんじゃない?なんて思ってしまいました。
実際的にクイーンがマイケル・ジャクソンに入れ込んでいたかどうかは定かではありませんが、可也直接的に彼の影響があったのではないかと感じました。
マイケル・ジャクソンは黒人であることにコンプレックスを感じて、整形によって白人より白い肌になっていった訳です。
ご存知クイーンのシンガー、フレディ・マーキュリーはバイセクシュアルだった訳で、何かそういうコンプレックスと言うか反社会的な悩み(ある意味セクシュアル...?)と言う部分で感じあうものがあったのではないでしょうか?

フレディはエイズでこの世を去り、今天国にてマイケルとダンスしながら歌っているのではないでしょうか。


2009/5/4

忌野清志郎氏の訃報を聞いて久々にRCサクセションのアルバムを聴いていました。
このアルバムは唯一僕が持ってるRCのアルバム(友人に編集してもらったCDRはありますが...。)で1985年?にリリースされたベスト盤です。

(1)よォーこそ
(2)ブン・ブン・ブン
(3)ラプソディ
(4)エンジェル
(5)雨あがりの夜空に
(6)わかってもらえるさ
(7)ステップ
(8)ダーリン・ミシン
(9)トランジスタ・ラジオ
(10)たとえばこんなラブソング
(11)いい事ばかりはありゃしない
(12)よそ者
(13)ロックン・ロール・ショー

1~5曲目までがライブ音源(LPで言えば、A面なんでしょうか...。)残りがスタジオ録音です。(音源へのリンクはバラバラになっています。)

僕は日本のロックに関してあまり知識が無いのですし比較的に興味も薄いのですが、RCサクセションはそんな僕も興味を惹かれたバンドのひとつでありました。
最初に彼等の名前を知ったのは中学生の頃。
楽器屋さんかレコード屋さんで貰ったロック・アーティストのステッカーに、レッド・ツェッペリンやイエス、ELP、などに混ざってRCサクセションがあったんですね。
僕はそのバンドが何だかサッパリ分からなかったんですが、学校へもっていったときに、ちょっと不良っぽかったI君と言う友人に「あ~っ、RCサクセション!良いな~。」って言われ、全く興味も無かったので「いいよ、これあげるよ。」ってその彼にあげたんです。
彼は喜んで直ぐにスポーツバッグか何かに貼っていたと思います。
その後僕は渋谷陽一氏のラジオで初めてRCサクセションの「雨あがりの夜空に」を聴いたんですが、その時「あ~っ、これがあのI君にあげたステッカーのバンドか~。」って分かったんですね。
曲自体覚えやすくインパクトがあったのを覚えています。
当時はバイクの事を歌った歌だと思っていたので、不良っぽかったI君が興味を持っていた理由が分かったような気がして、プログレ一直線だった僕は「自分とは違うな~」って決め付けていました。
そして高校生になってからある友人に「この曲好きなんだよ、ちょっと聴いてみぃ。」ってヘッド・フォンを渡されて聴いたのが、また再び「雨あがりの夜空に」だったんです。
しかしながら中学生の時にラジオで聴いた時とはだいぶ印象が違って、「あ~っ、この歌詞ってダブルミーニングだったのか~。」って初めて知ったんですね。
その後はRCサクセションも全国的なメジャー・バンドになって、テレビをつければ忌野清志郎氏と坂本龍一氏がコマーシャルをやっていたり、耳にすることや目にする事が多くなり逆に興味がそがれて行きました。
再びRCを聴くようになったのは、米国に渡ってからです。
一時期日本語で歌う日本のアーティストを聴きたいな~思うようになって、一時帰国する友達にこのCDを買ってきてもらったんですね。
あんまり着飾っていないストレートな忌野清志郎氏の歌詞(本人はブッツィー・コリンズ顔負けの着飾りですけど。)に感動したし、オーティス・レディングの影響を隠そうともせず、その物真似をしながらも似ても似つかないオリジナリティ溢れるヴォーカル・スタイルを作り出していた忌野清志郎氏に感心し、彼は唯一無二のシンガーだと改めて感じました。
病気を克服して敢行した復活ライブを観たのはついこの間のようでしたが、今オーティス・レディングのもとへ登って行った彼は「ガガガガガッ、ガットゥ、ガットゥ!」と本家と共にシャウトしていることだと思います。


2008/9/27

いや~、もう今週は国連総会のおかげで大変な迷惑をこうむりましたわ。
...って、あんまり自分勝手なことを言ってはいけないけど(皆さん世界平和のためにやってはるんでしょうから...。)
もう街中彼方此方道路が閉鎖されて大渋滞。
特にブッシュが来ていた火曜日(大統領を呼び捨てですか?)は、もう最低だった。
通常全く渋滞がない時JFK空港~マンハッタン間は20分から30分で行ける。ただ基本的にいつでも混んでいるので、大体1時間を目安にしているけど。
ところが火曜日はこの渋滞のせいで2時間以上かかった。
2時間以上ですよ!
2時間って言ったら、マンハッタンからウッドストックまで行けちゃうよ!...って、あまり実感のない例えだけど...。
お客さんにも流石に苦笑いで、「今までの最長時間ですな。」などと皮肉を言われてしまった...。
大体において何で国連はニューヨークにあるの?
どっか海の真ん中に島でも作ってさ、そこに国連は移転してもらいたいよね。
そしたら一般の人には全く迷惑はかからないから。

と、そんなこんなで今週はカナダのロック・バンド、ラッシュの1977年のこのアルバムを聴いていた。
「王よさらば。」とでも訳せばいいのかな?
そう言えば、王監督が引退を表明したらしいけど...関係ないか...。

All songs music written by Alex Lifeson and Geddy Lee with lyrics by Neil Peart, except where noted.

1. A Farewell to Kings (Music: Lee, Lifeson, Peart) – 5:51
2. Xanadu" – 11:08
3. Closer to the Heart (Lyrics: Peart, Peter Talbot) – 2:53
4. Cinderella Man (Lyrics: Lee) – 4:21
5. Madrigal – 2:35
6. Cygnus X-1 (Music: Lee, Lifeson, Peart) – 10:25

このアルバムが発表された1977年はロンドン・パンク元年で、パンク・ロックが隆盛を極めていた時。
パンク以外のロックはオールド・ウエイブなんて言うカテゴリーで一まとめにされてしまって、目の敵にされていた。
特に前記のピンク・フロイドに代表されるプログレはそう。
それにも拘らず、キング・クリムゾンのロバート・フリップなどはパンク・ロックを絶賛していたし、他の所謂オールド・ウエイブの代表的なアーティストでも同様のにパンクに賛辞を送っている人は多かった。
そんな中、ロンドンからもニューヨークからも少し距離のあるカナダで(実際地理的距離なんてあまり関係ないんだけど...。)オールド・ウエイブというか、ある意味時代錯誤に近かったプログレッシヴ・ロックを後追いの形でやっていたラッシュにとっては、この事態がどういう風に写ったのかとちょっと謎だった。
でもこのまさにパンク旋風ど真ん中の時代にリリースされた、このアルバムが示す「王様の終焉」と言う意味を考えると、それはやはり「オールド・ウエイブのロックの終焉」と自ら自虐的になって語っていたのかな~なんて思ったりもしていた。
う~ん、しかしながら今回聴いていて、「そうじゃないな~...。」って勝手に自己反論してしまった。
それは今回マンハッタンを車で走っていて、パトカー数台に警護されながら移動してる各国の要人達の姿を見ながら漠然と思った事。
一体何でこんな事が起こっているのでしょう?
まるで彼等は昔の「王様」達のよう。
でももう、「王様」は要らないよ、特に私利私欲でぶくぶく太った王様は...。
ジョン・レノンが「イマジン」で

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace...

って、歌ってたように、「国」なんて、「王様達」なんて、ないことを想像してみようよって、自分に語った時に、ああ、やっぱりこのラッシュのアルバムは純粋に「Peace」を歌っていたのだな~って実感した次第で...。

まあ実際2曲目の「Xanadu」とは桃源郷を意味した言葉で、ある一部の権力者に支配される世界でない理想郷を表現してるんだろうし...。

そして「Closer to the Heart 」でも

And the men who hold high places
Must be the ones to start
To mould a new reality
Closer to the heart

と歌われているように、現代の王様達に送られたメッセージであるんだろうな~と分かる訳で...。

いや~、やっぱりこう言うメッセージは実際、世界中の「the men who hold high places」に聞いてもらいたいっすね。
本当に。

そうしたら、渋滞も起こらなくなるし...、って随分と言ってる事が小さいな...。





プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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