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12/16/2009

日本で言う所のETCに当てはまるもので、E-Zpassと言うのがこちらにはあるんですが、これは高速、トンネル、橋、の料金所で利用できるだけでなく予め申し込みをしておけば空港の駐車場でも使えます。
仕事柄、当然僕も空港で使えるようにしてあったのですが、一昨日の朝から急に使えなくなりまして、E-Zpassのカスタマー・サービスへ確認の電話を入れました。
すると先方は、自動引き落としになっている僕のクレジット・カードの有効期限が切れていて、その更新がされていない為に起こったのだと説明。
「そんなもん、カードが切れる前に更新するかどうかの確認くらい連絡してこいよ。」と思いつつも口には出さず、更新の手続きのみ済ませ、電話口のあんちゃん曰く直ぐに使えるようになったので、一件落着!
ところがどっこい、そんなに物事がスイスイと流れる水の如く進むはずの無いのがNY!
早速昨夜仕事で空港へ行き、駐車場でE-Zpassを使って出ようとすると...
「あんたのE-Zpassはここじゃ使えないよ。」と一言。
「え~、今日使えるように手続きし直した所だよ!」
「いや~、でも実際使えないんだからしょうがない。」
「.......。」
仕方なく自分のカードで支払いを済まし、空港を後にしました。
後で再びE-Zpassへ電話を入れ確認すると、実際使えるようになるのは今日からと判明。
なんといい加減なサービスでしょう。
今日も夕方に空港へ行く事になっているんですが、本当に使えるようになっているかどうか、正直疑わしいです...。

そんなこんなを思い出して、フ~ッと溜息をついたのが昨晩帰路に通るクイーンズ・ボロ・ブリッジの上でした。
ひとりおもむろに「溜息橋か~。」などと口にして、つい思い出しましたのがこのロビン・トロワーの1974年のセカンド・アルバムでありました。(う~ん、何だか詩的~...。)

All tracks composed by Robin Trower; except where indicated

1. Day of the Eagle – 4:59
2. Bridge of Sighs – 5:05
3. In This Place – 4:28
4. The Fool and Me (Trower, James Dewar) – 3:57
5. Too Rolling Stoned – 7:29
6. About to Begin– 3:43
7. Lady Love (Trower, James Dewar) – 3:21
8. Little Bit of Sympathy – 4:20

いや~、しびれますね、ど・ハード・ロック!
特に1曲目と5曲目は学生時代にコピーして演奏した事があるので、僕にとっては思い入れが大きいです。
ロビン・トロワーはジミヘンのフォローワーとして有名ですが、確かに彼のギター・サウンドのうねり具合ははジミヘン的。
昔先輩に聞いた彼に関する逸話で、エリック・クラプトンがラジオを聴いていてロビン・トロワーがかかったらしいんですが、「あれ、俺、ジミヘンの曲は全部知ってるはずなのに、これは知らないぞ。」と思ったとか。
それ程、彼のギターはジミヘンに酷似していたんですね。
またインターネット・ラジオで自分の好きな曲やアーティストの名前を入れると、それに似たような曲を集めて流してくれると言うサイトがあるんですが、僕がロビン・トロワーと入れると、ロビン・トロワーのラジオなのかジミヘンのラジオなのか分からないくらい、ジミヘンの曲だらけになりました。
しかしながら、ジミヘンがエレクトリック・ブルースからより黒人としてのアイデンティティを模索しファンキーな方向へ邁進して言ったのとは違い、ロビン・トロワーはハード・ロックと言うカテゴリーの中でより自分らしいギター・ワークを追求して行ったように感じます。
そして、このアルバムでも感じるんですが、体に纏わりついて来るような粘りっこいロビン・トロワーのギターは、スローなナンバーでより効果を発揮してるのではないでしょうか。
特にアルバム・タイトル・ナンバーの「Bridge of Sighs 」から「In This Place 」は非常に幻想的で、聴いてる人のイマジネイションを刺激してきます。

素晴らしい!

ここら辺が通り一遍等のハード・ロック野郎達と一線を画して今でも現役で活動してられる理由のひとつなんじゃないでしょうか。

いや~、久々にバンドで大きな音を出したくなってしまいました。

ところで、このアルバム・タイトルはイタリアに実際にある橋から名付けられたらしいですね。
知らなんだ~...。

それから、どうでも良い事なんですけど、1曲目の「Day of the Eagle」
、訳すと「鷹の日」となりますが、当時映画で「イルカの日」や「怒りの日」、「ジャッカルの日」、「イナゴの日」等々「・・・の日」なるタイトルのものが多かったですが、それと何か関係あるのでしょうかね?
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8/10/2009

一昨昨日の晩寝苦しくて夜中に何回も目を覚ましてしまい、挙句の果てに寝付かれなくなってしまったので、音楽でも聴けばす~っと寝れるだろうと思いましてリンゴ・スターの1974年のソロ4枚目を聴いていました。


1. (It's All Da-Da-Down To) Goodnight Vienna (John Lennon) – 2:35
Featuring John Lennon on opening count-in and piano and Billy Preston on clavinet.

2. Occapella (Allen Toussaint) – 2:55
Featuring Dr. John on piano

3. Oo-Wee (Vini Poncia/Richard Starkey) – 3:45
Featuring Dr. John on piano

4. Husbands and Wives (Roger Miller) – 3:34
Featuring Carl Fortina on accordion.

5. Snookeroo (Elton John/Bernie Taupin) – 3:27
Featuring Elton John on piano and Robbie Robertson on guitar.

6. All By Myself (Vini Poncia/Richard Starkey) – 3:21
Featuring John Lennon on guitar

7. Call Me (Richard Starkey) – 4:07
Featuring Klaus Voormann on bass guitar, Steve Cropper on electric guitar, David Foster on piano.

8. No No Song (Hoyt Axton/David Jackson) – 2:33
Featuring Harry Nilsson on backing vocals and Nicky Hopkins on electric piano.

9. Only You (And You Alone) (Buck Ram/Ande Rand) – 3:26
Featuring John Lennon on guitar, Steve Cropper on guitar, Billy Preston on electric piano and Harry Nilsson on backing vocals.

10.Easy For Me (Harry Nilsson) – 2:20
Featuring Lincoln Mayorga on piano.

11.Goodnight Vienna (Reprise) (John Lennon) – 1:20
Featuring John Lennon's intro, 'OK, with gusto, boys, with gusto!'

アルバム・タイトルからして眠る前に聴くのには持って来いだろうと思っていたのですが、こう言うときはダメなんですね。
逆に音がクリアーに聞こえてきて、結局最後までしっかり聴いてしまいました。
いや~、しかし、リンゴもたまには良いですね~...って、リンゴに失礼ですが、実際ジョン、ポール、ジョージの持ってる緊張感がリンゴの場合良い具合に解れているので聴いていて肩に力が入れないんです。
これは彼の人柄によるものではないでしょうかね。
音もメローと言うより、角の無い丸みを感じさせるもので、とても心地よいです。
リンゴのヴォーカルは、声量があるわけでもなければ音程も怪しかったりと決して上手いとは言いがたいのですが、これも人柄なのでしょうか、聴いていて不快にならない、それどころかず~っと聴いていたくなる様な不思議な魅力を持っています。
このアルバムはジョン・レノンが協力して作られた作品で、リンゴの作品中でも傑作に位置するものだと思われますが、決してそれは単にジョンの力によってもたらされたと結果ではないと思います。
ここにはユーモラスでフレンドリーなリンゴのキャラクターがオーラのようになって音を司っていて、ジョンは結果的に相談役でしか無かったのではないでしょうか。
アルバム全体の音の基調をピアノにしていて、ビリー・プレストンやらドクター・ジョン、更にはエルトン・ジョンからニッキー・ホプキンスといったロック界の名ピアニスト達に混じりジョン・レノンまでもが伸び伸びとプレイしていてリンゴをもり立てています。
きっとレコーディングも和気あいあいと楽しい雰囲気で進んでいったんでしょうね~。
僕はこのアルバムでは4曲目の「Husbands and Wives 」という物悲しい曲が好きなんです。
簡単に言ってしまえば離婚の状況にある夫婦の歌なのでしょうが、リンゴが歌うことによって何故か救われたような気になってしまうのが不思議なんです。
ジョン、ポール、ジョージではこの感じは出てこなかったでしょうね。
そして8曲目の「No No Song 」。
これは傑作ですね。
今日本では芸能人のドッラグ問題が大騒ぎになっているようですが、この曲は所謂アンチ・ドラッグ・ソングと解釈しても良い曲ですね。
まあ、自身の体験の告白ソングとも言えますでしょうし、取り方は色々だと思います。
しかし曲調とリンゴの独特なユーモラス感覚が変にシビアな歌にしていないところが良いです。
コカインを勧められて、いやいや、もう、プシュー(鼻でコカインをすする音)はしないよ...と歌う部分はユーモアに溢れていて何度聴いても楽しいです。
獄中の芸能人の方にも是非聴いてもらいたい曲ですね。
「Only You 」は言うまでも無くプラターズによる名曲のカヴァーですが、オリジナルとは全く違った70年代の感覚で迫っています。
当時僕の母親が聴いて「何このオンリーユー、全然良くないの~。」と言っていたのを今でも覚えていますが、プラターズの方を聴いてきた人には確かにちょっと厳しいかもしれないですね。
ただ僕は可也このヴァージョンは好きで、実際に当時は結構ヒットしたようです。
アコースティック・ギターのリズムの刻み方はジョン・レノンの「スタンド・バイ・ミー」のカヴァーと同じですよね。
ジョンも結構演奏のヴァリエーション少ねえな~(笑)
アルバムの最後に「Goodnight Vienna (Reprise)」を持って来ているのは、ビートルズの「サージェント...」に対するジョン・レノンの皮肉のように見えるのは僕だけでしょうか?
きっとリンゴのアイデアではなかったと思います。


7/3/2009

またまた、大分ご無沙汰してしまいました。

今日JFK空港でお客さんを出迎えに行っていたところ、いかにも、と言った風体の人達が3人出てきたのでじっと見ていましたら、なんとミュージシャンの斉藤和義氏でした。
きっとレコーディングでもしに来たのでしょう。

と言う事で、東京とニューヨークで録音されて2000年発表の7枚目のスタジオ・アルバムを帰宅後聴いていました。

1. 青い光
2. 太陽の目安
3. マリリン
4. wanna do
5. かみなり
6. Rain
7. アゲハ
8. THANK YOU
9. HONEY ROASTED PEANUTS
10.Alright Charlie
11.海に出かけた
12.NO BLUES
13.COLD TUBE

全曲作詞・作曲・編曲: 斉藤和義

サンプル ♪

僕はひょんな事からこの人の存在を知りまして、このアルバム収録の「アゲハ」を聴いて以来注目するようになりました。
ディランを髣髴とさせるプロモーション・ビデオと、何ともイマジネイティブで象徴的な歌詞にやられてしまったんですね。
メロディも複雑ではないですがとても印象的で、しばらく頭にこびり付いて離れない類のもので、ちょっとの間中毒になってしまい何度も繰り返して聴いていました。
アルバムは全体にいろいろな事にトライしていて、自分自身の可能性を狭めないようにしているようですね。
ただ、僕としては「アゲハ」の印象が強すぎて、他の曲が可也色褪せて聴こえてしまうのが残念です。
NYで録音された為か英語の曲(4曲目、wanna do )もありますが、ビートルズの「Why don't we do it in the road?」や「I want you」のように、同じ言葉を繰り返すだけのもので、彼の歌詞の面白さは楽しめません
ただこういった曲では言葉を音として使い、ビートそのものを強調するには効果的ではないかと思いますし、言葉が単純なだけに逆に意味深な印象を受けます。
もしかしたら、ジャムりながら適当に作ったのを完成させたのかもしれませんね。

今後とも活躍を期待したい日本人アーティストのひとりです。

次回ニューヨークへお越しの際は是非ともうちのリモを利用して頂きたいものです(笑)


2009/5/18

スト-ンズのマイ・ブームはまだず~っと続いておりまして、毎日々々ストーンズを聴かないと居られない状態に陥っています。
まあ、ただストーンズはディランのように作品数が多いので、ネタが中々切れない所が助かります。
そんな状態なので、ブログのネタもストーンズで行こうといつも思いながら聴いているのですが、いざ時間が出来てブログの更新となると他のネタになってしまうと言う...。
何とも煮え切らないような感じですが、これが人生ってやつなのでしょうか?

ジョン・レノンも「ビューティフル・ボーイ」の中でこう歌っております。

Life is just what happens to you,
While you are busy making other plans

ああしよう、こうしよう、などと考え計画立てているのをよそに、自分に起こってくる事が人生なんだよ...と。
う~ん、流石ジョン・レノン。
人生を達観しておりますね~。
素晴らしい。

と言う事で、今回もストーンズではなく、ピート・タウンシェントとロニー・レーンの1977年のコラボ作を久々に聴いて感動しておりました。

All tracks composed by Pete Townshend; except where indicated

1. My Baby Gives It Away — 4:02
2. Nowhere to Run (Ronnie Lane) — 3:17
3. Rough Mix (Lane/Townshend) — 3:12
4. Annie (Eric Clapton/Kit Lambert/Lane) — 2:56
5. Keep Me Turning — 3:46
6. Catmelody (Lambert/Lane) — 3:12
7. Misunderstood — 3:01
8. April Fool (Lane) — 3:34
9. Street in the City — 6:07
10.Heart to Hang Onto" — 4:29
11.Till the Rivers All Run Dry (Holyfield/ Williams) — 3:54

Personnel

Pete Townshend & Ronnie Lane — various Acoustic & Electric guitars, mandolins & bass guitars, ukuleles & very involved mind games
Edwin Astley — Orchestral Score
Boz Burrell — Bass
Mel Collins — Saxophone
Eric Clapton — Lead Guitar, 6 String Acoustic, Dobro & Foot
Julian Diggle — Percussion
Bijou Drains — Gulp
John Entwistle — Brass, Vocal Harp
Peter Hope Evans — Harmonica
Benny Gallagher — Accordion
Tony Gilbert — Orchestral Leader
Chris Green — Principal Cello
Charlie Hart — Violin
Cris Laurence — Principal Bass
Graham Lyle — 12 String Acoustic
David Marquee — String Bass, Double Basses
Billy Nicholls — Vocal Harp
Rabbit — Organ, Fender Rhodes
Steve Shingles — Principal Viola
Henry Spinetti — Drums
Ian Stewart — Piano
Charles Vorsanger — Principal 2nd Violin
Charlie Watts — Drums

このアルバムは大分前(15年位前?)に、タ○ー・レコードのアウトレットで中古盤のCDを買ったんですが、盤にキズが付いていて6曲目の途中からと7曲目が聴けなかったんです。
可也安かったので、交換に行く事もせずにいたんですが、折角聴いてる途中でCDが空回りのような状態になってしまうのが嫌で、ちょっとこのアルバムから遠ざかっておりました。
一昨日ストーンズを聴いてる合間の小休止に、前回のジョンレノンとオノヨーコのアルバムを聴いた時のように軽い気持ちで聴いたんですが、いや~、これってこんなに良かったっけ~?っと、何か凄く儲けたような気になっていました。

しかしまぁ、可也豪華なゲストの顔ぶれですね。
ちょっと意外なのはプログレ畑のメル・コリンズがサックスを吹いてるのと(6曲目)、ボズ・バレル(キング・クリムゾン、バッドカンパニー)がベースを弾いてる事ですかね。(10、11曲目)
一体どういう繋がりなのでしょう?

1曲目の「My Baby Gives It Away」では小気味良いビートをストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツが叩き出しています。
全く無駄の無いドラムと言いましょうか。
ただやたらめったらオカズを入れるのが良いドラムだと思ったら大間違いっすよね。
話がそれますが、ストーンズを聴いてると、凄く小気味良いドラムの時と「これってド素人みたい」と思えるドラミングの時があるんですね。
チャーリー・ワッツってなんでこんなにプレイにムラがあるんだろうってよく思っていたんですが、どうもストーンズってチャーリーだけじゃなくてロン・ウッドだとか他のメンツがドラム叩いたりする事があるんですってね。
この話を知って、やっと納得できました。
いや~、チャーリー・ワッツは良いドラマーです。

このアルバムではピートとロニーの曲が基本的に入れ替わり順番に並べられているんですが、2曲目の「Nowhere to Run」で、おっ~、ロニーらしさ爆発やな~っと何故か関西弁になってしまう位の感銘を受けました。...何じゃそれ?
ここでの彼のヴォーカルは少しキース・リチャーズっぽい、ドスが利いていてハスキーな雰囲気が少し出ていてカッコいいです。

そして、3曲目の「Rough Mix」ではピート・タウンシェントですね~。
前からアコギが上手いとは思っていましたが、アコギもエレキも滅茶うまいっす。
この曲では恐らく片側から聞こえるソリッドなリズム・ギターをピートが弾いていて、その後に登場するもう片方の側のリード・ギターをエリック・クラプトンが弾いているのだと思いますが、途中から真ん中の位置に出てくるリードがあるんですね。
これ、どっちが弾いてるのかな~って思うんですが、きっとピートですね。
テクニック的にもセンス的にも、この場面ではクラプトンを食ってると思います。
やはり只者ではないですね、この人。

僕は5曲目の「Keep Me Turning」と 9曲目の「Street in the City」と言うピートの曲がお気に入りなんです。
特に 「Street in the City」は当時のイギリスの状況をパンクのように激しいビートでアジるのではなく、アコースティック・ギターとストリングスという言わばそれとは正反対のアレンジで表現しているのが面白いと思いました。
時代的にはまさにパンク・ロック登場の真っ盛りと言った感じだったのでしょうが、同じ事を歌うにしても余裕があるといいますか、(確かにパンク・バンドの連中に比べ経済的な余裕があったのは事実でしょうが...。)達観できていると言いますか、冷静な目で見ていると言いましょうか、...時代に流されていなかったんですね、この人たちは。
素晴らしい。

どうもこのアルバムはボーナス・トラック入りでリマスターされているようなので、今度改めて買いなおさないといけないかな~って思っています。


2009/2/25

「シンプソンズ」というテレビのアニーメーションを我が家の子供達は楽しみにしていつも見てます。
僕は見ないのですが、隣の部屋にいると音が聞こえてくるんですね。
そうすると結構な頻度で(...って、もしかしたら毎回なのかな...。)クラッシック・ロックの名曲がかかるんです。
いつも隣の部屋でそれを聞きながら、う~ん、これは家の子供達位の世代へのロックの啓蒙か~、などと、感心している次第でありまして...(笑)。
で、昨夜は、タートルズの名曲「Happy Together」が聞こえてきたものですから、隣りで聞いていたこのオジサンは、唯一所有しているこの1983年リリースのベスト盤を久しぶりに引っ張り出してきて聴いておりました。


01. It Ain't Me Babe
02. Let Me Be
03. Eve of Destruction
04. You Baby
05. Grim Reaper of Love
06. Can I Get to Know You Better
07. Outside Chance
08. Happy Together
09. She'd Rather Be With Me
10. Me About You
11. Guide for the Married Man
12. She's My Girl
13. You Know What I Mean
14. Sound Asleep
15. Elenore
16. You Showed Me
17. The Story of Rock & Roll
18. You Don't Have to Walk in the Rain
19. Love in the City
20. Lady-O

すいません、タートルズに関してはこのベスト盤のみで済ましてしまって、オリジナル・アルバムについての知識は全く御座いません...。
別にこのバンドを見下している訳ではないんですが、他に聴きたい作品が沢山あり過ぎまして、手が回らないんですね~。
最近は僕は70年代のロックを聴く事が多いんですが、いや~、60年代ロック、やっぱり良いですね~。
1曲目のディランのカヴァーに始まり、オリジナル作品でない曲が結構あるんですが、特にソング・ライティングに拘らないバンドの姿勢が彼等の特色であったのでしょうか。
ディランのカヴァーと言えば、バーズが直ぐに頭に浮かぶんですが、16曲目の「You Showed Me」はバーズのロジャー・マッギンとジーン・クラークの作品なんですね。
ただディランと言う共通点がタートルズとバーズにはあるものの、タートルズはどちらかと言うと、ブリティッシュのバンド、ゾンビーズに近い印象を僕は受けました。
いや~、それにしても、タートルズと言えば「Happy Together」なんですが、ザッパ(マザーズ?)のライブ・アルバム「Fillmore East – June 1971 」での演奏は良かったですね~。
ところでこの曲って、「Happy Together」と歌っていますが、本当はハッピーではないんですね、きっと...。
今日聴いていて感じました。

Me and you and you and me
No matter how they toss the dice, it has to be
The only one for me is you, and you for me
So happy together

I can't see me lovin' nobody but you
For all my life
When you're with me, baby the skies'll be blue
For all my life

思い込みって言うか、単に想像なんだろうな~って、思います。
何故かって言うと、

When you're with me, baby the skies'll be blue

と言っておきながら、曲の最後のリフレインでは、

So happy together
How is the weather

なんです。

つまり「君と居られたら、空は青いだろう。」と言いつつ、「天気はどんなかな?」って、最後に言ってるわけですから、一緒には居ないと言う事なんですね。
別れ別れになっている恋人同士の歌か、さもなくば、ストーカーまがいの男の変質的思い込みを歌ったのか...。
僕個人としては、後者の方が面白いと思うんですけど...。

タートルズ、良いですね。
メンバーが亀を模しているこのアルバム・ジャケットもしゃれていて良いですし...。


...あっ、そうだ、家の亀に餌あげなくちゃ...。


2008/2/21

物事には順番と言うものがあって、それが入れ替わってしまうと色々とややこしくなってしまったりしますよね。
またその逆に順番をうまく使うことによって、良い結果が得られたり...。
例えば野球なんかをみたら、打順って言うものでゲームが左右されたりすることが分かりますよね。
それと同じでロックのアルバムでの曲順と言うのも、作品の印象を決定付ける重要なものだと思うんです。
しかしながらそう言ったアーティストの意思を無視して、適当に作品を作り上げる心無いレコード会社などが多く存在してるのも事実。
僕はこの10CCの1973年のデビュー・アルバムでやられてしまったんです...。

1. Johnny, Don't Do It (Godley, Creme, Gouldman) – 3:36
2. Sand in My Face (Godley, Creme, Gouldman) – 3:36
3. Donna (Godley, Creme) – 2:53
4. The Dean and I (Godley, Creme) – 3:03
5. Headline Hustler (Gouldman, Eric Stewart) – 3:31
6. Speed Kills (Stewart, Godley, Creme, Gouldman) – 3:47
7. Rubber Bullets (Godley, Creme, Gouldman) – 5:15
8. The Hospital Song (Godley, Creme) – 2:41
9. Ships Don't Disappear in the Night (Do They?) (Gouldman, Stewart) – 3:04
10.Fresh Air for My Mama (Godley, Creme, Stewart)– 3:04

僕が持ってるのはフランス盤のCDなんですが、最初に聴いた時オールディーズのパロディっぽいミディアムテンポの曲連続で、何だかダレてるな~って印象を受けたんですね。
だからアルバム全体の印象もイマイチだったんです。
ところがある日、僕のCDの曲順がオリジナルと違う全く滅茶苦茶なものだったのを知ったんです。
一体なんでこんな事が起こるのか不思議で仕方なかったんですが、取り合えずCDの曲順を正して、自分でCDRに焼き直したんです。
そして聴いてみると、見違えるように曲の流れがよくなって、以前と全く違ったアルバムに感じられたんですね~。
同じ曲を聴いていたのに、それぞれの収録曲もキラキラと光り始めました。
う~ん、曲順と言うのはここまで大切なものだったか~...とその時改めて感じさせられたんです。
それからは、基本的に自分で焼いたCDRの方だけ聴いています。
参った参った...。

それで、この10ccなんですが....。
10ccというバンド名の由来が、4人の男性の1回の射精量である所から来てると言う話を聞いたことがあります。
どうも実際の所は違うようですが、その噂が本当じゃないのかな~と思えてならないくらいの変態的なバンドですね。
このアルバムのジャケットもよく目を凝らしてみると、げっ~、そうか~っと思ってしまいます。
遠めに見てると、ただ10ccと描いてあるように見えますけど、数字の「1」の部分を良く見てみてください。(ジャケットの写真をクリックすると少し大きく見えると思います。)
いや~、やってくれますね~...。
となると...じゃあ、数字の「0」は?

う~ん、素晴らしい...(何のこっちゃ...。)

このアルバムは随分とザッパの影響が感じられるんですが、如何なもんでしょうか?(他の作品にはそんな印象を受けないんですけどね...。)
1曲目の「Johnny, Don't Do It 」は有名なオールディーズの「Johnny Angel」と言う曲のパロディだと思うんですが、このやり方が何となくザッパっぽいんです。
さらに歌詞に...

He stole a bike from joe's garage

って言う部分があるんです。

「joe's garage」?

これって、ザッパのアルバムのタイトルにあるじゃないですか~。
う~ん、やはりザッパの影響か~...いや、ちょっと待てよ、しかしながらザッパのアルバムは1979年リリース。この10ccのアルバムよりも全然後じゃないですか...。
って言う事は、何?逆にザッパが影響受けたのでしょうか...それとも「joe's garage」って言うのは、何かの隠語で単に偶然使われていただけなのでしょうか?

???????

ちょっと、謎です...。 (何じゃそれ~、ちゃんと答えを出せ~!)

そして3曲目の「Donna」が、ビートルズの「オー・ダーリン」のパロディであるのは明らかですが、これもちょっと変態的で、何ともザッパ臭さが漂っています...。

この10ccのデビュー・アルバムを聴く限りでは、ザッパとの間に何らかの因果関係を感じる今日この頃です。


う~ん、最初の、順番が云々と言う話から全然関係ないところで終わってしまいました。
相変わらず脈略のない話にお付き合いくださいまして、有難うございます。


2009/2/14

今日はヴァレンタイン・デイですね。
その昔はときめいたもんですが、今ではもうどうでも良い日です。(笑)

う~ん、そうか~、中学生位のころはよくときめいていたな~などと思いだしながら、数日前に何となく聴きたくなって、このアルバムを引っ張り出して聴いていました。

All songs by Paul Simon unless otherwise noted.

1. Mrs. Robinson – 3:51
2. For Emily, Whenever I May Find Her (live) – 2:25
3. The Boxer – 5:08
4. The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) (live) – 1:50
5. The Sound of Silence – 3:04
6. I Am a Rock – 2:52
7. Scarborough Fair/Canticle (Paul Simon, Art Garfunkel) – 3:09
8. Homeward Bound (live) – 2:42
9. Bridge over Troubled Water – 4:51
10.America – 3:33
11.Kathy's Song (live) – 3:22
12.El Condor Pasa (If I Could) (P Simon, J Milchberg, D A.Robles ) – 3:07
13.Bookends – 1:19
14.Cecilia – 2:53

言わずと知れた、サイモンとガーファンクルの1972年にリリースされたグレイテスト・ヒッツですね。
以前にグレイテスト・ヒッツにも名盤があると言うコメントを頂いた事がありますが、僕にとってはこのアルバムがまさにその名盤であると思います。
単にヒット曲を集めただけではなく、未発表のライヴ音源を使い、その編集効果でアルバムの統一感を与えています。
ただ僕個人としては、「冬の散歩道」が入っていないのが唯一残念なことですが...。

実はこのアルバムは、僕がときめいていた中学生の時に、初めて買ったLPレコード(うわ~、懐かしい響き...。)なんですね~。
初めて買ったレコードとなると、ブルース・リーの「ドラゴン危機一髪」のEP(これまた、懐かしい...。)なんです。
う~ん、ビートルズ少年だった僕が何故ビートルズのLPを買わずに、サイモンとガーファンクルへ走ったのか....?
ひとつには、ビートルズの曲は沢山ラジオで録音済みだったので、特に改めてレコードを買う必要はなかったという事。
そして、もうひとつの理由は、ある意味、差別化と言いましょうか...。
当時同級生で僕と同じくビートルズ好きの友人がいたんですが、彼はお小遣いを沢山貰っていたんでしょうね~、毎週のようにビートルズのレコードを買っていたんです。
だから彼はビートルズの情報量が圧倒的に多く、僕と音楽の話(と言うか、ビートルズの話。)をする時は、僕は聞き手になってしまっていたんですね。
何とか自分も情報を発信するほうになりたいものだと感じて、彼のあんまり知らないアーティストを開拓して行こうと自分なりに考えて、思いついたのがサイモンとガーファンクルだったんです。
当時はロックに関しての知識は殆どなかったのですが、映画の事はよく知っていて「卒業」の音楽としてサイモンとガーファンクルについては少し知識があったんですね。
お年玉を持って金町と言う駅にあったレコード屋さんに行って、サイモンとガーファンクルを買うつもりではいたんですが、やはりビートルズのレコードが気になってしまって最初にビートルズのコーナーを見てしまうんですね。
すると何とも魅力的なアルバムジャケットのレコードが沢山並んでる訳で、う~ん、やっぱりビートルズはかっこいいな~、ビートルズ欲しくなちゃったな~、...いやいや、自分はサイモンとガーファンクルを買って情報発信源にになるんだった...と言う葛藤が起こり始めるんです。
こうなるとレコード屋さんに数時間ウロウロしながら悩み続けるんですね。
結局ビートルズに後ろ髪を引かれながらも、意を決してこのアルバムを買ったんです。
自宅に帰って早速聴いたんですが、いや~、良かったですね~。
数十年経った今でもあのときの事は覚えています。
それでもビートルズの事は忘れられず、結果的に3枚目のLPはビートルズにしたんですけど...。

このアルバムの裏ジャケットが如何にもアメリカっぽくて印象的だったんですけど、自分がアメリカに住むようになって、この写真はどこで取ったのかな~って、漠然と考えてたんですね。



きっとニューヨークのイースト・リヴァーかハドソン・リヴァー沿いのどこかなんだろうな~って思ったんですが、先日再びこの写真を見て、ハッと思ったんです。
あ~、これってセントラル・パークか~って。



セントラル・パークの90丁目くらいにある貯水池なんですね。



見つけた~。
まさしくこの場所です。

う~ん、長生きはするもんですね~。


2009/2/2

我が家の長男は臆病で怖がりのクセに、超常現象とか妖怪とか怪物の類に興味があるみたいなんです。
...と言うか、怖がりだからこそ、と言うべきでしょうか。
それなので、その手の本を買ってきては細かい所まで読んでいるみたいで、結構詳しいんです。
ちょっと前にも伝説の...というか、空想上の怪物の話をしていた時に「ハイドラ」の事を息子が話していたので、うむ、それはもしかしてロック・バンド、TOTOの1979年のセカンド・アルバムのタイトルになっている怪物の事ではないのかね、ちみ~、と息子に話を聞いてみました。

All songs by David Paich, except where noted.

1. Hydra(Hungate/Kimball/Lukather/Paich/S Porcaro/J Porcaro) 7:31
2. St. George and the Dragon 4:45
3. 99 5:16
4. Lorraine 4:46
5. All Us Boys 5:03
6. Mama (David Paich/Bobby Kimball) 5:14
7. White Sister (David Paich/Bobby Kimball) – 5:39
8. A Secret Love (David Paich/Bobby Kimball/Steve Porcaro) – 3:07

息子曰く、と言うか息子の本曰く、「Hydra」と言うのはギリシア神話にでてくる9個の頭を持つ大蛇のような怪物で、ヘラクレスに倒されたんですね。
へ~、そうなんだ...。なんて感心してますと、「St. George and the Dragon 」の伝説についても教えてくれたんですね~。
これはイギリスのキリスト教宣教師なんですかね、聖ジョージと言う人が、ある村にでるドラゴンを退治する話なんです。
ドラゴンが出るその村では生贄として山羊を差し出していたんですが、それでは飽き足らず村の娘を狙うようになったんですね。
そこに現れたのが聖ジョージ。
王妃が生贄になる所を助け、ドラゴンを半殺しにしそれを連れて村に戻り、キリスト教の布教を交換条件に 半殺しされたドラゴンに止めを刺すという話なんです。
う~ん、ふむふむ、と聞いていましたが、息子に教わるとは情けない父親だな~と、ちょっと反省...。

と、以上の話を聞いてから改めてTOTOのこのアルバムを聴いてみたんですが....。

?????

う~ん、なんだか1曲目の「Hydra」にしても、2曲目の「St. George and the Dragon 」にしても、伝説をそのまま持って来て曲にしたんじゃないみたいですね。
それを現代に持って来て、都会に暮らす病める人達に照らし合わせているようです。
なるほど....。
それにしても、この頃のTOTOの演奏は突っ走っていて本当に勢いを感じます。上昇気流にバンド全体が飲み込まれていたんですね、きっと。
熟達した演奏テクニックを持ちながらも渋く枯れることなく、若いパワーにまかせて疾走してるようです。
素晴らしい。
TOTOと言うと、ジャーニーと並んで産業ロックの代名詞のように言われてる気がしますが、このアルバムではプログレ的なアプローチと売れ線狙いの部分の中間地点という感じで、中々良いです。
3曲目の「99」はUKの「Rendezvous 6:02」を思い起こさせる名曲なのですが、このバンドのギタリストでこの曲でリード・ヴォーカルをとっているスティーヴ・ルーカサーは、この曲大嫌いだそうです。
う~ん、分からないものですね~。
しかしながら、この「99」と言うのは一体何のことなのでしょう?
この曲はジョージ・ルーカスの「THX 1138」と言う映画にインスパイアされて作られたらしいんですが、この映画を観ていないんで良く分からないです。

99
I've been waiting so long
Oh 99
Where did we go wrong
Oh 99
I love you

「100」ではなく「99」な訳です。
つまり完璧ではないんですね。
「100」にはなり得ない、不完全な「人間」と言う生き物が如何に足りない所を補って生きていくか、間違いを繰り返しながらもそれをどう正していくか...。
それを問う歌なんだと思います。
そしてそれは

Oh 99
I love you

という言葉で答えられている様な気がします。
不完全な部分を補えるのは「I love you」と言うフィーリングなんだ、と歌ってるのではないんでしょうか。
何ともロマンチックですが、もしかしたらルーカサーはそこら辺が嫌だったのかも知れませんね....。
うむ、いや、でも他にもロマンチックな曲沢山ありますよね、TOTOには...。

 


2009/1/22

う~ん、久々の連日投稿です。
えっ?ヒマだな~って?
そうですね~...ここの所日中に時間が空くことが結構増えましたね。
やはり世界的不景気の影響でしょうか....。

記事が前後してしまうんですが、今週のアタマ、月曜日はマーティン・ルーサー・キングの日で休日(一応)だったんですね。
僕はその日仕事が夕方からだったので、朝はゆっくりとして寝床で音楽でも聴こうと思って、何となくこのディス・モータル・コイルの1984年のアルバムを聴きました。
久々と言う事もあって、結構グッと来るものがありました。

1. Kangaroo (Alex Chilton) – 3:30
2. Song to the Siren (Larry Beckett, Tim Buckley) – 3:30
3. Holocaust (Chilton) – 3:38
4. Fyt (Ivo Watts-Russell, John Fryer) – 4:23
5. Fond Affections (Rema-Rema) – 3:50
6. The Last Ray (Watts-Russell, Guthrie, Raymonde) – 4:08
7. Another Day (Roy Harper) – 2:54
8. Waves Become Wings (Lisa Gerrard) – 4:25
9. Barramundi (Raymonde) – 3:56
10.Dreams Made Flesh (Gerrard) – 3:48
11.Not Me (Colin Newman) – 3:44
12.A Single Wish (Gordon Sharp, Steven Young, Raymonde) – 2:26

コクトー・ツインズやデッド・カン・ダンスで有名な4ADと言うレーヴェルの企画ものなんですね、これは。
社長のアイヴォが好きな曲を自分のレーヴェルのミュージシャンにカヴァーさせると言う基本的なアイデアにオリジナル作品も取り混ぜてアルバムとして完成させたんですね。
いや~、しかしどの曲をとっても独特の透明感とメランコリックな雰囲気が4ADらしさをかもし出しています。
特筆すべきは2曲目の「Song to the Siren」です。
ティム・バックリー(と言うよりジェフ・バックリーのお父さんと言った方が分かりやすいでしょうか、今は...。)の曲で、コクトー・ツインズのエリザベスが見事な仕事をしています。
彼女のキャリアの中でも屈指の名演でしょう。
素晴らしい。
比較的にオリジナルのイメージに沿ってアレンジがされているようですね。
そしてビッグ・スターのアレックス・チルトンの2曲「Kangaroo」「Holocaust」はオリジナルの重さを少しなくして、ノスタルジックな部分をもっと強調したような印象を受けます。
その分聴きやすくなっているんではないかと思います。
いや~、オリジナルの「Holocaust」は聴いてると思いっきり気が滅入るますけど、こっちのヴァージョンは涙チョチョ切れって感じです。

そうなんです、このアルバムのタイトルが「涙の終結」なんですね。
マーティン・ルーサー・キング牧師の日にこれを聴いていて、あ~、そう言えば牧師も結局、End in Tears、だったんだな~と、ふっと思いました。
彼だけでなく、JFKも、リンカーンも、ガンジーも、イエス・キリストも、そしてジョン・レノンも、そうだったんですね。
オバマ・大統領がそうならない事を願います。

ただこのアルバムを通して最後まで聴いた時は、「涙の終結」ではありましたけど、悲しみの涙ではなく感動の涙だったかな~と思い、人生そうありたいもんだと改めて感じました。

ジャンジャン。


2009/1/21

皆さんご存知の事と思いますが、昨日はアメリカ合衆国にとって歴史的な一日だった訳です。
ついに初の黒人大統領が誕生したんですね。
僕も車のラジオで就任式の様子を聞いておりましたが、肝心の大統領スピーチの途中でトンネルに差し掛かり聞こえなくなってしまいました。
なんじゃそりゃ...。
いや~、それにしても感心したと言うか、驚かされたのは、中学校へ通う息子も小学校へ通う娘も学校で大統領の就任式を見たんですね。
う~ん、この国では政治と言うものが別世界のことではなく、日常のものとしてちゃんと教育されているのだな~と改めて思い知らされました。うちの娘など、学校から帰宅して自発的にオバマ大統領の絵を描いておりましたし...。
とても大切な事です。

と言う事で、本日はスライ&ファミリー・ストーンの1969年のこの名盤を聴いておりました。

1. Stand! – 3:08
2. Don't Call Me Nigger, Whitey – 5:58
3. I Want to Take You Higher – 5:22
4. Somebody's Watching You – 3:20
5. Sing a Simple Song – 3:56
6. Everyday People – 2:21
7. Sex Machine – 13:45
8. You Can Make It If You Try – 3:37

いや~、これを聴いていてつくづく思ったんですが、オバマ大統領の誕生は今突然起こったのではなく、長い歴史を経てやっと到着し、そして始まった事なんだな~と...。
そして当時「立ち上がれ!」と叫んだスライのメッセージもその歴史の中で人々に勇気を与えていたのではないかと...。
実際昔僕が時々ジャムっていた黒人の友達は、このスライの「Stand!」は「自分の人生のテーマ曲なんだ。」なんて語っていましたしね。
いや~、それにしても名曲のオンパレードです、このアルバムは...。
「Stand!」、「I Want to Take You Higher 」、「Everyday People 」...素晴らしいっすね!
基本はファンクと言うかR&Bと言うかソウルと言うか、なんですけど、あんまりドロドロしていなくて洗練されていますよね。
つまりあんまり黒人的な部分を押し売りしていないと言うか...。
モータウンが白人の層に受けるように音楽を作っていったのとは違い、とても自然な感覚で白人的なメロディを取り入れていると思います。(メンバーに白人がいるというのとはまた意味は違うと思いますが...。)
モータウンの時から進歩したんですね。
意識として白人と同等或いはそれ以上の立場に立つ事によって、自然と受け入れられるようになるんだと思います。

2曲目の「Don't Call Me Nigger, Whitey」と言う過激なタイトルの曲でも、それに反して中立的なスライの意識を感じる事が出来ます。

Don't Call Me Nigger, Whitey
Don't Call Me Whitey, Nigger

と黒人からの一方的な不満をぶつけているのではなく、冷静になって白人と黒人両者の立場を彼は見つめているんですね。
突き詰めると、憎むべきは相手ではなく、人間が持つ憎悪だとか偏見だとかに矛先が向けられてさえいるようにも感じます。

それは1曲目の「Stand!」でも感じられます。

There's a midget standing tall
And the giant beside him about to fall
Stand. stand, stand

They will try to make you crawl
And they know what you're saying makes sense and all
Stand

ここで歌われている「the giant」とか「They」と言うのは、僕には権力だとか、さっきも言ったように人間ひとりひとりが持つ憎悪だとか偏見だとかの事で、それに対して「立ち上がれ!」とスライは言ってるのではないかと思えるのです。
そしてそれを解決に導くのは「Love & Peace」と言う、当時のヒッピー文化に象徴される若者のの思想だと信じていたのではないでしょうか。

スライ&ファミリー・ストーンがその後の音楽に大きな影響を与えたのは僕が言うまでもないんですが、今回聴いていて意外な発見と言うか、僕がただ知らなかっただけと言うか、5曲目の「Sing a Simple Song」がもろトーキングヘッズじゃないかと思ったんですね。
リズムの構成の仕方とか、デヴィッド・バーンはこのアルバム聴き込んだんじゃないかな~って思いました。

このアルバムを締めくくるのが「You Can Make It If You Try」と言う、ジミー・クリフの「You Can Get It If You Rally Want」を思い出す曲ですが、この思いはある意味昨日の大統領就任式で実を結んだ事になるんではないでしょうか。

そしてスライの発したメッセージは嘘でなかったと...。
プロフィール
HN:
Euge
性別:
男性
趣味:
夢想、妄想、ナチュラル・ハイ
自己紹介:
ジョン・レノンから影響を受けた、
自称、シンガー・ソングライター...。
今日もニューヨークのアストリアで白昼夢。
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